狠狠撸

メディアテクノロジー講座Ｊａｖａ入門
講師：総合情報センター横田秀和

2
講座のスケジュール
?1日目
–1章Javaの特徴
–2章プログラミングの流れ
?2日目
–3章プログラム形式
?3日目
–4章Javaの文法:～4.6 反復処理（do-while）
?4日目
–4章Javaの文法:4.7 その他の制御文～
–5章アプレットの作成:～5.1 日時表示アプレットVer.1
?5日目
–5章アプレットの作成:5.2 日時表示アプレットVer.2～

3
1章Javaとは？
?初めてのプログラミング言語？
?他の言語？
?Javaのプログラミング経験？
?Javaに興味を持った理由？

4
1.1 Javaの特徴
?1995年にSun Microsystemsが発表
?オブジェクト指向
?様々なOSに対応している
?Webページ上で実行可能
?文法がC/C++に似ている

5
1.1 Javaの特徴
? オブジェクト指向
– OO:Object Oriented
– OOP:Object Oriented Programing
? 全てのモノをオブジェクトと考える
? 開発効率の向上
? 小規模なプログラムではメリット無し？

6
1.1 Javaの特徴
?様々なOSに対応している
–Write Once, Run Anywhere.

7
1.1 Javaの特徴
?補足資料のJavaサポートページ
–サンプルアプレット
–Java2 SDK Standard Edition ドキュメント
?→アプレットとアプリケーションのデモンストレーション
?→デモアプレット

8
1.1 Javaの特徴
?文法がC/C++に似ている
?初めてプログラミング言語をやる人は関係なし？
?その後役立つかも？
?文法は似ているが、欠点は排除
Java プログラム例
C プログラム例
ClassSum{
#include<stdio.h>
publicstaticvoidmain(Stringargs[]){
voidmain(){
intn=0;
inti,n=0;
for(inti=1;i<=100;i++){
for(i=1;i<=100;i++){
n+=i;
n+=i;
}
}
System.out.println("Answer:"+n);
printf("Answer:%d?n",n);
}
}
}

9
1.1 Javaの特徴
?携帯電話で実行可能
?サーバ技術（JSP:Java Server Pages）
–http://121ware.com/

10
1.1 Javaの特徴
?Javaの欠点
–実行速度が遅い
?徐々に解決（JIT,HotSpot）
–オブジェクト指向が理解しにくい
?抽象的な解説をどのように理解するか？
–JavaScriptと間違われる
?名前以外は違います

11
1.2 JavaとJavaScriptとの違い
?JavaScriptとは?
–Netscape Communicationsが開発したスクリプト言語
–Webページを構成するHTMLに記述可能
–Webブラウザに関する操作やWebページの拡張に使用
Java プログラム例
JavaScript プログラム例
ClassSum{
<SCRIPTLANGUAGE="JavaScript">
intn=0;
n=0
for(inti=1;i<=100;i++){
for(i=1;i<=100;i++){
n+=i;
n+=i
}
}
System.out.println("Answer:"+n);
document.writeln("Answer:",n)
}
</SCRIPT>
}

12
2章プログラミングの流れ
ソースファイルの作成
コンパイル
実行

13
2.1 ソースファイルの作成
?コマンドプロンプトを起動
?メモ帳またはEmEditorでソースファイルを作成
?（補足資料を参照）

14
2.1 ソースファイルの作成
?> notepad Sample.java
行
ソースファイル（Sample.java）
1
classSample{
2
3
System.out.println("Thisisasampleprogram.");
4
}
5
}

15
2.2 コンパイルを実行しクラスファイルを生成
?> javac Sample.java
?エラーが表示
–再編集する
?正常にコンパイル
–dirコマンドでSample.classを確認

16
2.3 JavaVM上でクラスファイルを実行
?> java Sample
?期待通りの実行でなければ再編集
Windows
Macintosh
UNIX
JavaVM
クラスファイル

