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株式会社Groove Designs
代表取締役 三谷繭子
都市計画セミナー SDGsと都市計画?まちづくり
都市計画?まちづくりでのSDGsの捉え方と実践
自己紹介
三谷 繭子 Mayuko Mitani
株式会社Groove Designs代表取締役
認定NPO日本都市計画家協会理事
一般社団法人アーバニスト 理事
(シティラボ東京 ディレクター)
人とまちの関係性をデザインする
地域まちづくり支援 行政DXの推進
筑波大学芸術専門学群
デザイン専攻 卒業
同大学院
人間総合科学研究科
芸術専攻
環境デザイン領域 修了
都市計画コンサルタント
土地区画整理事業等の
基盤整備の事業推進
エリマネ、パークマネジ
メント等、市民協働推進
Groove Designs創業
既成市街地の再生
地域主体の
公共空間活用?
プレイスメイキング支援
最近の活動
まちづくりの
共創デジタルプラット
フォーム開発
シティラボ東京運営等
経歴
Mission
SDGsの実践と、その取り組み方
①サステナブルな都市を実現するための事業創出
ーサステナビリティ まちづくりのための
コラボレーション拠点運営@シティラボ東京
②コミュニティエンゲージメントのためのデジタル活用
ー共創まちづくりのデジタルプラットフォーム
my grooveの開発
③都市計画のつくり手とジェンダーバランス
ー都市計画?まちづくりと女性
2018年12月開設
①サステナブルな都市を実現するための事業創出
ーサステナビリティ まちづくりの拠点運営@シティラボ東京
持続可能なまちづくりのための多分野コラボレーションの拠点
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/31591/ https://population.un.org/wup/Publications/Files/WUP2018-Highlights.pdf
? 気候変動が世界共通の課題となり、COP26ではアメリカと中国が共同声明を出すなど、
注?がより集まっている。
? 経済?社会活動の中?でもあり、環境負荷の?い「都市」が持続可能にならなければ、
地球は持続可能にならない。都市?活を持続可能なあり?とすることが重要なキー。
97億?
68%
43%?2030
75%
60?80%
80%
2050年の世界における都市
??増加 ???
都市化の進展 ???
巨?都市化 ???
CO2排出 ???
エネルギー消費 ???
GDP ???
①サステナブルな都市を実現するための事業創出
ーサステナビリティ まちづくりの拠点運営@シティラボ東京
仲間がほしい?
Program
プロジェクトパートナー
Network
活動の場がほしい?
アイデアやスキルがほしい?
知る
Place
動き出す
多様な主体の協働(コラボレーション)を支援し、事業を創出することで
都市課題の解決、持続可能な都市づくりに貢献するアプローチ。
つながる
Staff
①サステナブルな都市を実現するための事業創出
ーサステナビリティ まちづくりの拠点運営@シティラボ東京
メンター8名
パートナー24社
法?会員9社
個?会員11名
オンライン会員37名
Project
Project
Project
Project
Project
持続可能なまちづくり?ビジネス創出に向けた参加型プラットフォーム
Vision
Mission
Value
Sustainability Network
実践者や有識者が集い
課題を共有する場づくり
Sustainable Business
都市での実証?
実装プロジェクトの?援
Sustainable City
持続可能な都市に向けた
まちづくりのアップデート
次世代のまちづくり
脱炭素 サーキュラー
エコノミー
…
ESG投資 DX
建築?都市計画
?治体
専?家
投資家
スタートアップ
?企業
多様なコラボレーション
サステナブルビジネスの創出
①サステナブルな都市を実現するための事業創出
ーサステナビリティ まちづくりの拠点運営@シティラボ東京
2019年~ 自治体による「SDGs日本モデル」宣言
2021年~ SDGs未来都市が120自治体を超える
▼2018年~ シティラボ東京オープン以降の動き
2020年~ 菅首相が「2050年までに温室効果ガス実質ゼロ」を宣言
2021年~ 「地域脱炭素ロードマップ」公開
2020年~ グリーンボンド発行額が1兆円を超える
参考)2018年:34件 5363億円
2019年:58件 8238億円
2020年:77件 1兆170億円
オープン以降のサステナビリティ意識?対応の加速の実感
国?自治体?企業のサステナビリティトランスフォーメーションの動きが急加速
①サステナブルな都市を実現するための事業創出
ーサステナビリティ まちづくりの拠点運営@シティラボ東京
①サステナブルな都市を実現するための事業創出
ーサステナビリティ まちづくりの拠点運営@シティラボ東京
村?顕?
東京?学?学院
横張真
東京?学?学院
?崎満広
ビジネスストラテジ
スト
加藤佑
ハーチ株式会社
?村健佑
在ベルリン?コンサ
ルタント
吉?まり
三菱UFJリサーチ
&コンサルティング
齋藤精?
