ATO_2014.9.6_Kiyoshi_Higa
- 2. 意思の伝達が困難な生徒に対する コミュニケーション支援のためのコンテンツ開発 沖縄県立泡瀬養護学校 教諭 比嘉 清史 平成19年度 総合教育センター長期研修
- 3. はじめに 生 徒 先 生 生徒：（首を縦に振りYesのサイン） 生徒の気持ち：やった～気付いてもらえた！ 先生：（生徒にお茶を一口飲ませる） 生徒の気持ち：お茶じゃないよ～ 水が飲みたいのに??? 先生：「まだ要りますか？」 生徒：（首を横に振りNoのサイン） 生徒の気持ち：もう要らないけど、水がほしい 先生：「もう要らないのね」 生徒の気持ち：あ～もっと聞いてよ！ 水が飲みた～い！ 先生： 「のどが渇いたのね」
- 4. お水下さい！ 児童?生徒 聞き手 水が飲みたいな 水が飲みたいのね ICTを使ったコミュニケーション支援
- 5. →手段にこだわらず，その人に残された能力 とテクノロジーの力で自分の意志を相手に 伝えること ＡＡＣ（拡大代替コミュニケーション） 発語 ジェスチャー 絵カード VOCA＝Voice Output Communication Aid →音声出力装置 音声を録音し、再生することができる
- 6. ?ノンテクコミュニケーション技法 →テクノロジーは何も使わない方法 例：指差し、はい/いいえ、手話、ジェスチャー ?ローテクコミュニケーション技法 →簡単な道具を用いる方法 例：紙とペン、絵カード、コミュニケーションボード ?ハイテクコミュニケーション技法 →ICTなど高度な技術を活用したコミュニケーション技法 例：VOCAやパソコン?スマホ?タブレット端末を ベースにしたコミュニケーションアプリなど ＡＡＣの技法について
- 7. おねがい支援ツール 「おねがい君」 あいさつ支援ツール 「あいさつ君」 コミュニケーション支援ツール 「おしゃべり君」 朝の会 司会支援ツール 「司会名人」 編集可能なコミュニケーションツール 「書き換え君」
- 8. 中学生 R君 ?質問に対して舌打ちで答える ?脳性まひによる四肢機能障害 本人の意思 ?気管切開のため発声が困難 ?５０音表を指す 研究対象児の実態
- 9. おねがい支援ツール 「おねがい君」 わかりました。 トイレですね。 休み時間だから トイレに行きましょう！ ??? トイレに行き たいです。
- 11. 「なんでもスイッチUSB」 スイッチの操作をマウス操作な どに変換し、パソコンへ出力 「ビッグスイッチ」 軽いタッチで押すこ とができる。 マウスクリックの代 用が可能。 入力補助機器について 「ユニバーサルアーム」 任意の位置へスイッチな どを固定できる。
- 13. 「おねがい君」の検証結果 ?カーソルの速さの選択 ?自分のタイミングで依頼 成 果 教師A 「依頼のメッセージを有効に 活用し、自分の気持ちを伝える ことができていた。」 教師B 「ツールを使うことで、今まで と比べ表情が明るくなった。」
- 15. 「あいさつ君」の検証結果 ?自信をもって????????? ?行動の変化 （相手に合わせてお辞儀） 成 果
- 16. 「あいさつ君」の検証結果 ?自信をもって????????? ?行動の変化 （相手に合わせてお辞儀） 教師C 「ツールを使って挨拶をする生 徒を見て『すごいね～』と驚き、 立ち止まって挨拶したり話し かける人が多くいた。」
- 18. 朝の会 司会支援ツール 「司会名人」 始めまーす！ これから朝の会を始めます。礼！
- 21. 「司会名人」の検証結果 ?生徒が主体的に活動 （教師主導 → 生徒主導） ?一人で発表が可能 （カレンダーワーク等において） 成 果 ３月 ７日 金曜日
- 22. 「司会名人」の検証結果 ?生徒が主体的に活動 （教師主導 → 生徒主導） ?一人で発表が可能 （カレンダーワーク等において） 成 果 ３月 ７日 金曜日 教師D「『早くPCを準備して～』と要求 するようになった。」 教師E「ツールを使うことで、以前よりも 明確にやりとりができた。」 教師F「本人の活躍する場ができて、大変 良かった。」
- 24. 画像(jpg) 編集可能なコミュニケーションツール 「書き換え君」 文字(txt) 音声(mp3)
- 25. コミュニケーション支援で 大切なこと コミュニケーションできる 「手段」と「機会」 が与えられていること
- 26. 「AAC入門」 コミュニケーションに困難 を抱える人とのコミュニ ケーションの技法 （2014年改訂） なかむら けんりゅう 著者：中邑 賢龍 ～参考文献～