狠狠撸

狠狠撸Share a Scribd company logo
富士市役所における
仮想化ソリューション導入のポイント
2013年9月
富士市役所総務部情報政策課 深澤安伸
第1部 行政と教育委員会の導入事例
第2部 仮想化導入の際のポイント
第1部 行政と教育委員会の導入事例
目次 第1部 行政と教育委員会の導入事例
1. 富士市の概要
2. 導入経緯
3. 次期システムの概要
4. 今後の課題
1. 富士市の概要
1.1. 富士市の概要
1.2. 富士市役所の概要
1.3. 富士市教育委員会の概要
1.富士市の概要
1.1.富士市の概要
? 場所
? 静岡県東部地区
? 人口
? 259,339人(2013年4月現在)
? ホームページ
? http://fujishi.jp/
1.富士市の概要
1.2. 富士市役所の概要
? 拠点数
? 約150箇所
? 職員数
? 2,483人 (正規職員)
? アカウント数
? 4,000人超
(臨時職員?市議会議員 等)
1.富士市の概要
1.3. 富士市教育委員会の概要
? 小中学校の数
? 小学校27校
? 中学校16校
? 教職員の数
? 約1,200名
2. 導入経緯
2.1. MetaFrame 1.8 (XenApp) 2001年
2.2. Presentation Server 4.5 (XenApp) +
Ardence (Provisioning Services) 2007年
2.3. XenDesktop 5.0 2011年
2.4. ユーザサイドの環境
2.導入経緯
2.1. MetaFrame 1.8 (XenApp) 2001年
? 課題
? 1人1台のPC環境を構築。
? 職員3名で1,200台規模のPCを管理。
? 解決策
? MetaFrame(XenApp)の採用。
? シンクライアント端末の導入。
? 導入効果
? Server Based Computingのため、管理対象が約25分の1。
? 高いセキュリティレベルの維持。
[行政向け]
2.1. MetaFrame 1.8 (XenApp) 2001年
MetaFrame(XenApp) [アプリケーション] (19台)
MetaFrame (XenApp) [デスクトップ] (54台)
ICAプロトコル
ICAプロトコル
シンクライアント端末約1200台(1200同時接続ライセンス)Active Directory (2台) FileServer NAS 2T (8台)
[行政向け] 2.導入経緯
2.2. Presentation Server 4.5 (XenApp) +
Ardence (Provisioning Services) 2007年
? 課題
? サーバースペックの差異が管理コストを増大。
? サーバーにゴミがたまり、システム不安定要因が増加。
? 解決策
? 段階導入せず、一括導入を実施。
? Presentation Server のネットブートで綺麗なイメージを保持。
? 導入効果
? 負荷管理にかかる管理コストが大幅に減少。
? 使い続けても導入当初のパフォーマンスを維持。
2.導入経緯[行政向け]
? 設計から構築までの様々な問題
? 富士市が事前動作確認?評価作業を実施。
? 富士市がデータ移行ツールを作成し実施。
? 組み合わせ事例が無いため情報入手が困難。
? 容易なシステム移行
? 旧システムから新システムへの切替は数分で完了。
? 旧システムから新システムへのデータ同期も短時間で完了。
2.導入経緯
2.2. Presentation Server 4.5 (XenApp) +
Ardence (Provisioning Services) 2007年
[行政向け]
Ardence for Datacenters (4台)
(Provisioning Services)
Presentaion Server (XenApp) [アプリケーション] (17台) – [XenServer]
Presentation Server (XenApp) [デスクトップ] (78台)
配信
シンクライアント端末約2400台(1700同時接続ライセンス)Active Directory (4台)
イメージ作成Server (2台)
登録
FileServer Cluster (4台)
SAN(12T)
2.導入経緯
2.2. Presentation Server 4.5 (XenApp) +
Ardence (Provisioning Services) 2007年
[行政向け]
ICAプロトコル
ICAプロトコル
2.3. XenDesktop 5.0 (教育委員会) 2011年
? 課題
? 教員1人1台の校務環境を整備し、事務効率を向上。
? 運用工数の増加を抑制。
? 解決策
? XenDesktopの採用。
? ヘルプデスク業務をアウトソース。
? 導入効果
? 使いなれたWindows7を配信したため、違和感が無い。
? 職員のスキルアップに貢献。
2.導入経緯[教育委員会向け]
