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Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
肩こり?頸部痛
目白整形外科内科英文勉強会
担当:体幹班
令和元年7月29日
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
頸部痛と肩こり
?海外では「肩こり」はない!?
英語での表現は「choronic neck pain」、「Stiff neck」で
肩こりの症状は頸部痛として捉えられている。
?国際的にも頸部痛は多い!
国際的調査で1年間の頸部痛の訴えは全人口の40%。
Fejer R. Euro spine J. 2005
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
文献検索
検索ツール:pubmed 最近5年の文献。
キーワード:「choronic neck pain」
OR 「stiff neck」
結果:109件
ハンドサーチも加え、最終的に13文献を抄読。
運動学4文献、SR5文献、介入研究4文献
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ. 頸椎運動学 4文献
1. 3次元解析システマティックレビュー
1. 頸部痛者の歩行解析
2. 頸部痛者の挙上リフト動作解析
3. 頸部痛タイプの頸部動作解析
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?1
Differences in the kinematics of the
cervical and thoracic spine during
functional movement in individuals with
or without chronic neck pain: a
systematic review
Moghaddas . Physiotherapy. 2019
? 頸部痛者と健常者において機能的な動作中の頸椎と
胸椎の動きの差を明らかにするために、3次元動作解
析の研究をシステマティックレビューする。
目的
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?1 結果
? 5論文をレビュー。メタアナリシスはできなかった。
? すべてcase-controlと実験的研究。
? 対象
頸部痛のきっかけは、突然の発症、むち打ち、非特異的頸部痛、
頸椎のdystoniaなど。
? 測定
計測された動作は、歩行、頭上への持ち上げ動作、座位姿勢とタ
イピング、サンディング、game-based タスクなど。
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?1 結果?結論
頸部痛群に認められた運動の特徴
? 頸部の動きの速度低下:リーチ動作、game-based task
? 頸部の動きのスムースさの低下(速度のピークが多い):
game-based task
? 動作中の頸部屈曲増加:タイピング
? 体幹の回旋角度低下:歩行
? 頭頸部の動きの増加(dystonia患者において)など
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?2
People With Chronic Neck Pain Walk
With a Stiffer Spine
Falla. JOSPT. 2017
? 非特異的慢性頸部痛者の歩行時の脊柱の運動学を
調査すること。
目的
方法
? 頸部痛14名、コントロール14名。頸部条件3条件×?歩行
速度3条件でトレッドミル歩行時の脊柱を運動学解析。
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
頸部痛者は歩行時に体幹回旋が少なくを硬直させて
歩行している。
Ⅰ?2 結果
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?3
Altered spinal kinematics and muscle
recruitment pattern of the cervical and
thoracic spine in people with chronic
neck pain during functional task
Tsang. J Electromyogr Kinesiol. 2014
慢性頸部痛者の上肢での軽量物頭上作業時の頸椎お
よび胸椎の三次元運動学および筋肉動員パターンを
調査すること。
目的
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?3 方法
対象: 頸部痛30名、コントロール30名
課題: 測定:
?頸椎、胸椎の3次元運動解析
?筋電解析
僧帽筋上部
胸鎖乳突筋
C4,T4,T9の脊柱起立筋
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?3 結果①
頸部痛者の頸椎速度及び加速度の低下
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?3 結果②
上肢挙上、下垂時に頸部
痛者のglobal muscleの
筋活動増加
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?4
3-Dimensional cervical movement
characteristics in healthy subjects and
subgroups of chronic neck pain patients
based on their pain location
Waeyaert. Spine. 2016
? chronic neck pain(CNP)41名(45.7±14.3)と健常者156
名(40.8±13.19)の3D cervical kinematicsを調査するこ
と。
