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LibreOfficeに関する近頃の5つの話題
榎真治
enoki@libreoffice.org
in Open Source Conference 2022 Online/Osaka
2022-01-29
最近OSCでアップデートネタやれてないので
5分間で簡単に紹介します
3
自己紹介
●
LibreOfficeコミュニティ(2010-)
– LibreOffice日本語チーム(2011-)
– The Document Foundationの
メンバー管理委員会副メンバ(2020-)
●
フリーでLibreOfficeサポート
– アイクラフトと一緒に
4
話題1:
来週にもLibreOffice7.3リリース
●
2011年からずっと半年に1回機能追加リリースのペース
●
OSC的には、大阪(1月末-2月頭)と京都(7月末-8月頭)
のころ
5
この1年のコミットもそこそこ安定
(平均週300弱くらい?)
http://dashboard.documentfoundation.org/
6
新型コロナの影響でダウンロード数かなり増えてる
●
2020年に引き続き2021年も多かった
●
その影響で寄付もそれなりに多い
●
2021年で約120万ユーロ(約1億5000万円以上)
7
7.3の新機能
●
相変わらずUX改善、相互運用性の改善が多い
●
パフォーマンスの改善もいくつか
https://wiki.documentfoundation.org/ReleaseNotes/7.3/ja
8
Writer:「変更の追跡」を強化
●
表の行の列挿入削除、テキストの移動、など
9
Calc:標準フィルタダイアログで色によるフィルタが
可能に
10
クリンゴン語、インタースラヴィック語追加
●
LibreOfficeらしいネタ
●
UIの翻訳したのではなく、言語リストに追加した
11
話題2:
オンライン版、Android/iOS/Chromebook
●
Collaboraが開発してLibreOfficeに持ってきて開発
●
2020年10月にCollaboraがフォークして別プロジェクト
●
その後も開発は強化されている、高機能化
12
マーケティングでの連携
●
デスクトップ、オンラインなど共通部分を
「LibreOffice Technology」と呼ぶことに
13
話題3:
シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州がLibreOfficeへ
●
PCは25,000台規模で切り替えを計画
●
OSもLinuxにする方向らしい
●
コストよりも柔軟性、デジタル主権、セキュリティにメ
リット
TDF Blog参照
14
話題4:
The Document Foundationのボード選挙
●
任期2年。7名+3名(副)
●
主要メンバ(議長、副議長)など7名中4名と+副の2名中1名が立候補しなかったので
そこそこ変わった
●
比較的新しい人や、ハンガリーの人など新しくボードへ
●
Redhatの凄腕開発者Caolan、CollaboraからはKendy(以前Deputies)などボード
へ戻ってきた人も
●
MC(選挙管理)の立場としては、単記移譲式投票制度(meek法)の計算ツール
(OpenSTV )がうまく動かずどうしようと思った
選挙結果
15
話題5:
欧州委員会がバグ報奨金(バグバウンティ)
●
セキュリティバグを見つけた人に報奨金を出す仕組み
●
欧州委員会「オープンソース戦略2020-2023」にそって
「オープンソースプログラムオフィス (EC OSPO)」が活動
●
今回の対象はLibreOfficeやMastodonなど5つを対象
欧州委員会のサイト
16
まとめ
1.来週にもLibreOffice7.3リリース
2.オンライン版、Android/iOS/Chromebookは別コミュニ
ティで発展
3.シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州がLibreOfficeへ
4.The Document Foundationのボード選挙
5.欧州委員会がバグ報奨金(バグバウンティ)

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