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Blockchain
「Libraの衝撃」後の最新動向
(2020年2月時点)
Image by Tumisu from Pixabay
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1
Source: 仮想通貨Watch(https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/column/blockchaincourse/1232496.html)、SankeiBiz
(https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200224/mca2002240500003-n1.htm)、Reuters(https://jp.reuters.com/article/column-nana-otsuki-
idJPKCN1VY0LR)
Libraの衝撃?デジタル通貨への取組が加速
? Libra発表後、各国中央銀行が次々とCBDCに対する取り組みを報告
(IMFが初めて中央銀行に対してデジタル通貨を真剣に検討するよう呼びかけたのは18年11月)
? 待ったなしの状況であり、Blockchainエコシステムが盛り上がっている
FacebookがLibraを発表
? 独自のLibraブロックチェーン
? 短期的にはコンソーシアム型、中長期的には
オープンなパブリック型を目指す
? 2020年からステーブルコイン1)を提供予定
▲19年6月
1) ステーブルコインとはUSDなど法定通貨と連動する暗号資産。発表当初は複数の法定通貨などで構成された「通貨バスケット」に価値を連動さ
せる想定だったが、19年10月に法定通貨に連動した“複数のステーブルコイン”を発行することも視野に入れていると発表
2) CBDC: Digital Currency Electronical Payment(中銀デジタル通貨)、ECB: 欧州中央銀行、BIS:国際決済銀行、FRB:連邦準備制度理事会
<Libraパートナー> :脱会済み
▲19年8月 ▲20年1月 ▲20年2月
ECB?日銀等がCBDC
研究グループの設立を発表
? ECBや日銀、英イングランド銀行な
ど5つの中銀とBISがCBDCを研究
するグループを設立したと発表
米国がCBDCの研究を
進めていると発表
? FRBの幹部はCBDCの研究を
進めていることを明らかにした
中国がCBDCについて言及
? 中国人民銀行の高官がCBDC
の発行準備が整ったと発表
20年1月にBISが公表した調査結果によると、調査対象66中銀の80%が
CBDCに関する研究など何らかの作業を進めていることが分かった。
10%は3年以内に、20%は6年以内に発行する可能性があると回答した。
(カンボジア国立銀行は、20年1Q中にCBDCをローンチする準備を進めている)
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2
本日のアジェンダ
1. Blockchain概要
2. Blockchain市場?投資動向
1. 市場規模
2. スタートアップ/VC投資の動向
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3
Source: ブロックチェーンゲームズ「マイニングとは【仕組みや役割/やり方解説】」(https://blockchain.altema.jp/mining)
Blockchainとは?
? ネットワーク内で発生した取引記録を1つのブロックとし、時系列順でチェーン
のようにつなぐ技術
? 主に分散型台帳、スマートコントラクト、偽造防止?暗号化技術、コンセンサス
アルゴリズム、P2P ネットワーク等の要素技術で構成される
一つのブロックは、合意された取引記録の集合体と、
各ブロックを接続させるための情報(「ハッシュ値」や「ナンス」等)で構成される
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4Source: 全国銀行協会「ブロックチェーン技術の活用可能性と課題に関する検討会報告書」、仮想通貨の箱舟
( https://btcinfo.jp/glossary/brock_chain/ )
(参考)Blockchainの要素技術
<分散型台帳>
? ブロックチェーン化された取引記録は、通常の集中管理型システムと異なり、P2Pネッ
トワークの参加者によってそれぞれ保持される(分散型台帳)。従来の技 術では複数参
加者で同一の情報を保持することに制約があったが、ブロックチェーン技術/DLTでは、
改竄できない状態で同一の情報を共有することが可能となる。
<スマートコントラクト>
? スマートコントラクトとは、広義にはプログラム化され自動的に執行可能とされ た契約
であり、狭義にはブロックチェーン/分散型台帳上で動作するエージェント プログラム
を指す。ブロックチェーン/分散型台帳を個々の業務領域に対応させるうえでは、ス
マートコントラクトを業務要件にあわせて記述する。
<偽造防止?暗号化技術>
? 偽造防止、暗号化技術は、取引情報をネットワーク上に流す際に、自らの取引で あるこ
とを証明するために公開鍵暗号方式を用いて電子署名し、ハッシュ関数で計 算すると
いったかたちで利用される。
<コンセンサスアルゴリズム>
? コンセンサスアルゴリズムは、分散環境上の複数のノードによって単一の結果に共有す
るデータの正当性を保証し、一意に特定する仕組みであり、様々な種類がある。 ついて
合意形成する際に生じる問題を解決するために利用される。コンセンサスア ルゴリズム
には様々なものが存在し、ブロックチェー ン/分散型台帳の活用目的、業務要件に応じ
て適切なものを選択する。
<P2P ネットワーク>
? ブロックチェーン/分散型台帳は、特定の管理主体が存在するクライアント=サ ーバ型
ではなく、特定のサーバやクライアントを持たずに、各参加ノードが対等に直接通信す
る P2P ネットワーク上で維持される。
中央集権型システム
分散型システム
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5Source: Ginco「ブロックチェーンの全体像を掴むための2つのレイヤー観」
( https://magazine.ginco.io/post/kisochishiki_blockchain_ecosystem/ )、レイヤー構造から見たブロックチェーン(Toshihito Ogasahara)
Blockchainのレイヤー構造
? 大きく、ネットワーク通信領域(Layer0)、ブロックチェーン領域(Layer1)、拡
張領域(Layer2)、アプリ領域(Layer3)、サービス領域(Layer4)の4レイヤー
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6
Source: ブロックチェーンゲームズ「マイニングとは【仕組みや役割/やり方解説】」https://blockchain.altema.jp/mining)
Blockchainの形態分類
? ブロックチェーンは、参加者の公開範囲?制限内容によって、①パブリック型、
②コンソーシアム型、③プライベート型の3つの形態に分類される
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7
Source: Keita.Takahashi ( https://twitter.com/kei_taka/status/920267237818187782 )
(参考)主要コンセンサスアルゴリズム
? 他にもコンソーシアム型でよく用いられる合意形成アルゴリズム「PBTF
(Practical Byzantine Fault Tolerance)」等が存在
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8
Source: デジタルクロス「ブロックチェーンのこれから【第6回】」(https://dcross.impress.co.jp/docs/column/column20180725-01/000784-
2.html)、NTTテクノクロス、Anthemis「The FinTech 2.0 Paper: Rebooting Financial Services」
Why Blockchain?
? Blockchainの主なメリットは、(1)トレーサビリティ、(2)耐改ざん性、
(3)透明性。他にも(4)ゼロダウンタイム、(5)低コストが挙げられる
? 「ブロックチェーンコンセプトの分散型元帳技術は、2022年までに銀行業務に掛か
るコストを150億ドルから200億ドル程度削減できる可能性がある」とも
“Blockchain”サービスの成否は、機能メリットがユーザーペインの解決に繋がるか否かがカギ
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9Source:みずほ情報総研「ブロックチェーン技術による分散型社会への期待と技術課題」(https://www.mizuho-
ir.co.jp/publication/report/2018/mhir16_bc_02.html)
Blockchainの主な課題
? スケーラビリティ、ファイナリティ、データの秘匿性確保が主な課題
(主にパブリック型Blockchain)
スケーラビリティとは、トランザクションの処理量の拡張性のことを指す。ブロックチェーンは、採用す
るコンセンサスアルゴリズムや参加するノードの数によっては、合意形成に時間を必要とするため、想定
する業務の運用に必要な処理速度を確保することができない場合がある。
例えば、ビットコインの場合、ブロックサイズが1MBに制限されており、ブロック生成間隔が約10分と
されているため、一定時間に処理できるトランザクション数は限定されることになる。そのため、多くの
トランザクションが同時に集中すると、リアルタイムの処理が不可能となり、処理速度が低下してしまう
可能性がある。
スケーラ
ビリティ問題
ファイナリティ
問題
データの
秘匿性確保
の問題
ファイナリティとは、決済が完了した状態のことを指す。日本銀行は、「受け取った金額が後になって紙
くずになったり消えてしまったりしない」「決済方法について、行われた決済が後から絶対に取り消され
ない」の2点を満たす決済をファイナリティのある決済と定義。ビットコインのコンセンサスアルゴリズ
ムであるPoWの場合、合意形成に際して、チェーンの分岐が発生する可能性があるため、取引内容が覆
る可能性を完全にゼロとすることができず、ファイナリティを確保できていない。
特に金融機関にとっては、ファイナリティは必要不可欠な概念であるため、上記の点を踏まえ、プライ
ベート型ブロックチェーンやコンソーシアム型ブロックチェーンを好んで採用する場合が少なくない。
ブロックチェーン技術の特徴である複数の参加者間で同一の情報を共有するという性質は、参加者間での
情報共有を前提とする取引の場合はメリットとなり得るが、情報共有を前提としない取引の場合は、デメ
リットとなり得る。取引データを暗号化することによって、情報の閲覧を制限することも技術的には可能
だが、暗号化された情報は参加者間で共有されるため、暗号が解読されるリスクが増加する点には注意が
必要である。
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10Source: カネット(https://kanetto.com/daggatakoin/)、「マイニングとは【仕組みや役割/やり方解説】」( https://coin7.jp/news/blockchain-
dag/ )
(参考)DAGはPost Blockchainとなるか?
