调布报告书130304 第3回「子育て」
- 2. 第3回 調布まちみらい会議報告書目次
1.イベント実施概要
1.1:開催概要 (ポスターイメージ、参加者属性)
1.2:キーワード?テーマ
1.3:ゲスト
1.4:当日実施タイムテーブル
1.5:会場レイアウト
2.ワークショップ内容
2.1:実施の様子と全体流れ
2.2:ワークショップ詳細
2.3:2つのワークシート(思考の道具)
2.4:テーマ(グループ提案)
2.5:結果(成果物としてのグループ提案)
3.全体についての考察と今後の展望
付録?添付資料:
?ワークシート1 (第1部)
?ポストイット (第1部)
?ワークシート2 (第2部)
- 3. 1.イベント実施概要
1.1:開催概要
開催日時 2013年2月23日 13:00~17:00
テーマ こどもを豊かに育てるみらいの子育て
会場 調布市つつじヶ丘児童館ホール
参加費 500円(飲み物、お茶菓子付)
参加者数 32名 (内運営に係るスタッフ4名)
参加者属性
■参加者の年代別グラフを見ると、20代、30代の参加者が8割以上となっており、
子育てというテーマに対しての関心の高さがうかがえる。
反面50代、60代の現シニア世代にはリーチしにくかったということがわかる。
■参加者の居住地域は調布近隣の住人の割合が外部からの参加者を上回った。
これもおそらく、
- 4. 1.イベント実施概要
1.2:キーワード?テーマ
第3回キーワード: 育児
子育ての場所として選んでもらうこと
↓
次世代の「地元」となること
↓
都市のエントリーユーザーを獲得すること
↓
まちのみらいをつくること
- 5. 1.イベント実施概要
1.3:ゲスト
“cococi”(ココチ)は、ここちよくはたらき、?ここちよ
asobi基地
く暮らすためのコワーキングスペースです。
オトナもコドモもみんなが平等な場所 「asobi基地」。
ライフステージに合わせ、ワークもライフも犠牲にしな
園にいっていない人も、違う園に行っている人も、
いで、?新しいはたらきかたを実現するための場です。
これから産む人も、みんながアクセスできる場所!
子どもがいる暮らしの中で、自分が暮らす地域の中で、
保育士と親以外が子どもと関わり、遊ぶ場として存
ゆるやかなペースで働くこと。?ゆるやかなペースだけど、
在することで育児の準備や親への情報?知識を知ら
本気で働くこと。?両立できそうで両立しにくい、このふ
せる場にもなる。未来の親も含めて、新しいコミュ
たつの事を可能にするために?知恵や経験、資源や人材を ニティの形をつくっていきます。
持ち寄る場です。
- 6. 1.イベント実施概要
1.3:ゲスト
ドゥーラ協会 tadaima
「ドゥーラ」とは、妊娠?出産?子育てをする女性を、 父親と母親が共同で家事や育児を行い、母
地域社会で支える存在です。 親も仕事と家庭の両立に不安になることな
人間関係が希薄化し、尐子化も進む中、改めて母親を取 く働くことができる。笑顔で、活き活きと
り巻く環境を見直したい。 出産後、センシティブな時期 生活する両親の姿を見せることで、子ども
に赤ちゃんのお世話に専念できるよう、「産後ドゥー は大人になることへの夢を、膨らませてい
ラ」は家事や育児を支えるとともに、小さな悩みや相談 くのだと思います。「ただいま!」って帰
も真摯に受け止め、心と身体をいたわるお手伝いをしま りたくなる家庭=家族が協力し合い、創る、
す。赤ちゃんを迎えての新しい生活のスタート時に、ま 居心地のいい家庭。そんな家庭を増やす事
ず母親が愛情と優しさに包まれ、安心できてこそ、母親 がtadaima!のビジョンです。
は安心して子どもを生み育てることができると考えてい
ます。
- 7. 1.イベント実施概要
1.4:当日実施タイムテーブル
イントロ:
?テーマ説明
?ゲスト紹介
第1部:個人ワーク+チームシェア
「子供(孫)といっしょに
何がしたいですか?」
第2部:グループワーク
「子供を豊かに育てる
調布系ライフスタイルの提案」
- 8. 1.イベント実施概要
1.5:会場レイアウト
子供ゾーン
舞台上
