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東大科学哲学ゼミ 第3回
  近代の見取り図
―社会と科学のinteractiveな関係―
1.ヤスニITTイニシアティブとは

2007 エクアドル大統領コレア氏が国連にて提案

「ヤスニITT鉱区での石油採掘を永久にしない」

【条件】
採掘でエクアドルが得たであろう収益の
半額=35億ドルを国際社会がエクアドルに補償
2.ヤスニ滨罢罢鉱区
                   南米大陸




            ITT    エクアドル
ワオラニテリトリー




ヤスニ国立公園
3.ヤスニ滨罢罢のロジック
1.京都議定書へのアンチテーゼ
排出権取引(炭素市場)へと議論のズレ
→「石油を掘らない=二酸化炭素を出さない」
へ

2.気候債務(債務スワップ)
3.資源ナショナリズム
4.ローカル社会の世界システムへの挑戦
3.ヤスニ滨罢罢のロジック

     従来の「南北問題」の対立軸
             ↓
      (「開発」自体への懐疑)
             ↓
       エコ/科学という対立軸


経済発展→発展そのものに対するイデオロギーへの変化
进   日   と
                 歩   は   い
                 の   啓   う
                 話   蒙   わ
                 よ   主   け
                 !   義   で
                     と   今

                                な   啓
                                ん   蒙
                                す   主
                                か   義
             説                  ?   っ
             明                  ?   て
             し
             よ
             う
             !




2012/10/30           東大科学哲学ゼミ           6
启蒙主义とは
             18世紀、西ヨーロッパ(英?仏)
             ?神の原理からの脱却(世俗化)
             ?人間中心主義
             ?理性への信頼
             ?思考の不変?普遍性
             ?科学の进歩
             ?进歩史観

             etc.を原理とする思想


2012/10/30          東大科学哲学ゼミ    7
今回はその啓蒙主義と进歩を
             ?17c,科学革命/啓蒙主義前夜
             ?18c,啓蒙主義と近代市民革命
             ?19c,産業革命と反啓蒙
             ?20c,1968からのエコロジー
             の、四つの時代から考える……



2012/10/30         東大科学哲学ゼミ      8
始    革
             め    命   そ
             ね    を   れ
             ば    理   は              起   ん
             な    解   十              こ   で       で
             ら    す   七              っ   啓       、
             な    る   世              た   蒙       そ
             い    こ   紀              ん   主       も
                  と   、              だ   義       そ
                  か   科              ?   っ       も
             ……




                  ら   学                  て       な




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The Scientific Revolution
             17世紀科学革命の特質
?    アリストテレス的世界像の崩壊
?    科学的方法の確立
?    科学が累積的知識となる基盤の確立
?    科学的知識の进歩の加速性
?    制度としての科学の確立
?    科学と技術の提携が原理的に可能に
?    科学の社会へのインパクト
?    「科学者」の登場
                       from『思想史のなかの科学』p88-92

2012/10/30            東大科学哲学ゼミ             10
The Scientific Revolution
             個別科学における科学革命
             旧思想の体系     中間段階        科学革命の遂行
力     学      アリストテレス    インペトゥス理論    ガリレオ
                                           ニュートン
天文学          プトレマイオス    コペルニクス      ケプラー
生理学          ガレノス       ヴェサリウス      ハーヴィ
化     学      錬金術        ボイル         ラヴォワジェ
プトレマイオス天文学
アリストテレス天動説に基礎を置き数学的テクニック?観測が精緻化したもの

ガレノス生理学
アリストテレス霊魂論に基礎を置く

錬金術
アリストテレス元素転換理論に基礎を置く

2012/10/30              東大科学哲学ゼミ              11
The Scientific Revolution
       運動論(力学?天文学)の変遷
                  ?運動は自然的と強制的に分けられる。
     アリストテレス運動論

