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SALON     #2

2012.07.07 @OpenCU
第2回CCサロン 2012.07.07 @OpenCU

? “ファブラボ × フリーカルチャー”
  クロス?プレゼン形式:
  対談者が相手に代わって、相互の著書のプレゼンを行う形式。

   ? 1) ドミニク?チェンによる『FabLife』プレゼン

   ? 2) 田中浩也による『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』プレゼン

   ? 3) 質疑応答+対談

? 本ファイルは 1) のスライド資料
  - PDF版:
  http://www.slideshare.net/dominickchen/
 - Keynoteファイル:
 http://dl.dropbox.com/u/466496/FabLifePresentation.key
権利について

このプレゼンテーションはCC:表示-非営利-継承 2.1日本ライセンスで公開されています。
このプレゼンテーションに含まれる個別のCCライセンス付き画像の権利は末尾のクレジット表に
記載しています。

?『FabLife』はオライリー?ジャパン社および田中浩也の著作物です。
『FabLife』
ドミニク?チェン
NPO法人クリエイティブ?コモンズ?ジャパン



@dominickchen
Do It Yourselfから
Do It With Othersへ



アナログ → デジタルから
デジタル & アナログへ



「モノを作る場」から
「場を作るモノ」へ
ものづくり4.0としてのDigital Fabrication

                                  狩猟、農耕
       物質     加工   物質             工芸、建築
1.0系                      BC10万年~
                                  工場、発電

       物質                          電信、録音
2.0系          情報化 デジタル    1800~
                                    計算機


       デジタル        デジタル             パソコン
3.0系          複製          1980~
                                  インターネット


       デジタル        物質     2010~   デジタル?プリンタ
4.0系          加工
                                     FabLab
learn




       FabLab
       Fabrication
       Fabulous
make                 share
国际的なネットワーク




             GLOCAL
国际的なネットワーク




? FabLab: 少なくとも世界20カ国以上50か所以上
MIT
FabLab Kamakura
ファブラボ 1.0~4.0

                 加工
ファブラボ1.0   機械          素材          DTF

ファブラボ2.0   機械          機械       “機械をつくる
                                機械でつくる”


                組み立て
ファブラボ3.0   機械          素材         “人工物の

                 分解                循環系”



           機械          素材
                                  “自律的な
ファブラボ4.0                           人工物”



                       『FabLife』, 田中浩也, p.165
パーソナル化と「场」の役割

                  PC



                          PC
  大型     コンピュータ
 計算機      ルーム
                          PC



                  PC


                  『FabLife』, 田中浩也, p.24
パーソナル化と「场」の役割

                 家具




                         衣服
 大型工作
         ファブラボ
  機械
                         機械




                 道具


                 『FabLife』, 田中浩也, p.24
まなび
          Learning




あそび                  しごと
Playing              Working




                               『FabLife』, 田中浩也, p.157
まなび
                Learning
大昔、村の職人のものづくりは、それ自体が
教育であり、産業であり、芸術でもあった。
 『ものづくり革命』,ニール?ガーシェンフェルド, p.42
      あそび                  しごと
      Playing              Working




                                     『FabLife』, 田中浩也, p.157
テキスト




「私はこれとつながっていたい、あれと交歓したい、
     身の回りを再定義してみたい。」
                 『FabLife』, 田中浩也, p.162
コミュニケーション
  としての
 ものづくり
ウェブ
      オープンソース
      知識、データ




      オープンリソース
       素材、材料

リアル

                 『FabLife』, 田中浩也, p.58
パーソナル?ファブ
Personal Fabrication
ソーシャル?ファブ
 Social Fabrication
Show And Tell

“失敗とは、「期待された性能と実現された性能との
間の受け入れえない差」だが、こうした経験こそ、
   オープンに継承されるべきなのだ。”




                        『FabLife』, 田中浩也, p.91
オープン?デザインの2つの価値 | After 川本大功さん




                         人工物の種




『FabLife』, 田中浩也, p.194
オープン?デザインの2つの価値 | After 川本大功さん

? 「個々のデザインがユーザーの生活に、よりしっくりと適合する
  ようになる可能性を増やすこと」
  ? 一般人(lay people)にとってのデジタル?ファブリケーションの価値