パノラマティクス
広?拓司
株式会社エンパブ
リック
「都市づくり」と「サステナビリティ」の領域を重ねたイベント?研修等による人材育成
サステナブルシティ サミットⅡ(2022/2/5 開催)
l 「環境」というグローバルな課題に対しても地区スケー
ルなど、小さな地域?スケールから素早く試せるモデル
が有効。新たな地区ビジョンを実現していくなかで、企
業などがまちづくりに関わりやすくもなる。
l SDGsを共通言語としたサステナブルファイナンスの加速
を地域が活用することが重要。脱炭素地域をつくること
が企業投資を呼び込む。
l 地域でサステナブルな都市ビジョンをつくるところから、
金融セクターを巻き込み共につくっていく。自治体や地
域は金融へのアピールも重要。
l 「脱炭素」などを共通キーワードとして、個別課題を切
り分けて考えず、複数の課題を関連して考え、複合的に
解決する。
左上から
?加藤 佑氏
(ハーチ株式会社 代表取締役)
?村山 顕人氏
(東京大学都市計画研究室 准教授)
?吉高 まり氏
(一般社団法人バーチュデザイン
代表理事)
オープニングセッション「脱炭素を実現するサステナブルシティとは」より
①サステナブルな都市を実現するための事業創出
ーサステナビリティ まちづくりの拠点運営@シティラボ東京
まちに暮らす一人ひとりのパワーを生かす
コミュニティエンゲージメント?プラットフォーム
『my groove』
②コミュニティエンゲージメントのためのデジタル活用
ー共創まちづくりのデジタルプラットフォームmy groove開発
テクノロジーを活用し、市民が直接、自分がほしい
と思う未来、応援したい取り組みに参加できる環境
をつくる。
いわゆる官民(行政?企業)だけでなく
市民も含めたパートナーシップをこれからどう結ぶか?
②コミュニティエンゲージメントのためのデジタル活用
ー共創まちづくりのデジタルプラットフォームmy groove開発
【地域まちづくり支援の現場で感じる課題感】
l 関心があり、ワークショップや説明会などに参加しても、リアルな会合等に継続参加すること
が難しく、当初モチベーションがあっても関わりが途切れてしまうことが多い。
l WSや協議の場を開いても参加者が少ない/一部属性に限定される。時間的物理的制約のある人
(特に若い世代)は参加が難しい。
l 市民は行政側からの一方的な発信を受け取るだけになりがち。
l 意見を出しても反映されるかわからない/反応がないため自らもまちづくりの主体だという実感
をもちづらい。
l 市民側からは、行政施策に対するコミュニケーションの取り方がわからない。
匿名主体からの
多数意見収集
実行/連携意思のある主体との
パートナーシップ形成
②コミュニティエンゲージメントのためのデジタル活用
ー共創まちづくりのデジタルプラットフォームmy groove開発
デジタルを使ってより多くの人の意見を集める?
→意見を集めて声を取り入れた計画をつくっても、行政(自治体)だけの力では実行が難しい
デジタルを使って実行/連携の意思ある主体同士のパートナーシップを形成。
目指したいのはパートナーシップで暮らしの課題解決に取り組む
「実行の仕組みのDX」
パートナーシップと
エンゲージメントを
高めていくためのツール
としてのデジタル活用
my groove
(共創プラットフォーム)
閲覧ユーザー
投稿ユーザー
自分も
活動してみたい!
自分も参加?
関わってみたい!
情報公開
情報発信
まちの活動を
知る
オンラインで
活動参加
運営団体?
設置自治体等
まちに暮らす人々のアクションとコラボレーションを支援するコミュニティエンゲージメントのための
共創プラットフォーム。テクノロジーを活用し、人々が時間や場所の制限を受けず「できる時に、でき
る形で」取組みに参加したり、活動している人を応援したりできる仕組みとプロセスをつくる。
②コミュニティエンゲージメントのためのデジタル活用
ー共創まちづくりのデジタルプラットフォームmy groove開発
真鶴町「みんなでつくる身近な公園」プロジェクトでの実証中
15
【真鶴町のホームページ】 【デジタルプラットフォーム】
① デジタルプラットフォームによる
特設サイトを使って「みんなでつ
くる身近な公園」プロジェクトの
動きを視覚的にわかりやすく伝え
る。
② オンラインでも町民や多様な人が
参加ができる状況をつくる。
②コミュニティエンゲージメントのためのデジタル活用
ー共創まちづくりのデジタルプラットフォームmy groove開発
2.プロセスの共有?可視化
?現在、取り組みのどの段階にあるのか、また、いまどんな参加の仕方ができるのかを共有。
?その場に参加するだけでは見えづらい取り組みの文脈、ゴール地点を見える化。
3.住民、企業、行政などが同じプラットフォーム上で
発信?やりとりできる
?様々な主体が同じサイト上で、情報公開、活動実施報告、意見募集など実施。
1.オープンデータによる現状や課題の共有
?市民からは見えづらい行政側の抱える課題なども共有することで、スタート地点を える。
?公園についての意見をサイト上で公開し、現状や課題を可視化。
l 意見収集をして終わりではなく、関心を持って参加したひとりひとりの声を
丁寧にすくいあげ、そこから発展させていく。
l 町民の関心ごとに近いことや、関われば「自分の声が届く」と実感できる状
況をオンライン/オフラインでつくる。
②コミュニティエンゲージメントのためのデジタル活用
ー共創まちづくりのデジタルプラットフォームmy groove開発
オフライン
での活動
オンライン
での参加
②コミュニティエンゲージメントのためのデジタル活用
ー共創まちづくりのデジタルプラットフォームmy groove開発
③都市計画のつくり手とジェンダーバランス
ー都市計画?まちづくりと女性
ü 自らも出産?子育て(進行中)をして、自らも課題を感じる状況が多くなる
ことで暮らしやすい都市空間の見方が変化。
ü まちに「女性の暮らしやすさ」の視点は反映されているか?
