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国内B2Bヘルスケアビジネス
2019年度の注目領域
<非治療分野>
2018/11
SUDA YASUJI
◎ストレスチェック、健康スコアリング、および労働安全衛生業務
対応の狭義のフィールド(下図①)と、労働安全衛生マネジメント
システムや企業経営(総合マネジメントシステム)などに対応する広
義のフィールド(下図②)に分類できます。
ストレス
チェック
健康スコア
リング
労働安全衛生
マネジメント
システム
(ISO45001,
JIS Q45001)
企業
経営
労働安全
衛生業務
健康
保険法
0 B2Bヘルスケアビジネスのフィールド
PSS copyright protected, 2018
①
②
ストレス
チェック
健康スコア
リング
労働安全
衛生業務
ストレスチェック制度
(2017年度~)
労働安全衛生法第66条の10に
定める心理的な負担の程度を
把握するための検査?面接指
導等
健康スコアリング
(2018年9月~)
法規制の裏付けを持たないが、
2018年度5,000万円で国が予
算事業化
“健康経営×データヘルス”
第13次労働災害防止計画
(2018年度~2022年度)
メンタルヘルス関連活動 目標値
仕事上の不安、悩み又はスト
レスについて、職場に相談先
がある労働者の割合
2016年71.2%
→2022年90%以上
メンタルヘルス対策を行って
いる事業所の割合
2016年56.6%
→2022年80%以上
ストレスチェック結果を集団
分析してその結果を活用した
事業所の割合
2016年37.1%
→2022年60%以上
1 2018年度までのB2Bヘルスケアビジネス
◎2017、2018年度で狭義のビジネスフィールド(前ページ①) が
国からの要請に対応する3コンポーネントが立ち上がった。
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■健康スコアリングは2018年下期開始と
なったため、ストレスチェック、労働安
全衛生業務、健康スコアリングの一体運
用(取組間のアンドとり)が2019年度以
降に大きな課題になると思われます。
ストレス
チェック
健康スコア
リング
労働安全衛生
マネジメント
システム
(ISO45001,
JIS Q45001)
新卒
40歳
定年
退職
企業
経営
労働安全
衛生業務
A B B
健康
保険
法B
2 2019年度からのB2Bヘルスケアビジネスの切り口
◎データヘルス、健康経営が掲げる「健康増進」「医療費適正化」
「生産性向上」を実現する健康マネジメントは前ページに示したスト
レスチェック、健康スコアリング、労働安全衛生業務の一体運用(A)の
みならず、労働安全衛生マネジメントシステム、企業経営(システ
ム)との一体運用(B)を考えた取組みが必要になってくると思われます。
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ISO 45001及びISO/IEC TS 17021-10
(労働安全衛生マネジメントシステムに関する国際規格)
?2018/3
?2018/9 JIS Q 45001 上記の日本工業規格版
JIS Q 45100 安全衛生活動などに対する追加要求事項
◎ 2018年下期にはじめて、全健保組合約1,400組合及び国家公務員共
済組合20組合に対して通知された段階=試行運用の位置づけ。
出所:第32回保険者による健診?保健指導等に関する検討会 参考資料2
3-1 健康スコアリング対応取組のポイント(2019年度~)
上記①、②
「データ分析」
↓
「課題設定」
↓
「PDCA」
①
②
が求められているので、
データ分析の結果何もしない=現状
維持の選択は難しくなるでしょう。
★何を計画するか?が鍵★
全体 ー 部?グループ差異
?性差
?地域差
?勤務形態(特にシフト)
?休憩、食事、、、
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◎「努力義務であるが、事業者は、職場環境におけるストレスの有無及びその原因を把
握し、必要に応じて、職場環境の改善を行うことの重要性に留意し、できるだけ実施す
ることが望ましい。(指針 3ストレスチェック制度の実施に当たっての留意事項③)」
と実質義務の位置付けにある、職場におけるストレス要因の評価と職場環境
の改善 をどのように運用して結果を出していくか?
ストレスチェッ
ク結果の集団ご
との集計?分析
日常の職場管
理から得られ
る情報
労働者からの
意見聴取で得
られる情報
職場巡視から
得られた情報
二次情報(データ) 一次情報(データ)
健康管理委員会等で
職場環境見直し
(の検討)
●要求は見直しの実施ではなく見直しにつ
いて検討すること。
●見直しの例示にはあがっていない、「職
場レイアウトの見直し」も有意(meaningful)
である
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3-2 ストレスチェック制度運用のポイント(2019年度~)
(例)
「勤務形態見直し」
「職場組織の見直し」
→ストレスではないが、サービス
工学では動線見直しは生産性の
観点から見直し対象としている
出所:ISO NETWORK Vol.29 特集Ⅰ第二部労働安全衛生マネジメントシ
ステム ISO 45001を読む
https://www.jqa.jp/service_list/management/iso_info/iso_network/vol29/p
df/isonetwork29_04special01_2.pdf
JIS Q45001
JIS Q45100
日本工業規
格般(邦訳)
国内独自
追加分★
?中高年労働者にやさしい職場づくり
?一般健康診断
?健診判定
?適正配置
?ストレスチェックの実施及び個人対応
?ストレスヘック結果の集団分析に基づく
職場環境改善
?メンタルヘルス対策
?メンタルヘルス教育
?睡眠衛生教育
?健康教育
?働き方改革の対策I
?働き方改革の対策II
?働き方改革の対策Ⅲ
?健康保持増進の取組み など
(附属書A 取組み事項の決定及び労働安全衛生目標を達成
するための計画策定などに当たって参考とできる事項
より抜粋。赤字は法的要求事項)
+
◎企業の安全衛生活動への要求事項であるJIS Q45001への追加
的要求事項として作成されたJIS Q45100は、ストレスチェック、
健康スコアリングに関する内容を含んでいます。
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★国際的な要求事項ではありませんが
日本国内での企業活動では対応できて
いることが望ましい。
3-3 マネジメントシステム対応のポイント(2019年度~)
出所:労働安全衛生マネジメントシステムに関するJISを制定しました
別紙 https://www.mhlw.go.jp/content/11302000/000361051.pdf
◎なお、労働安全衛生マネジメントシステム(ISO45001, JIS Q45001)で
は経営システムとの一体運用が求められています。またマネジメン
トシステム間の効率的な運用の観点からも一体運用が望ましい。
この部分
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労働安全衛生マネジメント
システム(ISO45001等)
■2019年4月1日より適用される、労働者の心身の状態に関する情報の適正な取
扱いのために事業者が講ずべき措置に関する指針 公示第1号 において、
(https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/000343667.pdf)
マネジメントシステムによる文書管理をはじめとする情報管理を行うことを
示しています。
3-3 マネジメントシステム対応のポイント(2019年度~)
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4 まとめ
ストレス
チェック
健康スコア
リング
労働安全衛生
マネジメント
システム
(ISO45001,
JIS Q45001)
最長2年間の退職者医療制度の利用者を中心として、
OB、OGの健康支援は弱い(対象外扱いでよい?)
新卒
40歳
定年
退職
企業
経営
労働安全
衛生業務
財政面の
リンク
を考える
と、何ら
かの施策
が鍵
健康
保険
法
C
A B B B
■国からの要請に対応するMUST部分(A,B)
を抑える。
■企業に現存するマネジメントシステムや
健康マネジメントシステムとの一体運用を
目指す。
■財政的につながりのある(また負担上昇
リスクが高い)、退職者、後期高齢者を巻
き取る事業の可能性を検討する。
在職者
+被扶養者
対象
後期高齢者対象
退職者対象

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