                  ?自然的運動は天界における天球の円運動と月下界に

                  おける四元素(火?空気?水?地)の上下運動に分

                  けられる。

                  ?天球の円運動では天球のつくる第五元素(アイテー

                  ル)の完全な性質により自ずから完全な円運動を実現。

                  ?月下界では火?空気?水?地がそれぞれ本来の場所

                  を有し、そこへ向かう自然の傾向性をもつ。

                  ?強制的運動は「押す」「引く」(接触の直接作用)。


2012/10/30                 東大科学哲学ゼミ           12
The Scientific Revolution
      運動論(力学?天文学)の変遷
                ?投射体の持続が空気の後押し?
     インペトゥス理論

                ?投射体の運動持続は起動者から物体に付与されたインペトゥ

                ス(非物体的運動力)による。

                ?運動体のインペトゥス量はその「物体の量」と「速度」に比

                例(ピュリダン)

                ?自由落下中、つねに重さが新たなインペトゥスを物体に与え

                る。

                近代の慣性法則の等速度運動(何も力が加わらない)≠インペ

                トゥス(物体に駆動力が常にあり続ける)。


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The Scientific Revolution
      運動論(力学?天文学)の変遷
                ?重い物体は軽い物体より速く落ちる??「2物体の別々の落
    ガリレオの近代力学

                下速度の平均」「結合した重さに相当する物体が同じ高さから

                落下する速度に等しい」(アリストテレス自然学)から、帰謬

                法で落下速度が重さに関わりなく一様だと結論。

                ?落体速度が時間に比例する(v=gt)と仮定。落体速度を直接

                測るのは不可能だから、これをある関係で落下距離と時間の関

                係に置き換え(s=1/2gt^2)。まだ自由落下の運動は直接測るに

                は速すぎるので、斜面を用いその上を金属球が測りうる速度で

                落ちるように工夫?単位時間当たりの落下距離が1に始まる奇

                数だと確かめる。(自由落下の法則)



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The Scientific Revolution
          運動論(力学?天文学)の変遷
                         この斜面運動の極限(水平にする)を考える。
         ガリレオの近代力学

                         物体の速度の減少は無くなり等速度で無限に運動を続けるはず
ゥ
                         ?慣性の法則の定立

                         ?放物線の運動の数学的構成
比
                                 x=vt

え
                     y=1/2gt^2            y=gx^2/2v^2
                                                        数学的方法
                                                        と実験的方法
                                                        の結合


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The Scientific Revolution
      運動論(力学?天文学)の変遷
 ケプラーの3法則

              ※プトレマイオス天動説、コペルニクス地動説は省略…

              ケプラーの第一法則
              すべての惑星は太陽を一つの焦点とする楕円軌道を
              描く

              ケプラーの第二法則
              ある惑星と太陽を結ぶ線が一定の時間に掃く面積は
              一定

              ケプラーの第三法則
              惑星の公転周期の二乗と公転半径の三乗の比はすべ
              ての惑星にわたって一定



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The Scientific Revolution
      運動論(力学?天文学)の変遷

       ガリレオ                         ケプラー

近代力学の原理                            天文学の3法則


                      ニュートン

                    万有引力理論に

                      よる統一



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The Scientific Revolution
      運動論(力学?天文学)の変遷
 ニュートンーの3法則

               ニュートンの第一法則
               物体は外から力が加わらない限りじっと止まったま
               まか等速直線運動を続ける

               ニュートンの第二法則
               物体にかかる力はその物体の重量とその物体が得る
               加速度の積

               ニュートンの第三法則
               ある物体が他の物体に力をくわえる際はそれと同じ
               逆方向の力が元の物体に加わる




2012/10/30             東大科学哲学ゼミ           18
The Scientific Revolution
              科学革命から啓蒙への思想



? 自然支配                ? 機械論            ? 原子論

Francis Bacon         René Descartes   Robert Boyle
(1561-1626)           (1596-1650)      (1627-1691)




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The Scientific Revolution
                ベーコンの「知は力」



                     1620,『ノヴム?オルガヌム』
                                        ?人間により支配され、利用されるべき自
? 自然支配                                  然
                                        ?カルヴァン派(世俗の行為の聖化、「秘
                                        蹟」でなく日常の「業」を重視
                                        ?アリストテレスの観照的哲学に対し「人
Francis Bacon
                                        間生活に役立つ業績(works)を生みだす
(1561-1626)                             力に欠いている」
                                        ?「光の父たる神」が自然に付与した一般
                                        原理、「創造主が被造物に刻み込んだ真実
                                        の印章」を読み解くことで知は力をもつ
                                        ?自然支配の背後にはキリスト教の神
                                        ?自然との一体性(魔術的認識)との断絶