17
?1日目
?2日目
?3日目
?4日目
?5日目

18
3章プログラム形式 3.1ソースファイルの構造
行
ソースファイル（Sample.java）
1
classSample{
2
3
System.out.println("Thisisasampleprogram.");
4
}
5
}
クラス名の宣言
メソッドの定義
メソッドの内容

19
3.1ソースファイルの構造
?1行目：class Sample{
–「Sample」という名前のクラスであることを宣言
–Javaでは、オブジェクトの単位をクラスと言う
–Javaプログラミング＝クラスの作成
?1から作成する場合もあれば、
?他のクラスを使って変更点だけ作成する場合もある。
–“{～}”の中にクラスの定義を書く

20
?2行目：public staticvoid main( String args[] ){
–Sampleクラスのメソッド“main()”の定義
–実際に処理される内容
–C言語のmain()関数と同じ
–“{～}”の中にメソッドの処理を書く

21
?3行目：System.out.println( "This is a sample program.");
–“～”で囲まれている文字列を画面に表示
–“；”は命令文の最後を表す

22
?4行目：｝
–2行目のmain()メソッドの終わりを表す
?5行目：｝
–1行目のSampleクラスの終わりを表す
?“{”と“}”の数は必ず一致
?対応するカッコをインデント

23
classクラス名{
データの定義
:
:
メソッドの定義(メソッドの引数){
:
}
:
:
}

24
?オブジェクト指向の考え方
?例：車クラス
–メソッド：走る,曲がる,止まる,ライトを点ける…
–データ：名前,大きさ,乗車定員,スピード…
車
スポーツカー
セダン
ワゴン
最高時速UP
快適さUP
定員UP

25
?例：Sampleクラス
?例：Systemクラス
System
in
out
print()
println()
err
exit()
Sample
main()
クラスとメソッドやデータは、それぞれの名前の区切りに “.（ピリオド）”を使用（例）System.out.println()

26
3.2 コンソールアプリケーション
?コマンドを入力して実行するもの
?表示する文字列を変更して再度コンパイル&実行
行
ソースファイル（CApp.java）
1
classCApp{
2
3
System.out.println("Thisisasampleconsoleapplication.");
4
}
5
}
CAppクラス
main()メソッド

27
3.2 アプレット
?Webブラウザ上で実行するもの
行
ソースファイル（Aplt.java）
1
importjava.applet.Applet;
2
importjava.awt.Graphics;
3
4
publicclassApltextendsApplet{
5
publicvoidpaint(Graphicsg){
6
g.drawString("Thisisasampleapplet.",20,20);
7
}
8
}
java.applet.Applet
Apltクラス
paint()メソッド

28
3.2 アプレット
?Webブラウザ表示用のHTMLファイルが必要
?g.drawString()内の文字列を変更
?g.drawString()内の表示位置を変更
?HTMLファイル内のHEIGHTとWIDTHを変更
行
HTMLファイル（Aplt.html）
1
<APPLETCODE="Aplt.class"WIDTH="320"HEIGHT="60">
2
</APPLET>

29
3.3 ウィンドウアプリケーション
?ウィンドウが表示されて実行されるもの
行
ソースファイル（WApp.java）
1
importjava.awt.*;
2
3
classWAppextendsFrame{
4
publicWApp(){
5
setSize(320,60);
6
}
7
8
9
g.drawString("Thisisasamplewindowapplication",20,40);
10
}
11
12
13
WAppwa=newWApp();
14
wa.show();
15
}
16
}
java.awt.Frame
WAppクラス
paint()メソッド
main()メソッド
コンストラクタ

30
3.3 ウィンドウアプリケーション
?ウィンドウの処理は、その機能を実装（implement）する必要あり
?コンストラクタ内のsetSize()を変更
?g.drawString()内の文字列を変更
?g.drawString()内の表示位置を変更

31
3.2 アプレット 3.3 ウィンドウアプリケーション
?paint()メソッド内で実行できるメソッド
–drawString( 文字列，X始点，Y始点)
–drawLine( X始点，Y始点，X終点，Y終点)
–drawRect( X始点，Y始点，幅，高さ)
–drawOval( X中心，Y中心，幅，高さ)
?fillRect,fillOvalにすると塗りつぶし
（０，０）
（Xmax，Ymax）

