Abstract
1. 苦労のプロフィール
小平(のんびり)?いとう(多動)はペースも性格も違い、順調にいらっと爆発して、限りなく良い苦労を抱えながら共同研究しています。小平?いとうの自己病名は当日発表します。2008年から、毎年、北海道浦河町のべてるまつりに参加しています。
【研究テーマ】当事者研究を研究する
2. 研究の動機?目的
いらっとしたり爆発したりしながら当事者研究を研究しています。貴重な研究成果が得られたので、その成果を、尾張(終わり)から始まる当事者研究の名古屋大会に集まる皆さんに発信して、わいわいがやがや、楽しく共有したい。
3. 研究の方法
当事者研究を研究する際、人が話したり書いたりする単語や表現を数えたり、単語と単語の関係を調べるときに使う「テキストマイニング」を用いています。これを使うと当事者研究の語りを可視化することができ、人と共有しやすくなります。
4. 研究の経過と内容
テキストマイニングとは、集められたテキスト(文章)からマイニング(発掘)する、という意味です。最近の発掘や発見を報告します。統合失調症に関する57の自己病名の分析で「しょうじひとし(症状?自分?人?仕事)とのつきあい」の4つに分類しました。当事者研究の目的に焦点を当てた分析では、多く用いられている単語は「メカニズム」「解明」などでした。ビジュアル?ナラティヴの視点からは、ホワイトボード、プレイバックシアター、幻聴イラスト入りTシャツを着る、べてるまつり名物の味わえる幻聴カレーや幻聴パフェなど、視覚イメージにより、皆で共に楽しめる新しい語りの方法があると分かりました。
5. 考察(わかったことや課題)
語りを公開(Uncovery)し、対処法を発見(Discovery)することと成長?回復(Recovery)は関連が深く、仲間(Peer)と出会い、リカバリーのプロセスを楽しむことが重要なので、「UDR-Peerサイクル」を考えました。
7.まとめ?感想(研究してよかったこと、苦労したこと、さらによくする点など)
小平?いとうはペースが正反対のため、問題だらけで誤作動しながら共同研究しています。爆発が成果を生み出すので、爆発を楽しんでいると言葉を変えてみると、それも自分のペースを守る自分の助け方ではないかと爆発の意味に気づきました。これからも共同研究の人間関係の苦労をしている当事者として、効果的な爆発の仕方も実験しながら当事者研究を研究して、その成果を皆さんに発信したいと考えています。