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学校のICT体験を社会とつなぐ意味
総務省先導的教育システム実証事業などで体験した
ICT機器の同期的使い方と非同期的使い方の違い
2019.08.05
NPO法人 /コニカミノルタ(株) 情報機器開発本部 第3DWサービス開発部
/佐賀県多久市義務教育学校ICT推進アドバイザー 石黒広信
※本資料は個人としての見解であり、所属企業や団体としての意見、考えではありません。
自己紹介(職歴)
Sky株式会社
SoftBankC&S
日本マイクロソフト
コニカミノルタ
どの企業でも公教育分野において、
20年近く学校へのICTの開発?導入のお仕事
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本プレゼンは、これまでの経験と、下記の
URLに記載の総務省先導的教育システム実証
事業での経験を記載しており、いくつかの自
治体での教員研修にてご紹介した内容からの
抜粋です
難しいことは書いてません
https://edtechzine.jp/article/detail/127
https://news.microsoft.com/ja-jp/2018/01/26/180126-taku-city-education/
①情報モラル教育(利用ログを見せて)
②学校生活で活用(写真を撮り合い、クイズ出し
合い、調べもの)
③カメラの活用(体育や理科や校外学習)
④放課後学習、授業の隙間での活用(Web学習
教材)
⑤言語活動(主にプレゼン、調べもの)
⑥プログラミング教育
⑦授業支援システムを使った資料配布と共有
実証校で行われていたこと
①授業支援システム以外は使い方の研修をほとん
どしなくても使えていた
②子どもの9割は自宅でタブレットを使っている
→情報モラル教育がとても重要
→使い方のルールづくりも授業に取り入れる
③休み時間などを活用して、子供たち自身にタブ
レット操作を慣れさせると、授業が円滑に進む
→使い方と同じぐらい、情報モラルが大切
ポイント(あくまで私見)
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社会にでてから思う、学校の意義とICT
◇文科省
初等中等教育は、人間として、また、家族の一員、社会の一員と
して、更には国民として共通に身に付けるべき基礎?基本を習得
した上で、生徒が各自の興味?関心、能力?適性、進路等に応じ
て選択した分野の基礎的能力を習得し、その後の学習や職業?社
会生活の基盤を形成することを役割としている。
◇私見
必ずメンター(師匠=先生であり、先輩)が付き、実社会で必要
なことを、ある程度安全を担保しながら、学べるところ。
各教科の学問、水泳や楽器の演奏、絵画、理科の実験、体育等。
学校で体験した(=学んだ)ことは、社会でも同じように使える
し、実際に使う。
→学校でのICT体験も社会で使える(つながる)体験から
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学校と社会でのICT体験は違うのか?
楽天社 スマートフォンの使用実態に関する調査
https://insight.rakuten.co.jp/report/20120524/
◇私生活やビジネスでは(社会)
基本非同期コミュニケーション。常に手元にある道具で、調べる、メモ?ノートをとる、動
画や本を読む、資料作成やプログラミングをする
※個々人が好きなタイミングで必要な時に使っている
◇学校では
同期コミュニケーションの道具として用いられることが多い
※全員が同じ場所(教室)で同じタイミングで同じことをICTで行う
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同期?非同期コミュニケーションの違い
同期:電話、会話、ホワイトボードなど
非同期:メール、LINE、チャット、ブログ等
ICTは基本的に非同期が得意分野
→非同期の使い方のほうが慣れ親しみやすい
◇非同期(ICTの基礎的活用)
①情報モラル教育(利用ログを見せて)
②学校生活で活用(写真を撮り合い、クイズ出し合
い、調べもの)
③カメラの活用(体育や理科や校外学習)
④放課後学習、授業の隙間での活用(Web学習教
材)
⑤言語活動(主にプレゼン、調べもの)
⑥プログラミング教育
◇同期(ICTの発展的活用)
⑦授業支援システム等を使った同期的活用
無理のない使い方からはじめる
学校生活で使う文房具→道具としての本質
教科書?ノート?ドリル
辞書?図書館の本
ワークシート
配布教材
学校の授業でノートとっ
たり、宿題したり
成績評価
自宅など好きな時に
予習?復習?学ぶ
→紙の教科書やノートでは可能。ICTでは?
社会につながるICT体験にするには、
?ICTの使い方は同期/非同期を適切に
→非同期のほうが社会につながりやすく、相性
も良いので、最初は非同期から
?予習?復習、家庭学習などで、紙のノートや
教科書では可能な、いつでも、どこでも、気軽
にを実現できる環境整備を目指す(暗にクラウ
ドでと。。)
★クリエイティブに使ってほしい
→コンテンツ消費だけの道具にしない
→プログラミングやプレゼンで創造性を
ご清聴ありがとうございました

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