2012/10/30                               東大科学哲学ゼミ               20
The Scientific Revolution
             デカルトの機械論的世界像



                      1637,『方法序説』
                                    《Discours de la méthode pour bien conduire
                                    sa raison, et chercher la vérité dans les
?機械論                                sciences》「理性を正しく導き、もろもろ
                                    の知識の中に真理を探究するための方法序
                                    説」
René Descartes                      ?デカルト座標系の確立(解析幾何学)
(1596-1650)                         ?精神を物体から分離(『省察録』の主題)
                                    ?オラトワール修道会との交流(神の意志
                                    の絶対自由…世界の擬人的な目的論解釈の
                                    拒否)
                                    ?物体を形、大きさ、運動(第一性質)の
                                    みで取り扱う(色、匂いなどの第二性質、
                                    目的意識、生命原理の追放)

2012/10/30                             東大科学哲学ゼミ                                  21
The Scientific Revolution
                   ボイルの原子論



                    1661,『懐疑的化学者』
                              1637』
?原子論                                  ?エピクロスの原子論
                                      ?五感に関わるのは二次的な性質
                                      ?一次的な性質は形や大きさのみをもった
Robert Boyle
                                      原子の位置関係に還元されるべき
(1627-1691)                           ?デカルト機械論への影響
                                      ?原子論と民主主義(e.g. J.ロック)




2012/10/30                             東大科学哲学ゼミ               22
が       ど
                                                           る       う        で
                                  つ    相   と               ん       啓        も
                                  起    互   思   そ           だ       蒙        、
                                  こ    に   想   う           ?       に        そ
                                  っ    影   的   、                   つ        れ
                                  た    響   な   科                   な        が
                                  わ    を   変   学
                                  け    与   化   の
                                  !    え   が   进
                                       つ   、   歩
             ば    時   ガ   2
             な    点   イ   6   そ                    な   た       革
             ら    ま   ギ   年   れ                    。   思       命       な
             な    で   リ   、   を                        想       の       る
             い    さ   ス   ヴ   知                        も       時       ほ
                  か   に   ォ   る                        生       代       ど
                  の   亡   ル   に
             ……




                                                       ま       に
             。    ぼ   命   テ   は                        れ       こ




                                                                   ……
                  ら   し   ー   1                        た       う       。
                  ね   た   ル   7                        ん       い       科
                                                       だ       っ       学



2012/10/30                            東大科学哲学ゼミ                         23
尝耻尘颈è谤别蝉
             ヴォルテールとイギリス
? Voltaire(1694-1778)
? 20代初め、ヴァスティーユ牢獄に投獄
? パリ追放?イギリス亡命(1726-29)
      – J.ロック経験主義哲学、ニュートンの著作に
        感動
      – 理神論者との出会い
? 『哲学書簡』,1733
      – イギリス賛美、絶対王政フランス批判
? 人間社会と自然科学
2012/10/30       東大科学哲学ゼミ       24
尝耻尘颈è谤别蝉
             自然科学者と神への信仰
? 17c 《神の意志の記された自然》
      – ガリレオ「神の言葉は聖書のなかに現し給う
        とまったく同様に自然のなかにも展開されて
        いるのであって、神は自らのすがたを聖書の
        中に現し給うのである」
      – ニュートン…万有引力と神の原理
? 18c 《信仰と自然探究の切り離し》
      – 人間の手による救済
      – 通俗化、実用的?唯物論
2012/10/30       東大科学哲学ゼミ      25
尝耻尘颈è谤别蝉
             イギリス理神論
? 創造者としての神は認めるが、神を人格
  的存在とは認めない
? 宇宙は自己発展する
? 信仰の基礎を教会の権威でなく論証に置
  く(理性主義)