? DAG(Directed acyclic graph, 有向非巡回グラフ)はブロックという固定の容量を定
めた容器を利用する必要がなく、また一本ではなく複数のトランザクションと繋がる
? データ承認が早い、スケーラビリティ問題がない、手数料がかからないが主な強み
手数料がかからない
(過去の未承認データを
利用者が承認する仕組みなので、
マイナーへの報酬がない)
データの承認が早い
(ブロックが存在せず、取引データを利用
者が承認するので、承認時間が短い)
スケーラビリティ問題なし
(ブロックがなく、取引データを直接
承認する仕組みなので、取引が増えても
データ送信遅延が発生しない)
ブロックチェーンとGAGの構造
20年2月にDAG型仮想通貨IOTA用ウォレット「 Trinity」で、30万ドル~120万ドル相当が
盗難されるなど、運用上のセキュリティに改善余地などがある模様
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Source: CBInsight、各種2次情報
Blockchainのユースケース(1/2)
? 多様な領域で、送金?契約?情報追跡?個人情報管理を目的にBlockchainの
活用が始まっている
ユース
ケース 概要
金
融
ユース
ケース 概要
資産
? 暗号資産 ? Blockchain上で取引を記録する
ことで信頼性を担保する、法的
な裏付けが存在しないトークン
? BTC?XRP?ETHをはじめ、
多種多様な暗号通貨が存在
? 真贋判定 ? ブランド品の生産者が
Blockchainに商品情報を登録す
ることで真贋判定を容易にする
? ルイ?ヴィトンは、商品の履歴
を確認できるサービスを開発中
? クロス
ボーダー
ペイメント
? 従来の時間と手数料のかかる
国際送金手続きに代わる、
高速で廉価な送金手段
? Rippleは、300以上の金融機関
と提携している
? 著作権管理 ? 音楽?著作物?写真などの権利
帰属を明確にし、制作者が報酬
を得られる仕組みを提供
? Mizukaは、音楽のストリーミン
グサービスを提供
? マイクロ
ファイナンス
? 貧困者や銀行口座を持たない
新興国の人々に融資を実施する
? Moedaは、独自トークンで
$20Mの資金調達を行い、
ブラジルの農協に融資を実施
? トレーサビ
リティ
? 食品の原産地や食品検査報告書、
サプライチェーンなどを
Blockchain上で追跡する
? Walmartは、中国で23商品に対
する追跡サービスを開始
? 物流管理 ? 配送の契約?決済?ドライバー
とのマッチング?荷物のトラッ
キングを包括的に提供する
? ニトリは、LayerXと提携し自社
配送の構築を開始
通
貨
決
済
融
資
資
金
調
達
? STO
(Security
Token
Offering)
? 既存の有価証券に関する規制に
適合したセリュリティートーク
ンによって資金調達を行う手法
? ユーティリティトークンによる
ICOに代わって米国中心に盛ん
物流
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Source: CBInsight、各種2次情報
Blockchainのユースケース(2/2)
? 多様な領域で、送金?契約?情報追跡?個人情報管理を目的にBlockchainの
活用が始まっている
ユース
ケース 概要
インフラ
ユース
ケース 概要
? IoTセキュ
リティ
? 発電所?パイプライン?工場等
の施設のIoTセンサーをハッキ
ングから守る
? Xageは、設備の分散型管理
ソリューションを提供
シェアリ
ング
エコノ
ミー
? エネルギー
のマイクロ
グリッド
? Blockchainで地域のエネルギー
生産?分配?消費を管理する
? Transactive Gridは、
Ethereumを応用したエネル
ギー管理スキームを検討中
? ストレー
ジ?シェア
リング
? 未使用のPCストレージ領域を
Blockchain上で開放することで
報酬が得られる
? Storjは、独自トークンで分散型
ストレージを運営
エンタメ
小売
? ゲーム ? RPG?アクション?育成ゲーム
で、課金アイテムの購入と成果
の支払いにトークンを使用
? My Crypto Heroes?EOS
Dynastyなど
? マーケット
プレイス
? 低い手数料で、暗号通貨による
商品取引の市場を提供する
? OpenBazaarは、暗号通貨で商
品を販売するオープンソースの
マーケットプレイスを運営
インター
ネット
? 広告 ? Web広告の個人情報収集を透明
化、広告主?閲覧者の両方に報
酬が支払われる
? Braveは、独自のweb広告トー
クンでICO
? ファンコミュ
ニティ
? スポーツ選手や政治家を、トー
クンを払うことで応援するプ
ラットフォーム
? エンゲート、PoliPoliなど、日本
でのサービスも存在
保険
? 市場予測 ? 高い透明性で、様々な出来事の
成否を予測する分散型予測市場
を保険として活用する
? Augerは、独自トークンで
分散型予測市場を提供
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Source: CoinMarketCap(https://coinmarketcap.com/ja/)、仮想通貨Watch(https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1230351.html)
ユースケース①:金融
? 最も普及が進んでいるBlockchainサービスである仮想通貨(暗号資産)は、時価総
額がTop10で35兆円程度
? RippleなどはBlockchain活用で効率的なクロスボーダーペイメントの実現を目指す
仮想通貨(暗号資産) クロスボーダーペイメント:Ripple
? マイニングによるPoWではなく、限定された承認者による80%
以上の合意を得てノードを決定するPoCを採用
? 約5秒で決済が完了する
早い
決済速度
? XRPを媒介として、他国の金融機関に対する送金の手間を省くこ
とを目的としている。総資産高で世界100位の銀行の内、38行が
リップルのエコシステムに関与
? 金融機関向けの決済システム「RippleNet」を開発中
国際決済
に特化
<Rippleの特徴>
<時価総額1)Rank>
1) 時価総額は20年2月28日時点
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Source: State of the Dapps(https://www.stateofthedapps.com/stats/category/games#new)、DappRadar(https://dappradar.com/)
ユースケース②:ゲーム
? Ethereum(EETH)、EOSを中心に600近くのDApps1)タイトルが存在。
新タイトル数は18年上期に急増し、その後も着々と増加傾向
DAppsゲームの月間新タイトル数DAppsゲームRank
1) DApps(Decentralized Applications:自律分散型アプリケーション): 中央管理者が存在せず、不特定多数の者が自律的に行動した結果、
全体のシステムが機能する自律分散型アプリケーションのこと(要するにBlockcahinアプリ)。値は20年1月20日時点
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Source: 仮想通貨Watch(https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1192599.html, https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/event/1234393.html)
ユースケース③:物流
? 多種多様な商品の情報管理や、サプライチェーンの追跡、大量の宅配業務の効率化
においてBlockchainの応用が期待されている
? 中国では既にトレーサビリティーが実用化され、スケールさせるフェーズに
トレーサビリティ 物流管理?自動配送
BC
共同開発
個人事業者?個人ドライバーに
直接配送依頼?契約
? 自社配送の実現を目指すニトリは、ブロックチェーンの技
術開発を行うLayerXと共同で、ブロックチェーンによる
配送者?荷物の管理システムを開発中
? 個人ドライバーの掌握、ドライバーのスキルや実績のデー
タ化、契約から決済までの電子化をブロックチェーンで実
現することを目指す
共同
開発
商品情報をBlockchain上に登録
顧客がQRコードで確認
? ウォルマート中国は2019年6月に、中国連鎖経営協会?
PwC?食品メーカーの科爾沁牛業?VeChainと連携し、
VeChainのBlockchain上にトレーサビリティープラット
フォームをローンチ
? 23商品でスタートし、年内に追跡対象を精肉、コメ、
キノコ、調理油など10カテゴリー100商品に拡大する
? QRコードを読み込むと、原産地や流通過程、検査レポー
トなど詳細な情報を知ることができる
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Source: エンゲート(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000035012.html)
ユースケース④:ファンコミュニティ
? Blockchainのトークンで「気持ち」「約束」「共感」「感謝」といった形のない思い
を”価値”として表し、チームや選手への”感謝”を提供
<エンゲートのビジネスモデル>
エンゲートはスポーツチームや選手と、ファンとのコミュニティ形成及び長期での関係構築を目指し、NEM Blockchain技術を
採用した”投げ銭コミュニティ”
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Source: 各種2次情報
BlockchainのHot Topics
? Blockchainの課題解決及び実用化を目指し、DeFi、NFT、STO、Layer2、イン
ターオペラビリティ、秘匿化などへの注目が集まっている
DeFi
(Decentralized
Finance)
NFT
(Non-Fungible
Token)
Layer2
(ライトニングネット
ワーク)
インター
オペラビリティ
秘匿化
STO
(Security Token
Offering)
? スマートコントラクトを活用して中央集権を不要と
する金融の仕組み
? 代替不可能なトークン(各トークンに互換性なし)
? ゲームで利用が進展。リアルアセットやアクセス権
のトークン化等が期待されている
概要 代表的なプレイヤー
? 各国の証券法など規制に従うセキュリティトークン
を発行する資金調達方法で、債券や株式など有価証
券をブロックチェーン上に記録して管理する仕組み
? ブロックチェーン外(オフチェーン)で纏めて処理
することで、高速?大量処理を可能とする
(=スケーラビリティ問題の解決)
? 規格/標準化で複数の異なるシステムを組み合わせて、
相互に運用できる状態
? Blockchain上の取引のプライバシーを保護する取り
組み
? -
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Source: 仮想通貨Watch( https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/theme/1222857.html )、Fintech Journal
( https://www.sbbit.jp/article/fj/36971 )、 Deloitte Touche Tohmatsu、Zenism( https://zenism.jp/defi-blog/about-compound/2019/05/08/ )
①DeFi:拡大する経済圏
? DeFi(Decentralized Finance, 分散型金融)は、スマートコントラクトを活用して
中央集権を不要とする金融の仕組み
? 19年11月、DeFiにロックされたEthereumは過去最高の6.6億ドルに達した
DeFiのイメージ
<スマートコントラクトとは?>
ブロックチェーン上で自動的に契約を実行する仕組み。
イーサリアムなど多くの仮想通貨でスマートコントラクトが実装されている
具体例
<ステーブルコイン「DAI」>
イーサリアムなどをスマートコント
ラクト上にロック(担保)すること
で、発行される
<レンディング>
暗号資産を貸し出して利息を稼げる
レンディングサービスを提供
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Source:イーサリアムベースのDeFi(分散型金融)114プロジェクトまとめ(https://www.neweconomy.jp/features/theblockex/32052)
(参考)イーサリアムベースDeFiカオスマップ
? 様々なサブカテゴリ―でイーサリアムを活用したDeFiプロジェクトが多数存在
? STRIVE
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Source:CryptTimes( https://crypto-times.jp/erc1155/ )、Blockchain Technologies( https://blockchaintechnologies.co.jp/archives/reports/use-
case-of-nft )、CoinTelegraphJapan(https://jp.cointelegraph.com/news/non-fungible-token-is-not-cryptocurrency-fsa-answered-public-
comment)
②Non-Fungible Token
? Non-Fungible Token(NFT)は代替不可能なトークン(各トークンに互換性なし)
? ゲームで利用が進展。リアルアセットやアクセス権のトークン化等が期待されている
<NFTスマートコントラクト規格(Ethereum)>
? ERC721:それぞれのトークンが固有の希少性や独自性など
を持つことができる設計(17年9月~)
? ERC1155:一つのコントラクトで、複数のアイテム(含. 大
体可能トークン)を1つのトークンとして、処理
できる設計(18年6月~)
Fungible/Non-Fungible Tokenのイメージ 金融庁の考え方
“例えば、ブロックチェーンに記録されたトレー
ディングカードやゲーム内アイテム等は、1号
仮想通貨と相互に交換できる場合であっても、
基本的には1号仮想通貨のような決済手段
等の経済的機能を有していないと考えられま
すので、2号仮想通貨には該当しないと考え
られます。”
“現時点において施行されていない改正法の
内容を反映したものではありません。〔中略〕
改正法の施行までに、改めて、同法に対応し
た事務ガイドライン改正を行うことを予定して
おります。”
「仮想通貨関係の事務ガイドライン改正案」
に関するパブリックコメントに対する見解
「パブリックコメントの概要及びそれに
対する金融庁の考え方」(19年9月3日)
金融庁は来年の改正法施行までに、
改めて事務ガイドラインを改正予定
? STRIVE
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Source: Coinnote「図解|ライトニングネットワークの仕組みや概要をわかりやすく解説】」、現実は厳しい? ライトニングネットワークの
仕組み をメリットデメリットと共に図解説
③Layer2(ライトニングネットワーク)
? ブロックチェーン外(オフチェーン)で纏めて処理することで、高速?大量処理が
可能(スケーラビリティ問題の解決)になり、トランザクションコストを低減
? 一方、セキュリティの脆弱性や手数料が高くなる可能性もあるなどの課題も存在
ライトニングネットワーク(NL)
取引はLNで
実行される
取引を纏めて
最後にブロッ
クに書き込み
マイクロファンナンスやIoTトランザクションへの応用が期待されている
? STRIVE
22Source:ブロックチェーン技術の標準化について(インターオペラビリティ)(https://japancryptocoin.org/2019/10/10/blockchain-iso-
interoperability/)、NTT技術ジャーナル
④インターオペラビリティ
? 規格/標準化で複数の異なるシステムを組み合わせて、相互に運用できる状態
? 暗号資産間での互換性や、より厳密なトレーサビリティが可能に
サプライチェーンを跨いで、偽装や改ざんができないトレーサビリティを確保でき
るようになる
インターオペラビリティのユースケース例:製造業SCCosmosのイメージ(zone=????)
