狠狠撸

狠狠撸Share a Scribd company logo
難しい、だからこそ面白い
ソーシャルスタートアップ
のススメ2
SSUの特徴①価値観
2018年2月6日
渡邉賢太郎
ソーシャルスタートアップについ
てお話をする機会がおおくなるな
かで
あらためて「お金」に対してどの
ように考えればいいのか?と聞か
れることが多くなってきたのでこ
のスライドをつくりました。
本資料の全体構成(予定)
はじめに、ソーシャルスタートアップ(SSU)とは?
■1部 SSUの特徴
価値観/ビジョン/ミッション/ゴール
戦略/戦術/必要なテクニック
■2部 SSUのはじめ方
Why/How/What
■3部 あるある、気をつけた方がいいポイント
独立タイミング/チームづくり/資金調達など
■まとめ Q&A
すべての
自分らしさが
創造力になる
社会を
渡邉 賢太郎 SUSANOOプロデューサー
1982年、大分県別府市生まれ/決して裕福とはいえない兼業農家の長
男坊/小中での書道教室を通じ余白のデザインを学ぶ/中高大とバレー
ボール部、チームワークの大切を学ぶ/留学生が半分のAPUに進学、
日本の価値観がOne of them でしかないことを知る/別府八湯温泉道
第123代温泉名人になる過程で地域社会の抱える課題とまちづくりに
のめり込む/大学二年の時に休学し上京、ETIC.が提供するアントレプ
レナーシップインターンプログラム(EIP)に参加、株式会社ラストリ
ゾートで法人営業を10ヶ月行う/山形の地域おこしNPOインターン
/北極圏グリーンランドでよさこい踊る/復学後、地元別府の老若男女
が繋がる場としての祭の立上げ/地元学/能の講義を経て、余白の価値
を再認識/卒業後、メガバンク系金融機関にて個人富裕層や法人むけ資
産運用アドバイザー/AFP取得/リーマン?ショックを経て金融シス
テムに疑問をもち退職/2年間47カ国の世界旅へ、白砂漠の夜および、
コロンビア強盗事件にて生と死の境目の曖昧さに気づき、機械論的世界
観の恩恵と限界、多様性の価値などに気づく/2013年に帰国後、
NPO法人ETIC.に参画/ソーシャルスタートアップに特化した創業支援
プログラム「SUSANOO(スサノヲ)」プロジェクトを立ち上げ、現
在までプロデュースを行わせて頂いている。
■対象
今より、もっと
ワクワクしながら
世の中の役に立つ
仕事に挑みたい!
と思っている方むけに
ソーシャルスタートアップという
スタイルを紹介します。
本資料は概略を掴んでいただくことを目的としています。
各項目の詳細は末尾の参考文献を読む、または作者あてに
Facebookにて個別にお問い合わせください。^_^
人間は生態系の中
で単に“消費者”の
立場で生かされて
いるだけなのです。
宮脇 昭 先生
ナショナル?ジオグラフィック日本版
地球のいのち インタビューより
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/sp/inochi/message3
_2.shtml
ソーシャルスタートアップ起業家の
価値観と背景
ソーシャルスタートアップを立ち上げる起業家たちは
経済的なリターンよりも社会的なインパクトを優先する
(言っておくけど、お金を稼ぎたくないわけではない、笑。どちらを優先するかという話。)
利益
社会的
インパクト
彼らにとってお金は(大事だけど、あくまでも)道具であり目的でない。
だからこそ、とても儲かりそうにない初期段階で仮説検証に挑んでいる。
イノベーター
アーリー
アダプター
アーリー
マジョリティ
顧
客
と
課
題
を
特
定
す
る
解
決
策
の
プ
ロ
ト
タ
イ
ピ
ン
グ
ソ
ー
シ
ャ
ル
モ
デ
ル
の
確
立
マ
ー
ケ
ッ
ト
創
造
市
場
の
確
立
レ
バ
レ
ッ
ジ
ポ
イ
ン
ト
を
特
定
す
る
背
景
に
あ
る
構
造
を
解
き
明
か
す
実
現
さ
れ
る
べ
き
未
来
を
描
く
誰も答えを知らない
試してみるしかない
※株主が多い企業は手を出しづらい
なぜ、彼らはそんな考え方をするのか? じ~っと観察してみたら
彼らは「社会を見つめる視野」が広いことに気がついた。
(かなり極端ですが)視野のちがいの喩え
証券マン時代のワタシの視野
(会社の売上、自分の成績、賞与額)
ソーシャルスタートアップ起業家の視野
(国や世界、過去から未来と俯瞰している)
視野の違いは、向きあう問いの違いをもたらす。
我が社の株価は?売上は?利益率は? 都市化は? 食料問題は? 文化の多様性は?
向き合う問いの違いが、価値観の違いをもたらす。
その選択は我が社の利益をより大きくするか? その選択は生態系全体を豊かにするか?
ちなみに、この視野の違いに優劣や正誤はないと思う。
たんに焦点を絞っているか、俯瞰しているかの違い。
イチ企業や業界にフォーカスを絞る。 より広く、長い範囲を俯瞰して捉えている。
そして大切なことは、上場企業や投資家とソーシャルスタートアップが
対話する場合、双方がこの違いがあることを意識すること。
※そうでないと、同じトピックについて話していても、会話がどんどんズレていきます。笑
イチ企業や業界に焦点をあてた場合
国や世界、50年後といった
より俯瞰した視野で考える場合
利益あがらなければ
存続できないよ?
こっちをビジネスにしたほう
が利益あがるよ?
そんなんじゃ遅いし、小さい。
投資回収できないよ?
収益性は不明だが、大事。
だからこそ私達がやる。
広い範囲でみてここをやるこ
とが最もインパクトあるか?
長い目でみて社会全体の
バランスを崩さないか?
収益
ビジネス
チャンス
投資対効果
より俯瞰してた視野でみてるからこそ
ソーシャルスタートアップは
自社の利益最大化ではなく
社会的インパクトの最大化を重視する
だから、面白い!と思いませんか?笑
ソーシャルスタートアップについ
てお話をする機会がおおくなるな
かで
あらためて「お金」に対してどの
ように考えればいいのか?と聞か
れることが多くなってきたのでこ
のスライドをつくりました。
次回は
SSUの特徴
②ビジョンについて
をお送りします。
ぜひ読んで
ほしい!
今回のスライド関連参考文献
ソーシャルスタートアップについ
てお話をする機会がおおくなるな
かで
あらためて「お金」に対してどの
ように考えればいいのか?と聞か
れることが多くなってきたのでこ
のスライドをつくりました。
参考文献
■ 「社会的共通資本」宇沢弘文先生
とくに日本社会が戦後資本主義システムのなかでどのような影響をうけて、現在に至っ
ているかをわかりやすく解説してくれている。名著!とくに農家の倅は必見かと。
■「鈴木大拙の言葉ー世界人としての日本人」 大熊玄先生
禅の思想を西洋につたえてきた鈴木大拙先生の教えを、中学生にでも理解できるようわ
かりやすく解説してくれています。ぜひ!
■「植物と人間 生物社会のバランス」宮脇昭先生
森は多様な植物で構成されている。人間はその生態系に消費者として寄生しながら生か
されている。森に向き合い続ける手触り感のある言葉の数々。生理的最適域、生態的生
育域の考え方など、コミュニティマネージャーは必見!

More Related Content

ソーシャルスタートアップのススメ2