スクリーン
投票ゾーン
子供用の舞台を会場として利用しまし
た。
ホールを前奥逆に使うことで、舞台ぽ
さを保ったまま、会としての一体感
壁面装飾 (観覧でなく参加という意味での)を
演出することが出来ました。
- 9. 2.ワークショップ内容
2.1:実施の様子と全体流れ
1. イントロダクション 3. 全体シェア 5. グループワーク テーマごとに分かれ、
テーマ説明 「子供としたいこと」 を全体に発表 調布の子育ての新しいライフスタイルを提案する
チェックアウト
チェックイン 休憩
第1部 第2部
2. 個人ワークとグループシェア 4. 投票 6. 発表
「子供としたいこと」を考える。 「子供としたいこと」 の中から6つの「子育てスタイル」 それぞれに対して、グループワークによ
ワークシート1を使用 第2部へのテーマを 絞り込む 提案が発表された
- 10. 2.ワークショップ内容
2.2:ワークショップ詳細
個人ワーク → チーム内でのシェア → 全体シェア → 投票
ワークシート1を活用して、 個人ワークの結果を次の人に 全体にチームでのトーク内容を 一人2票を以って、 上位得票数の6テーマを選出
問を自分事化してもらう パスするワークシートを使い 共有し、投票ゾーンにポストイットを
気になるテーマ「子育て し、第2部のグループワーク
「子供としたいこと」を描き出していく
集めていく ×○○」に投票する における提案のテーマとす
る
グループ分け → グループワーク → 提案
休憩の間に、自分の興味ある グループに分かれて、 グループの提案を発表する
テーマを改めて選んでもらい、 テーマに対する提案を行う。 発表は前述のワークシートを用いて行う。
希望によってグループ分け この時ワークシート2を活用する この提案を以って 調布系アクティブシニアライフスタイルとした
- 11. 2.ワークショップ内容
2.3:2つのワークシート(思考の道具)
自分のニーズを具体的に
ワークシート1: 思い浮かべることで、自らの求める
第1部 個人ワークで使用 ライフスタイルの輪郭が見えてくる。
子どもと何をしていたいか、
自分とこどものみらいを考えるシートです。
アイディアを次の人にパスすることで、
どんどん深まっていきます。
- 12. 2.ワークショップ内容
2.3:2つのワークシート(思考の道具)
グループ提案のためのシートです。
ワークシート2: ストーリーをつむぐように穴を埋めていくと、
第2部グループワークで使用 提案が出来上がるメソッドです。
「会場」と書いてあるのは発表時の会場の
リアクションで、これによって発表に参加
することが出来、楽しむことが出来る仕組み
です。項目は自由度を持たせつつ、アーカイブ
に耐えるように設定しました。
- 13. 2.ワークショップ内容
2.4: 6つのテーマ(グループ提案)
?お寺
?旅
子育て × ?街中
?地域ネットワーク
?DIY
?子供の意見
第1部で集めたテーマの中から投票で上位のタイトル5つを選定し、第2部のグループワークを経て提案しました。
- 14. 2.ワークショップ内容
2.5: 結果(成果物としてのグループ提案)
子育て ×「お寺」チームの提案
かつて、日々せわしなく子供と向き合えなかった彼らは、お寺での一日体験
をとおして 、親子で何もしない時間を作り出しました。道徳心のある子供を育て
親子で向き合える時間をしっかり作れるようになった彼らの子育てライフスタイルを
「寺THE LIFE」とよびます。深大寺のある調布ならではのライフスタイルです。
- 15. 2.ワークショップ内容
2.5: 結果(成果物としてのグループ提案)
子育て ×「TABee(旅)」チームの提案
変化のない生活に飽き飽きしていた彼らは、身近に旅に出られるチャンスを作り出しました。
身近にある調布飛行場や深大寺に旅に出る“Sanpo Tabee”を提唱し、地域の人たちと
旅行プランを作って旅に出ます。親も子も自然体で楽しめる生活を手に入れた彼らを
調布プチ旅系と呼びます。
- 16. 2.ワークショップ内容
2.5: 結果(成果物としてのグループ提案)