? サブグループでは頸椎運動と疼痛の関連を調査。
サブグループ ①頸部痛が左右対称
②頸部痛が左右非対称
目的?対象
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Ⅰ?4 方法
? 頸椎の動きはelectromagnetic tracking systemを用いて測定
? 受信機はhead (a) and the thorax (b)に装着
? 測定は3回実施
1) axial rotation (AR); 2) lateral-bending (LB); 3) flexion-extension (FE)
? 測定後, Neck Disability Index 及び疼痛部位を確認
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅰ?4 結果
?LB可動域は健常群(68.67°SD:+15.17°)
がCNP群(59.28°;SD:+15.41° )より有意に大きかった
?事後解析ではLB可動域が健常者と比較して②グループが大幅に
少ない
? Neck Disability Indexと頸椎運動の変化は中等度の相関
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頸椎運動学まとめ
? 慢性頸部痛者は円滑な頸椎運動が低下する。
? 頸部痛の対称か非対称で運動が異なる可能性。
? 頸部痛は腰椎部の運動にも影響を及ぼす可能性。
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Ⅱ. システマティックレビュー 5文献
1. 徒手療法と運動効果
2. 徒手療法効果
3. ヨガ効果
4. 予後予測
5. 費用効果
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
非特異的頸部痛(NP)を有する患者に対する様々な徒
手療法(MT)および運動のエビデンスをStage毎にレ
ビューすること。
目的
Ⅱ-1
The efficacy of manual therapy and
exercise for treating non-specific neck
pain: A systematic review
Hidalgo. J Back Musculoskelet Rehabili. 2017
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅱ-1 方法
? 2000年1月から2015年12月までの文献レビュー。
? NPは6週間未満の急性疼痛、6?12週間の亜急性
疼痛、および12週間を超える慢性疼痛で分類。
? MTは1:マニピュレーション 2: 「筋収縮リリース」、
「トリガーポイント」、「筋肉MET」 3: MT2とMT1の
組み合わせ 4: Mulliganコンセプト(MWM)
結果
216文献から最終的に23文献採用。
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Ⅱ-1 結果① 急性期?亜急性期への効果
? 頸椎M1>腰椎運動
? 電気/温熱療法+MT1>電気/温熱療法のみ
? 包括的なMT2>MT2のみ
? MT3 or 在宅運動>通常診療
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Ⅱ-1 結果② 慢性NPに対する介入の効果
? MT1=MT2=MT4 伸展運動はややMT1が有効に見える
? 頸椎へのMT1=キネシオテープ
? 頸椎へのMT1=胸椎へのMT1
? MT>無治療
? 赤外線治療+運動療法>赤外線治療、運動療法、MT1単独
? 症候性脊椎レベルに対するMT2=「偽」MT2(ランダムな位置)
結論
MTと運動と組み合わせることが、MTまたは運動単独よ
りも優れている。
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神経根症状や頸性頭痛を伴うまたは伴わない頸部痛
に対する、マニュピレーションまたはモビライゼーション
の効果を評価すること。
目的
Ⅱ-2
Manipulation and mobilisation for neck
pain contrasted against an inactive
control or another active treatment
Gross. Cochrane Database Syst Rev. 2015
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Ⅱ-2 方法
? 2014年11月までの文献で調査。
? 文献は成人の急性/亜急性/慢性頸部痛に対してマ
ニュピレーションまたはモビライゼーションを行ったラ
ンダム化比較試験(RCT)を採用。
? 2人のレビュワーが調査し、文献の質を評価(very
low, low, moderate, high quality)、リスク比(RRs)と
標準化平均差(SMDs)を算出した。
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Ⅱ-2 結果①
?51文献採用。計2920名。
? 内訳
18文献:manipulation/mobilisation vs control
34文献:manipulation/mobilisation vs another
treatment
1文献:manipulation vs mobilisation
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Ⅱ-2 結果② Moderate Quality 以上の結果を抜粋
頸椎マニュvs another active treatment
? 急性/慢性頸部痛に対して、複数のマニュピレーションと複数のモビライゼーションと
では痛み、機能、生活の質、GPE、満足度に即時、短期、中期で同様の効果が
あった(moderate to high quality)
? 急性/亜急性頸部痛に対して、複数回のマニュピレーションは薬物療法と比較し、痛