CosmosとPolkadotといったプロジェクトがインターオペラビリティ現実に向け推進されている
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23Source: NRIレポート(http://fis.nri.co.jp/~/media/Files/knowledge/media/2018/camri201812.pdf)、https://www.moneypost.jp/598780、
https://www.coindeskjapan.com/6693/、https://note.com/ksuhara/n/n658ed9c50d42
Blockchain関連の法規制(1/2)
? 法規制の多くは金融関連であり、各国で法整備の進捗は異なる
? 足元議論が活発なのは、Libraなどのデジタル通貨(CBDC)やSTO、NFTなど
? 暗号資産取引は、金融犯罪取締
ネットワーク(FinCEN)の資金
移動業に分類され、規制の対象
? Libraを主導するFacebookに対し、
個人情報保護に関する懸念
? LibraがFinCENのマネーロンダリ
ング基準を満たさない可能性
? 2019年10月に下院はFacebook
のマーク?ザッカーバーグ氏を公
聴会に招聘
? 米国証券取引委員会(SEC)は、
ICOが有価証券募集にあたる可
能性を示し、詐欺行為の取り締
まりを強化してきた
? 2018年以降、有価証券の規制
(特にレギュレーションD)の
下で、私募の資金調達を行う
STOが盛ん(2018年には85件
のSTOが実施された)
? NFTに対する規制は明文化され
ていない
? 暗号資産(仮想通貨)の販売?交
換を行うには、仮想通貨交換業と
して金融庁に登録義務
? 証拠金取引が金商法の規制対象と
なり、金融庁によるレバレッジの
上限規制が見込まれる(自主規制
団体は、レバレッジを4倍として
いる)
? 2020年1月にECB等と中央銀行
デジタル通貨(CBDC)の研究グ
ループを設立したと発表
? 2020年4月の改正法により、
ユーティリティ?トークンによ
るICO(Initial Coin
Offering)が資金決済法の適用
対象となり、セキュリティ?
トークンによるSTO(Security
Token Offering)が金商法の
第一項有価証券に該当すること
が示された
? 2019年9月に金融庁は、資金決
済法の解釈としてNFT(Non-
Fungible Token)は暗号通貨
ではないとする公式見解を発表
? 仮想通貨交換業でなくても、
NFTを発行?販売?交換できる
暗号資産の規制 資金調達の規制 その他の規制
? STRIVE
24
Source: https://jp.cointelegraph.com/news/what-the-5th-anti-money-laundering-directive-means-for-crypto-businesses、
https://coinpost.jp/?p=123996、 https://forbesjapan.com/articles/detail/17807 、 https://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/ssqs/191227ssqs.html 、
https://cointyo.jp/article/10008867 、https://wired.jp/2019/04/12/china-says-bitcoin-wasteful-wants-ban-mining/
Blockchain関連の法規制(2/2)
? 法規制の多くは金融関連であり、各国で法整備の進捗は異なる
? 足元議論が活発なのは、Libraなどのデジタル通貨(CBDC)やSTO、NFTなど
? 2017年9月以降、中国政府は
暗号資産取引を禁止
? 2019年11月に中国人民銀行は、
上海における暗号資産取引の規
制を強化
? 一方、2019年8月には、CBDC
の発行準備が整ったことを発表
? 2017年9月以降、中国政府は
ICOを事実上禁止
? STOについては、2019年12月
に中国銀行が、CBDCの導入後
にフレームワークを整備すると
発表した
? 2019年4月に中国政府は、マイ
ニングを禁止する方針を打ち出
した(19年11月に撤回)
? 第13次5ヵ年計画において、
ブロックチェーンをフロンティ
アテクノロジーとして研究開発
を強化している
? ドイツ?フランスはLibraを阻止
する共同声明を出した
? 2019年12月にEU財務相は、
Libraのリスクが完全に取り除か
れるまでEU内での発行を許可し
ないと発言
? 2020年1月の第5次マネーロンダ
リグ指令(5AMLD)により、暗号
資産事業者も規制対象となった
? 2020年1月に日銀等とCBDCの
研究グループを設立したと発表
? EU政府によるICOの規制は明文
化されていない
? フランスでは、PACTE法により
ICOが法的に整備されており、
2019年12月に、フランス初の
ICOが認可された
暗号資産の規制 資金調達の規制 その他の規制
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本日のアジェンダ
1. Blockchain概要
2. Blockchain市場?投資動向
1. 市場規模
2. スタートアップ/VC投資の動向
? STRIVE
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Source: Grand View Research「Blockchain Technology Report 2019 – 2025」(https://www.grandviewresearch.com/press-
release/global-blockchain-technology-market)、JP Morgan(https://blockchain.altema.jp/mining)、Mckynsey
(https://www.mckinsey.com/business-functions/mckinsey-digital/our-insights/blockchain-beyond-the-hype-what-is-the-strategic-business-value)
Blockchainの市場規模?成長性
? 世界Blockchain市場は18年$16億?25年$576億と、CAGR69.4%で高成長の見通し
? Feasibility?Impactの観点から、金融や公共システム、小売での導入が進む見通し
世界のBlockchain市場規模 成長ドライバー(産業別Feasibility vs. Impact)
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576
0
100
200
300
400
500
600
700
2018年 2025年
予測CAGR
+69.4%
[単位:億USD]
?ブロックチェーンは特にトレードファイナンスやペイメン
ト領域で、銀行業界に大きな効率性をもたらす見通し
?まだマスアダプションはしていないが、実証実験フェーズ
は超えている。実際に広範囲に渡って実装されるのは3~5
年後と予想
<金融におけるBlockchain活用の見立て>
セキュリティ、公記録、
個人ID?市民登録、
公共福祉支出 etc
個人間海外送金、
貿易/SC決済、決済
モニタリング etc
ポイントカード、
POS取得、製品
検証 etc
? STRIVE
27
Source: Mckynsey(https://www.mckinsey.com/business-functions/mckinsey-digital/our-insights/blockchain-beyond-the-hype-what-is-the-
strategic-business-value)
(参考)産業別BlockchainのFeasibility & Impact
Feasibility詳細 Impact詳細
? STRIVE
28
Source: CBInsights(https://www.ledgerinsights.com/enterprise-blockchain-investment-flourishes-ripple-ipo-cbinsights/)
Blockchainスタートアップへの投資動向
? 2019年の世界ブロックチェーン企業の資金調達額は$3,078M(YoY▲28%)、
調達件数は806件(YoY▲2%)と高水準
? STRIVE
29
Source: CBInsights(https://www.cbinsights.com/research/blockchain-smart-money-investments/)、Crunchbase
Blockchainへの投資動向
? ビットコインバブルが終わった後も、多くのTop Tier VCがBlockchain投資を継続
? a16zが最も投資に積極的で、19年は金融系(DeFiやカストディ)やプロトコル領域
に投資
1
2
3
4
5
SeriesB
40
SeriesA
25
SeriesA
11
SeriesA
6
調達ステージ
総調達額
[百万USD]概要
機関投資家向けに、生体認
証を元に構築された、暗号
通貨のカストディーサービ
スを提供
CryptoKittiesの開発会社。
デジタル資産などをサポー
トするために開発者フレン
ドリーな新ブロックチェー
ン「Flow」を開発中
革新的なスケーラビリティ、
分散化、セキュリティ、お
よび柔軟性を備えた次世代
のブロックチェーンプラッ
トフォームを開発中
仮想通貨を貸し出して利息
を稼ぐことができるレン
ディングサービスを提供す
るDeFi分散型金融プラッ
トフォーマー
SeriesA
5
世界中の価値ある情報を永
久に保存する、分散型のク
ラウド?ストレージ?ネッ
トワークを提供
SeriesA
17
AVA Labs
a16zの主要投資先(2019年、投資額順)
? STRIVE
30
Source: The Bridge、a16z(https://thebridge.jp/2019/11/introducing-a16z-crypto-startup-school-pickupnews)
(参考)a16zのBlockchain関連施策
? 18/6に同社初となる3億ドル規模のクリプト特化ファンド「a16z Crypto」を設立
? クリプトスタートアップ向けブートキャンプ「a16z Crypto Startup School」を
運営(20/2/21~20/4/3)