2.3. XenDesktop 5.0 (教育委員会) 2011年
Provisioning Services (8台)
[物理サーバー]
XenApp [アプリケーション] (3台) - [XenServer]
XenDesktop[デスクトップ] (1200台) - [XenServer 28台]
配信
ノート型シンクライアント端末1200台(1200ライセンス)
Active Directory (2台)
[XenServer]
イメージ作成PC (1台)
[XenServer]
登録
FileServer Cluster (2台)
[XenServer]
SAN(40T)
2.導入経緯[教育委員会向け]
ICAプロトコル
ICAプロトコル
2.4. ユーザサイドの環境
? 課題
? 特殊アプリケーションの稼動環境の確保。
? 教育コストの増加を抑制。
? 解決策
? リッチクライアントを各部署1台配置。
? すべての部署を同一環境。
? 導入効果
? 特殊アプリケーションも問題なく稼動。
? 人事異動時の教育コストの削減。
2.導入経緯[行政/教育委員会 共通]
2.4. ユーザサイドの環境
シンクライアント端末入出力用PCデジタルカラー複合機
(ICカード認証)
2.導入経緯[行政/教育委員会 共通]
3. 次期システムの概要
3.1. 次期システムへの更新概要
3.2. 次期システムに向けた課題と解決策
3.3. 次期システムのシステム構成
※この章に記載された内容は、今後変更が生じる場合があります。
[行政向け]
3.次期システムの概要
3.1. 次期システムへの更新概要
? 更新規模
? クライアント端末 ゼロコンフィグノート型1,950台
? サーバー ブレードタイプ 48台
? ネットワーク 10Gbps
? ストレージ 50T
? 更新時期
? クライアント 2013年11月
? サーバー 2014年1月
[行政向け]
3.1. 次期システムへの更新概要
? 仮想化テクノロジ
? サーバー集約 XenServer 6.2
? デスクトップ XenApp 6.5 FP2
? アプリケーション XenApp 6.5 FP2
? XenAppサーバー配信 Provisioning Services 7.0
3.次期システムの概要[行政向け]
3.2. 次期システムに向けた課題と解決策
? 課題
? クライアントおよびサーバー運用工数を更に削減。
? スループットの更なる向上。
? 省電力および停電時の業務継続。
? 解決策
? ゼロコンフィグクライアントの採用。
? ヘルプデスク業務をアウトソース。
? 高速ディスク(SSD)および超高速ストレージの採用。
? XenServerを用いてサーバーを集約。
? 無線LANの整備?ノート型クライアントの採用。
3.次期システムの概要[行政向け]
3.3. 次期システムのシステム構成
Provisioning Services(5台)
XenApp [アプリケーション] (10台) 64bit & 32bit– [XenServer]
XenApp [デスクトップ] (78台) – [XenServer]
配信
シンクライアント端末約2400台(2500ライセンス)Active Directory (4台)
イメージ作成Server (3台)
[XenServer]
登録
FileServer Cluster (4台)
SAN(50T)
3.次期システムの概要[行政向け]
ICAプロトコル
ICAプロトコル
3.3. 次期システムのシステム構成
シンクライアント端末
(ICカード認証)
入出力用PC
(ICカード認証)
デジタルカラー複合機
(ICカード認証)
? 非接触ICカード認証を追加。
3.次期システムの概要[行政向け]
4. 今後の課題
4.1. 非接触型ICカードの多目的利用
4.2. ヘルプデスク要員へのスキルトランスファ
4.3. 特殊アプリケーションへの対応
※この章に記載された内容は、今後変更が生じる場合があります。
[行政向け]
4.今後の課題
4.1. 非接触型ICカードの多目的利用
? デジタルカラー複合機の認証(2011年)
? 重要情報管理区域への入退室管理(2013年6月)
? シンクライアント端末のログオン認証(2014年1月)
[行政向け]
4.今後の課題
4.2. ヘルプデスク要員へのスキルトランスファ
? システム障害の受付および障害の切り分け。
? 端末利用に関する問い合わせ受付および切り分け。
? すべてのインシデントの見える化。
[行政向け]
4.今後の課題
4.3. 特殊アプリケーションへの対応
? IaaS基盤の整備
? 特殊アプリは、入出力用PCから仮想PCへ(2013年度)。
? Citrix CloudPlatform の導入(2014年度予算化)。
[行政向け]
第1部 終わり
第2部 仮想化導入の際のポイント
目次 第2部 仮想化導入の際のポイント
1. 情報の収集
2. 調達仕様と提案評価
3. 予算獲得
4. パートナーの選定
1. 情報の収集
1.1. ホワイトペーパー