   ? 生活環境を自ら創造していくこと


? 「デザインプロダクト全体の生態系を豊かにすること」

  ? デザイナーにとってのデジタル?ファブリケーションの価値

   ? 社会全体の進化を促し、個々人の学習=創造の確率が高められること




『FabLife』, 田中浩也, p.194
コモディティとしてのFab製品の共有

?シェア文化からのヒント




?Share Hardware:モノを私有するのではなく共有する

?One For Life: モノを買い替えずに生涯修理し続ける

?Skill Share: モノを巡るスキルを貨幣的に交換する
&辩耻辞迟;贵补产尝颈蹿别&辩耻辞迟;を読む
http://www.research.ibm.com/history/index.htm
カンブリアン?ワークショップ 安斎利洋 + 中村理恵子
                   http://cambrian.jp/workshop/
コンテンツ/素材の作者に利益を還元すること




コンテンツツリーをつくろう! - ニコニ?コモンズ, http://commons.nicovideo.jp/tree/about
《オープン?(リ)ソース?ファニチャー Ver. 1》2009 田中浩也+岩冈孝太郎+平本知树
集合知 Collective Intelligence
          ↓
派生知 Derivative Intelligence




              『FabLife』, 田中浩也, p.190
環境~社会のハッキング

? 『いきるためのメディアー知覚?環境?社会の改編に向けて』(春秋社,2009)

? 『設計の設計』(INAX出版,2011)
サーキット?ベンディング
Circuit Bending | サーキット?ベンディング




    いじってみる、壊してみる、変数を変えてみる、
    変化を観察する
                  自分のものにする
           学習=創造プロセス
Lawrence Lessig




“Freedom to Tinker” =「いじくり回す自由」
オープンコンテント
=オープン教育素材
+ オープン評価素材         4R
                   Reusable
                   再利用可能
     David Wiley   Revisable
                   改変可能
                   Remixable
                   混合可能
                   Redistributable
                   再配布可能
『FREE=自由』 > 『FREE=無料』
自由な文化のライセンスの定義

? 自由な作品が利用者に保障するべき自由度:


1. 作品を利用し、上演する自由


2. 作品を習作し、その情報を応用する自由


3. 複製を頒布する自由


4. 派生作品を頒布する自由



         http://freedomde?ned.org/De?nition/ja
自由な文化のライセンスの定義

? 自由な文化に属する作品の定義


a. ソースデータを公開している


b. 自由なファイル形式の使用している


c. 技術的な制限の禁止している


d. 追加の制限やその他の制約の禁止している


        http://freedomde?ned.org/De?nition/ja
Fab × Commons

? FabCommonsにおいては「改変の許可/不許可」を選択せずに、
  「改変必須」とする (p.197)

? 「改変の内容を報告する仕組み」

? 差分を明示的に表示できるレポジトリが必要


 ? ソフトウェア/文書 : GitHub

? CCではメタデータを埋め込むことによって
  検索エンジンに対応。

 ? CC絞り込み+著者名(クレジット)で検索

                             Octocat = タコネコ君
「継承」:自由度の伝播+共有の义务




   共有   リミックス   コピーレフト
参考:CC: Sampling License




              SAMPLING
参考:CC: Sampling License




? 楽曲を対象にGilberto GilやNegativlandのアドバイスを基に設計

? そのままのコピーを禁止、サンプリング/マッシュアップ/創造的に改変した
  バージョンのみの公開を許可


? オープンアクセスの理念を満たさないことと、使用例が少ないために、
  2007年に引退。
参考:Derivative Only License (DOL)




             COMIC MARKET
参考:Derivative Only License (DOL)

? BY 真紀奈17歳 (circa ~2005)


? 「改変する」ならば使用してもいいというライセンス

? 「権利者が経済的な被害をあまり受けない範囲で、そしてコンテンツ業界で
  プロとアマチュアが共存共栄することが可能なくらいの範囲で、二次創作を
  許可するライセンス」

? 「このライセンスは、自由な二次創作の範囲を明確化するとともに、二次創作
  作品からオリジナル作品の著作権者に対する還元システムへの発展も想定して
  います」
Show And Tell

“失敗とは、「期待された性能と実現された性能との
間の受け入れえない差」だが、こうした経験こそ、
   オープンに継承されるべきなのだ。”