子育て ×「街なか」チームの提案
オープンマインドな彼らの子供たちはみんな元気にあいさつし合いながら育っています。
街なかで子供たちがいろんな人と出会い遊ぶイベントをつくり、まちと人の距離を縮めています。
街の事が大好きな子供たちのいる調布、まさにOh!my familyです。
- 17. 2.ワークショップ内容
2.5: 結果(成果物としてのグループ提案)
子育て ×「地域ネットワーク」チームの提案
インターネットによって地域の情報を常に手に入れている彼らは、調布アプリ系です。
子供たちは、お使いに出かけるたびにさらに様々な情報を得られるようになります。
年齢を問わずアプリによって様々な情報を手に入れることが出来るようになったからこそ、
大人も子供もフラットに仲良く過ごせる街、そんな新しいつながりを楽しんでいます。
- 18. 2.ワークショップ内容
2.5: 結果(成果物としてのグループ提案)
子育て ×「DIY」チームの提案
共働きでも忙しくても子供とクリエイティブに過ごしたい彼らは調布カーペンター系です。
まるで大きなLEGOハウスのような場を手に入れた彼らは、作り出すこと表現すること、その価値を
考えるきっかけをたくさん持っています。
調布の中にクリエイティブ親子がどんどん増えていきます。
- 19. 2.ワークショップ内容
2.5: 結果(成果物としてのグループ提案)
子育て ×「子供の意見」チームの提案
子供も大人も悩みを抱えています。その悩みを共有し、解決していこうという彼らは、
こどもおとなしゃべり場を作り出しました。
オトナのルールを押し付けない、自由な子供たちの発言を街に還元し、
こどもが大人を育む街をつくりました。
- 20. 3.全体についての考察と今後の展望
?全体についての考察と今後の展望?
調布まちみらい会議第3回は「子育て」がテーマでした。
参加者属性は前回よりも若い世代に偏りました。テーマによって、
参加者の感度が違うということだと思います。やはり、子育て世代は
子育てというテーマに貪欲です。自分事というかむしろ、我が子の事、 次回は「青春」というテーマに取り組みます。大学生や若い住民た
という意識が強く感じられました。 ちを巻き込み、今までの大人の意見で作られていくだけの多くの集ま
居住地域からも同様なことがいえます。近隣の参加者が多かったの りとは一線を画す活動に発展していきたいと思います。
は地元で子育てしたい、どんな子育てが出来るんだろう?という問題
意識の表れではないでしょうか。 各年代からの潜在ニーズを本音で聞き出せる、このプロジェクト、
「調布まちみらい会議」は今後も貴重な参考資料を生み出せるであろ
前回から導入したワークシートを使う一方で、新しいワークシート うと考えております。
も導入しました。毎回新しい試みを投入することで、たくさんの発見 その目的をしっかりと捉え、本プロジェクトを中心にさらに調布の街
があります。 に深く長く愛されるコミュニティを作っていくことが、今後大きな財
参加者を飽きさせない工夫であると共に、最適な解をうまく引き出す 産につながると確信いたします。
ための思考実験ともなり、この成果は実際に「場」をつくり運営して
いく中で非常に役立ってくると考えます。 調布まちみらい会議、タウンブランディングワークショップも残す
ところあと2回となりました。
今回で調布まちみらい会議は3回を迎えました。 これからも、今まで聞けなかった住民たちの声が聞こえるような、
調布市内で活動をしている他団体にも認知が広まり、またさらに多く そんな会を運営していきたいと考えておりますので、何卒よろしくお
のつながりが生まれようとしています。そのような活動を根底に持ち、 願い致します。
しっかりとした問題意識で、繋がっていくからこそ、形だけの場では
なく、フラットに市民が集い自由に発想する場をつくっていけるので
はないかと感じています。
今回のワークショップでの発言を夢想で終わらせないための場所をど
う作っていくことが出来るか、ということを考えています。
第3回企画 ファシリテーター 株式会社ツクル
バ 山本倫広