32
?1日目
?2日目
?3日目
?4日目
?5日目

33
4章Javaの文法
?まずは、Calc.javaを実行
–C:?user>javacCalc.java
–
–C:?user>javaCalc
–7+5=12
–7-5=2
–7*5=35
–7/5=1...2

34
４.１Javaの基本事項
?変数とは？
–数値や文字など様々なデータが入るもの
–データの種類により「型」がある
–内容を表す名前を付ける
7
i
j
i
j
+
= 12
5

35
?変数の型
–整数型,実数型,boolean型,文字型
型の名称
宣言文
値の範囲
整数型
int
-2,147,483,648～+2,147,483,647
（-21X108～21X108）
倍精度実数型
double
±4.94065645841246544E-324
～±1.79769313486231570E+308
（±4.9X10-324～±1.7X10308）
boolean型
boolean
true,false
文字型
char
'a'

36
?宣言文や命令文の記述
?文の最後には“；（セミコロン）”が必要
–int i,j,s,d,p,q,r;
–s = i + j;
–System.out.println( i + " + " + j + " = " + s);
?文が“｛～｝”を伴う場合は不必要

37
?識別子（クラス名,メソッド名,変数名,etc.）
–1文字目：A~Z，ａ～ｚ，“_”，“$”
–2文字目以降：0～9も使用可
–予約語は使用不可
–文字数の制限は特に無し
?予約語
–プログラム中で意味のある文字列（例）class，public ，static ，void ，main

38
?算術演算子
–計算を行うために使う記号
=
代入
+
足し算
-
引き算
*
掛け算
/
割り算
%
剰余
+=
和を代入
-=
差を代入
*=
積を代入
/=
商を代入
++
インクリメント
--
デクリメント

39
?コメント文
–プログラムの説明などに使用
–実行には影響無し
–//変数の宣言???1行コメント
–/*変数の宣言*/???囲んだ範囲がコメント

40
?制御文
条件分岐
if–else
switch–case
反復処理
for
while
dowhile
その他の制御文
break
continue
return

41
4.2条件分岐（if-else）
?与えられた条件にしたがって処理を分岐
if(条件式){
処理
}
if(条件式){
処理1
}else{
処理2
}
if(携帯電話を所持){
電話番号を教えて下さい
}
if(携帯電話を所持){
機種変更しませんか？
}else{
新規申込だと安いよ？
}

42
?条件式には関係演算子を使用
==
一致
!=
不一致
>
大小の比較
<
>=
大小の比較（値を含む）
<=
&&
論理積
||
論理和
条件式の例
a==0aは0
a>0aは正の数
a>=18aは18以上

43
?論理積と論理和
論理積（AND）
AとBが両方成立
条件A
条件B
条件A：偶数
条件B：10以下
論理積：条件A && 条件B
2
4
8
6
12
10
14
20
32
9
7
5
3
-3
1
11
13
21
53

44
?論理積と論理和
論理和（OR）
AとBのどちらかが成立
条件A
条件B
条件A：偶数
条件B：10以下
論理和：条件A || 条件B
2
4
8
6
12
10
14
20
32
9
7
5
3
-3
1
11
13
21
53

45
1
classTestIf{
2
3
inti,j;
4
i=j=0;
5
try{
6
i=Integer.parseInt(args[0]);
7
}catch(Exceptione){
8
System.err.println("入力エラー");
9
System.exit(1);
10
}
iとjに0を代入

46
11
j=i%2;
12
if(j==0){
13
System.out.println("それは偶数です。");
14
}else{
15
System.out.println("それは奇数です。");
16
}
17
}
18
}

47
4.3条件分岐（switch-case）
?判断する値に応じて処理を分岐
switch(式){
case値1:
処理1
break;
case値2:
処理2
break;
：
case値n:
処理n
break;
default:
処理x
}
switch(マラソンの順位){
case1:
金メダルの授与
break;
case2:
銀メダルの授与
break;
case3:
銅メダルの授与
break;
default:
参加賞をあげる
}