2012/10/30     東大科学哲学ゼミ   26
尝耻尘颈è谤别蝉
             スピノザ汎神論
?    スピノザ,1632-1677
?    聖書の独力解釈
?    神と自然の同一視
?    神即自然 (deus sive natura)
?    大無神論者扱い
?    哲学と神学の完全分離
?    『エチカ-幾何学的秩序によって証明さ
     れた』は死後出版

2012/10/30     東大科学哲学ゼミ        27
尝耻尘颈è谤别蝉
             百科全書派
? 政治、経済、芸術、科学、技術まで網羅
  する『百科全書』
? ディドロ(1713-1784)ダランベール(1717-
  1783)
? ニュートン力学、原子論、機械論の通俗
  化と啓蒙思潮の構成



2012/10/30    東大科学哲学ゼミ          28
尝耻尘颈è谤别蝉
  啓蒙のフィロゾーフとサロン?アカデミー
? 公論(opinion publique)
      – 原則制限されない批判の自由
      – 科学アカデミー会員
             ? 政治、経済の議論にも参加(医師F.ケネー,物理数学者
               ダランベール)
      – 開かれた公共的言論空間
             ?   出版
             ?   社交界のサロン(行政官や銀行家、文人)
             ?   一部の地方アカデミー
             ?   各地の農業協会
      – 公衆(le public)の形成
             ? いわゆるエリート。大衆(mass)とはことなる

2012/10/30               東大科学哲学ゼミ           29
尝耻尘颈è谤别蝉
                      市民革命と啓蒙
? Esquisse d’un tableau historique des progrés de I’esprit
  humain(1793-4),コンドルセ『人間精神进歩史』
      – Progrés naturels de la civilisation, degré de civilisation, état de
        civilisation
             ? 集群生活?遊牧、農耕?アルファベット発明?ギリシア文明?アラビ
               ア文明?ルネサンス?印刷術発明?デカルトからフランス共和国?未
               来
? 「今日フランス国民――それは革命によって文明
  (civilisation)の点で人類の先頭に立った――が到
  達している知的発達の度合を考察するならば、フ
  ランス国民がその第三の危機をこうむったこと、
  すなわちその現在の社会的年齢は個人にとっての
  21歳に相当することがわかる。
      – De l’organisation sociale(1825),サン?シモン

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The Industrial Revolution
                     産業革命
? 18c半ばの産業資本の蓄積
? 第二次囲い込み
? 技術革新(innovtion)
      – コークスの発明、利用(1720s)
      – J.ケイの飛び杼(1733)
      – 紡績機械,蒸気機関,水力(1760s)
             ? ハーグリーヴズ(ジェニー),ウォット,アークライ
               ト


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The Industrial Revolution
    産業革命=社会体制?思想の革命
?    啓蒙主義精神の結実
?    快の追求
?    「救済」の世俗化
?    エネルギー概念誕生(19c初め)

?科学技術への反動



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The Industrial Revolution
 反啓蒙思想としてのロマン主義



 啓蒙主義                           ロマン主義

 ? 合理的 実際的 功利的                  ? 感性的   非現実的   主観的

   客観的 理性的




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The Industrial Revolution
             ゲーテのニュートン批判


 ニュートン                           ゲーテ

 ? 分析性 要素主義                      ? 全体性 統合性 形態
    機械論                          (Gestalt)


                            ニュートンの色彩?光学論に反す
                            る独自の「色彩論」
                            植物の形態比較に基礎を置く形態
                            学(Morphologie)

2012/10/30            東大科学哲学ゼミ                  34
The Industrial Revolution
    ヘルダーのCulturから和辻へ
? 歩行に際して、我々は右に行こうが左に行こう
  がその一歩によって確実に前に进む。それと同
  じように人類並びに諸民族全体の文化(die Cultur
  in Menschengeschlechtern und ganzen V?lkern)も进
  歩する。
      – Ideen zur Philosophie der Geschichte der
        menschen(1784)
? 和辻哲郎『古寺巡礼』
? 西欧科学文明に対置する「周辺」の国の「文
  化」の独自性とナショナリズム(e.g.ドイツや日
  本、『近代の超克』)
2012/10/30                 東大科学哲学ゼミ                35
The Industrial Revolution
               ラダイト運動
? 機械の打ちこわし
? 熟練工の手仕事懐古
? 社会主義(サン?シモン、マルクス?エ
  ンゲルス)