What are Crypto Networks, and Why Do They Matter?(クリプトネットワークとその影響力とは)
Blockchain Computing Primitives: Cryptography and Consensus(暗号学とコンセンサスの全て)
Overview of Application Development Tools(ブロックチェーンアプリケーション開発)
Applications: Today and 2025(現在と2025年のアプリケーション)
Crypto Business Models (クリプト事業のビジネスモデル)
Cryptoeconomics(クリプトエコノミクス)
UX, Product Development and Security(UX、プロダクト開発とセキュリティー)
Go-to-market Strategy and Developer Relations(市場参入戦略とデベロッパーリレーションズ)
Community Participation and Governance(コミュニティー運営とガバナンス)
Regulatory Landscape and Considerations(法規制のこれから)
Guide to Fundraising(資金調達ガイド)
<a16z Crypto Startup Schoolカリキュラム> ※終了後にはDemo Dayがあり、PJ毎にピッチをおこなう
? STRIVE
31
Source: PoL「VC向けブロックチェーン勉強会(田上智裕氏)」
(参考)Blockchain特化型の主要VC
? $100M以上のBlockchain特化ファンドが多数存在
1
2
3
4
5
5
7
8
Pantera Capital
a16z
Galaxy
Digital
Polychain
Capital
Multicoin
Capital
Dragonfly
Capital
ConsenSys
Labs
Coinbase Ventures
ファンド名 ファンド名
ファンド
サイズ[USD]
ファンド
サイズ[USD]
450M
350M
275M
175M
100M
100M
50M
15M
MakerDAOなどDeFi領域に積極
投資。a16z、USV、Sequoia、
DCMから出資を受けている
20年1月時点で、Earn.com
($1.2億でM&A)やKorbit
等、既に8件のExitあり
? STRIVE
32
Source: Crunchbase
Blockchainスタートアップへの投資動向(詳細)
? 足元では、STO系や物流などの業務サービス支援系への投資が盛ん
<Blockchainスタートアップの資金調達額ランキング>
2016 2017 2018 2019 2020
1
2
3
4
5
Modern
Tech
STO
非金融
サービス
コンサル?他
レンディ
ング
取引所暗号通貨 マイニング 送金
? STRIVE
33
Source: Crunchbase
Blockchain海外スタートアップ(抜粋)
SECURRENCY VAKT Holdings Limited
会社概要
調達概要
? 設立年:2015
? 国:US
<事業内容>
? 法令に遵守したトークン発行やトー
クンの管理ができるソフトウェアの
提供やセキュリティトークンを有価
証券たらしめるための各種サポート
(コンプライアンス)サービス提供
? 累計調達額:3,300万ドル
? 主な投資家:
? WisdomTree(リード)
? Pantera Capital
? RRE Ventures
? Abu Dhabi Investment Office
(ADIO)
? Strawberry Creek Ventures
? Monex Group
会社概要
調達概要
? 設立年:2017
? 国:英国
<事業内容>
? ブロックチェーンを活用して、ト
レードライフサイクルを一つでつな
いだ、業務プラットフォームを提供
? 累計調達額:1,000万ドル
? 主な投資家:
? Saudi Aramco Energy
Ventures(リード)
? Reliance Industries (リード)
? STRIVE
34
Source: INITIAL
国内Blockchainスタートアップ(抜粋、1/2)
? 幅広いユースケースのスタートアップがシード~Series Aに存在。
コミュニティやゲーム、アート系への投資が行われている
カテゴリー 会社 総調達総額
ラウンド/
Exit
主要投資家
2.9億円 ? 不明Seed
3億円
? gumi Cryptos
? B Dash Ventures
? D4V
? KSK Angel Fund
事業概要
アイドル、ミュージシャン、インフルエンサー、 スポーツ選手、E-
スポーツ選手等に対し、表現発表の場と収益獲得のためのプラット
フォーム「PTRsystem(パテルシステム)」を開発?提供。
仮想通貨PTRcoin(パテルコイン)を取扱うことのできるウォレット
「PTRwallet(パテルウォレット)」を提供
夢を持つ人(ヒーロー)とそれを支援したい人(ファン)を繋ぎ、実
現したい夢をヒーローカードとして取引することで、共有財産となっ
た夢をコミュニティ全体で支援、実現するドリームシェアリングSNS
「FiNANCiE(フィナンシェ)」を運営
3億円
? gumi X Reality
? ディー?エル?イー
? でらゲー
Series Aブロックチェーン技術を用いたゲーム及びアセットの開発?運営
?販売
Seed
ゲーム
コミュニティ
0.7億円
? インキュベイトファンド
? F Ventures
? ベンチャーユナイテッド
? Founder Foundry
Series A
1億円
? XTech Ventures
? セレス
政治家と有権者双方のニーズを満たすプラットフォーム「PoliPoli
(ポリポリ)」の開発
仮想通貨にメッセージを添えたり?模範的な従業員に会社から仮想通
貨をプレゼントすることで?社内のコミュニケーション活性化及び社
員の自主性促進を目指した、社内仮想通貨サービス「コミュニティ
オ」の運営
Seed
-
? Gunosy
? AnyPay
ブロックチェーンに関するコンサルティング、システム開発?企画?
運用、並びに研究開発
Seed総合
41億円
? SSTJ INVESTMENT
? B Dash Ventures
? EV
Series C
仮想通貨交換業取引所「bitFlyer」等を運営する株式会社bitFlyerや独
自ブロックチェーン「miyabi」の開発やブロックチェーンを利用した
クラウドサービスの提供する株式会社bitFlyer Blockchainの持株会社
暗号資産
(取引所)
? STRIVE
35Source: INITIAL
国内Blockchainスタートアップ(抜粋、2/2)
? 幅広いユースケースのスタートアップがシード~Series Aに存在。
コミュニティやゲーム、アート系への投資が行われている
カテゴリー 会社 総調達総額
ラウンド/
Exit
主要投資家
0.9億円
? マーチャント?バンカー
ズ
? ベイス
Seed
1.6億円 ? グローバル?ブレイン
事業概要
ブロックチェーン型データベース「Grid Ledger System」(略称:
GLS)を開発?提供
仮想通貨ウォレットアプリ「Ginco」の企画?開発?運用。
フルマネージドのマルチブロックチェーン?ノードホスティングサー
ビス「Ginco Nodes」を提供
1.4億円 ? ジャフコSeed
空間内の人や物の動きをリアルタイムに解析し、Webでグラフィカル
に表示する人流解析システム「HAWKER」の開発、提供。
ブロックチェーン技術を応用した使用権をコントロールできる電源ソ
ケットの開発、提供
Seed
保険
プロトコル/
IoT
3億円
? LINE
? H2 Investment
? マイナビ
? D4V
分散台帳技術の研究開発及びソフトウェアの提供 Seed
プロトコル/
DB
0.5億円
? Skeed
? アイビーシー
Seed
加入している保険商品の基本情報および保険証券イメージをスマート
フォンで登録?閲覧できる「iChain 保険ウォレット」の開発?提供。
IoT情報基盤の開発?提供およびP2P技術の応用におけるブロック
チェーン(分散台帳技術)などの先端的技術開発
2億円
? ANRI
? シノケングループ
SeresA
電力業界向けソリューション「Electrowise」を開発。
パブリックブロックチェーン上で独自トークン?コインの発行が行え
るオリジナルプラットフォームの「Inazma」を開発。
電力
0.5億円 ? Coral Capital
仮想通貨交換業者や行政機関向けの、ブロックチェーン取引分析?監
視ソリューションの開発
Seedコンプラ
4.7億円
? 東京大学エッジキャピ
タル
アート×テクノロジーを主軸に複数事業を展開。アート専用SNS
「startbahn」の開発?運営。文化?芸術品などの管理に特化した
アート×ブロックチェーンネットワークの構築。アート×ブロック
チェーンネットワークと連動する自社運営ウェブサービスの提供
Series Aアート
暗号通貨
(?????)
? STRIVE
36Source: INITIAL、PoL「VC向けブロックチェーン勉強会(田上智裕氏)」
Blockchain企業のIPO/M&A
? IPOやM&AによるExitが徐々に出始めており、100億円程度のValuationがついている
カテゴリー 会社
M&A/IPO
(買収額/
時価総額)
7,560万???
1.2億ドル
8,200万ドル
事業概要
デジタル通貨ベースのソーシャルネットワークを構築。送信者は、タ
スクを完了してメールに返信するためにデジタル通貨でユーザーに支
払います
暗号通貨ナーガコイン(NGC)の発行および仮想通貨取引所
「NAGAWALLET」を運営。世界最大級の株式取引用のSNS
「SwipeStox」やゲーム内で提供されているアイテムを売買すること
ができるプラットフォーム「SWITEX」も展開。
ビットコインやアルトコインのマイニングファーム
1億ドル
仮想通貨の交換業と先物取引を手がける
教育
買い手
? Coinbase
-
? Hyperblock
Technologies Corp
? Kraken
買収/IPO
時期
2017
2018
2018
2019
M&A
IPO
M&A
M&A
4,000万ドル
Identitiiは全ての送金取引にIdentity Tokenと呼ばれるIDを付与し、
プライベートブロックチェーンに記録。これを複数の銀行間で共有す
ることで、KYCおよび不正対策をより高度化する仕組みを構築
- 2018
IPO
暗号通貨
(取引所)
暗号通貨
(??????)
