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Interact 2017
IoT を手軽にビジネスプロセスへ統合
Azure IoT + Dynamics 365 の紹介
杉本 和也 @sugimomoto
自己紹介
Blog:Morning Girl
http://kageura.hatenadiary.jp/
Twitter:@sugimomoto Facebook:sugimomoto
名前:杉本和也
好き:珈琲?織物?C#?こぎん刺し?民族衣装
出身:青森県(青森→宮城→神奈川→青森→東京→? )
会社:日本ビジネスシステムズ株式会社 CRMチーム アシスタントマネージャー
Microsoft MVP for Business Solutions 2017
今日のゴール
Azure IoT HubとDynamics 365(CRM)を繋ぐ
「価値」と「方法」を理解してもらう
どんなことができて(標準機能)
どんなことができるようになるのか(拡張方法)
理解してもらう
-Question 1-
Dynamics 365知っていますか?
繋ぐだけじゃ終わらない! IoTを手軽にビジネスプロセスへ統合する Azure IoT + Dynamics 365 の紹介
今日お話する部分は
「CRM(Customer Relationship Management)」
「Field Service」
モジュールの部分です
そもそもField Serviceって何?
作業指示書の作成
スケジュール/
ディスパッチ
現場での作業 報告 / 確認
在庫調整
請求
現場での設置?修理?工事などのフィールド業務を
効率的に実施、管理するDynamics 365 モジュールの1つ
そもそもField Serviceって何?
ざっくりこんな感じ
①製品に異常発生!
②なんかおかしい!
メーカーに問合せよう!
③承知しました!エンジ
ニアを向かわせます!
④フィールドエンジニア
に作業指示
デバイス ユーザー サポート 作業指示 エンジニア デバイス
⑤現場に急行!
これは修理が必要だ!
⑥なおったー!
1. Dynamics 365とAzure IoTの
組み合わせで実現できること
そもそものIoTのキーワードと全体像
ユーザー
クラウド
DB AI
デバイス
引用元:2時間でわかる 図解「IoT」ビジネス入門
https://www.amazon.co.jp/dp/B01JADEI2S/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
①「センサー」でモノか
ら情報を収集する
②インターネットを経由
して「クラウド」にデー
タを蓄積する
③クラウドに蓄積された
データを分析する。必要
であれば「人工知能
(AI)」が使われる
④結果に応じて「アク
チュエート(フィード
バック)」する
ポイントはどうやって
ユーザーへアクチュエートするか……
!?
でも、ユーザーへのアクチュエートは
それなりにコストがかかる
Support WebSite? Notfication?
Device & User Management?
さらにデバイスと顧客の管理
対応結果、対応履歴の管理
どうしますか?
そこで
Dynamics 365 + Azure IoT !
引用元:競合優位性のあるフィールド サービス管理を促すIoT (モノのインターネット) を導入する
https://info.microsoft.com/dynamics365-field-service-future-ja-jp.html
IoTとの組み合わせで変わること
Dynamics 365 がカバーする領域イメージ
ユーザー
クラウド
データ AI/Stream
デバイス
Dynamics 365
Azure IoT
デバイス(センサー)のデータを元に
顧客(カスタマー)への
アクチュエート(フィードバック)を
サポートするビジネスアプリを
手軽に構築可能!
!
というわけで
Dynamics 365 + Azure IoT
を手軽に実現できるパッケージ
「Connected Field Service」
を本日紹介します!
2. Connected Field 厂别谤惫颈肠别とは?
こんな感じ:デモ
Connected Field Service ってつまり
? Dynamics 365のフィールドサービスモジュールと連携
できるAzure IoT 統合パッケージ
? インポートするだけで、Azure IoT Hubをベースとし
たデモ可能環境が簡単に構成可能
? Dynamics 365上でDeviceの登録から管理まで実施
? DeviceからRequestを受けて、閾値を超えたものをア
ラートし、サポート案件として登録したり
? Deviceに対して、Dynamics 365からコマンドの送信
も可能
再掲:そもそものIoTのキーワードと全体像
ユーザー
クラウド
DB AI
デバイス
引用元:2時間でわかる 図解「IoT」ビジネス入門
https://www.amazon.co.jp/dp/B01JADEI2S/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
①「センサー」でモノか
ら情報を収集する
②インターネットを経由
して「クラウド」にデー
タを蓄積する
③クラウドに蓄積された
データを分析する。必要
であれば「人工知能
(AI)」が使われる
④結果に応じて「アク
チュエート」する
Connected Field Service の
嬉しいポイント
? Dynamics 365 + Azure IoTの標準テンプレート
と試用環境が簡単に整えられる!
? 結構素直な構成になっているので、自前のDevice
などを接続してDynamics 365と連携させやす
い!