48
1
classTestSwitch{
2
3
inti=0;
4
try{
5
6
}catch(Exceptione){
7
System.out.println("入力エラー");
8
System.exit(1);
9
}
宣言と同時に値を代入

49
10
switch(i){
11
case1:
12
System.out.println("数字の1は工場の煙突です。");
13
break;
14
case2:
15
System.out.println("数字の2はお池のあひるです。");
16
break;
17
case3:
18
System.out.println("数字の3は赤ちゃんのお耳です。");
19
break;
20
default:
21
System.out.println("1から3までの数字を指定してください。 ");
22
}
23
}
24
}

50
4.4反復処理（for）
?条件が成立する間繰り返して処理
for(式1;式2;式3){
処理
}
for(??????入り時間;??????終了時間まで;1分経過){
仕事
}
式1
式2
処理
式3
true
false
次の処理へ
forループ

51
1
classTestFor{
2
3
intn,sum;
4
n=sum=0;
5
try{
6
n=Integer.parseInt(args[0]);
7
}catch(Exceptione){
8
9
System.exit(1);
10
}

52
11
for(inti=1;i<=n;i++){
12
sum+=i;
13
}
14
System.out.println("1から"+n+"までの合計は、"+sum+"です。");
15
}
16
}
iはforループの中でのみ有効

53
4.5反復処理（while）
while(条件式){
処理
}
条件式
処理
true
false
次の処理へ
whileループ
while(最後まで読んだ){
次のページを読む
}

54
1
classTestWhile{
2
3
intn,sum;
4
n=sum=0;
5
try{
6
7
}catch(Exceptione){
8
9
System.exit(1);
10
}

55
11
inti=1;
12
while(i<=n){
13
sum+=i;
14
i++;
15
}
16
System.out.println("1から"+n+"までの合計は、"+sum+"です ");
17
}
18
}

56
4.6反復処理（do-while）
do{
処理
}while(条件式);
do{
宝くじを買う
}while(はずれ);
条件式
処理
true
false
次の処理へ
do-whileループ

57
1
classTestDo{
2
3
intn,sum;
4
n=sum=0;
5
try{
6
7
}catch(Exceptione){
8
9
System.exit(1);
10
}

58
11
inti=1;
12
do{
13
sum+=i;
14
i++;
15
}while(i<=n);
16
System.out.println("1から"+n+"までの合計は、"+sum+"です。 ");
17
}
18
}

59
4.5反復処理（while） 4.6反復処理（do-while）
?forとwhileの使い分け
–for：変数の値を変化させながらの反復処理
–while：数値を使わない反復処理（ファイル読込など）
?whileとdo-whileの違い
–while：条件を判断してから処理を実行
?→実行されない場合もありうる
–do-while：処理を実行してから条件を判断
?→少なくとも1回は実行される

60
4.1～4.6までのまとめ
?TestIf.java
–12行目をif ( j==1 ){ ...にして、結果が正しく表示されるようにしてみる
?TestSwitch.java
–それぞれのcaseのbreakを取ってみる
?TestFor.java，TestWhile.java，TestDo.java
–0までの合計を求めてみる

61
?1日目
?2日目
?3日目
?4日目
?5日目

62
4.7その他の制御文（break,continue,return）
?break
–実行中のループ，ブロックから抜ける
–if-else,switch-case,for,while,do-whileで使用
...{
処理1
break;
処理2
}
処理3
処理1の後、
処理2は実行されず、
処理3が実行される。

63
?continue
–次の繰り返し処理に移る
–for，while，do-whileで使用
...{
処理1
continue;
処理2
}
処理3
処理1の後、
処理2は実行されず、
再度処理1が実行される。
ループが終了したら、
処理3が実行される。

64
?return
–呼び出されたメソッドに復帰
型宣言メソッド名(引数){
処理
return返り値;
}
メソッドの型がvoidの場合、
returnは必要ない。

