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Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
<キーワード>
1
共通価値
CSV: Creating Shared Value
名古屋工業大学
産学官連携センター
加藤雄一郎
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
CSV (Creating Shared Values) とは
2
Michael E. Porter (2011)
企業が追求する経済的価値(利益)と社会的価値を両立させて
企業の事業活動を通じて社会的な課題の解決を目指す
新たな経営の考え方
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
これまでの企業と社会の関係
3
企業の価値と社会の価値はトレード?オフの関係
制約
費用
【企業】 【社会】
社会問題の解決
最大利益の追求
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
新しい事業観の登場
4
社会のニーズや問題に取り組むことで社会的価値を創造し
その結果、経済的価値が創造されるというアプローチ。
制約
費用
【企業】 【社会】
社会問題の解決社会問題の解決
最大利益の追求最大利益の追求
目的
結果
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
例.ボーダフォン
5
モバイルの普及およびサービス利用による
結果としての収益獲得
【企業】 【社会】
事業
社会的課題
働いて稼いだお金を
家族のもとに届ける
モバイル送金サービス
(M-PESA)
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
例.ネスレ
6
農業支援に基づく高品質コーヒーの安定的な調達
結果としての収益獲得
【企業】 【社会】
事業
社会的課題
貧困の克服
生活水準の向上
原料の高品質化による
コーヒーカプセル販売
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
例.コマツ
7
建設業の労働人口不足を克服すべく
スマコンを掲げたコマツ日本の取組みはCSV経営の好例
【企業】 【社会】
事業
社会的課題
労働人口不足の克服
スマート
コンストラクション
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN 8
CSRとの違い
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
CSR と CSV
9
CSR CSV
事業
CSR
事業
CSV
中核
事業
企業にとって、その他の課題のひとつ
別名「戦略的CSR」
企業にとって、中心的な課題。
事業そのもの。
CSV登場後、
「受動的CSR」と呼ばれる
Corporate Social Responsibility Creating Shared Value
Nagoya Institute of Technology, BRAND DESIGN
CSR と CSV
10
シチズンシップ、フィランソロピー、
持続可能性
企業と地域社会が
共同で価値を創出
狙い
任意、あるいは外圧に起因
「競争に不可欠」という
価値観に起因
モチベーション
利益の最大化とは別物 利益の最大化に不可欠利益との兼ね合い
テーマは、外部の報告書や
個人の嗜好によって決まる
テーマは企業ごとに異なり、
内発的である
取組内容
たとえば
フェアトレードで購入する
たとえば
調達方法を中心にした
バリューチェーンの再構築によって
品質と収穫量を向上させる
例
Corporate Social Responsibility Creating Shared Value
CSR CSV
企業の業績や
CSR予算の制限を受ける
企業の予算全体を再編成する資金

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