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1945-1957,1957-1968
果てしなきフロンティアからスプートニクへ

? “Science: The Endless Frontier” 1945,7
      – ヴァネヴァー?ブッシュ
      – リニア―プログラム
             ? 基礎研究?新概念?新原理?新製品?新製法?新産業創出

? スプートニクショック 1957,10,4
      – ソビエトに遅れ??
      – 基礎科学へのバラマキ
      – ちょうちん持ちの科学史

2012/10/30              東大科学哲学ゼミ            37
1968-1970s
        科学批判とエコロジーのイデオロギー
? 1968年革命
      – ソルボンヌ、全共闘、ヴェトナム反戦
      – 革命のバイブル『科学革命の構造』(1962)
      – 東洋に近代科学批判を求める
             カプラ『物理学のタオ』 1975
      – ディープ?エコロジー(全面的生態保護運動)
             アルネ?ネス「山のように考えよう」
? 公害への政策
      – 米、技術評価局(OTA) 1968
      – 公害国会(1970)→環境庁(1971)

2012/10/30             東大科学哲学ゼミ    38

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第3回:近代の见取り図―社会と科学の颈苍迟别谤补肠迟颈惫别な関係ー

  • 1. 東大科学哲学ゼミ 第3回 近代の見取り図 ―社会と科学のinteractiveな関係―
  • 3. 2.ヤスニ滨罢罢鉱区 南米大陸 ITT エクアドル ワオラニテリトリー ヤスニ国立公園
  • 5. 3.ヤスニ滨罢罢のロジック 従来の「南北問題」の対立軸 ↓ (「開発」自体への懐疑) ↓ エコ/科学という対立軸 経済発展→発展そのものに対するイデオロギーへの変化
  • 6. 日 と 歩 は い の 啓 う 話 蒙 わ よ 主 け ! 義 で と 今 な 啓 ん 蒙 す 主 か 義 説 ? っ 明 ? て し よ う ! 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 6
  • 7. 启蒙主义とは 18世紀、西ヨーロッパ(英?仏) ?神の原理からの脱却(世俗化) ?人間中心主義 ?理性への信頼 ?思考の不変?普遍性 ?科学の进歩 ?进歩史観 etc.を原理とする思想 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 7
  • 8. 今回はその啓蒙主義と进歩を ?17c,科学革命/啓蒙主義前夜 ?18c,啓蒙主義と近代市民革命 ?19c,産業革命と反啓蒙 ?20c,1968からのエコロジー の、四つの時代から考える…… 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 8
  • 9. 革 め 命 そ ね を れ ば 理 は 起 ん な 解 十 こ で で ら す 七 っ 啓 、 な る 世 た 蒙 そ い こ 紀 ん 主 も と 、 だ 義 そ か 科 ? っ も …… ら 学 て な 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 9
  • 10. The Scientific Revolution 17世紀科学革命の特質 ? アリストテレス的世界像の崩壊 ? 科学的方法の確立 ? 科学が累積的知識となる基盤の確立 ? 科学的知識の进歩の加速性 ? 制度としての科学の確立 ? 科学と技術の提携が原理的に可能に ? 科学の社会へのインパクト ? 「科学者」の登場 from『思想史のなかの科学』p88-92 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 10
  • 11. The Scientific Revolution 個別科学における科学革命 旧思想の体系 中間段階 科学革命の遂行 力 学 アリストテレス インペトゥス理論 ガリレオ ニュートン 天文学 プトレマイオス コペルニクス ケプラー 生理学 ガレノス ヴェサリウス ハーヴィ 化 学 錬金術 ボイル ラヴォワジェ プトレマイオス天文学 アリストテレス天動説に基礎を置き数学的テクニック?観測が精緻化したもの ガレノス生理学 アリストテレス霊魂論に基礎を置く 錬金術 アリストテレス元素転換理論に基礎を置く 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 11
  • 12. The Scientific Revolution 運動論(力学?天文学)の変遷 ?運動は自然的と強制的に分けられる。 アリストテレス運動論 ?自然的運動は天界における天球の円運動と月下界に おける四元素(火?空気?水?地)の上下運動に分 けられる。 ?天球の円運動では天球のつくる第五元素(アイテー ル)の完全な性質により自ずから完全な円運動を実現。 ?月下界では火?空気?水?地がそれぞれ本来の場所 を有し、そこへ向かう自然の傾向性をもつ。 ?強制的運動は「押す」「引く」(接触の直接作用)。 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 12