? 標準はField Service用だけど、Dynamics 365の
中ではモジュールが独立しているため、SFAや
マーケティングにも応用しやすいかも!
だけど……
Connected Field Service の
Azureコンポーネント
Connected Field Service のアーキテクチャ
引用元:Connected Field Service アーキテクチャ
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/mt744253.aspx
なんかごちゃごちゃしてて
よくわかんない!
3. Connected Field Service理解のススメ
Azure IoT Hub 周りのオハナシ
Connected Field Service の基本シナリオ
1. IoT Device登録
2. IoT Deviceから通知
3. Dynamics 365からコマンドの送信
4. Power BIへの連携
Azure BLOB
Logic Apps
Logic Apps
Stream Analytics
Stream Analytics
IoT Hub
Service Bus
Service Bus
Dynamics 365
Azure SQL
Power BI
App Service
アラートを上げるた
めの閾値を格納
Dynamics 365
からのDevice登
録およびIoTへの
コマンドを蓄積
Service Busの
Messageを確認
しDynamics
365に通知
Deviceの登録
通知の確認のエス
カレーション
Power BI表示用
データの格納処理
Power BI
表示用データの格
納
Dynamics 365
表示用グラフ?リス
トの管理
IoT Hubへコマン
ド送信し、送信結
果をDynamics
365に反映
Deviceからの
Messageが
Alertするべきかど
うか判断
IoT Deviceの
シュミレーター
Web Service
Streamで処理し
たアラートを蓄積
IoT Deviceの管
理とルーティング
Connected Field Serviceのアーキテクチャ分解
Logic Apps
IoT Hub
Service Bus
Dynamics 365
Dynamics 365
からのDevice登
録およびIoTへの
コマンドを蓄積
Deviceの登録
通知の確認のエス
カレーション
IoT Hubへコマン
ド送信し、送信結
果をDynamics
365に反映
IoT Deviceの管
理とルーティング
?IoT Deviceの登録
Azure BLOB
Logic Apps
Stream Analytics
IoT Hub
Service Bus
Dynamics 365App Service
アラートを上げるた
めの閾値を格納
Service Busの
Messageを確認
しDynamics
365に通知
Deviceの登録
通知の確認のエス
カレーション
Deviceからの
Messageが
Alertするべきかど
うか判断
IoT Deviceの
シュミレーター
Web Service
Streamで処理し
たアラートを蓄積
IoT Deviceの管
理とルーティング
?IoT Deviceから通知
Azure BLOB
Stream Analytics
IoT Hub Dynamics 365
Azure SQL
Power BI
App Service
アラートを上げるた
めの閾値を格納
Deviceの登録
通知の確認のエス
カレーション
Power BI表示用
データの格納処理
Power BI
表示用データの格
納
Dynamics 365
表示用グラフ?リス
トの管理
IoT Deviceの
シュミレーター
Web Service
IoT Deviceの管
理とルーティング
?Power BIへの連携
Logic Apps
IoT Hub
Service Bus
Dynamics 365App Service
Dynamics 365
からのDevice登
録およびIoTへの
コマンドを蓄積
Deviceの登録
通知の確認のエス
カレーション
IoT Hubへコマン
ド送信し、送信結
果をDynamics
365に反映
IoT Deviceの
シュミレーター
Web Service
IoT Deviceの管
理とルーティング
?Dynamics 365からコマンドの送信
それぞれのモジュールの役割が明確で
拡張しやすい感じに構成されている
4. せっかくなのでMESH(温度?湿度)
を繋いでみた
MESHとは?
ブロック形状のMESHタグをMESHアプリとつなげることで、
デジタルな仕掛けを簡単につくることができるIoT Device
http://meshprj.com/jp/
MESHはSDKでオリジナルタグが作成可能!
SDKはJavascriptベースで記述可能
Ajax(Httpリクエスト)が使える!
Azure BLOB
Logic Apps
Stream Analytics
IoT Hub
Service Bus
Dynamics 365MESH
アラートを上げるた
めの閾値を格納
Service Busの
Messageを確認
しDynamics
365に通知
Deviceの登録
通知の確認のエス
カレーション
Deviceからの
Messageが
Alertするべきかど
うか判断
MESHから
一定間隔で
温度/湿度を送信
Streamで処理し
たアラートを蓄積
IoT Deviceの管
理とルーティング
?IoT Deviceから通知(MESH版)
Ajaxで
HTTP Requestp
IoT HubMESH
もうちょっとざっくり説明
iPhone等
Wi-Fiで接続
Java Script Ajaxで
HTTP Request
SDK(JavaScript)
で作ったカスタムタグを利用
MESH 送信デモ
ソースコードや詳細な手順
GitHub:https://github.com/sugimomoto/MESH-CRM/blob/master/MorningGirl.MeshConnectToCrm.js
Blog:https://goo.gl/nuyfNm
5. 3分でわかる
Connected Field 厂别谤惫颈肠别の构成手顺
前提条件
? Dynamics 365 ライセンスを取得済み
? Dynamics 365 Field Serviceモジュールをインストール済み
? 同テナントにAzure サブスクリプションを構成済み
(※20170624ご指摘いただき修正:Office365 同一テナントではなくても大丈夫です。)
設定手順?
