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Azure Cognitive Servicesでの
コンテナのサポート
~エッジAI?顔シークの実験~
株式会社ピクセラ
製品事業本部
先端技術開発部
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2018年12月7日
背景
○ AIチューナーの開発を進めている。
○ 2016年後半に顔シークと呼ばれる機能のプロトタイプ開発を実施した。
○ 顔シークとはテレビ番組中の登場人物の顔画像を選択すると、そのシーンから頭出し再生する機
能のこと。
○ 当時、クラウド上にある Azure Cognitive Services の Face API の機能を利用していたため、
費用面の問題から断念した。
○ 2018年5月に米国シアトルで開催された Microsoft Build 2018 にて Azure IoT Edge の機能拡
張が発表され、クラウド側ではなくエッジ側で顔シークが実現できる可能性が出てきた。
○ 2018年11月14日にAzure Cognitive Services Containers (Face) が preview になったため、
エッジ版顔シークの実験を行った。
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概要
○ Azure Cognitive ServicesのサービスがDockerコンテナのイメージとして配布される。
○ ユーザーはイメージを適当なコンテナホストにデプロイして利用できる。
○ 2018/11/14 プレビュー版のみ。
○ Vision, FaceはMSにアクセスを要求する必要がある。承認されると利用できる。
○ Text Analyticsは承認なしで利用できる。
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ウェブ
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Cognitive Services
エンドポイント
(クラウド)
ユーザー
API呼び出し
コンテナ
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Cognitive Services
エンドポイント
(クラウド)
Cognitive Servicesコンテナが
デプロイされたコンテナホスト
(エッジ)
ユーザー
課金データを送信 API呼び出し
テスト
○ ローカルのdockerサービスの環境
○ CPU: i5-2400 3.1GHzの2コア
○ メモリ: 6GB
○ テストコンテンツ
○ ミュージックステーション(54分14秒)
○ 1秒毎のスナップショット → 1440x1080のイメージが3256枚
○ Face Detect結果(全スナップショットから顔を検出)
○ 全体: 18分34秒
○ 1枚: 約0.342秒
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テスト
コンテナ(エッジ)版で顔シーク
○ Face Detect
○ Face Group
→ ウェブ版と同様に可能。
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まとめ
○ ユーザーは呼び出し先エンドポイントを切り替えるだけで顔シークは動作した。
○ ウェブ?コンテナどちらも同じ費用がかかる。
○ https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/cognitive-services/face-api/
→ 残念ながら、エッジ版でもクラウド版と同等の費用がかかるため、料金が下がることを待つ。
○ TPS(秒毎の回数制限)はウェブのみ。コンテナでは制限なし。
○ エッジ版のメリットは、デプロイ先のコンテナホストによって高スループット?低レイテンシを
実現できること。
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  • 1. Azure Cognitive Servicesでの コンテナのサポート ~エッジAI?顔シークの実験~ 株式会社ピクセラ 製品事業本部 先端技術開発部 Copyright ? PIXELA CORPORATION. All Rights Reserved.|PIXELA CORPORATION PROPRIETARY AND CONFIDENTIAL. 2018年12月7日
  • 2. 背景 ○ AIチューナーの開発を進めている。 ○ 2016年後半に顔シークと呼ばれる機能のプロトタイプ開発を実施した。 ○ 顔シークとはテレビ番組中の登場人物の顔画像を選択すると、そのシーンから頭出し再生する機 能のこと。 ○ 当時、クラウド上にある Azure Cognitive Services の Face API の機能を利用していたため、 費用面の問題から断念した。 ○ 2018年5月に米国シアトルで開催された Microsoft Build 2018 にて Azure IoT Edge の機能拡 張が発表され、クラウド側ではなくエッジ側で顔シークが実現できる可能性が出てきた。 ○ 2018年11月14日にAzure Cognitive Services Containers (Face) が preview になったため、 エッジ版顔シークの実験を行った。 Copyright ? PIXELA CORPORATION. All Rights Reserved.|PIXELA CORPORATION PROPRIETARY AND CONFIDENTIAL. 2
  • 3. 概要 ○ Azure Cognitive ServicesのサービスがDockerコンテナのイメージとして配布される。 ○ ユーザーはイメージを適当なコンテナホストにデプロイして利用できる。 ○ 2018/11/14 プレビュー版のみ。 ○ Vision, FaceはMSにアクセスを要求する必要がある。承認されると利用できる。 ○ Text Analyticsは承認なしで利用できる。 Copyright ? PIXELA CORPORATION. All Rights Reserved.|PIXELA CORPORATION PROPRIETARY AND CONFIDENTIAL. 3
  • 4. ウェブ Copyright ? PIXELA CORPORATION. All Rights Reserved.|PIXELA CORPORATION PROPRIETARY AND CONFIDENTIAL. 4 Cognitive Services エンドポイント (クラウド) ユーザー API呼び出し
  • 5. コンテナ Copyright ? PIXELA CORPORATION. All Rights Reserved.|PIXELA CORPORATION PROPRIETARY AND CONFIDENTIAL. 5 Cognitive Services エンドポイント (クラウド) Cognitive Servicesコンテナが デプロイされたコンテナホスト (エッジ) ユーザー 課金データを送信 API呼び出し
  • 6. テスト ○ ローカルのdockerサービスの環境 ○ CPU: i5-2400 3.1GHzの2コア ○ メモリ: 6GB ○ テストコンテンツ ○ ミュージックステーション(54分14秒) ○ 1秒毎のスナップショット → 1440x1080のイメージが3256枚 ○ Face Detect結果(全スナップショットから顔を検出) ○ 全体: 18分34秒 ○ 1枚: 約0.342秒 Copyright ? PIXELA CORPORATION. All Rights Reserved.|PIXELA CORPORATION PROPRIETARY AND CONFIDENTIAL. 6
  • 7. テスト コンテナ(エッジ)版で顔シーク ○ Face Detect ○ Face Group → ウェブ版と同様に可能。 Copyright ? PIXELA CORPORATION. All Rights Reserved.|PIXELA CORPORATION PROPRIETARY AND CONFIDENTIAL. 7
  • 8. まとめ ○ ユーザーは呼び出し先エンドポイントを切り替えるだけで顔シークは動作した。 ○ ウェブ?コンテナどちらも同じ費用がかかる。 ○ https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/cognitive-services/face-api/ → 残念ながら、エッジ版でもクラウド版と同等の費用がかかるため、料金が下がることを待つ。 ○ TPS(秒毎の回数制限)はウェブのみ。コンテナでは制限なし。 ○ エッジ版のメリットは、デプロイ先のコンテナホストによって高スループット?低レイテンシを 実現できること。 Copyright ? PIXELA CORPORATION. All Rights Reserved.|PIXELA CORPORATION PROPRIETARY AND CONFIDENTIAL. 8