暗号通貨、
ゲーム、教育
セキュリティ
? STRIVE
37
Source: Crunchbase
サマリー
Blockchainの課題解決及び実用化を目指し、DeFi、NFT、STO、Layer2、インターオペラ
ビリティ、秘匿化などへの注目が集まっており、ここに関連するスタートアップは要注視
? DeFiやSTO市場の動きは、今後、金融におけるBlockchainの在り方に大きく影響を与える可能性あり
? NFTやインターオペラビリティはオルタナティブ投資や非金融領域におけるBlockchainの普及を加速させる可能性がある
Blockchainは、金融を始め多くの産業において大きなImpactをもたらす可能性があり、今
後、急速な成長が見込まれる。Feasibilityの視点を踏まえると、金融や公共システム、小売
から登っていくのが妥当か
? 世界Blockchain市場は18年$16億?25年$576億と、CAGR69.4%で高成長の見通し
? Feasibility?Impactの観点から、金融や公共システム、小売での導入が進む見通し。但し、これら産業内でもサービスに
よってFeasibilityの大小があるため、もう一段の見極めが必須
Blockchainは現状、プロトコルレイヤーが固まっていないため、システム側の在り方は不確
実性が高い。それ故、明確なユーザーメリットを訴求でき、かつプロトコルレイヤーの変化
に耐えうる仕組構築ができているか否か(=ビジネス×プロトコルの視点で経営できるチーム
か否か)という視点が大事
? STRIVE
38
Appendix
? STRIVE
39
Source: 仮想通貨Watch(https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1213441.html)
Blockchainのハイプカーブ
? ガートナーは、ブロックチェーンが2021年までに幻滅期を脱し始め、市場に浸
透していくと予想。「2023年までにブロックチェーン?プラットフォームの拡
張性や相互運用性が高まる」「ブロックチェーンがテクノロジーとオペレーショ
ンの両面で実用的な拡張性を獲得するのは早くとも2028年」と予想
? STRIVE
40
Source: 「【2019年最新カオスマップ】国内ブロックチェーンスタートアップ」
国内Blockchainスタートアップカオスマップ
? STRIVE
41
Source: CBInsights(https://www.cbinsights.com/research/a16z-usv-blockchain/)
a16zのBlockchain投資動向(13年~18年6月)
? STRIVE
42
Source: Reuters(https://jp.reuters.com/article/column-nana-otsuki-idJPKCN1VY0LR)
暗号資産への信頼度

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叠濒辞肠办肠丑补颈苍「尝颈产谤补の衝撃」后の最新动向(2020年2月时点)

  • 2. ? STRIVE 1 Source: 仮想通貨Watch(https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/column/blockchaincourse/1232496.html)、SankeiBiz (https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200224/mca2002240500003-n1.htm)、Reuters(https://jp.reuters.com/article/column-nana-otsuki- idJPKCN1VY0LR) Libraの衝撃?デジタル通貨への取組が加速 ? Libra発表後、各国中央銀行が次々とCBDCに対する取り組みを報告 (IMFが初めて中央銀行に対してデジタル通貨を真剣に検討するよう呼びかけたのは18年11月) ? 待ったなしの状況であり、Blockchainエコシステムが盛り上がっている FacebookがLibraを発表 ? 独自のLibraブロックチェーン ? 短期的にはコンソーシアム型、中長期的には オープンなパブリック型を目指す ? 2020年からステーブルコイン1)を提供予定 ▲19年6月 1) ステーブルコインとはUSDなど法定通貨と連動する暗号資産。発表当初は複数の法定通貨などで構成された「通貨バスケット」に価値を連動さ せる想定だったが、19年10月に法定通貨に連動した“複数のステーブルコイン”を発行することも視野に入れていると発表 2) CBDC: Digital Currency Electronical Payment(中銀デジタル通貨)、ECB: 欧州中央銀行、BIS:国際決済銀行、FRB:連邦準備制度理事会 <Libraパートナー> :脱会済み ▲19年8月 ▲20年1月 ▲20年2月 ECB?日銀等がCBDC 研究グループの設立を発表 ? ECBや日銀、英イングランド銀行な ど5つの中銀とBISがCBDCを研究 するグループを設立したと発表 米国がCBDCの研究を 進めていると発表 ? FRBの幹部はCBDCの研究を 進めていることを明らかにした 中国がCBDCについて言及 ? 中国人民銀行の高官がCBDC の発行準備が整ったと発表 20年1月にBISが公表した調査結果によると、調査対象66中銀の80%が CBDCに関する研究など何らかの作業を進めていることが分かった。 10%は3年以内に、20%は6年以内に発行する可能性があると回答した。 (カンボジア国立銀行は、20年1Q中にCBDCをローンチする準備を進めている)
  • 3. ? STRIVE 2 本日のアジェンダ 1. Blockchain概要 2. Blockchain市場?投資動向 1. 市場規模 2. スタートアップ/VC投資の動向
  • 4. ? STRIVE 3 Source: ブロックチェーンゲームズ「マイニングとは【仕組みや役割/やり方解説】」(https://blockchain.altema.jp/mining) Blockchainとは? ? ネットワーク内で発生した取引記録を1つのブロックとし、時系列順でチェーン のようにつなぐ技術 ? 主に分散型台帳、スマートコントラクト、偽造防止?暗号化技術、コンセンサス アルゴリズム、P2P ネットワーク等の要素技術で構成される 一つのブロックは、合意された取引記録の集合体と、 各ブロックを接続させるための情報(「ハッシュ値」や「ナンス」等)で構成される
  • 5. ? STRIVE 4Source: 全国銀行協会「ブロックチェーン技術の活用可能性と課題に関する検討会報告書」、仮想通貨の箱舟 ( https://btcinfo.jp/glossary/brock_chain/ ) (参考)Blockchainの要素技術 <分散型台帳> ? ブロックチェーン化された取引記録は、通常の集中管理型システムと異なり、P2Pネッ トワークの参加者によってそれぞれ保持される(分散型台帳)。従来の技 術では複数参 加者で同一の情報を保持することに制約があったが、ブロックチェーン技術/DLTでは、 改竄できない状態で同一の情報を共有することが可能となる。 <スマートコントラクト> ? スマートコントラクトとは、広義にはプログラム化され自動的に執行可能とされ た契約 であり、狭義にはブロックチェーン/分散型台帳上で動作するエージェント プログラム を指す。ブロックチェーン/分散型台帳を個々の業務領域に対応させるうえでは、ス マートコントラクトを業務要件にあわせて記述する。 <偽造防止?暗号化技術> ? 偽造防止、暗号化技術は、取引情報をネットワーク上に流す際に、自らの取引で あるこ とを証明するために公開鍵暗号方式を用いて電子署名し、ハッシュ関数で計 算すると いったかたちで利用される。 <コンセンサスアルゴリズム> ? コンセンサスアルゴリズムは、分散環境上の複数のノードによって単一の結果に共有す るデータの正当性を保証し、一意に特定する仕組みであり、様々な種類がある。 ついて 合意形成する際に生じる問題を解決するために利用される。コンセンサスア ルゴリズム には様々なものが存在し、ブロックチェー ン/分散型台帳の活用目的、業務要件に応じ て適切なものを選択する。 <P2P ネットワーク> ? ブロックチェーン/分散型台帳は、特定の管理主体が存在するクライアント=サ ーバ型 ではなく、特定のサーバやクライアントを持たずに、各参加ノードが対等に直接通信す る P2P ネットワーク上で維持される。 中央集権型システム 分散型システム
  • 6. ? STRIVE 5Source: Ginco「ブロックチェーンの全体像を掴むための2つのレイヤー観」 ( https://magazine.ginco.io/post/kisochishiki_blockchain_ecosystem/ )、レイヤー構造から見たブロックチェーン(Toshihito Ogasahara) Blockchainのレイヤー構造 ? 大きく、ネットワーク通信領域(Layer0)、ブロックチェーン領域(Layer1)、拡 張領域(Layer2)、アプリ領域(Layer3)、サービス領域(Layer4)の4レイヤー
  • 7. ? STRIVE 6 Source: ブロックチェーンゲームズ「マイニングとは【仕組みや役割/やり方解説】」https://blockchain.altema.jp/mining) Blockchainの形態分類 ? ブロックチェーンは、参加者の公開範囲?制限内容によって、①パブリック型、 ②コンソーシアム型、③プライベート型の3つの形態に分類される
  • 8. ? STRIVE 7 Source: Keita.Takahashi ( https://twitter.com/kei_taka/status/920267237818187782 ) (参考)主要コンセンサスアルゴリズム ? 他にもコンソーシアム型でよく用いられる合意形成アルゴリズム「PBTF (Practical Byzantine Fault Tolerance)」等が存在
  • 9. ? STRIVE 8 Source: デジタルクロス「ブロックチェーンのこれから【第6回】」(https://dcross.impress.co.jp/docs/column/column20180725-01/000784- 2.html)、NTTテクノクロス、Anthemis「The FinTech 2.0 Paper: Rebooting Financial Services」 Why Blockchain? ? Blockchainの主なメリットは、(1)トレーサビリティ、(2)耐改ざん性、 (3)透明性。他にも(4)ゼロダウンタイム、(5)低コストが挙げられる ? 「ブロックチェーンコンセプトの分散型元帳技術は、2022年までに銀行業務に掛か るコストを150億ドルから200億ドル程度削減できる可能性がある」とも “Blockchain”サービスの成否は、機能メリットがユーザーペインの解決に繋がるか否かがカギ
  • 10. ? STRIVE 9Source:みずほ情報総研「ブロックチェーン技術による分散型社会への期待と技術課題」(https://www.mizuho- ir.co.jp/publication/report/2018/mhir16_bc_02.html) Blockchainの主な課題 ? スケーラビリティ、ファイナリティ、データの秘匿性確保が主な課題 (主にパブリック型Blockchain) スケーラビリティとは、トランザクションの処理量の拡張性のことを指す。ブロックチェーンは、採用す るコンセンサスアルゴリズムや参加するノードの数によっては、合意形成に時間を必要とするため、想定 する業務の運用に必要な処理速度を確保することができない場合がある。 例えば、ビットコインの場合、ブロックサイズが1MBに制限されており、ブロック生成間隔が約10分と されているため、一定時間に処理できるトランザクション数は限定されることになる。そのため、多くの トランザクションが同時に集中すると、リアルタイムの処理が不可能となり、処理速度が低下してしまう 可能性がある。 スケーラ ビリティ問題 ファイナリティ 問題 データの 秘匿性確保 の問題 ファイナリティとは、決済が完了した状態のことを指す。日本銀行は、「受け取った金額が後になって紙 くずになったり消えてしまったりしない」「決済方法について、行われた決済が後から絶対に取り消され ない」の2点を満たす決済をファイナリティのある決済と定義。ビットコインのコンセンサスアルゴリズ ムであるPoWの場合、合意形成に際して、チェーンの分岐が発生する可能性があるため、取引内容が覆 る可能性を完全にゼロとすることができず、ファイナリティを確保できていない。 特に金融機関にとっては、ファイナリティは必要不可欠な概念であるため、上記の点を踏まえ、プライ ベート型ブロックチェーンやコンソーシアム型ブロックチェーンを好んで採用する場合が少なくない。 ブロックチェーン技術の特徴である複数の参加者間で同一の情報を共有するという性質は、参加者間での 情報共有を前提とする取引の場合はメリットとなり得るが、情報共有を前提としない取引の場合は、デメ リットとなり得る。取引データを暗号化することによって、情報の閲覧を制限することも技術的には可能 だが、暗号化された情報は参加者間で共有されるため、暗号が解読されるリスクが増加する点には注意が 必要である。