1.Dynamics
MarketPlaceをク
リック
2.Connected
Field Serviceを
探して
3.無料試用版を
開始
設定手順?
5.インストールする
環境を選択して、
チェックボックスをク
リック
6.「同意する」をク
リック
7.「承諾」をクリック
設定手順?
8.Nextをクリック
9.Nextをクリック
設定手順?
10.対象の
Dynamics 365
環境を選択
11.「Next」をク
リック
12.Azure のサブスクリプション
IoT Hub関係を構成するリソースグループ名
Azureの各コンポーネントのRegion
Power BIを構成する場合は、Power BI用Azure
SQLのID?PWを設定
13.「Deploy」を
クリック
設定手順?
14.「Deploy」をクリック後、裏側で
Azureの各コンポーネントが構成され
ていきます。
15.全部「Success」になったらOK
設定手順?
16.シュミレーターも使えるようになっ
ているはず
設定手順?
16.Dynamics 365の顧客資産か
らDeviceを登録
17.Deviceの名前
18.DeviceIDを登録
(IoT Hubに登録される名称)
19.「デバイスの登録」をクリックすると、
IoT Hubにデバイス情報が登録され
ます。
6. 最後に注意事項とまとめ
初期状態で月4万円くらいかかります……。
NO Name 役割 種類 料金プラン 価格目安
1 CRMHelper(+リソース名とID?)
シュミレータからCRMに接続するための
Helper
App Service なし なし
2 CRM-To-IoT
IoT Hubへコマンド送信し、送信結果を
Dynamics 365に反映
Logic App Standard:0 S
?0.0816/アクション
30秒30日間で86,400回
トータル7,050.24
3 dynamicscrmonline Dynamics CRMへの接続情報管理 API 接続 なし なし
4 IoTHub(+リソース名とID?)
シュミレータからIoT Hubに接続するための
Helper
App Service なし なし
5 IoT-To-CRM
Service BusのMessageを確認しDynamics
365に通知
Logic App Standard:0 S
?0.0816/アクション
30秒30日間で86,400回
トータル7,050.24
6 (リソース名とID?) Streamで処理したアラートを蓄積 Service Bus Standard ?1,020/月
7 (リソース名とID?)
DeviceからのMessageがAlertするべきかど
うか判断
Stream Analytics ジョブ 1 ストリーミングユニット
?11.22/時間
30日で8,078.4
8 (リソース名とID?) IoT Deviceの管理とルーティング IoT Hub Standard:1 S 5,100/1ユニット 月
9 (リソース名とID?) Power BI表示用データの格納処理 Stream Analytics ジョブ 1 ストリーミングユニット
?11.22/時間
(30日で8,078.4)
10 (リソース名とID?) アラートを上げるための閾値を格納 ストレージ アカウント
Standard
読み取りアクセス地理冗長スト
レージ (RA-GRS)
?3.83
最初の 50 TB/月
11 QueueMessageParser シュミレータ App Service なし なし
12 SBMessage Service Busへの接続情報管理 API 接続 なし なし
13 ServicePlan App Service App Service プラン Standard:0 S 7,588.80/月
14 Simulator Web アプリ シュミレータの実行 App Service なし なし
15 sqlsrv(+リソース名とID?) Power BI用 SQL Server SQL Server なし なし
16 db2wrxmxquddple Power BI表示用データの格納 SQL データベース Basic (5 DTUs) 576.75/月
※マイクロソフトKenichiro Nakamuraさんに「Connected Field Service いかに安く試すか!および拡張のポイント概要」を書いていただきました。
https://blogs.msdn.microsoft.com/kenakamu/2017/04/07/dynamics-365-connected-field-service-how-to-save-money-and-extend/
まとめ?所感
? はじめはIoT Hubではなく、Event Hubから自力で色々構成し
ようとしていたけど、これがベースになってくれたおかげで
色々と学習が捗った感
参考情報
Connected Field Service を使用した遠隔監視および顧客装置 (現場使用) の点検
https://www.microsoft.com/ja-jp/dynamics/crm-customer-center/use-
connected-field-service-to-remotely-monitor-and-service-customer-
equipment-field-service.aspx#bkmk_register
Connected Field Service の開発者ガイド
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/mt790241.aspx

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