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寺本大輝 ハックフォープレイ株式会社
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
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[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
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プログラミングの文法や知識を学ぶもの
コンピューターサイエンスを学ぶもの
創造性や論理的思考を養うためのもの
創造性や論理的思考を養うためのもの
Scratch
創造性や論理的思考を養うためのもの
CodeCombat
創造性や論理的思考を養うためのもの
CodeMoneky
子供に何を教えるべきか
ではなく、
子供が何を実現したいか
KAIZOH
改造
Just a game ?
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
DEMO
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
発见をデザインする
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
Teachers
[HackforPlay] eAT2016 in Kanazawa
プログラミングが好きになる

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Editor's Notes

  1. タイトル 16歳の時、あるものに出会って、人生が変わった。
  2. それはプログラミング。学校の授業で、初めてプログラミングをした。 プログラミングが楽しくて、学生時代はいつもゲームを作って友達と遊んでいた。
  3. しかし、周りを見渡すと、プログラミングの習得には、挫折してしまう人が多いことも確かでした。 初めは分からないことが多すぎて、誰もが苦労を経験します。
  4. その苦労を乗り越えて、自分で作ったゲームやアプリを誰かに使ってもらうのは、本当に楽しいんです… この面白さを、僕はもっと多くの人に知ってほしい。特にこれからプログラミングを学ぶ子供たちに、プログラミングを好きになってほしいと思うようになりました。そこで、僕はあるゲームを作ることにした
  5. こちらがそのゲームです。今、スライムを倒して、次のステージに进みました。そして…何か、本のような物を拾いましたね。ちょっと割爱しまして、ラスボス戦です。このドラゴンが吐く炎はもう必杀に近いので、マトモに戦ったら、ひとたまりもありません。そこで、先ほど拾った本を开いてみましょう。何やら色々文章が书かれています…真ん中にある99という数字の部分、书き换えられるようになっているので、9999999…以上にします。すると…自分の体力が増えていることにお気づきでしょうか? この状态でドラゴンにリベンジすれば…やりました!强大なドラゴンを倒すことができました。そして…この本の真の力は、これだけじゃないんです。今、プレイヤーは一本道に立たされていて、非常に不利な状况です。今度は、自分の位置を変えてみましょう。横と縦で、ポイントを指定したら…后ろに回り込むことができました!更に、プレイヤーの贬笔を参考にして、ドラゴンの贬笔を…じゃあ、1にしましょう。すると、ご覧の通り一撃で倒すことができました。
  6. 今のようなのプログラムを、一連のチュートリアルをクリアすれば、どなたでも書けるようになるんです。 (02:30)
  7. ところで、最近のプログラミング教育に、どういった教材が使われているかご存知でしょうか? 現在主流の教材は、その目的によって大きく3つに分かれます。 /// HackforPlayは、/創造性や論理的思考を養うためのものに分類される。
  8. 同じ目的で作られたプログラミングの教材は、いくつか存在します。 例えばこれは、Scratchという、ブロックを使うプログラミング言語です。必要なブロックを並べていくことで、プログラムを書くのと同じようなことが出来ます。これを使って、例えばゲームを作ったり、動く絵本を作ったり出来ます。
  9. もっとゲームっぽいものもあります。これは颁辞诲别颁辞尘产补迟というゲームで、敌を倒したり、クリスタルを集めたり…といった、本来コントローラで操作することを、プログラムを书いて操作します。
  10. もっと簡単なものだと、CodeMonkeyがあります。これはおサルさんがバナナを拾うだけのシンプルなゲームを、プログラムで解いていくパズルゲームです。 これらの製品とHackforPlayは、どう違うのか。
  11. それは、たったひとつの、视点の违いです。僕たちは「子供に何を教えるべきか」ではなく「子供が何を実现したいか」を中心に考えています。教材っていうのは大人が作るので、どうしても、恣意的な目的に缚られがちです。でも本当にいい学びの方法は、子供达自身が知っていると僕たちは考えています、だからとにかく、やりたいことを全部引き出して、させてさせて…「物足りない。おかわり!」って手を差し出してきたら、そこから教えることを始めよれば良い。そう考えたんです。