  • 13. The Scientific Revolution 運動論(力学?天文学)の変遷 ?投射体の持続が空気の後押し? インペトゥス理論 ?投射体の運動持続は起動者から物体に付与されたインペトゥ ス(非物体的運動力)による。 ?運動体のインペトゥス量はその「物体の量」と「速度」に比 例(ピュリダン) ?自由落下中、つねに重さが新たなインペトゥスを物体に与え る。 近代の慣性法則の等速度運動(何も力が加わらない)≠インペ トゥス(物体に駆動力が常にあり続ける)。 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 13
  • 14. The Scientific Revolution 運動論(力学?天文学)の変遷 ?重い物体は軽い物体より速く落ちる??「2物体の別々の落 ガリレオの近代力学 下速度の平均」「結合した重さに相当する物体が同じ高さから 落下する速度に等しい」(アリストテレス自然学)から、帰謬 法で落下速度が重さに関わりなく一様だと結論。 ?落体速度が時間に比例する(v=gt)と仮定。落体速度を直接 測るのは不可能だから、これをある関係で落下距離と時間の関 係に置き換え(s=1/2gt^2)。まだ自由落下の運動は直接測るに は速すぎるので、斜面を用いその上を金属球が測りうる速度で 落ちるように工夫?単位時間当たりの落下距離が1に始まる奇 数だと確かめる。(自由落下の法則) 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 14
  • 15. The Scientific Revolution 運動論(力学?天文学)の変遷 この斜面運動の極限(水平にする)を考える。 ガリレオの近代力学 物体の速度の減少は無くなり等速度で無限に運動を続けるはず ゥ ?慣性の法則の定立 ?放物線の運動の数学的構成 比 x=vt え y=1/2gt^2 y=gx^2/2v^2 数学的方法 と実験的方法 の結合 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 15
  • 16. The Scientific Revolution 運動論(力学?天文学)の変遷 ケプラーの3法則 ※プトレマイオス天動説、コペルニクス地動説は省略… ケプラーの第一法則 すべての惑星は太陽を一つの焦点とする楕円軌道を 描く ケプラーの第二法則 ある惑星と太陽を結ぶ線が一定の時間に掃く面積は 一定 ケプラーの第三法則 惑星の公転周期の二乗と公転半径の三乗の比はすべ ての惑星にわたって一定 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 16
  • 17. The Scientific Revolution 運動論(力学?天文学)の変遷 ガリレオ ケプラー 近代力学の原理 天文学の3法則 ニュートン 万有引力理論に よる統一 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 17
  • 18. The Scientific Revolution 運動論(力学?天文学)の変遷 ニュートンーの3法則 ニュートンの第一法則 物体は外から力が加わらない限りじっと止まったま まか等速直線運動を続ける ニュートンの第二法則 物体にかかる力はその物体の重量とその物体が得る 加速度の積 ニュートンの第三法則 ある物体が他の物体に力をくわえる際はそれと同じ 逆方向の力が元の物体に加わる 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 18
  • 19. The Scientific Revolution 科学革命から啓蒙への思想 ? 自然支配 ? 機械論 ? 原子論 Francis Bacon René Descartes Robert Boyle (1561-1626) (1596-1650) (1627-1691) 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 19
  • 20. The Scientific Revolution ベーコンの「知は力」 1620,『ノヴム?オルガヌム』 ?人間により支配され、利用されるべき自 ? 自然支配 然 ?カルヴァン派(世俗の行為の聖化、「秘 蹟」でなく日常の「業」を重視 ?アリストテレスの観照的哲学に対し「人 Francis Bacon 間生活に役立つ業績(works)を生みだす (1561-1626) 力に欠いている」 ?「光の父たる神」が自然に付与した一般 原理、「創造主が被造物に刻み込んだ真実 の印章」を読み解くことで知は力をもつ ?自然支配の背後にはキリスト教の神 ?自然との一体性(魔術的認識)との断絶 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 20
