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大分県下の全市町村版5374アプリ用オープンデータの整备
小山 幸伸、油野 将大
大分工業高等専門学校情報工学科
研究背景と目的
2013年に行われたG8サミットにおいて,オープンデータ憲
章が合意された.この国際的な合意に基づいて,オープンデー
タの利活用が政府および各自治体において進められている.
同じく2013年,市民団体Code for Kanazawaが金沢市のゴミ収
集情報をオープンデータ化し,それを閲覧するアプリを提供す
る5374(ゴミナシ).jpを開始した[1].これはデータを差し替える
ことによって現地化できるため,全国114自治体に広がったが,
大分県下では未だ別府市のデータのみである.
これに着目した本取り組みは,
1. 大分県下各地出身の学生らが協力し,平成30年度の大分
県下の全市町村版5374アプリ用オープンデータを整備する.
2. 潜在的な5374アプリの利用者である,彼ら/彼女らの保護
者らにそれを紹介する.
3. 本報告会を通じて,行政に5374アプリ形式にごみ収集情報
提供の有用性を紹介する.
そして本取り組みを通じて,将来大分県下のオープンデータの
利活用を進め,地域活性化をけん引する人材となる芽を育む。
いずれの市町村とも図1のようなゴミ収集情報をPDF形式
で公開している.図2の5つ星スキームによると,人間可読な
PDF形式は1つ星評価である.図3のような5374アプリが処
理するための,機械可読なCSV形式のデータを作成した.
ごみ収集情報のオープンデータ化
まとめ
大分県下全市町村の平成30年の5374データを学生手動で整
備した.16~22歳までの10名(大分市,別府市,日出町,臼杵
市,佐伯市出身者)によって,そのデータは作成された.上記
に加えて,オープンデータの作成方法を体験した人数は40名
にも及ぶ.学生らは家庭において,保護者らにそれを紹介した.
加えて,姫島村を事例として,ごみ集積所の位置情報をOpen
Street Map上にオープンデータ化した.
GitHub上に公開した.両データを5374に適用したものが図4
および図5である.なお,図6のQRコードをスマートフォンで
読み取ることによって臼杵市版5374のページを閲覧出来る.
図3. 5374アプリ用CSV形式データを例示する.左から,分別の種類,
ゴミの名前,注意事項,そしてゴミの名前の頭文字である.
図1.カレンダー形式のゴミ収集情報
5374用オープンデータの公開
参考文献
[1] 5374.jp,http://5374.jp/
[2] 5-star open data,https://5stardata.info/ja/
図2.オープンデータのため
の5つ星スキーム[2]
本取り組みは,「学生による地域ブラッシュアップ」プログラ
ム2018(大分県正式名称:地域連携課題解決支援事業)の助成を
受けて実施された.
謝辞
ごみ集積場のオープンデータ化
5374の趣旨説明の様子
In ホルトホール会議室(2018.11.03)
データ作成作業の様子
In ホルトホール会議室(2018.11.03)
データ作成作業の様子
In 日出町公民館(2018.09.21)
ブレストの結果
In 日出町公民館(2018.09.21)
5374の趣旨説明の様子
In 日出町公民館(2018.09.21)
データ作業前のブレストの様子
In 日出町公民館(2018.09.21)
作業分担の確認中
In 姫島村公民館(2018.09.26)
ごみ集積所の調査中
In 姫島村(2018.09.26)
ごみ集積所
5374.jpは,スマホの現在地情報を参照した上でごみ収集情報
を提供する予定とされている.これに先駆けて,姫島村を事
例として,ごみ集積所の位置情報のオープンデータ化を試みた.
OpenStreetMapによる
ごみ集積所のオープンデータ化
In 姫島村(2018.09.26)
姫島港周辺のごみ集積所情報
In 姫島村(2018.09.26)
図4.臼杵市版5374
アプリ画面

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