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ATO_2016.11.12_Masanao_Gima
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1.
言葉で表現するためのアクセス ?日記の習慣を? 沖縄県立 泡瀬特別支援学校 小学部 儀間正直
2.
はじめに 準ずる教育課程を履修している児童の中には、 身体のコントロールが思うようにいかず、学習や普 段の生活の中でも困難や歯がゆさを抱えている児 童がいます。そこで大切なことが「言葉で表現する 力」であると考えます。思っている事を上手に表現 する。相手に正確に物事を伝える。など本人と支援 者が気持ちよくコミュニケーションを成立させるため にはどのように言葉を使えばよいのだろうか。しか し、「言葉」の使い方を学ぶ機会を作らなければ、 言葉の使い方を考えることもないわけです。その経 験の不足を補うための実践です。
3.
? 小学部 3年生
(準ずる教育課程履修) ? 障害名 脳原性運動機能障害/肢体不自由 ? 好きな食べ物 すいか ? 嫌いな食べ物 レーズン ? 将来の夢 仮面ライダー、シェフ、学校の先生 ? ADL(Activities of Daily Living) 全介助 対象児童の情報
4.
〇〇っということ ですか? (あっ、そうかも) はい。 (何て言えばい いんだろう) えーっとー??? ? ?? テーマ設定の理由
5.
困っている事(中心課題) ? 話しているのにどうして伝わらないのだ ろう。(movie1) ? どのように話したら伝わるのだろう。 (movie2)
6.
?自分の思いをうまく言葉で表現できないこと がある。 ?受け身であることに慣れ過ぎていて、自ら考 えて発表したり、行動することが苦手 (環境的な要因が大きい) 言葉の表現力や語彙力の乏しさは様々な要因 があるが、経験の不足によるものが大きな要 素であると考え、経験の不足を補う方法とし て、日記をつけてはどうかと考えた。日記が 習慣となることで文章を考える機会が増え、 言いたい事を表現することができるだろう。
7.
研究仮説 気持ちを伝えら れる文章を考える機会の増加 現在 IPadの導入(iPadで日記を つけよう) コ ミ ュ
ニ ケーション の拡張 文章を考える 機会が少ない 家族の協力が 大きい。 自分のペースで取り 組めない。 iPadがあれば、みん なと同じように日 記を宿題にできる。
8.
研究方法 ① iPadを机の上にセットする(バストショットで調 整できる位置) ②APPを開き、撮影モードにし、録画ボタンを押す。 ③日記の内容を話す。(本児が主体的にできる) ④録画終了ボタンを押す。 朝の会で日記の内容を発表する うまく発表 できない なー どんなことが言 いたいんだろう
9.
fig.1 5 9 10
12116 7 18日/月 機会が増えた (平均243文字) 伝える内容が増えた
10.
気づきとエビデンス ○主観的気づき 日記の習慣化について ?夏休み明けで日記をつける日数が落ち込んだ が、徐々に日数が増え習慣になっている。 ?文字数の落ち込み(fig.1<11月>)に関して *体調不良や気持ちの浮き沈み。家庭の事情。 *毎日同じような短い文章が定番化されている。 などが考えられる。
14.
表現の変化 ?「それから」や「次に」などの接続詞をうまく使うようになった。 ?好きな事柄を説明したり、感情を表す表現が多くなった。 (例)「夜の7時から逃走中がやります。今回のエリアは???」 積極性の変化 ?自分から発表したり、質問することが増えた。 (朝の会では毎回発表者に対して質問する) ?日記がつけきれなかったときは、工夫するようになった。 (自分から「昨日疲れて眠ってしまったので、朝やりました」 と伝えてくれた)
15.
まとめ 【成果】 ?日記が習慣化した事で、文章を考える機会を多く経験する 事ができた。そのことでよく考えるようになった。 ?簡単な支援があれば、自分のペースで話す事ができた。 ?発表や会話の中で正しく言葉が使えるようになってきた。そ のため子供同士の会話も増えた。 【今後の見通し】 ?継続して日記の宿題に取り組み、フィードバックを受けるこ とにより気持ちを表現する方法が増える。 ?動画で表現することができるようになれば、SNSを活用して コミュニケーションの幅がさらに拡張していくことが期待できる。 ?次年度担任への引き継ぎ今回のプロジェクトの経緯の説明 と今後の取り組みについて話し合う機会を設ける。
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