1.2. Citrix ウェブサイト
1.3. 参考となるサイト
1. 情報の収集
1.1. ホワイトペーパー
? hp white paper
1.情報の収集
1.2. Citrix ウェブサイト
? http://suppoort.citrix.com/
? Knowledge Center
? eDocs
? Communities
? support forums
? blogs
1.情報の収集
1.2. Citrix ウェブサイト
? http://www.citrix.co.jp/desktop_virtualization/selection
_guide.html
1.情報の収集
1.2. Citrix ウェブサイト
? http://www.citrix.co.jp/products/self_setupguide.html
1.情報の収集
1.3. 参考となるサイト
? http://www.brianmadden.com/
※XenApp on Provisioning Servicesの元ネタ
1.情報の収集
1.3. 参考となるサイト
? http://www.virtualization.info/
2. 調達仕様と提案評価
2.1. 調達仕様の作成
2.2. 客観的な评価手法
2.調達仕様と提案評価
2.1. 調達仕様の作成
? 基本的な記載範囲
? 機能要件?規模要件?性能要件?テスト要件?保守要件
? データ移行要件?環境移行要件?スケジュール など
? 保守や運用の要件も記載
? 24時間365日のヘルプデスク開設
? 業務時間内のコールセンター開設
? 要員管理(名簿)
? プロジェクトマネージャの要件
? 構築を担当するエンジニアの要件
2.調達仕様と提案評価
2.1. 調達仕様の作成
調達仕様書 回答シート 経费明细シート
2.調達仕様の作成
2.2. 客観的な评価手法
? 提案を容易に比較
? 提案書の構成を指定
? 回答シート
? 経費算出シート
? 客観的に評価
? 採点表
? 経費をスコア換算
? Score = fx(提案額と上限額との比)
2.調達仕様の作成
2.2. 客観的な评価手法
採点表
2.調達仕様の作成
2.2. 客観的な评価手法
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
1000
1100
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120
スコア(点)
上限額との比(%)
提案額とスコアの関係
スコア = fx(提案額と上限額との比)
3. 予算獲得
3.1. 業務継続可能
3.2. 省エネルギー
3.3. 低コスト
3.4. 安全なシステム
3.予算獲得
3.1. 業務継続可能
? 停電時や災害時でも使用できるしくみ
? 無線LANの構築(2012年)
? ノート型ゼロクライアントの導入(2013年)
? データセンターへの移設(2014年)
3.予算獲得
3.2. 省エネルギー
? サーバーの集約
? サーバー台数が106台から48台へ。
? 消費電力量が半分以下へ。
? サーバールーム床耐荷重問題を解消。
3.予算獲得
3.3. 低コスト
? 従来システムよりも低コストで導入できる。
導入年 システム名 コスト 備考
2001年 MetaFrame 1.8 10,000円
2007年 Presentation Server 4.5 9,900円
2011年 XenDesktop 5.0 7,500円 運用?保守?コールセンター含む
2013年 XenApp 6.5 7,750円 運用?保守?コールセンター含む
1台当たりの税込月額費用
3.予算獲得
3.4. 安全なシステム
? 引き続きシンクライアント端末を使用
? いままでと同様、高いセキュリティレベルを維持。
? ICカード認証を採用
? より安全なシステムへ。
4. パートナー選定
4.1. Citrix ウェブサイトで探す
4.2. パートナー選定の基準
4.3. 人脈を作る
4.パートナー選定
4.1. Citrix ウェブサイトで探す
? http://www.citrix.co.jp/partners/find.html
? 資格者数
? 連絡先
4.パートナー選定
4.2. パートナー選定の基準
? 統括責任者の条件
? 同規模以上の仮想環境構築業務の統括管理経験があること。
? エンジニアの条件
? 同規模以上の仮想環境の実構築?運用経験があること。
? 実構築?運用経験が無いエンジニアのみの構成は認めない。
? 認定資格の有無
? 認定資格保持者が望ましい。
4.パートナー選定
4.3. 人脈を作る
? イベントやセミナーに参加
? 類似事例を視察
? 類似事例の構築担当者を探す
第2部 終わり
ご清聴ありがとうございました
お問い合わせ先
edp@div.city.fuji.shizuoka.jp

More Related Content

富士市役所における仮想化ソリューション导入のポイント