  • 21. The Scientific Revolution デカルトの機械論的世界像 1637,『方法序説』 《Discours de la méthode pour bien conduire sa raison, et chercher la vérité dans les ?機械論 sciences》「理性を正しく導き、もろもろ の知識の中に真理を探究するための方法序 説」 René Descartes ?デカルト座標系の確立(解析幾何学) (1596-1650) ?精神を物体から分離(『省察録』の主題) ?オラトワール修道会との交流(神の意志 の絶対自由…世界の擬人的な目的論解釈の 拒否) ?物体を形、大きさ、運動(第一性質)の みで取り扱う(色、匂いなどの第二性質、 目的意識、生命原理の追放) 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 21
  • 22. The Scientific Revolution ボイルの原子論 1661,『懐疑的化学者』 1637』 ?原子論 ?エピクロスの原子論 ?五感に関わるのは二次的な性質 ?一次的な性質は形や大きさのみをもった Robert Boyle 原子の位置関係に還元されるべき (1627-1691) ?デカルト機械論への影響 ?原子論と民主主義(e.g. J.ロック) 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 22
  • 23. ど る う で つ 相 と ん 啓 も 起 互 思 そ だ 蒙 、 こ に 想 う ? に そ っ 影 的 、 つ れ た 響 な 科 な が わ を 変 学 け 与 化 の ! え が 进 つ 、 歩 ば 時 ガ 2 な 点 イ 6 そ な た 革 ら ま ギ 年 れ 。 思 命 な な で リ 、 を 想 の る い さ ス ヴ 知 も 時 ほ か に ォ る 生 代 ど の 亡 ル に …… ま に 。 ぼ 命 テ は れ こ …… ら し ー 1 た う 。 ね た ル 7 ん い 科 だ っ 学 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 23
  • 24. 尝耻尘颈è谤别蝉 ヴォルテールとイギリス ? Voltaire(1694-1778) ? 20代初め、ヴァスティーユ牢獄に投獄 ? パリ追放?イギリス亡命(1726-29) – J.ロック経験主義哲学、ニュートンの著作に 感動 – 理神論者との出会い ? 『哲学書簡』,1733 – イギリス賛美、絶対王政フランス批判 ? 人間社会と自然科学 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 24
  • 25. 尝耻尘颈è谤别蝉 自然科学者と神への信仰 ? 17c 《神の意志の記された自然》 – ガリレオ「神の言葉は聖書のなかに現し給う とまったく同様に自然のなかにも展開されて いるのであって、神は自らのすがたを聖書の 中に現し給うのである」 – ニュートン…万有引力と神の原理 ? 18c 《信仰と自然探究の切り離し》 – 人間の手による救済 – 通俗化、実用的?唯物論 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 25
  • 26. 尝耻尘颈è谤别蝉 イギリス理神論 ? 創造者としての神は認めるが、神を人格 的存在とは認めない ? 宇宙は自己発展する ? 信仰の基礎を教会の権威でなく論証に置 く(理性主義) 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 26
  • 27. 尝耻尘颈è谤别蝉 スピノザ汎神論 ? スピノザ,1632-1677 ? 聖書の独力解釈 ? 神と自然の同一視 ? 神即自然 (deus sive natura) ? 大無神論者扱い ? 哲学と神学の完全分離 ? 『エチカ-幾何学的秩序によって証明さ れた』は死後出版 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 27
  • 28. 尝耻尘颈è谤别蝉 百科全書派 ? 政治、経済、芸術、科学、技術まで網羅 する『百科全書』 ? ディドロ(1713-1784)ダランベール(1717- 1783) ? ニュートン力学、原子論、機械論の通俗 化と啓蒙思潮の構成 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 28
  • 29. 尝耻尘颈è谤别蝉 啓蒙のフィロゾーフとサロン?アカデミー ? 公論(opinion publique) – 原則制限されない批判の自由 – 科学アカデミー会員 ? 政治、経済の議論にも参加(医師F.ケネー,物理数学者 ダランベール) – 開かれた公共的言論空間 ? 出版 ? 社交界のサロン(行政官や銀行家、文人) ? 一部の地方アカデミー ? 各地の農業協会 – 公衆(le public)の形成 ? いわゆるエリート。大衆(mass)とはことなる 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 29