みと機能を即時、長期に改善する。moderate quality
胸椎マニュ vs inactive control
?胸椎マニュピレーションは急性/亜急性頸部痛の痛みを短期で軽減(5 trials)。急性/
慢性期の機能を短期で改善する(4 trials ) moderate quality
胸椎マニュ vs 胸椎mobi
?胸椎マニュは慢性頸部痛に対して、胸椎モビと比較し痛みの軽減は同等。(one trial,
100 participants, moderate quality)
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Ⅱ-2 結論
? 頸部痛と機能、QOLにおいて胸椎マニュピレーションはコント
ロールと比較し支持できるが、頸椎マニュ及びモビは多様な
結果である。
? 頸椎マニュとモビの比較は即時/短期/中期で同様の結果を示
していた。
? 複数部位の頸椎マニュピレーションは薬物療法と比較し即時/
中期/長期において痛みと機能の改善に良さそうである。
? 稀ではあるがマニュピレーションには重篤な有害事象も存在
する。モビライゼーションの質の高い研究が必要とされる。
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Ⅱ-3
Effects of yoga on chronic neck pain
: a systematic review and meta-analysis
Holger. Clinical Rehabilitation .2017
? 慢性頸部痛に対してヨガが効果的であるかどうか調査す
ること。
目的
Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic
Ⅱ-3 方法
? 2017年1月までの文献で検索
? 対象:18歳以上で慢性頸部痛がある方(12週間以上続く疼痛)
? 少なくとも1回はヨガによる介入があるもの
ヨガの種類: ?ヨガの姿勢を含む運動ベースの介入
?ヨガの姿勢を含まない瞑想ベースの介入
? 頸部痛の強さ、頸部痛による機能障害、QOL、心理、安全性につい
てのoutcomeがある研究を検索
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Ⅱ-3 結果
ヨガ vs usual care
? 3文献 188名 2/3の研究では低いバイアス
? 参加者の平均年齢は47.5歳、82.4%が女性、ヨガの介入は、
平均9週間、頻度は平均毎週1回
? 短期間において、ヨガがusual careと比較して、頸部痛の強さ、
頸部痛に関連する機能障害、QOL、心理において有意差あり
? ヨガは運動メインと瞑想メインの両方で慢性頸部痛に効果的
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Ⅱ-3 結論
? ヨガは慢性頸部痛、それに関連する機能障害、QOL、心理に
短期的な影響を及ぼし、ヨガが良い治療法の選択肢である可
能性を示唆している。
? 長期的な調査には欠けているが、慢性頸部痛のある患者に、
ヨガは安全で効果的、補助的な運動と考えられる。
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Ⅱ-4
Prognostic factors for persistent pain
after a first episode of nonspecific
idiopathic, non-traumatic neck pain: a
systematic review
Martine . Musculoskeletal Science and Practice. 2019
非特異的頸部痛の最初のエピソードから3?6?12ヵ月後の
疼痛強度と非回復の予後因子を特定すること。
目的
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Ⅱ-4 方法
? 2017年10月21日までのプロスペクティブ予後研究を
検索し、主な結果は非回復性および疼痛強度
? QUIPS:研究の質評価
? 検索ワード:
(1) chronification (2) neck pain (3) prognostic factors
? 研究の特徴
?慢性疼痛は3ヵ月以上持続する疼痛
?追跡期間が3ヵ月以上の研究
?特定の治療法の予測因子を報告した研究は除外
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Ⅱ-4 結果
痛みの強さ(3研究) 自覚的な不回復(5研究)
追跡期間 3ヶ月、1年 3ヶ月(2)、6ヶ月(1)、1年(2)
Outcome NRS(2)、yes/no(1) point Likert scale(5)
研究の特徴
? 急性、亜急性頸部痛者2,446名の予後因子を分析(61%女性)
? 4つの研究は前向きコホート研究、2つはRCT
? プライマリケア(4件)、カイロプラクティック(1)、一般集団(1)
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Ⅱ-4 考察?結論
痛みの強さ
12ヵ月後の追跡調査で、「年齢> 40歳」と「伴う腰痛」において
中等度の関連があった。
回復困難
12ヵ月後の追跡調査で、「頸部痛の既往」と「伴う頭痛」におい
て中程度の関連があった。
結論
非特異的頸部疼痛の疼痛発症後1年までの間に回復が認め
られない患者の因子は、「年齢(> 40歳)」、「頸部痛に随伴する
腰痛と頭痛」、「頸部痛の既往」が含まれた。
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Ⅱ-5
Cost-effectiveness of exercise therapy in
the treatment of non-specific neck pain
and low back pain: a systematic review
with meta-analysis.
