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AHPにおける
選択肢と評価基準の関係
北海道大学CoSTEP
石村源生
2015/1/31
選択肢と評価基準の関係(1)
機能によって実現される価値
選択肢の持つ機能
価値によって達成される目的
選択肢
評価基準
現実社会
?選択肢の持つ機能が、特定の価値(=理想)を
どの程度実現できるかをはかるモノサシ
?目的の達成に直接結びつくもの
?選択肢の持つ機能によって実現されるもの
?現実社会の中で直接手に入れられるものではな
く、あくまで選択肢を通じて実現される理想状態
2
?現実社会の中で直接手に入れられる/作り出
せる/実現できるもの
?目的の達成に結びつくかどうかは必ずしもわか
らないもの
?「選択肢」という手段を通じて、あくまで間接的
にしか評価基準を満たす(=目的の達成に結び
つく価値を実現する)ことはできない。
選択肢と評価基準の関係(2)
機能によって実現される価値
選択肢の持つ機能
目的:
青年層を惹きつける科学館の実現
選択肢:
参加体験性/マニアック性
/プラスアルファ性
評価基準:
学びの再発見/非日常感
/他者との共有
現実社会
?選択肢の持つ機能が、特定の価値(=理想)を
どの程度実現できるかをはかるモノサシ
3
?目的の達成に直接結びつくもの
?選択肢の持つ機能によって実現されるもの
?現実社会の中で直接手に入れられるものではな
く、あくまで選択肢を通じて実現される理想状態
?現実社会の中で直接手に入れられる/作り出
せる/実現できるもの
?目的の達成に結びつくかどうかは必ずしもわか
らないもの
?「選択肢」という手段を通じて、あくまで間接的
にしか評価基準を満たす(=目的の達成に結び
つく価値を実現する)ことはできない。
選択肢と評価基準の関係(3)
? 選択肢
– 参加体験性/マニアック性/プラスアルファ性
– 参加体験性を高める、マニアック性を高める、付加価値性を高める、と
いったことは、曲がりなりにもそれを直接目指して実現することができる、
比較的具体的な施策。
– 「現実」社会の中で直接実現できるもの。
? 評価基準
– 学びの再発見/非日常感/他者との共有
– 目的の達成に直接結びつくもの。
– これらは直接目指して実現することはできず、あくまでより具体的な施策
の「結果」として、実現される可能性がある価値。
– 直接実現できるものを通じて追求する「理想」。
? 選択肢と評価基準
– この「選択肢」と「評価基準」という考え方を使ったAHPという手法は、「現
実」社会の中でなんとか実現できるものを、目的に照らし合わせて「理想」
というモノサシで評価する営みであるとも言える。 4

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