  • 30. 尝耻尘颈è谤别蝉 市民革命と啓蒙 ? Esquisse d’un tableau historique des progrés de I’esprit humain(1793-4),コンドルセ『人間精神进歩史』 – Progrés naturels de la civilisation, degré de civilisation, état de civilisation ? 集群生活?遊牧、農耕?アルファベット発明?ギリシア文明?アラビ ア文明?ルネサンス?印刷術発明?デカルトからフランス共和国?未 来 ? 「今日フランス国民――それは革命によって文明 (civilisation)の点で人類の先頭に立った――が到 達している知的発達の度合を考察するならば、フ ランス国民がその第三の危機をこうむったこと、 すなわちその現在の社会的年齢は個人にとっての 21歳に相当することがわかる。 – De l’organisation sociale(1825),サン?シモン 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 30
  • 31. The Industrial Revolution 産業革命 ? 18c半ばの産業資本の蓄積 ? 第二次囲い込み ? 技術革新(innovtion) – コークスの発明、利用(1720s) – J.ケイの飛び杼(1733) – 紡績機械,蒸気機関,水力(1760s) ? ハーグリーヴズ(ジェニー),ウォット,アークライ ト 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 31
  • 32. The Industrial Revolution 産業革命=社会体制?思想の革命 ? 啓蒙主義精神の結実 ? 快の追求 ? 「救済」の世俗化 ? エネルギー概念誕生(19c初め) ?科学技術への反動 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 32
  • 33. The Industrial Revolution 反啓蒙思想としてのロマン主義 啓蒙主義 ロマン主義 ? 合理的 実際的 功利的 ? 感性的 非現実的 主観的 客観的 理性的 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 33
  • 34. The Industrial Revolution ゲーテのニュートン批判 ニュートン ゲーテ ? 分析性 要素主義 ? 全体性 統合性 形態 機械論 (Gestalt) ニュートンの色彩?光学論に反す る独自の「色彩論」 植物の形態比較に基礎を置く形態 学(Morphologie) 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 34
  • 35. The Industrial Revolution ヘルダーのCulturから和辻へ ? 歩行に際して、我々は右に行こうが左に行こう がその一歩によって確実に前に进む。それと同 じように人類並びに諸民族全体の文化(die Cultur in Menschengeschlechtern und ganzen V?lkern)も进 歩する。 – Ideen zur Philosophie der Geschichte der menschen(1784) ? 和辻哲郎『古寺巡礼』 ? 西欧科学文明に対置する「周辺」の国の「文 化」の独自性とナショナリズム(e.g.ドイツや日 本、『近代の超克』) 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 35
  • 36. The Industrial Revolution ラダイト運動 ? 機械の打ちこわし ? 熟練工の手仕事懐古 ? 社会主義(サン?シモン、マルクス?エ ンゲルス) 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 36
  • 37. 1945-1957,1957-1968 果てしなきフロンティアからスプートニクへ ? “Science: The Endless Frontier” 1945,7 – ヴァネヴァー?ブッシュ – リニア―プログラム ? 基礎研究?新概念?新原理?新製品?新製法?新産業創出 ? スプートニクショック 1957,10,4 – ソビエトに遅れ?? – 基礎科学へのバラマキ – ちょうちん持ちの科学史 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 37
  • 38. 1968-1970s 科学批判とエコロジーのイデオロギー ? 1968年革命 – ソルボンヌ、全共闘、ヴェトナム反戦 – 革命のバイブル『科学革命の構造』(1962) – 東洋に近代科学批判を求める カプラ『物理学のタオ』 1975 – ディープ?エコロジー(全面的生態保護運動) アルネ?ネス「山のように考えよう」 ? 公害への政策 – 米、技術評価局(OTA) 1968 – 公害国会(1970)→環境庁(1971) 2012/10/30 東大科学哲学ゼミ 38