  • 11. ? STRIVE 10Source: カネット(https://kanetto.com/daggatakoin/)、「マイニングとは【仕組みや役割/やり方解説】」( https://coin7.jp/news/blockchain- dag/ ) (参考)DAGはPost Blockchainとなるか? ? DAG(Directed acyclic graph, 有向非巡回グラフ)はブロックという固定の容量を定 めた容器を利用する必要がなく、また一本ではなく複数のトランザクションと繋がる ? データ承認が早い、スケーラビリティ問題がない、手数料がかからないが主な強み 手数料がかからない (過去の未承認データを 利用者が承認する仕組みなので、 マイナーへの報酬がない) データの承認が早い (ブロックが存在せず、取引データを利用 者が承認するので、承認時間が短い) スケーラビリティ問題なし (ブロックがなく、取引データを直接 承認する仕組みなので、取引が増えても データ送信遅延が発生しない) ブロックチェーンとGAGの構造 20年2月にDAG型仮想通貨IOTA用ウォレット「 Trinity」で、30万ドル~120万ドル相当が 盗難されるなど、運用上のセキュリティに改善余地などがある模様
  • 12. ? STRIVE 11 Source: CBInsight、各種2次情報 Blockchainのユースケース(1/2) ? 多様な領域で、送金?契約?情報追跡?個人情報管理を目的にBlockchainの 活用が始まっている ユース ケース 概要 金 融 ユース ケース 概要 資産 ? 暗号資産 ? Blockchain上で取引を記録する ことで信頼性を担保する、法的 な裏付けが存在しないトークン ? BTC?XRP?ETHをはじめ、 多種多様な暗号通貨が存在 ? 真贋判定 ? ブランド品の生産者が Blockchainに商品情報を登録す ることで真贋判定を容易にする ? ルイ?ヴィトンは、商品の履歴 を確認できるサービスを開発中 ? クロス ボーダー ペイメント ? 従来の時間と手数料のかかる 国際送金手続きに代わる、 高速で廉価な送金手段 ? Rippleは、300以上の金融機関 と提携している ? 著作権管理 ? 音楽?著作物?写真などの権利 帰属を明確にし、制作者が報酬 を得られる仕組みを提供 ? Mizukaは、音楽のストリーミン グサービスを提供 ? マイクロ ファイナンス ? 貧困者や銀行口座を持たない 新興国の人々に融資を実施する ? Moedaは、独自トークンで $20Mの資金調達を行い、 ブラジルの農協に融資を実施 ? トレーサビ リティ ? 食品の原産地や食品検査報告書、 サプライチェーンなどを Blockchain上で追跡する ? Walmartは、中国で23商品に対 する追跡サービスを開始 ? 物流管理 ? 配送の契約?決済?ドライバー とのマッチング?荷物のトラッ キングを包括的に提供する ? ニトリは、LayerXと提携し自社 配送の構築を開始 通 貨 決 済 融 資 資 金 調 達 ? STO (Security Token Offering) ? 既存の有価証券に関する規制に 適合したセリュリティートーク ンによって資金調達を行う手法 ? ユーティリティトークンによる ICOに代わって米国中心に盛ん 物流
  • 13. ? STRIVE 12 Source: CBInsight、各種2次情報 Blockchainのユースケース(2/2) ? 多様な領域で、送金?契約?情報追跡?個人情報管理を目的にBlockchainの 活用が始まっている ユース ケース 概要 インフラ ユース ケース 概要 ? IoTセキュ リティ ? 発電所?パイプライン?工場等 の施設のIoTセンサーをハッキ ングから守る ? Xageは、設備の分散型管理 ソリューションを提供 シェアリ ング エコノ ミー ? エネルギー のマイクロ グリッド ? Blockchainで地域のエネルギー 生産?分配?消費を管理する ? Transactive Gridは、 Ethereumを応用したエネル ギー管理スキームを検討中 ? ストレー ジ?シェア リング ? 未使用のPCストレージ領域を Blockchain上で開放することで 報酬が得られる ? Storjは、独自トークンで分散型 ストレージを運営 エンタメ 小売 ? ゲーム ? RPG?アクション?育成ゲーム で、課金アイテムの購入と成果 の支払いにトークンを使用 ? My Crypto Heroes?EOS Dynastyなど ? マーケット プレイス ? 低い手数料で、暗号通貨による 商品取引の市場を提供する ? OpenBazaarは、暗号通貨で商 品を販売するオープンソースの マーケットプレイスを運営 インター ネット ? 広告 ? Web広告の個人情報収集を透明 化、広告主?閲覧者の両方に報 酬が支払われる ? Braveは、独自のweb広告トー クンでICO ? ファンコミュ ニティ ? スポーツ選手や政治家を、トー クンを払うことで応援するプ ラットフォーム ? エンゲート、PoliPoliなど、日本 でのサービスも存在 保険 ? 市場予測 ? 高い透明性で、様々な出来事の 成否を予測する分散型予測市場 を保険として活用する ? Augerは、独自トークンで 分散型予測市場を提供
  • 14. ? STRIVE 13 Source: CoinMarketCap(https://coinmarketcap.com/ja/)、仮想通貨Watch(https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1230351.html) ユースケース①:金融 ? 最も普及が進んでいるBlockchainサービスである仮想通貨(暗号資産)は、時価総 額がTop10で35兆円程度 ? RippleなどはBlockchain活用で効率的なクロスボーダーペイメントの実現を目指す 仮想通貨(暗号資産) クロスボーダーペイメント:Ripple ? マイニングによるPoWではなく、限定された承認者による80% 以上の合意を得てノードを決定するPoCを採用 ? 約5秒で決済が完了する 早い 決済速度 ? XRPを媒介として、他国の金融機関に対する送金の手間を省くこ とを目的としている。総資産高で世界100位の銀行の内、38行が リップルのエコシステムに関与 ? 金融機関向けの決済システム「RippleNet」を開発中 国際決済 に特化 <Rippleの特徴> <時価総額1)Rank> 1) 時価総額は20年2月28日時点
  • 15. ? STRIVE 14 Source: State of the Dapps(https://www.stateofthedapps.com/stats/category/games#new)、DappRadar(https://dappradar.com/) ユースケース②:ゲーム ? Ethereum(EETH)、EOSを中心に600近くのDApps1)タイトルが存在。 新タイトル数は18年上期に急増し、その後も着々と増加傾向 DAppsゲームの月間新タイトル数DAppsゲームRank 1) DApps(Decentralized Applications:自律分散型アプリケーション): 中央管理者が存在せず、不特定多数の者が自律的に行動した結果、 全体のシステムが機能する自律分散型アプリケーションのこと(要するにBlockcahinアプリ)。値は20年1月20日時点
  • 16. ? STRIVE 15 Source: 仮想通貨Watch(https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1192599.html, https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/event/1234393.html) ユースケース③:物流 ? 多種多様な商品の情報管理や、サプライチェーンの追跡、大量の宅配業務の効率化 においてBlockchainの応用が期待されている ? 中国では既にトレーサビリティーが実用化され、スケールさせるフェーズに トレーサビリティ 物流管理?自動配送 BC 共同開発 個人事業者?個人ドライバーに 直接配送依頼?契約 ? 自社配送の実現を目指すニトリは、ブロックチェーンの技 術開発を行うLayerXと共同で、ブロックチェーンによる 配送者?荷物の管理システムを開発中 ? 個人ドライバーの掌握、ドライバーのスキルや実績のデー タ化、契約から決済までの電子化をブロックチェーンで実 現することを目指す 共同 開発 商品情報をBlockchain上に登録 顧客がQRコードで確認 ? ウォルマート中国は2019年6月に、中国連鎖経営協会? PwC?食品メーカーの科爾沁牛業?VeChainと連携し、 VeChainのBlockchain上にトレーサビリティープラット フォームをローンチ ? 23商品でスタートし、年内に追跡対象を精肉、コメ、 キノコ、調理油など10カテゴリー100商品に拡大する ? QRコードを読み込むと、原産地や流通過程、検査レポー トなど詳細な情報を知ることができる
  • 17. ? STRIVE 16 Source: エンゲート(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000035012.html) ユースケース④:ファンコミュニティ ? Blockchainのトークンで「気持ち」「約束」「共感」「感謝」といった形のない思い を”価値”として表し、チームや選手への”感謝”を提供 <エンゲートのビジネスモデル> エンゲートはスポーツチームや選手と、ファンとのコミュニティ形成及び長期での関係構築を目指し、NEM Blockchain技術を 採用した”投げ銭コミュニティ”
  • 18. ? STRIVE 17 Source: 各種2次情報 BlockchainのHot Topics ? Blockchainの課題解決及び実用化を目指し、DeFi、NFT、STO、Layer2、イン ターオペラビリティ、秘匿化などへの注目が集まっている DeFi (Decentralized Finance) NFT (Non-Fungible Token) Layer2 (ライトニングネット ワーク) インター オペラビリティ 秘匿化 STO (Security Token Offering) ? スマートコントラクトを活用して中央集権を不要と する金融の仕組み ? 代替不可能なトークン(各トークンに互換性なし) ? ゲームで利用が進展。リアルアセットやアクセス権 のトークン化等が期待されている 概要 代表的なプレイヤー ? 各国の証券法など規制に従うセキュリティトークン を発行する資金調達方法で、債券や株式など有価証 券をブロックチェーン上に記録して管理する仕組み ? ブロックチェーン外(オフチェーン)で纏めて処理 することで、高速?大量処理を可能とする (=スケーラビリティ問題の解決) ? 規格/標準化で複数の異なるシステムを組み合わせて、 相互に運用できる状態 ? Blockchain上の取引のプライバシーを保護する取り 組み ? -
  • 19. ? STRIVE 18 Source: 仮想通貨Watch( https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/theme/1222857.html )、Fintech Journal ( https://www.sbbit.jp/article/fj/36971 )、 Deloitte Touche Tohmatsu、Zenism( https://zenism.jp/defi-blog/about-compound/2019/05/08/ ) ①DeFi:拡大する経済圏 ? DeFi(Decentralized Finance, 分散型金融)は、スマートコントラクトを活用して 中央集権を不要とする金融の仕組み ? 19年11月、DeFiにロックされたEthereumは過去最高の6.6億ドルに達した DeFiのイメージ <スマートコントラクトとは?> ブロックチェーン上で自動的に契約を実行する仕組み。 イーサリアムなど多くの仮想通貨でスマートコントラクトが実装されている 具体例 <ステーブルコイン「DAI」> イーサリアムなどをスマートコント ラクト上にロック(担保)すること で、発行される <レンディング> 暗号資産を貸し出して利息を稼げる レンディングサービスを提供