                        『FabLife』, 田中浩也, p.91
「标準化」の大切さ
http://nvie.com/posts/a-successful-git-branching-model/
ライセンスも生き物 | 引退したCCライセンス
引退したライセンス            引退した日時 引退理由


CC: サンプリング+          2011-09-12   他のどのCCライセンスとも互換性がないため+ 需要/使用例が少ないため

CC: 非営利サンプリング+       2011-09-12   需要/使用例が少ないため

                                  アメリカ合衆国特有の理由:二つの非常に異なる利用方法を混合したた
CC: パブリックドメイン寄贈と証書 2010-10-11     め。現在はCC0パブリックドメイン寄贈とパブリックドメインマークとい
                                  う二つの異なるツールとして提供

                                  世界中での非営利目的での作品の共有を認めなかったため+需要/使用例
CC: 開発途上国ライセンス       2007-06-04
                                  が少ないため

                                  非営利目的での作品の共有を認めなかったため+需要/使用例が少ないた
CC: サンプリング           2007-06-04
                                  め

CC: 改変禁止             2004-05-25 需要/使用例が少ないため
CC: 改変禁止–非営利         2004-05-25 需要/使用例が少ないため
CC: 非営利              2004-05-25 需要/使用例が少ないため
CC: 非営利–継承           2004-05-25 需要/使用例が少ないため
CC: 継承               2004-05-25 需要/使用例が少ないため
コミュニケーションとしての創造行為

? 作品を「オープンにする」こと:

 ? 他者のために善意で行う利他的な行動というよりは

 ? 作者のコミュニケーションに他者を「招待」するための利己的なデザイン




? 作品をシェアすることは、自身の創造=学習が進化するための
コミュニケーションの起点
Image Credits

 ? “GOES Full Disk View March 6, 2010” By NASA Goddard Photo and Video (CC:BY 2.5)
   http://www.?ickr.com/photos/gsfc/4411113080/


 ? “Nagra SNST Recorder” By Matt Blaze (CC:BY-NC-ND 2.5)
   http://www.?ickr.com/photos/mattblaze/2695044170/


 ? “Comic Market 76 is taken place at Tokyo Bigsight” By HIRATA Yasuyuki (CC:BY 2.5)
   http://www.?ickr.com/photos/hirata_yasuyuki/3822514307/


 ? “?rbol de la vida según Haeckel”, E. H. P. A. (1866).”Generelle Morphologie der Organismen :
   allgemeine Grundzüge der organischen Formen-Wissenschaft, mechanisch begründet durch
   die von C. Darwin reformirte Decendenz-Theorie.” Berlin. Escaneado (Public Domain)
   http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Haeckel_arbol_bn.png


 ? “Larry Lessig gives his last speech on Free Culture at Stanford University.” By Robert Scoble (CC:BY 2.0)
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Lawrence_Lessig,_February_2008.jpg



 ? “TEDxNYED” By WayneKLin (CC:BY-NC-SA 2.5),
   http://www.?ickr.com/photos/waynel78/4421045995/
Image Credits

 ? “Call <--> Response” By gregoryperez (CC:BY-NC-SA 2.5)
   http://www.?ickr.com/photos/gperez/2837652042/


 ? “Web 2.0 Expo 2007” By Scott Beale (CC:BY-NC-ND 2.5)
   http://www.?ickr.com/photos/laughingsquid/462140988/


 ? “FabLab Kamakura” By k14 (CC:BY-SA 2.5)
   http://www.?ickr.com/photos/k14/6269525796/


 ? “Stata Center” By Sonia Kiss (CC:BY-NC-ND)
   http://www.?ickr.com/photos/soniakiss/3455817039/


 ? “Social Graph” By Matthew Burpee (CC:BY-NC-SA)
   http://www.?ickr.com/photos/mburpee/5399242443/


 ? “How far should standardisation go?” By European Parliament (CC:BY-NC-ND)
   http://www.?ickr.com/photos/european_parliament/3385587360/


 ? “The Dirty-Carter E.S.G.I. and a few friends” By Chris_Carter_ (CC:BY-NC-ND)
   http://www.?ickr.com/photos/chris_carter_/4548365360/
『FabLife』
ドミニク?チェン
NPO法人クリエイティブ?コモンズ?ジャパン



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