15. 正解はどれでしょうか?
2020/12/14 Division of Medical Oncology, Nippon Medical School Musashikosugi Hospital
集団に対してある癌の検診を行った
検診後に観察された変化の中で、検診が有効であったことを
示す根拠はどれか
a 検診で発見されたその癌の患者数の増加
b 検診で発見されたその癌の患者の生存率の上昇
c 集団全体におけるその癌の死亡率の低下
d 集団全体におけるその癌の罹患率の低下
e 検診に用いられた検査の陽性反応適中率の上昇
第106回(2012年)医師国家試験問題より。
16. Choosing Wisely in Japan
1. 健康で無症状の人々に対してPET-CT検査によるがん検診プログラムを推奨
しない
2. 健康で無症状の人々に対して血清CEAなどの腫瘍マーカー検査によるがん
検診を推奨しない
3. 健康で無症状の人々に対してMRI 検査による脳ドック検査を推奨しない
4. 自然軽快するような非特異的な腹痛でのルーチンの腹部CT検査を推奨しな
い
5. 臨床的に適用のないル-チンの尿道バルーンカテーテルの留置を推奨しな
い
Division of Medical Oncology, Nippon Medical School Musashikosugi Hospital
総合診療指導医コンソーシアム
General Medicine. 2015; 16: 3-4
21. 日本 vs 米国 検診推奨度の違い
対象部位 対象者 検診の方法
推奨
グレード
USPSTFの推奨グレード
胃がん 50歳以上男女
胃X線検査 B -
胃内視鏡検査 B -
ヘリコバクターピロリ抗体 I -
大腸が
ん
40歳以上男女
便潜血検査 A A (50~75歳)
S状結腸内視鏡検査 C A (50~75歳)
全大腸内視鏡検査 C A (50~75歳)
注腸X線検査 C -
肺がん 40歳以上男女
非高危険群に胸部X線検査、及び高危険
群に胸部X線検査と喀痰細胞診
B D
低線量CT I B (55-80歳高危険群)
子宮頸
がん
20歳以上女
細胞診(従来法) B
細胞診 A (21-65歳)
細胞診+ HPV検査(30-65歳)
細胞診(液状検体法) B
HPV検査を含む方法*11 I
乳がん
40-74歳 マンモグラフィ単独 B B (50-74歳)
40-64歳 マンモグラフィ+視触診 B -
40歳未満 マンモグラフィ単独法±視触診 I C (50歳未満)
全年齢 視触診 I D
全年齢 超音波検査 I -
国立がん研究センターがん予防?検診研究センター2016, USPSTF (U.S. Preventive Services Task Force)