  • 21. ? STRIVE 20 Source:CryptTimes( https://crypto-times.jp/erc1155/ )、Blockchain Technologies( https://blockchaintechnologies.co.jp/archives/reports/use- case-of-nft )、CoinTelegraphJapan(https://jp.cointelegraph.com/news/non-fungible-token-is-not-cryptocurrency-fsa-answered-public- comment) ②Non-Fungible Token ? Non-Fungible Token(NFT)は代替不可能なトークン(各トークンに互換性なし) ? ゲームで利用が進展。リアルアセットやアクセス権のトークン化等が期待されている <NFTスマートコントラクト規格(Ethereum)> ? ERC721:それぞれのトークンが固有の希少性や独自性など を持つことができる設計(17年9月~) ? ERC1155:一つのコントラクトで、複数のアイテム(含. 大 体可能トークン)を1つのトークンとして、処理 できる設計(18年6月~) Fungible/Non-Fungible Tokenのイメージ 金融庁の考え方 “例えば、ブロックチェーンに記録されたトレー ディングカードやゲーム内アイテム等は、1号 仮想通貨と相互に交換できる場合であっても、 基本的には1号仮想通貨のような決済手段 等の経済的機能を有していないと考えられま すので、2号仮想通貨には該当しないと考え られます。” “現時点において施行されていない改正法の 内容を反映したものではありません。〔中略〕 改正法の施行までに、改めて、同法に対応し た事務ガイドライン改正を行うことを予定して おります。” 「仮想通貨関係の事務ガイドライン改正案」 に関するパブリックコメントに対する見解 「パブリックコメントの概要及びそれに 対する金融庁の考え方」(19年9月3日) 金融庁は来年の改正法施行までに、 改めて事務ガイドラインを改正予定
  • 22. ? STRIVE 21 Source: Coinnote「図解|ライトニングネットワークの仕組みや概要をわかりやすく解説】」、現実は厳しい? ライトニングネットワークの 仕組み をメリットデメリットと共に図解説 ③Layer2(ライトニングネットワーク) ? ブロックチェーン外(オフチェーン)で纏めて処理することで、高速?大量処理が 可能(スケーラビリティ問題の解決)になり、トランザクションコストを低減 ? 一方、セキュリティの脆弱性や手数料が高くなる可能性もあるなどの課題も存在 ライトニングネットワーク(NL) 取引はLNで 実行される 取引を纏めて 最後にブロッ クに書き込み マイクロファンナンスやIoTトランザクションへの応用が期待されている
  • 23. ? STRIVE 22Source:ブロックチェーン技術の標準化について(インターオペラビリティ)(https://japancryptocoin.org/2019/10/10/blockchain-iso- interoperability/)、NTT技術ジャーナル ④インターオペラビリティ ? 規格/標準化で複数の異なるシステムを組み合わせて、相互に運用できる状態 ? 暗号資産間での互換性や、より厳密なトレーサビリティが可能に サプライチェーンを跨いで、偽装や改ざんができないトレーサビリティを確保でき るようになる インターオペラビリティのユースケース例:製造業SCCosmosのイメージ(zone=????) CosmosとPolkadotといったプロジェクトがインターオペラビリティ現実に向け推進されている
  • 24. ? STRIVE 23Source: NRIレポート(http://fis.nri.co.jp/~/media/Files/knowledge/media/2018/camri201812.pdf)、https://www.moneypost.jp/598780、 https://www.coindeskjapan.com/6693/、https://note.com/ksuhara/n/n658ed9c50d42 Blockchain関連の法規制(1/2) ? 法規制の多くは金融関連であり、各国で法整備の進捗は異なる ? 足元議論が活発なのは、Libraなどのデジタル通貨(CBDC)やSTO、NFTなど ? 暗号資産取引は、金融犯罪取締 ネットワーク(FinCEN)の資金 移動業に分類され、規制の対象 ? Libraを主導するFacebookに対し、 個人情報保護に関する懸念 ? LibraがFinCENのマネーロンダリ ング基準を満たさない可能性 ? 2019年10月に下院はFacebook のマーク?ザッカーバーグ氏を公 聴会に招聘 ? 米国証券取引委員会(SEC)は、 ICOが有価証券募集にあたる可 能性を示し、詐欺行為の取り締 まりを強化してきた ? 2018年以降、有価証券の規制 (特にレギュレーションD)の 下で、私募の資金調達を行う STOが盛ん(2018年には85件 のSTOが実施された) ? NFTに対する規制は明文化され ていない ? 暗号資産(仮想通貨)の販売?交 換を行うには、仮想通貨交換業と して金融庁に登録義務 ? 証拠金取引が金商法の規制対象と なり、金融庁によるレバレッジの 上限規制が見込まれる(自主規制 団体は、レバレッジを4倍として いる) ? 2020年1月にECB等と中央銀行 デジタル通貨(CBDC)の研究グ ループを設立したと発表 ? 2020年4月の改正法により、 ユーティリティ?トークンによ るICO(Initial Coin Offering)が資金決済法の適用 対象となり、セキュリティ? トークンによるSTO(Security Token Offering)が金商法の 第一項有価証券に該当すること が示された ? 2019年9月に金融庁は、資金決 済法の解釈としてNFT(Non- Fungible Token)は暗号通貨 ではないとする公式見解を発表 ? 仮想通貨交換業でなくても、 NFTを発行?販売?交換できる 暗号資産の規制 資金調達の規制 その他の規制
  • 25. ? STRIVE 24 Source: https://jp.cointelegraph.com/news/what-the-5th-anti-money-laundering-directive-means-for-crypto-businesses、 https://coinpost.jp/?p=123996、 https://forbesjapan.com/articles/detail/17807 、 https://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/ssqs/191227ssqs.html 、 https://cointyo.jp/article/10008867 、https://wired.jp/2019/04/12/china-says-bitcoin-wasteful-wants-ban-mining/ Blockchain関連の法規制(2/2) ? 法規制の多くは金融関連であり、各国で法整備の進捗は異なる ? 足元議論が活発なのは、Libraなどのデジタル通貨(CBDC)やSTO、NFTなど ? 2017年9月以降、中国政府は 暗号資産取引を禁止 ? 2019年11月に中国人民銀行は、 上海における暗号資産取引の規 制を強化 ? 一方、2019年8月には、CBDC の発行準備が整ったことを発表 ? 2017年9月以降、中国政府は ICOを事実上禁止 ? STOについては、2019年12月 に中国銀行が、CBDCの導入後 にフレームワークを整備すると 発表した ? 2019年4月に中国政府は、マイ ニングを禁止する方針を打ち出 した(19年11月に撤回) ? 第13次5ヵ年計画において、 ブロックチェーンをフロンティ アテクノロジーとして研究開発 を強化している ? ドイツ?フランスはLibraを阻止 する共同声明を出した ? 2019年12月にEU財務相は、 Libraのリスクが完全に取り除か れるまでEU内での発行を許可し ないと発言 ? 2020年1月の第5次マネーロンダ リグ指令(5AMLD)により、暗号 資産事業者も規制対象となった ? 2020年1月に日銀等とCBDCの 研究グループを設立したと発表 ? EU政府によるICOの規制は明文 化されていない ? フランスでは、PACTE法により ICOが法的に整備されており、 2019年12月に、フランス初の ICOが認可された 暗号資産の規制 資金調達の規制 その他の規制
  • 26. ? STRIVE 25 本日のアジェンダ 1. Blockchain概要 2. Blockchain市場?投資動向 1. 市場規模 2. スタートアップ/VC投資の動向
  • 27. ? STRIVE 26 Source: Grand View Research「Blockchain Technology Report 2019 – 2025」(https://www.grandviewresearch.com/press- release/global-blockchain-technology-market)、JP Morgan(https://blockchain.altema.jp/mining)、Mckynsey (https://www.mckinsey.com/business-functions/mckinsey-digital/our-insights/blockchain-beyond-the-hype-what-is-the-strategic-business-value) Blockchainの市場規模?成長性 ? 世界Blockchain市場は18年$16億?25年$576億と、CAGR69.4%で高成長の見通し ? Feasibility?Impactの観点から、金融や公共システム、小売での導入が進む見通し 世界のBlockchain市場規模 成長ドライバー(産業別Feasibility vs. Impact) 16 576 0 100 200 300 400 500 600 700 2018年 2025年 予測CAGR +69.4% [単位:億USD] ?ブロックチェーンは特にトレードファイナンスやペイメン ト領域で、銀行業界に大きな効率性をもたらす見通し ?まだマスアダプションはしていないが、実証実験フェーズ は超えている。実際に広範囲に渡って実装されるのは3~5 年後と予想 <金融におけるBlockchain活用の見立て> セキュリティ、公記録、 個人ID?市民登録、 公共福祉支出 etc 個人間海外送金、 貿易/SC決済、決済 モニタリング etc ポイントカード、 POS取得、製品 検証 etc
  • 29. ? STRIVE 28 Source: CBInsights(https://www.ledgerinsights.com/enterprise-blockchain-investment-flourishes-ripple-ipo-cbinsights/) Blockchainスタートアップへの投資動向 ? 2019年の世界ブロックチェーン企業の資金調達額は$3,078M(YoY▲28%)、 調達件数は806件(YoY▲2%)と高水準
  • 30. ? STRIVE 29 Source: CBInsights(https://www.cbinsights.com/research/blockchain-smart-money-investments/)、Crunchbase Blockchainへの投資動向 ? ビットコインバブルが終わった後も、多くのTop Tier VCがBlockchain投資を継続 ? a16zが最も投資に積極的で、19年は金融系(DeFiやカストディ)やプロトコル領域 に投資 1 2 3 4 5 SeriesB 40 SeriesA 25 SeriesA 11 SeriesA 6 調達ステージ 総調達額 [百万USD]概要 機関投資家向けに、生体認 証を元に構築された、暗号 通貨のカストディーサービ スを提供 CryptoKittiesの開発会社。 デジタル資産などをサポー トするために開発者フレン ドリーな新ブロックチェー ン「Flow」を開発中 革新的なスケーラビリティ、 分散化、セキュリティ、お よび柔軟性を備えた次世代 のブロックチェーンプラッ トフォームを開発中 仮想通貨を貸し出して利息 を稼ぐことができるレン ディングサービスを提供す るDeFi分散型金融プラッ トフォーマー SeriesA 5 世界中の価値ある情報を永 久に保存する、分散型のク ラウド?ストレージ?ネッ トワークを提供 SeriesA 17 AVA Labs a16zの主要投資先(2019年、投資額順)
