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农薬学勉强会#6回
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农薬学勉强会#6回
1.
2011/12/14 新版ピシャッと効かせる農薬選び便利帳 第三章 原体別特性と利用
殺菌剤(途中まで) 担当 山口 1
2.
本日のラインナップ ●
銅剤 ● 無機硫黄剤 ● 有機硫黄剤 ● 有機塩素系剤 ● 有機リン系剤 ● ベンゾイミダゾール系剤 ● ジカルボキイミド系剤 ● 酸アミド系剤 ● 贰叠滨(エルゴステロール生合成阻害)剤 2
3.
銅剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 浸 原体 予 治 耐性 人畜 魚 グループ名 原体名 商品名 効 透 防 療 出易さ 毒性 毒 性 性 性 銅水和剤 (石灰)ボルドー ◎ 出難い △ × B 無機銅剤 ボルドー液 硫酸銅 ○ 出難い △ × 劇物 C 硫酸銅 ノニルフェノール ◎ × B ヨネポン 出難い △ スルホン酸系剤 有機銅剤 キノンドー ◎ × C 有機銅剤 出難い △ オキシンドー DBEDC剤 サンヨール ◎ 出難い △ × B ●ほとんどの細菌?かび病に予防効果あり ●ナメクジ?デンデンムシ忌避効果 ● 昆虫に対して効果なし → 天敵を殺さない 3
4.
銅剤 特徴 薬害:葉の硬化 ●
→対策:炭酸マグネシウムを可用 ※クレフノン混入はあまり意味なし 葉茎汚れる ● ● ダイゼン類との混用?近接散布不可 ※但し、ジマンダイゼンは混用OK ●界面活性剤混用すると効果低減 →固着性の展着剤が役立つ 治療には効果なし = 一旦発生すると効果なし ● ●10~15日ごとに定期散布必要(残効性がないため) ●使用回数に制限あり 4
5.
無機硫黄剤 特徴
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 浸 人畜 魚 原体 予 治 耐性 原体名 商品名 効 透 毒性 毒 グループ名 防 療 出易さ 性 性 性 石灰硫黄合剤 (全硫化体硫黄) 石灰硫黄合剤 ◎ 出難い ○ × A 無機硫黄剤 硫黄剤 硫黄剤 (サルファグレン) ◎ 出難い △ × A 石灰硫黄合剤は果樹、ムギ用、硫黄剤はムギ、野菜用 ● ● 病気?害虫問わず効果大 ex) ムギの赤かび病、さび病、うどんこ病、 果樹のカイガラムシ、ダニ類、さび病 ● 硫黄剤???イチゴやバラを除いて薬害が出易い 散布前にテスト必須 5
6.
有機硫黄剤 特徴
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 原体 予 治 耐性 残 浸 人畜 魚 グループ名 原体名 商品名 防 療 出易さ 効 透 毒性 毒 性 性 性 マンゼブ剤 ジマンダイセン ◎ 出難い ○ × B ベンコゼフ マンネブダイセンM ◎ ○ × B マンネブ剤 出難い エムダイファー ポリカーバメート剤 ビスダイセン ◎ 出難い ○ × B ジネブ剤 ダイセン ◎ 出難い ○ × A ダイファー 有機硫黄剤 チウラム剤 チウラミン ◎ 出難い ○ × C ヘルシードT アンバム剤 ダイセンステンレス △ ○ 出難い × × A リキッド?ダイセン 有機ニッケル剤 サンケル ○ 出難い △ × A プロピネブ剤 アントラコール ◎ 出難い ○ × A チアジアジン剤 サニバー ◎ 出難い △ × A
7.
有機硫黄剤 特徴 ●おおよそのかび病に効く ●細菌には効果がない ← ビスダイセンは効果あり ●人体毒性強 → 使用回数制限あり ● 病原体が侵入するのを防ぐ効果
→予防効果大だが、治療効果なし ●高温で薬害発生も 細菌にも効果のある銅剤を組み入れた 予防防除のローテーションをとる必要がある
8.
有機塩素系剤‐キャプタン剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 魚 予 治 耐性 浸透 人畜 原体グループ名 原体名 商品名 効 毒 防 療 出易さ 性 毒性 性 性 キャプタン やや ×~ 無機塩素系剤 キャプタン剤 ○ ○ C オーソサイド 出難い △ ●ほとんどのカビの病気に効果あり ● 特に疫病?べと病に効果大 ●多作用点(耐性出難い)+残効性=有用な予防剤 ● 発病前の雨前散布が原則 ● 一度散布して乾いたら、降雨でもあまり効果が落ちない ●(オーソサイド)ピシウム菌による苗立枯れに効果大 ● 別の菌由来の可能性もあるので、ダコニールと併用を
9.
有機塩素系剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 魚 予 治 耐性 浸透 人畜 原体グループ名 原体名 商品名 効 毒 防 療 出易さ 性 毒性 性 性 無機塩素系剤 TPN剤 ダコニール ◎ 出難い ○ × C ●カビ類全般に対する予防薬 ●残効性あり、安く、薬害がほとんどないが、治療効果もない ● ローテーションに組み込むことがおすすめ ●皮膚のかぶれを起こすことも
10.
閑話休題:著者おすすめローテーション ●
ダコニール(有機塩素系剤) ● 銅剤 ● ダイセン(有機硫黄剤) ● ベルクート(イミノクタジンアルベシル酸塩水 和剤) ←教科書p.117
11.