65
4.8例外処理（try-catch-finally）
?例外が発生したときの処理を定義
–例外とは想定されていない処理
–（例）アルファベットを数字に変換
try{
処理1（例外が発生する可能性のある処理）
}catch(例外クラス例外オブジェクト){
処理2（例外が発生した場合の処理）
}finally{
処理3（例外の発生に関わらず実行する処理）
}

66
?例外クラス
java.lang.Exception
ArrayIndexOutOfBoundsException
（配列の添え字が範囲外）
NumberFormatException
（文字列から数値に変換できない）
ClassNotFoundException
（クラスが見つからない）

67
1
classTestTry{
2
3
intn,sum;
4
n=sum=0;
5
try{
6
7
}catch(ArrayIndexOutOfBoundsExceptione){
8
System.out.println("第1引数を指定してください。");
9
System.exit(1);
10
}catch(NumberFormatExceptione){
11
System.out.println("整数を指定してください。");
12
System.exit(1);

68
13
}catch(Exceptione){
14
System.out.println("その他の入力エラー");
15
System.exit(1);
16
}
17
for(inti=1;i<=n;i++){
18
sum+=i;
19
}
20
System.out.println("1から"+n+"までの合計は、"+sum+"です。 ");
21
}
22
}

69
4.9練習問題
問題入力された年が閏年かどうかを調べるプログラムを作成しましょう。なお、閏年の条件は次のとおりです。 ?４で割り切れる年を閏年とする ?ただし、１００で割り切れる場合は除外する ?なお、４００で割り切れる場合は閏年とする

70
全ての年
4.9練習問題
?まずは自分で考えてみる
–1.西暦何年について調べるのか？
–2.その年は閏年の条件に当てはまるかどうか？
4で割り切れる
100で割り切れる
400で割り切れる

71
4.9練習問題
?プログラミングを行う場合
–1.使用する変数の宣言
–2.西暦何年について調べるのか？（年の入力）
–4.結果の表示

72
4.9練習問題
?プログラミングを行う場合その2
–1.使用する変数の宣言
–2.入力された年を整数型に変換
–3.変換時にエラーが発生した場合の処理
–5.結果の表示

73
4.9練習問題
1
classLeapYear{
2
//閏年の条件
3
//(1)4で割り切れる
4
//(2)100で割り切れない
5
//(3)400で割り切れる
6
7
//①使用する変数の宣言
8
inti=0,x,y,z;

74
4.9練習問題
9
try{
10
//②入力された年は文字型なので整数型に変換
11
12
}catch(ArrayIndexOutOfBoundsExceptione){
13
//③変換時にエラーが発生した場合の処理その1
14
System.out.println("第1引数を指定してください。");
15
System.exit(1);
16
}catch(NumberFormatExceptione){
17
//③変換時にエラーが発生した場合の処理その2
18
System.out.println("数字を指定してください。");
19
System.exit(1);
20
}

75
4.9練習問題
21
x=i%4;//年を4で割る
22
y=i%100;//年を100で割る
23
z=i%400;//年を400で割る
24
//④その年は閏年の条件に当てはまるかどうか
25
if(x==0&&y!=0||z==0){
26
//⑤結果の表示閏年の場合
27
System.out.println(i+"年は、閏年です。");
28
}else{
29
//⑤結果の表示閏年でない場合
30
System.out.println(i+"年は、閏年ではありません。");
31
}
32
}
33
}

76
5章アプレットの作成
?Javaプログラミングの実践として日時表示アプレットを作成
–Ver.1：日時を表示するだけ
–Ver.2：アプレットのデザインを変える
–Ver.3：時を刻むように

77
5.1日時表示アプレットVer.1
1
importjava.applet.*;
2
importjava.awt.*;
3
importjava.util.*;
4
5
publicclassWhatTimeextendsApplet{
6
7
Strings;
8
Dated=newDate();
9
s=d.toString();
10
g.drawString(s,10,30);
11
}
12
}

