21. -
21?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
Fp 上の楕円曲線上の点:スカラー倍算(掛け
算)
2 × G = G + G ※ 同じものをたす2倍算
3 × G = G + (G + G) ※ 繰り返しで3倍
d × G = G + ( G + ( G ????)※ d 倍が定義できる
22. -
22?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
群( Group)
?有限体上の楕円曲線の点(解の集合)は、加法に関して、群
(group) をなします。
?点を E と書くと
?任意の点の E の足し算、スカラー倍算の結果は、他の E の点になる
。
?ある点 E からはじめて順番に倍々していくと、すべての点が現れる
(巡回群)
23. -
23?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
楕円曲線上の離散対数
2 × G = G + G
3 × G = G + G + G
d × G = G + G + G ???? d 回
これは計算が簡単。
Q = d × G
ある座標 Q が与えられて、ベースポイント G の座標も与えられている。
このとき、座標 Q は、ベースポイント G を何回足したものか(対数)を求め
るという問題
これが離散対数問題といわれるもの。
24. -
24?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
楕円曲線暗号のイメージ
ベースポイント G
F(23) における
y^2=x^3-x の解
d 倍 = 秘密鍵
※ 実際にこの点に移動す
るのかは分かりません。
あくまでイメージです
ベースポイントを倍算するたびに、ポイントは F(p) 上の楕円曲線の点をぐ
るぐるとすべての点をめぐります(巡回群)。 d が秘密鍵であり、ベース
ポイントを d 倍する行為が暗号化。
暗号 Q
26. -
26?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
楕円曲線のパラメータ例
F(p) = FFFFFFFF FFFFFFFF FFFFFFFF FFFFFFFF FFFFFFFE FFFFEE37
The curve E: y2 = x3 + ax + b over Fp is defined by:
a = 0
b = 3
: y2 = x3 + 3
The base point G
G = (DB4FF10E C057E9AE 26B07D02 80B7F434 1DA5D1B1 EAE06C7D,
9B2F2F6D 9C5628A7 844163D0 15BE8634 4082AA88 D95E2F9D)
Finally the order n of G and the cofactor are:
n = FFFFFFFF FFFFFFFF FFFFFFFE 26F2FC17 0F69466A 74DEFD8D
h = 01
素数体
解の個数
ベース
ポイント
の座標
楕円
方程式
=2^192
27. -
27?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
楕円曲線上のディフィー?ヘルマンの鍵共有
?利用する楕円曲線と、ベースと
なるポイント (G) はパラメータと
して予め公開
Alice bob
① アリスは、乱数を用いて
秘密鍵 A を作る
① ボブも、乱数を用いて
秘密鍵 A を作る
② 公開鍵 PA =秘密鍵 dA *
ベースポイント G
② 公開鍵 PB =秘密鍵 dB *
ベースポイント G
③ 送られてきた公開鍵に自
分の秘密鍵を掛け算
秘密鍵 dA * 公開鍵 PB
= 秘密鍵 dA * ( 秘密鍵 dB
* ベースポイント G)
③ 送られてきた公開鍵に自
分の秘密鍵を掛け算
秘密鍵 dB * 公開鍵 PA
= 秘密鍵 dB * ( 秘密鍵 dA *
ベースポイント G)
第三者
暗号 A,B, ベースポイ
ント G からは秘密鍵
は計算不能
超簡単。自分の秘密鍵とペースポイントを掛け算して、相手に送り合う。おく
られてきた数に、自分の秘密鍵をもう一回掛け算すると、相手と同じ鍵が共有
できる
同じ値
36. -
36?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
楕円曲線暗号の暗号化のイメージ
パラメータ: y2=x3+ax+b 方程式
ペースポイント: P
ベースポイント P
ベースポイントを倍算するたびに、ポイントは楕円曲線の有理点上をぐる
ぐる回る。暗号化のときは、秘密鍵= d 回だけ掛け算する。
d 回掛け算
37. -
37?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
楕円曲線暗号の暗号化後の値
パラメータ: y2=x3+ax+b 方程式
ペースポイント: P
ベースポイント P
ペースポイントを、秘密鍵 d の回数だけ掛け算したものが暗号化後の値。
暗号化後の点 Q
d 回掛け算
38. -
38?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
安全性のイメージ
パラメータ: y2=x3+ax+b 方程式
ペースポイント: P
ベースポイント P
ベースポイントと点 Q から、秘密鍵 d の値を知るには、 P を 1 から倍算し
ていって、 Q になるかを確かめる総当りしかない。最悪の場合、秘密鍵 d
の回数の計算が必要
暗号化後の点 Q
不可能
39. -
39?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
検算のイメージ
パラメータ: y2=x3+ax+b 方程式
ペースポイント: P
ベースポイント P
秘密鍵 d を知っているひとは、ベースポイントを d 倍して、検算は簡単。
暗号化後の点 Q
秘密鍵 d
検算のしかた
dP = Q ?
40. -
40?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
パラメータ設定
利用する楕円曲線の方程式: E
体の位数: F(p)
E,F(p) 上の基準点: G
Microsoft Digital Rights Management で用いられている楕
円曲線
Source: wikipedia
44. -
44?2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載?転用は固く禁じます。
楕円曲線暗号の暗号化のイメージ
パラメータ: y2=x3+ax+b 方程式
ペースポイント: G
ベースポイント G
ベースポイントを倍算するたびに、ポイントは楕円曲線の有理点上をぐる
ぐる回る。暗号化のときは、秘密鍵= d 回だけ掛け算する。
d 回掛け算