ü 「女性視点」で都市を捉え直すということで、よりインクルーシブな都市づ
くりができるのではないか。
l 考えるきっかけ1:
(画像:NHK?都圏ナビWebサイトより)
(画像:週刊?性PRIME Webサイトより)
OPEN STREET FUKUYAMAでの仮設置ベンチ
予測不能な行動をとる
小さな子ども連れでは
まちの座り場が
あるだけで助かる&
安心して出かけられる
危険な道でも子どもを
乗せて自転車に
のらなければいけない。
自家用車に乗りたくなる
気持ちもわかる!
これまでNGだった
双子用ベビーカー での
バス乗車が可能に。
「バスに乗れる」
は当たり前じゃなかった。
③都市計画のつくり手とジェンダーバランス
ー都市計画?まちづくりと女性
ジェンダーを巡る固定観念や不平等が、都市の景観やシステムに深く埋め込まれていることをカーンは告発する。
l 考えるきっかけ2:
ü これまでの都市を計画してきた都市計画家、または現在も都市計画業界
関係者全体のジェンダー比率は男性が多いと感じる。
ü 女性が携わるユニークな政策推進?まちづくり実践も多くあるが、目立って
表にでてくることが少ない印象。
ü 公的なまちづくりに関する委員もほとんどが男性。特に地方の委員会、協議
会などでは女性が一人もいないことも。
違和感を感じないか?
JSURP 女性とまちづくり研究会(2021年11月~)
? 20代~70代の都市計画に携わる女性を中心
に参加。(男性も参加可)
? 性別の区別なく働き、活動することが前提
ではあるが、女性ならではのやりづらさ、
課題もみえてくる。
? 働き方、キャリア形成、ネットワーク?情
報交換の場作り、まちづくりにおける課
題?女性の特性を活かす方策などを議論す
ることが求められている。
③都市計画のつくり手とジェンダーバランス
ー都市計画?まちづくりと女性
(話題提供者/関東地整 今佐和??スライドから)
(話題提供者スライドから)
l少子高齢化社会の日本において、女性や高齢者など、バリアを感
じやすい人々が暮らしやすい都市、かつ、子どもを産み育てたく
なる社会環境をつくることは重要課題
l地域で生活者としての女性の声(サイレントマジョリティ)をど
う拾い上げるか
l 都市計画のつくり手のジェンダーバランスを変えていくことも必
要なのではないか
→まちづくり?都市計画における意思決定の場にも女性がいる
状況をつくるには?
→専門家としての女性人材も育成
③都市計画のつくり手とジェンダーバランス
ー都市計画?まちづくりと女性
都市計画?まちづくりでSDGsをどう捉えるか
? SDGsは異分野コラボレーション(協働)、まちづくりの仕組みに
ビジネスを組み込むのための「共通言語」「接着剤」と捉える。
? SDGsの達成を目指すことで、これまで都市計画に持ち込まれ
づらかった視点を取り込むチャンス、アップデートの契機と捉える。
? SDGsの達成 サステナブルシティ
→SDGsは2030年に達成すべきゴールとしてのベンチマーク。
一方、サステナブルシティにゴールはない
→変化に対応し続けられる枠組み、組織、体制をどうつくるか?
? 都市の専門家のサステナビリティへの意識醸成。
より多角的な視野でのバックキャスティング思考。
都市計画?まちづくりでSDGsをどう捉えるか
解かなければいけない課題 > ありたい未来
解かなければいけない課題 < ありたい未来
解かなければいけない課題 ありたい未来
を使うことで???
今後の課題:
2030年までに、現場レベルまでどう浸透させていくか
どちらに偏っても実現できない

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