78
?1行目：import java.applet.*;
?2行目：import java.awt.*;
?3行目：import java.util.*;
–使用するクラスライブラリの宣言
→アプレットの作成にAppletクラスを使用
→描画するためにGraphicsクラスを使用
→現在日時を調べるためにDateクラスを使用

79
?5行目：public class WhatTimeextends Applet {
–クラスの名前を宣言
–Appletクラスのサブクラスとして作成
java.applet.Applet
WhatTimeクラス
継承
スーパークラス
サブクラス

80
?6行目：public void paint( Graphics g ) {
–アプレットの描画を行うメソッド
–アプレットが表示される度に実行される
–Graphicsクラスのオブジェクトを使用
?7行目：String s;
–日時の文字列に使用するオブジェクトの宣言

81
?8行目：Date d = new Date();
–現在の日時を取得する
–Dateクラスは日時を扱う一般的なオブジェクト →現在日時を表す具体的なオブジェクトを使う
–「Dateクラスのインスタンスを生成」と言う
申請書
氏名：
??????
??????
申請書
氏名：
??????
??????
申請書
氏名：
??????
??????
申請書
氏名：横田
??????
??????
横
田

82
?9行目：s = d.toString();
–8行目で生成したDateクラスのインスタンスを文字列に変換
–toString()メソッドはDateクラスのメソッド
–Dateクラスについて調べてみると??? →総合情報センターWebページ →設定方法?利用方法?Q＆A→ソフトウエア?ツールの利用 →Java2 SDK Standard Edition ドキュメント →API と言語仕様 →Java2プラットフォームAPI仕様 →左下のフレームから2番目のDateクラスを選択

83
?10行目：g.drawString( s, 10, 30 );
–日時の文字列を描画
–描画位置は左上が原点
–アプレットのサイズは<APPLET>タグで定義
（０，０）
（Xmax，Ymax）
X位置
Y位置

84
?アプレットの実行には HTMLファイルも必要
–CODE：アプレットのクラスファイル名
–WIDTH：アプレットを表示する領域の幅
–HEIGHT：アプレットを表示する領域の高さ
1
<APPLETCODE="WhatTime.class"WIDTH="320"HEIGHT="40">
2
</APPLET>

85
?> appletviewer WhatTime.html
?アプレットビューアで実行した場合 <APPLET>タグ以外は無視される

86
?1日目
?2日目
?3日目
?4日目
?5日目

87
?アプレットのデザインを変える
–アプレットに色を付ける（背景色?文字色）
–フォントを変更する

88
1
2
importjava.awt.*;
3
importjava.util.*;
4
5
publicclassWhatTime2extendsApplet{
6
publicvoidinit(){
7
setBackground(Color.blue);
8
Fontf=newFont("Serif",Font.BOLD,14);
9
setFont(f);
10
}

89
11
12
13
Strings;
14
Dated=newDate();
15
s=d.toString();
16
g.setColor(Color.cyan);
17
18
}
19
}

90
?6行目：public void init(){
–アプレットの起動時に実行されるメソッド（その後paint()メソッドが実行される）
–アプレット全体に関係する処理を記述
?背景色の設定
?全体で使用するフォントの設定

91
?7行目：setBackground( Color.blue );
–アプレットの背景色を指定
–予め定義されている色はサンプルアプレットの ColorList.htmlを参照
–任意の色を作成可能

92
?8行目：Font f = new Font( "Serif", Font.BOLD, 14 );
–使用するフォントのインスタンスを生成
–書体，スタイル，サイズを指定
–使用できるフォントの種類はサンプルアプレットの FontList.htmlを参照

93
?9行目：setFont( f );
–8行目で生成したFontクラスのインスタンスを使用するように設定

94
?16行目：g.setColor( Color.cyan );
–描画に使用する色の設定
–これにより次行のdrawString()で描画される文字列が水色になる
–複数の描画オブジェクトの色を変更する場合は、その都度宣言しなければならない

95
?ソースファイルを変更した時???
–前に読み込んだアプレットがそのまま実行される
?InternetExplorerの場合
–［CTRL］キー＋［更新］
?NetscapeNavigatorの場合
–［SHIFT］キー＋［再読み込み］