Miyamoto. Br J Sports Med. 2018
? 非特異的な頸部痛?腰痛に対する運動療法の費用対効果につ
いて調べること。
? 非特異的な頸部痛?腰痛を対象、費用を検討している文献。
目的?対象
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Ⅱ-5 結果
? 臨床的な文献5、経済的な文献3。
? Outcome
ost per quality-adjusted life-year(QALY)、これに臨床所見(疼痛?
機能障害?主観的効果?回復)を加えたもの。
? 亜急性?慢性の腰痛に対する運動療法は、通常の治療と比べて費
用対効果高い。
? 頸部痛及び亜急性?慢性腰痛に対する運動療法は、その他の治療
(徒手療法?理学療法?認知行動療法)と比べて費用対効果高くない。
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Ⅱ-5 結論
? 亜急性?慢性の腰痛に対する運動療法は、通常の治療
と比べて費用対効果高い。
? 経済的指標に対しては、多くの研究でバイアスが大きい
と判断している。
? 頸部痛および急性腰痛に対する通常の治療、急性腰痛
に対する他の介入、ならびに頸部疼痛および腰痛に対
するさまざまな種類の治療と比較した運動療法に関す
る証拠は依然として決定的でない。
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Ⅲ. 介入研究 4文献
1. 伸縮弾性バンド vs 一般的な集学的治療 RCT
→NDI, painなど 群間に有意差なし
2. CCFトレーニング群 vs 固有受容トレーニング群 RCT
→NDIなど 群間に有意差なし
3. 個別介入 vs 非個別介入 vs 治療なし RCT
→NDI 長期結果(15ヶ月) (非個別>個別) >> 治療なし
4. 陸トレと水中トレの組み合わせ Chort study
Iversen. J Rehabil Med. 2018
Izquierdo. J Rehabil Med. 2016
Cuesta-Vargas. Plos one. 2015
Svedmark. BMC Musculoskeletal Disorders. 2016
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介入内容
固有受容トレーニング
CCF(頭頸部屈曲)伸縮バンドエクササイズ
Ⅲ-1 Ⅲ-2
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慢性非特異的頸部痛に対する集学的理学療法介
入として陸上でのエクササイズ、水泳、健康教育
を行い8週間の効果を解析すること。
目的
Ⅲ-4
Changes in Disability, Physical/Mental Health
States and Quality of Life during an 8-Week
Multimodal Physiotherapy Programme in
Patients with Chronic Non-Specific Neck Pain:
A Prospective Cohort Study
Cuesta-Vargas. Plos one. 2015
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Ⅲ-4 方法
? 対象:慢性頸部痛者175名(発症から12週以上)
取り込み:コミュニティーセンターからのボランティア
除外:器質的疾患、精神疾患、内科疾患など
? 介入頻度:週3回8週間、1回60分
? 内容:
①30分陸上エクササイズ(mobility, motor control, resistance
and strengthening of the neck muscles)
②30分のスイミング(頸部ニュートラルを意識させスノーケル使用
で上肢ストローク)
③患者教育はデカログとエクササイズ中の繰り返しの指導
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Ⅲ-4 結果①
? 脱落は9名で166名で解析した。53%は女性。
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Ⅲ-4 結果②
考察?結論
痛み及び活動性、生活の質の有意な改善あり。
先行研究と比較し、複合的な介入で改善率が良い
傾向。効果の証明にはRCTが望まれる。
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治療まとめ
? 頸部痛治療は何もやらないよりは、運動やセラピ
ストの介入を行った方が治療成績は良い。
? 頸部痛の理学療法は、様々な方法で効果が認め
られているが、徒手療法や運動療法の組み合わ
せが最も効果が高い。
? 徒手療法において頸椎mobiと頸椎マニュ、胸椎マ
ニュと胸椎mobiで効果の違いは認められていない。

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肩こり?頚部痛に対する治療の文献まとめNeck pain treatment

