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インフラのすゝめ
by Takahiro Kobayashi
今日話すこと
1. 今、なぜインフラ?
2. インフラの進化(2010?2017)
3. メモリに起こる大きな変化
4. 未来はたぶんこんな感じ
今、なぜインフラ?
? 昨今、ITインフラは“隠される”傾向に。
? Immutable(ポイ捨て)であったり、
Invisible(ガン無視)であったり。
? でも、インフラに今起きている革新は
抑えておきましょう。
インフラの進化(2010?2017)
CPU
メモリ
ディスク
4 core
4 GB
450 GB
2010年 2017年
22 core
32 GB
4 TB
10 TB
SSD
ヘリウム
充填HDD
メニーコア
メモリに起きる大きな変化
? 長らく主記憶装置に君臨するDRAM
? しかし、そろそろ世代交代か。
今まで
メモリ
ディスク
消える(揮発)
容量少ない
アクセス速い
消えない(不揮発)
容量多い
アクセス遅い
消えない(不揮発)
容量多い
アクセス速い
だったら、
ディスク不要?
近い将来
消えないメモリ?
? これまでの主流はDRAMとNAND
? これらとは違う実装で、“消えないメモリ”
が製品化された。
? 2015年ごろから、3D XPointと
呼ばれていたもの。
? DRAMとは異なる構造のPCM
(相変化メモリ)と言われている。
半導体製品間の比較
DRAM
PCM
(3D XPoint)
NAND
(SSD)
ちょっぴり
そこそこ
たっぷり
容量 速度 寿命
さいつよ
つよい
よわい
さいつよ
つよい
さいよわ
? 今のところ、3D XPointはメモリとSSDの間を
埋める技術となっている。
未来はたぶんこんな感じ
? 電源落としても、メモリからデータは
消えません。
? 普段は電源オフ(ノーマリーオフ)
? 使うときだけ電源オン。前回の状態から、
そのまま処理継続
? キャッシュ?何それ?
え?昔は電源落としたら、
データが消えたんですか?
そんな時代、あなたなら
どんなアプリケーションを
つくりますか?

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Editor's Notes

  1. ?仮想化したり、コンテナ化されたり、クラウド化されたり ?ハイパーコンバージドなんて言葉もありますね。 ?インフラで起きているイノベーションを抑えることで、その上のレイヤに次に起こる革新をスピーディに取り込むことが出来ます。
  2. ?コンピュータの構成要素、CPU?メモリ?ディスクについて、昨今どれぐらいまで進化してきたのか、ちょっと振り返ってみましょう。 ?2010年ごろ、まだまだオンプレミスでシステムを普通に作れた頃ですが、各サーバに搭載される部品のスペックはこんな感じでした。 ?CPUは1プロセッサあたり4コア、メモリは4GB。これ、メモリ1枚ですよ。実際には数枚のメモリを搭載しますので、16GBとか48GBとかそんなサーバがありました。 ?そして、ディスクはこの頃はまだまだハードディスクが全盛。で、ディスク一本あたり450GB。こんな感じでした。
  3. ?DRAMは主に主記憶装置に使われるもので、ランダムアクセス可能で高速ですが、データの保持に電力が必要。 ?NANDはSSDなどに使われているもので、ページ単位のアクセスが必要なので低速ですが、電源を落としてもデータが消えません。 ?2012年頃までこの2つの容量を増やす方向で、技術革新が進んできていました。 ?しかし、DRAMとNANDの容量アップに限界が見え始めたことから、全く違う形のメモリ開発を各社が開始します。 ?いろいろな技術が発表されましたが、その中で製品化まで漕ぎ付け、2017年に普及が始まりそうなのがintel社のOPTANE MEMORYです。
  4. ?DRAMとPCMはランダムアクセス、SSDはブロック単位のアクセスになる。 ?アクセス速度を数字でいうと、DRAMが10ナノ秒。PCMで1000ナノ秒以下ですが、DRAMとは100倍の差。 ?NANDを使っているSSDだと、10万ナノ秒と言われているので、DRAMとは1万倍近く差が離れている。 ?NANDでは書き込み上限が1,000回とか3,000回と言われる。3D XPointはその1,000倍の寿命を謳っている。
  5. ?ノーマリーオフはIoTの時代の非常に相性が良い。そして、それを実現するのは消えないメモリ。 http://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100016.html ?数年後の新人はこういうかもしれません。