  • 31. ? STRIVE 30 Source: The Bridge、a16z(https://thebridge.jp/2019/11/introducing-a16z-crypto-startup-school-pickupnews) (参考)a16zのBlockchain関連施策 ? 18/6に同社初となる3億ドル規模のクリプト特化ファンド「a16z Crypto」を設立 ? クリプトスタートアップ向けブートキャンプ「a16z Crypto Startup School」を 運営(20/2/21~20/4/3) What are Crypto Networks, and Why Do They Matter?(クリプトネットワークとその影響力とは) Blockchain Computing Primitives: Cryptography and Consensus(暗号学とコンセンサスの全て) Overview of Application Development Tools(ブロックチェーンアプリケーション開発) Applications: Today and 2025(現在と2025年のアプリケーション) Crypto Business Models (クリプト事業のビジネスモデル) Cryptoeconomics(クリプトエコノミクス) UX, Product Development and Security(UX、プロダクト開発とセキュリティー) Go-to-market Strategy and Developer Relations(市場参入戦略とデベロッパーリレーションズ) Community Participation and Governance(コミュニティー運営とガバナンス) Regulatory Landscape and Considerations(法規制のこれから) Guide to Fundraising(資金調達ガイド) <a16z Crypto Startup Schoolカリキュラム> ※終了後にはDemo Dayがあり、PJ毎にピッチをおこなう
  • 32. ? STRIVE 31 Source: PoL「VC向けブロックチェーン勉強会(田上智裕氏)」 (参考)Blockchain特化型の主要VC ? $100M以上のBlockchain特化ファンドが多数存在 1 2 3 4 5 5 7 8 Pantera Capital a16z Galaxy Digital Polychain Capital Multicoin Capital Dragonfly Capital ConsenSys Labs Coinbase Ventures ファンド名 ファンド名 ファンド サイズ[USD] ファンド サイズ[USD] 450M 350M 275M 175M 100M 100M 50M 15M MakerDAOなどDeFi領域に積極 投資。a16z、USV、Sequoia、 DCMから出資を受けている 20年1月時点で、Earn.com ($1.2億でM&A)やKorbit 等、既に8件のExitあり
  • 33. ? STRIVE 32 Source: Crunchbase Blockchainスタートアップへの投資動向(詳細) ? 足元では、STO系や物流などの業務サービス支援系への投資が盛ん <Blockchainスタートアップの資金調達額ランキング> 2016 2017 2018 2019 2020 1 2 3 4 5 Modern Tech STO 非金融 サービス コンサル?他 レンディ ング 取引所暗号通貨 マイニング 送金
  • 34. ? STRIVE 33 Source: Crunchbase Blockchain海外スタートアップ(抜粋) SECURRENCY VAKT Holdings Limited 会社概要 調達概要 ? 設立年:2015 ? 国:US <事業内容> ? 法令に遵守したトークン発行やトー クンの管理ができるソフトウェアの 提供やセキュリティトークンを有価 証券たらしめるための各種サポート (コンプライアンス)サービス提供 ? 累計調達額:3,300万ドル ? 主な投資家: ? WisdomTree(リード) ? Pantera Capital ? RRE Ventures ? Abu Dhabi Investment Office (ADIO) ? Strawberry Creek Ventures ? Monex Group 会社概要 調達概要 ? 設立年:2017 ? 国:英国 <事業内容> ? ブロックチェーンを活用して、ト レードライフサイクルを一つでつな いだ、業務プラットフォームを提供 ? 累計調達額:1,000万ドル ? 主な投資家: ? Saudi Aramco Energy Ventures(リード) ? Reliance Industries (リード)
  • 35. ? STRIVE 34 Source: INITIAL 国内Blockchainスタートアップ(抜粋、1/2) ? 幅広いユースケースのスタートアップがシード~Series Aに存在。 コミュニティやゲーム、アート系への投資が行われている カテゴリー 会社 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 2.9億円 ? 不明Seed 3億円 ? gumi Cryptos ? B Dash Ventures ? D4V ? KSK Angel Fund 事業概要 アイドル、ミュージシャン、インフルエンサー、 スポーツ選手、E- スポーツ選手等に対し、表現発表の場と収益獲得のためのプラット フォーム「PTRsystem(パテルシステム)」を開発?提供。 仮想通貨PTRcoin(パテルコイン)を取扱うことのできるウォレット 「PTRwallet(パテルウォレット)」を提供 夢を持つ人(ヒーロー)とそれを支援したい人(ファン)を繋ぎ、実 現したい夢をヒーローカードとして取引することで、共有財産となっ た夢をコミュニティ全体で支援、実現するドリームシェアリングSNS 「FiNANCiE(フィナンシェ)」を運営 3億円 ? gumi X Reality ? ディー?エル?イー ? でらゲー Series Aブロックチェーン技術を用いたゲーム及びアセットの開発?運営 ?販売 Seed ゲーム コミュニティ 0.7億円 ? インキュベイトファンド ? F Ventures ? ベンチャーユナイテッド ? Founder Foundry Series A 1億円 ? XTech Ventures ? セレス 政治家と有権者双方のニーズを満たすプラットフォーム「PoliPoli (ポリポリ)」の開発 仮想通貨にメッセージを添えたり?模範的な従業員に会社から仮想通 貨をプレゼントすることで?社内のコミュニケーション活性化及び社 員の自主性促進を目指した、社内仮想通貨サービス「コミュニティ オ」の運営 Seed - ? Gunosy ? AnyPay ブロックチェーンに関するコンサルティング、システム開発?企画? 運用、並びに研究開発 Seed総合 41億円 ? SSTJ INVESTMENT ? B Dash Ventures ? EV Series C 仮想通貨交換業取引所「bitFlyer」等を運営する株式会社bitFlyerや独 自ブロックチェーン「miyabi」の開発やブロックチェーンを利用した クラウドサービスの提供する株式会社bitFlyer Blockchainの持株会社 暗号資産 (取引所)
  • 36. ? STRIVE 35Source: INITIAL 国内Blockchainスタートアップ(抜粋、2/2) ? 幅広いユースケースのスタートアップがシード~Series Aに存在。 コミュニティやゲーム、アート系への投資が行われている カテゴリー 会社 総調達総額 ラウンド/ Exit 主要投資家 0.9億円 ? マーチャント?バンカー ズ ? ベイス Seed 1.6億円 ? グローバル?ブレイン 事業概要 ブロックチェーン型データベース「Grid Ledger System」(略称: GLS)を開発?提供 仮想通貨ウォレットアプリ「Ginco」の企画?開発?運用。 フルマネージドのマルチブロックチェーン?ノードホスティングサー ビス「Ginco Nodes」を提供 1.4億円 ? ジャフコSeed 空間内の人や物の動きをリアルタイムに解析し、Webでグラフィカル に表示する人流解析システム「HAWKER」の開発、提供。 ブロックチェーン技術を応用した使用権をコントロールできる電源ソ ケットの開発、提供 Seed 保険 プロトコル/ IoT 3億円 ? LINE ? H2 Investment ? マイナビ ? D4V 分散台帳技術の研究開発及びソフトウェアの提供 Seed プロトコル/ DB 0.5億円 ? Skeed ? アイビーシー Seed 加入している保険商品の基本情報および保険証券イメージをスマート フォンで登録?閲覧できる「iChain 保険ウォレット」の開発?提供。 IoT情報基盤の開発?提供およびP2P技術の応用におけるブロック チェーン(分散台帳技術)などの先端的技術開発 2億円 ? ANRI ? シノケングループ SeresA 電力業界向けソリューション「Electrowise」を開発。 パブリックブロックチェーン上で独自トークン?コインの発行が行え るオリジナルプラットフォームの「Inazma」を開発。 電力 0.5億円 ? Coral Capital 仮想通貨交換業者や行政機関向けの、ブロックチェーン取引分析?監 視ソリューションの開発 Seedコンプラ 4.7億円 ? 東京大学エッジキャピ タル アート×テクノロジーを主軸に複数事業を展開。アート専用SNS 「startbahn」の開発?運営。文化?芸術品などの管理に特化した アート×ブロックチェーンネットワークの構築。アート×ブロック チェーンネットワークと連動する自社運営ウェブサービスの提供 Series Aアート 暗号通貨 (?????)
  • 37. ? STRIVE 36Source: INITIAL、PoL「VC向けブロックチェーン勉強会(田上智裕氏)」 Blockchain企業のIPO/M&A ? IPOやM&AによるExitが徐々に出始めており、100億円程度のValuationがついている カテゴリー 会社 M&A/IPO (買収額/ 時価総額) 7,560万??? 1.2億ドル 8,200万ドル 事業概要 デジタル通貨ベースのソーシャルネットワークを構築。送信者は、タ スクを完了してメールに返信するためにデジタル通貨でユーザーに支 払います 暗号通貨ナーガコイン(NGC)の発行および仮想通貨取引所 「NAGAWALLET」を運営。世界最大級の株式取引用のSNS 「SwipeStox」やゲーム内で提供されているアイテムを売買すること ができるプラットフォーム「SWITEX」も展開。 ビットコインやアルトコインのマイニングファーム 1億ドル 仮想通貨の交換業と先物取引を手がける 教育 買い手 ? Coinbase - ? Hyperblock Technologies Corp ? Kraken 買収/IPO 時期 2017 2018 2018 2019 M&A IPO M&A M&A 4,000万ドル Identitiiは全ての送金取引にIdentity Tokenと呼ばれるIDを付与し、 プライベートブロックチェーンに記録。これを複数の銀行間で共有す ることで、KYCおよび不正対策をより高度化する仕組みを構築 - 2018 IPO 暗号通貨 (取引所) 暗号通貨 (??????) 暗号通貨、 ゲーム、教育 セキュリティ
  • 38. ? STRIVE 37 Source: Crunchbase サマリー Blockchainの課題解決及び実用化を目指し、DeFi、NFT、STO、Layer2、インターオペラ ビリティ、秘匿化などへの注目が集まっており、ここに関連するスタートアップは要注視 ? DeFiやSTO市場の動きは、今後、金融におけるBlockchainの在り方に大きく影響を与える可能性あり ? NFTやインターオペラビリティはオルタナティブ投資や非金融領域におけるBlockchainの普及を加速させる可能性がある Blockchainは、金融を始め多くの産業において大きなImpactをもたらす可能性があり、今 後、急速な成長が見込まれる。Feasibilityの視点を踏まえると、金融や公共システム、小売 から登っていくのが妥当か ? 世界Blockchain市場は18年$16億?25年$576億と、CAGR69.4%で高成長の見通し ? Feasibility?Impactの観点から、金融や公共システム、小売での導入が進む見通し。但し、これら産業内でもサービスに よってFeasibilityの大小があるため、もう一段の見極めが必須 Blockchainは現状、プロトコルレイヤーが固まっていないため、システム側の在り方は不確 実性が高い。それ故、明確なユーザーメリットを訴求でき、かつプロトコルレイヤーの変化 に耐えうる仕組構築ができているか否か(=ビジネス×プロトコルの視点で経営できるチーム か否か)という視点が大事
  • 40. ? STRIVE 39 Source: 仮想通貨Watch(https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1213441.html) Blockchainのハイプカーブ ? ガートナーは、ブロックチェーンが2021年までに幻滅期を脱し始め、市場に浸 透していくと予想。「2023年までにブロックチェーン?プラットフォームの拡 張性や相互運用性が高まる」「ブロックチェーンがテクノロジーとオペレーショ ンの両面で実用的な拡張性を獲得するのは早くとも2028年」と予想