96
?時を刻むように???
–現在時刻の再取得
–画面を再描画
スレッドの実装

97
?「スレッド」とは「処理の単位」
アプレットの読み込み
初期化
表示
終わり
ウィンドウを閉じる、別のページを表示するなどにより、ページの表示が切り替わったら…
アプレットのスレッド
時刻の表示を更新し続ける
スレッド生成
スレッド終了
時計表示のスレッド
マルチスレッド

98
1
2
importjava.awt.*;
3
importjava.util.*;
4
5
publicclassWhatTime3extendsAppletimplementsRunnable{
6
Threadtrd;
7
8
publicvoidinit(){
9
setBackground(Color.white);
10
Fontf=newFont("Dialog",Font.BOLD,12);
11
setFont(f);
12
}

99
13
14
15
Strings;
16
Dated=newDate();
17
s=d.toString();
18
g.setColor(Color.black);
19
20
}
21

100
22
publicvoidrun(){
23
while(trd!=null){
24
try{
25
Thread.sleep(1000);
26
}catch(Exceptione){
27
System.out.println(e);
28
}
29
repaint();
30
}
31
}

101
32
33
publicvoidstart(){
34
trd=newThread(this);
35
trd.start();
36
}
37
38
publicvoidstop(){
39
trd=null;
40
}
41
}

102
?5行目：public class WhatTime3extends Appletimplements Runnable{
–Appletクラスのサブクラスを作成
–Runnableインターフェースを実装
?これによりマルチスレッドが使用可能
?run()メソッドを定義しなければならない

103
?単一継承と多重継承
–新しくクラスを作成するとき???
?Java：元となるクラスを1つしか指定できない（単一継承）
?C++：元となるクラスを複数指定できる（多重継承）
–単一継承の欠点を補う方法
?インターフェースは複数実装できる
?（例）MouseListener，MouseMotionListener

104
?6行目：Thread trd;
–Threadクラスのオブジェクト
–時計表示のスレッドを扱うために必要
–class宣言の直後に宣言することによりこのクラス全体で使用可能

105
?22行目：public void run(){
–時計表示のスレッドを記述
–Runnableインターフェースを実装する場合は必ず定義

106
?23行目：while( trd != null ){
–trd：時計表示スレッドを扱うオブジェクト
–null：何も値がない
–trdに何らかの値が設定されないと whileループは実行されない
–trdオブジェクトが時計表示スレッドの実行を開始/ 停止

107
?25行目：Thread.sleep( 1000 );
–時計表示を1秒ごとに行うために 1000ミリ秒処理を停止
?29行目：repaint();
–画面の再描画を行う
–アプレットを背景色で塗りつぶした後に paint()メソッドを実行

108
?33行目：public void start(){
–アプレットの処理が開始されたときに実行されるメソッド
–init()メソッドの後に実行される

109
?34行目：trd = new Thread( this );
–trdオブジェクトにインスタンスを生成
?35行目：trd.start();
–run()メソッドを実行
–trdオブジェクトはnullでないのでwhileループが実行される

110
?38行目：public void stop(){
–アプレットの処理が終了されるときに実行されるメソッド
–時計表示の更新を止める
?39行目：trd = null;
–trdオブジェクトをnullにし、 23行目のwhileループを終了させる

111
?1日目
?2日目
?3日目
?4日目
?5日目

112
学習を進めるために???
?いろいろなプログラムを見る
–Java関連書籍（図書館にもあり）
–Yahoo!でJavaを検索
?簡単なテーマを考える
–簡単な計算を行う（BMI指数）
–アプレットにお絵描き

113
学習を進めるために???
?サポートページに紹介されているリンクを活用
–JavaFAQ : What's New about Java(Javaに関する最新ニュース)
–JavaFAQ : Java に関するよくある質問とその回答集
–日経Javaレビュー
–Java(tm) House Mailing List Homepage
–Java Glossary
–Java Drive

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