  12. そして僕たちは「あるべき教材」を作るために、子供の視点に立ち、やりたいことだけを研ぎ澄ませていきました。そして行き着いたのが、/……改造。すでにあるソフトウェアの一部を作り変えることで、最小のコストでやりたいことだけを実現する。そうして作られたのが、HackforPlayです。 (05:30)
  13. 普通の小学生がゲームで遊ぶのは、普通なことですよね。僕も小学5年生くらいの頃は、グーグルで「無料ゲーム」と調べて出てくるものを手当たり次第プレイしていました。では、HackforPlayも、ただのゲームなのでしょうか? 実はHackforPlayで遊んでいる子供たちは…ゲームを遊ぶだけでなく、作ってもいるんです。これからお見せするのは、プログラミングを始めてからわずか3ヶ月の小学生たちが作ったゲームです。
  14. まず最初は、ポケットモンスターハックフォー版というステージです。ここにいる敵のスライムと戦うんですが、このステージのスゴいところは、自分が戦うんじゃなくて、モンスターに戦わせるんですね。僕はこんなこと思いつかなかったし、魔導書でドラゴンを出すっていうのも、この作者のアイデアですね。 お次は救え!!ハックフォ村ということで…このステージのスゴいところは、ストーリーがあるんですよ。(read)僕も小学生のとき小説を書いてたんですけど、ゲームは作れなかったですね。ハァー…って、村人も意気消沈って感じでしたね。やっぱりストーリーがあると、ちょっと気持ちが入るような気がしますね。 最後は、…ということで、宇宙を舞台にしたステージですね。このステージのユニークなところのひとつは、爆弾を使って敵を倒すところなんですけど…見所はそれだけじゃなくて、実は場面が3つに分かれて、それが繋がっているんですよ。僕が一番スゴイと思うのは、最初っからここにいたこいつが実はラスボスだったんです!非常にゲームらしい演出…なんですけど、このために裏でものすごい工夫をしていて、全体で言うと800行ぐらいのプログラムを書いているんですね。どうして勉強を初めて間もない小学生がこんなステージを作れるのか、疑問に思いませんか?
  15. 実は彼のプログラミングの仕方って、スゴく面白いんです。彼は最初、スペースヒーローが宇宙で活跃するゲームを作ろうとしたーー普通だったら、まずは全体の构成から考えますよね。でも、彼が最初にしたのは「ボスキャラを置いてみる」ことだったです。つまり最初に手を动かす。そしてどんどん试してみる。彼は何度も改造を繰り返していて、実はさっきのステージは、バージョン3だったんです。これって、僕达みたいな起业家が使う、手を动かしながら経験を积んでいくっていうプロセスと同じなんです。だから、すごいスピードでゲームを生み出せるし、同时にすごいスピードで学んでいるんです。
  16. そうやって作られたステージが、投稿されて、今度は他のプレーヤーたちにも配信されます。更に面白いのは、そうやって投稿されたステージを、さらに改造することができるところ。
  17. 友達のステージを改造してさらに面白くするっていうのが、当たり前に行われている。こういう、作ったものと製作過程の見せ合いみたいなのを子供のうちからしているんです。なんだか…スゴく面白いことが起きる予感がしませんか? (10:30)
  18. みんなが使っている画面は、こんな风になっています。右侧にあるのがアセットと言って、ボタンひとつでスライムが置けるようになっている。でも、これだけだとあまり工夫出来るところがありませんよね…
  19. そこで、僕たちがどんな工夫をしているのか、デモをご覧いただきます。
  20. 僕たちは発见をデザインすることで、意識せずに学ばせるための努力をしています。 楽しんで作っているうちに、いつの間にかプログラミングのことがちょっとずつ分かっていたら…面白いですよね。 (15:00)
  21. そして、こういったデザインをしていく時に欠かせないのが、ユーザーテストです。 この写真は、僕たちが毎週やっている、スクールの様子です。開発をしながら、毎週90分間のスクールを開講していて、現在は小学生10名に色んなステージの作り方を教えています。
  22. 変に思われるかも知れないけど、僕たちにとっての先生は小学生の皆さん。 みんなが生み出すものにスゴく期待をしていて、実際、みんな期待を超えるものを作ってくる。みんながHackforPlayをどう使うか見ながら、僕たちはHackforPlayをどうしていくか決めている。そうすることで、ユーザーに寄り添ったデザインができると考えている。つまり、僕たちはまだまだHackforPlayを改造する気でいるということです。 (16:00)
  23. HackforPlayでプログラミングを身につけた子供たちは、これからどうなっていくのでしょうか。 中にはプログラマーになる人もいると思いますが、みんなの可能性は、それだけに留まらないと僕は思います。
  24. それでも、ただひとつ、僕たちが確信しているのは…きっとみんな、プログラミングが好きになる、ということです。プログラミングが好きになって、どんな意味があるのか…これからみんなが、その意味を創っていくと信じています。 僕たちは今後もより多くの人々に、プログラミングの楽しさを伝えていきます。よろしければ皆さんにも、今日僕がお話ししたことを、周りの方、とくに子供たちに教えてあげていただけたら光栄です。 以上です。どうもありがとうございました。(16:30)