有機塩素系剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 魚 予 治 耐性 浸透 人畜 原体グループ名 原体名 商品名 効 毒 防 療 出易さ 性 毒性 性 性 フサライド剤 ラブサイド ◎ 出難い ○ × A 無機塩素系剤 スルフェン酸系剤 ユーパレン ◎ ○ 出難い ○ × C (フラサイド剤) ● イネいもち病専用農薬 ● ワラへの残留が問題に (スルフェン酸系剤) ● 卵殻類(べと病、疫病)に効果大 ● 他の農薬で耐性のついた菌にも効果大 ● 予防効果+治療効果 ● 単剤使用が望ましい(効果が低下することも)
12.
有機リン系剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 浸 予 治 耐性 人畜 魚 原体グループ名 原体名 商品名 効 透 防 療 出易さ 毒性 毒 性 性 性 EDDP(エジフェ ヒノザン △ ○ 出易い △ ○ 劇物 B ンホス)剤 無機リン剤 IBP(イプロベン キタジンP △ ○ 出易い △ ○ B ホス)剤 ● イネ専門農薬(いもち病予防+穂枯れ防除剤) ● 残効性短く、耐性菌ができやすい
13.
有機リン系剤 特徴?長所
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 浸 予 治 耐性 人畜 魚 原体グループ名 原体名 商品名 効 透 防 療 出易さ 毒性 毒 性 性 性 ホセチル剤 アリエッティ ◎ ○ 出易い ◎ ○ A 無機リン剤 トリクロホスメチ リゾレックス ◎ ○ ? ○ ○ A ル剤 (アリエッティ) ● 藻菌類(疫病?べと病)に効果大 ● 植物の耐病性の付与にも役立つ? (リゾレックス) ● リゾクトニア菌由来の立枯れ病などに効果 ● 土壌処理剤
14.
べンゾイミダゾール系剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 浸 予 治 耐性 人畜 魚 原体グループ名 原体名 商品名 効 透 防 療 出易さ 毒性 毒 性 性 性 チオファネート ○ トップジンM ◎ 出易い ○ △ A メチル剤 ベンゾイミダゾー ベノミル剤 ○ ベンレート ◎ 出易い ○ △ B ル剤 チアベンダゾー ユニテクト ◎ ○ 出易い ○ △ A ル剤 ● 広範囲の病害に効果大 ●細菌、藻菌類(疫病。べと病など)には効果ない ↑逆に増殖させる(=リサージェンス)の危険性あり ●薬剤耐性が非常に出易い
15.
ジカルボキイミド系剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 魚 原体 予 治 耐性 人畜 原体名 商品名 効 浸透性 毒 グループ名 防 療 出易さ 毒性 性 性 ビンクロゾリン剤 ロニラン ◎ ○ 出易い ○ △~○ A プロシミドン剤 スミレックス ◎ ○ 出易い ○ △~○ A 無機硫黄剤 ペンシクロン剤 ロブラール ◎ ○ 出易い ○ △~○ A フルオルイミド剤 スパットサイド ◎ ○ 出易い ○ △~○ A 灰色かび病、菌核病に効果あり ● ● 薬剤耐性が非常に出易い ● どれか1つに耐性がつくと、他の薬剤も効かなくなる ↑ベンレート、トップジンMも効かなくなる
16.
酸アミド系剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 浸 予 治 耐性 人畜 魚 原体グループ名 原体名 商品名 効 透 防 療 出易さ 毒性 毒 性 性 性 メプロニル剤 バシタック ○ ◎ 出易い ○ B ベンゾアニリド系 フルトラニル剤 モンカット ○ ◎ 出易い ○ B ペンシクロン剤 モンセレン ○ ◎ 出難い ○ B コルチシウム菌のシラキヌ病菌やリゾクトニア菌による病気に ● 特異的卓効あり ● シラキヌ病菌???多犯性で各種作物を犯す ● リゾクトニア菌???苗立枯病の原因菌。 ※ピシウム菌などによる苗立枯病には効かない →オーソサイド、パンソイルなど併用すると効果的 ●(バシタック) ●果樹や野菜のさび病に効果が高い
17.
酸アミド系剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 浸 予 治 耐性 人畜 魚 原体グループ名 原体名 商品名 効 透 防 療 出易さ 毒性 毒 性 性 性 アニシルアニラ メタラキシル剤 リドミル ◎ ◎ 出易い ◎ ◎ A イド系 オキサジキシル剤 サンドファン ◎ ◎ 出易い ○ ◎ B ●藻菌類の病気に特効的に効く ● 予防効果+治療効果 ● 浸透性が強いため、治療効果が高い→切札剤 ● 耐性菌が出現しやすい ● (リドミル) ● 山梨で耐性菌でてきた
18.
酸アミド系剤 特性
表 殺菌剤の原体別特性 (教科書p.191より一部抜粋?改変) 残 浸 予 治 耐性 人畜 魚 原体グループ名 原体名 商品名 効 透 防 療 出易さ 毒性 毒 性 性 性 オキシカルボキシ プラントバッ ◎ △ 出易い ○ A その他の系 ン剤 クス テクロフタラム剤 シラハゲン △ ○ ? △ A ●(プラントバックス) ● 花のさび病、野菜の黒星病に卓効 ● が、耐性菌がでて効果がなくなってきている ●(シラハゲン) ● 浸透移行性が高い →治療効果+菌泥の排出防止
19.
贰叠滨(エルゴステロール生合成阻害)剤
特性 ●各作物のさび病、うどんこ病に卓効 ●菌糸の生育抑制力が強力 ●残効性+浸透移行性→耐雨性に優れる ●耐性菌が出現しやすい ● →切札剤としての利用が原則
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