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世界初 ?
フル 3D プリント羽ばたき飛行機
組立説明書

2014 年 2 月
高橋 祐介
( ファブラボ北加賀屋/羽ばたき飛行機製作工房 )
羽ばたき飛行機 「空飛ぶパンツ」は、元々は
ファブラボワークショップ用キットとして、筆者が
2013 年にデザインしたものです。

オリジナル版は、 SLS※ プリントパーツやカーボン?
ロッドなどを使用したハイブリッドキットです。
※SLS(Selective Laser Sintative): レーザー粉末焼結方式
3D プリンターの低価格化が進み、ますます身
近になってきたので、こうしたプリンターに適合
するよう、パーツデザインを見直しました。

新しいパーツは、 Reprap や Replicator 、 Cube といっ
た、普及版の溶融積層式プリンターで出力することが
できます。
パーツの CAD データは、 Thingiverse や
123dapp.com などのサイトから無料でダウン
ロードできます。

Thingiverse:

http://www.thingiverse.com/thing:239789

123dapp.com:
http://www.123dapp.com/smb-123D_Design/Flying-Pants/2107482
3D プリントを Shapeways や DMM.com に注文
することもできます。

Shapeways:
http://www.shapeways.com/model/1693498
DMM.com:
http://make.dmm.com/item/30182/
「空飛ぶパンツ改良型」の諸元
全幅 :
全長 :
飛行重量 :
動力 :
材質 :

300 mm
135 mm
約 2.5 グラム
輪ゴム 2 本
ナイロン 12(SLS*) または ABS(FFF)

* "White Strong & Flexible" (Shapeways)
" ナイロン ( ポリアミド )"(DMM.com) を選んでください
他に、クランク製作用のペーパークリップと、翼面用
のごく薄手のポリ袋が材料として必要です。
ステップ 1:
パーツのチェックと下準備

パーツは、変形防止のためラフトやサポートと一緒に
出力されていることがあります。これらの余分なところ
は丁寧に取り除きます。
ステップ 2:
パーツ表面を整える
ここをきれいに
仕上げる!

ラフトは手ではがして取り除くことができます。
サポートはカッターナイフを使って取り除きます。
パーツ表面は金工ヤスリで仕上げます。
ステップ 3:
右翼骨と胴体の組立て

右翼骨は胴体に固定されます。パチンとはめられるよ
うになっていますが、組み付けがゆるい場合は瞬間
接着剤で固定してもよいでしょう。
ステップ 4:
左翼骨と胴体の組立て

左翼は動翼です。翼骨は軽く羽ばたけるように組み
付けます。もし動きが渋い場合は、翼骨の穴をドリル
やリーマーで拡げます。
ステップ 5:
クランクシャフトの製作 1

クランクシャフトは小さめのペーパークリップで作りま
す。細いラジオペンチを使ってていねいに折り曲げ、
余った部分はカットします。
ステップ 6:
クランクシャフトの製作 2
3mm

クランクシャフトは小さめのペーパークリップで作りま
す。細いラジオペンチを使ってていねいに折り曲げ、
余った部分はカットします。
ステップ 7:
クランクシャフトの製作(完成)

8mm

8mm

8mm

クランクシャフトは小さめのペーパークリップで作りま
す。細いラジオペンチを使ってていねいに折り曲げ、
余った部分はカットします。
ステップ 8:
クランクシャフトの胴体への組み込み

クランクシャフトを胴体頭部の穴に通します。
ステップ 9:
クランクと動翼の組み付け

クランクピンを動翼ロッキングアームのスリットに通し
ます。
ステップ 10:
輪ゴムをかける

輪ゴム 2 本を、クランクと胴体のフックにかけます。
ステップ 11:
動作試験

クランクを 30 回ほど巻き上げます。クランクが巻き戻
ると、左動翼が勢いよく羽ばたきます。
ステップ 12:
翼面の切り出し
300mm

135mm

翼面をごく薄手 * のポリ袋からカッターナイフを使って
切り出します。
* 厚さ 0.01 mm 以下が望ましい
ステップ 13:
翼面の機体への貼り付け

機体の矢印のところに、細く切った両面テープを貼り
付けます。
翼面を、テープに沿って丁寧に貼り付けます。
ステップ 14:
完成 !

組立て完成です。
尾部を手で曲げて少しハネ上げることで、安定飛行す
るようになります。飛行テストに出かけましょう!
ステップ 15:
飛行テスト
飛行テストは、室内か、風のない屋外で行います。
クランクを 30 回から 50 回ほど巻き上げます。
機体を指で水平に保持し、前上方にそっと押し出し
ます。
機体が地面に突っ込む場合は、尾部をさらにハネ
上げるか、より上方に向けて飛ばします。
飛行方向がが左右に曲がる場合は、反対側の翼骨
を軽く後ろの方に曲げて調整します。
改造ヒント 1:
翼面のマーキング

翼面をマーキングすると作品に個性が出ます。
マーキングにはマーカーペンが使えます。
自分だけの機体を仕上げましょう。
改造ヒント 2:
カーボンロッドによる軽量化

カット

カット

カーボンロッド

カーボンロッド

瞬間接着剤で固定

翼骨をカーボンロッド * に置き換えて軽量化できま
す。機体重量は、約 2.0 グラムと大幅に軽量化され、
より長時間飛行できるようになります。
* 直径 0.7mm 長さ 140mm 2 本
著者について :
高橋 祐介 ( ハンドル名 Flappingwing)
大阪在住
羽ばたき飛行機製作工房主宰
小型羽ばたき飛行機の開発を 10 年近く続けて今に
至る
ファブラボ北加賀屋の運営メンバー
ブログ : http://blog.goo.ne.jp/flappingwing/
http://www.youtube.com/user/flappingwing
http://www.slideshare.net/Flappingwing/

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