狠狠撸

狠狠撸Share a Scribd company logo
土壌学勉強会  #5 『土壌学の基礎』第 8 章 担当 : 伊藤 ( 代理 )
トンプソンとスペンスの実験 厩肥等からアンモニアが揮発するのを防ぐため硫酸を撒く行為が流行 硫酸アンモニウムは水で流亡するのでは?->実験 アンモニウムが吸着され、代わりに石膏が出てきた!
イングランドの土壌は石灰質でカルシウムを多く吸着していた ( 図 A) カルシウムが硫酸イオンと結合して石膏になり、カルシウムの代わりにアンモニウムイオンが土壌に吸着された ( 図 B) スペンスの実験の科学
土壌が荷電を持たなければ養分は植物に吸収される前に溶脱してしまう。 土壌の荷電 ( 負も正も ) が養分の溶脱を防いでいる->養分保持能 土壌の持つ荷電の意義
粘土鉱物中で大きさが似ているが荷電の異なる原子と置換されると荷電が生ずる。->永久荷電 粘土鉱物や腐食の末端は、 pH に依存して変化する荷電が生ずる。->変位荷電 土壌の荷電
露出末端での負荷電の発生 OH - が豊富 ( アルカリ性 ) になると、露出末端の H + と結合し H 2 O となる。 のこった末端に負荷電が生ずる。 変位荷電は pH 依存なので安定していない。
腐食が持つ負荷電 腐食の末端の官能基もアルカリ性条件下では負電荷を持つ。 仕組みは粘土鉱物末端と同様。変位荷電。
正荷電の発生 H + が豊富な条件では粘土鉱物シート末端に余分に H + が結合し、正荷電が生ずる。 正荷電は Fe 、 Al の酸化物や腐食も持つ場合があるが、いずれも同様の仕組みによる。変位荷電。
ショーレンベルガー法 (1) 主な目的 :  土壌 CEC の決定 手順 酢酸アンモニウム (1M 、 pH7.0) を入れたカラムに土壌を充填し、浸出 アルコールで洗浄後、塩化カリウム (1M) で浸出 二回目の浸出溶液中のアンモニウムイオン量を定量する ( この値が CEC)
ショーレンベルガー法 (2) 酢酸アンモニウムによる浸出->土壌に保持された交換性陽イオン (K + 、 Na + 、 Ca 2+ など ) をアンモニウムイオンに交換 塩化カリウムによる浸出->土壌に保持されたアンモニウムイオンをカリウムイオンに交換
塩基飽和度 土壌 CEC に対し、交換性陽イオンがもともとどれだけ保持されていたのか? 普通作物で 60% 、野菜で 70 ? 90% が目標
土壌 pH と塩基飽和度
?
?
?
?
?
?

More Related Content

土壌学勉强会#5