  • 1. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic 肩こり?頸部痛 目白整形外科内科英文勉強会 担当:体幹班 令和元年7月29日
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  • 3. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic 文献検索 検索ツール:pubmed 最近5年の文献。 キーワード:「choronic neck pain」 OR 「stiff neck」 結果:109件 ハンドサーチも加え、最終的に13文献を抄読。 運動学4文献、SR5文献、介入研究4文献
  • 4. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ. 頸椎運動学 4文献 1. 3次元解析システマティックレビュー 1. 頸部痛者の歩行解析 2. 頸部痛者の挙上リフト動作解析 3. 頸部痛タイプの頸部動作解析
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  • 6. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?1 結果 ? 5論文をレビュー。メタアナリシスはできなかった。 ? すべてcase-controlと実験的研究。 ? 対象 頸部痛のきっかけは、突然の発症、むち打ち、非特異的頸部痛、 頸椎のdystoniaなど。 ? 測定 計測された動作は、歩行、頭上への持ち上げ動作、座位姿勢とタ イピング、サンディング、game-based タスクなど。
  • 7. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?1 結果?結論 頸部痛群に認められた運動の特徴 ? 頸部の動きの速度低下:リーチ動作、game-based task ? 頸部の動きのスムースさの低下(速度のピークが多い): game-based task ? 動作中の頸部屈曲増加:タイピング ? 体幹の回旋角度低下:歩行 ? 頭頸部の動きの増加(dystonia患者において)など
  • 8. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?2 People With Chronic Neck Pain Walk With a Stiffer Spine Falla. JOSPT. 2017 ? 非特異的慢性頸部痛者の歩行時の脊柱の運動学を 調査すること。 目的 方法 ? 頸部痛14名、コントロール14名。頸部条件3条件×?歩行 速度3条件でトレッドミル歩行時の脊柱を運動学解析。
  • 9. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic 頸部痛者は歩行時に体幹回旋が少なくを硬直させて 歩行している。 Ⅰ?2 結果
  • 10. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?3 Altered spinal kinematics and muscle recruitment pattern of the cervical and thoracic spine in people with chronic neck pain during functional task Tsang. J Electromyogr Kinesiol. 2014 慢性頸部痛者の上肢での軽量物頭上作業時の頸椎お よび胸椎の三次元運動学および筋肉動員パターンを 調査すること。 目的
  • 11. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?3 方法 対象: 頸部痛30名、コントロール30名 課題: 測定: ?頸椎、胸椎の3次元運動解析 ?筋電解析 僧帽筋上部 胸鎖乳突筋 C4,T4,T9の脊柱起立筋
  • 12. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?3 結果① 頸部痛者の頸椎速度及び加速度の低下
  • 13. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?3 結果② 上肢挙上、下垂時に頸部 痛者のglobal muscleの 筋活動増加
  • 14. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?4 3-Dimensional cervical movement characteristics in healthy subjects and subgroups of chronic neck pain patients based on their pain location Waeyaert. Spine. 2016 ? chronic neck pain(CNP)41名(45.7±14.3)と健常者156 名(40.8±13.19)の3D cervical kinematicsを調査するこ と。 ? サブグループでは頸椎運動と疼痛の関連を調査。 サブグループ ①頸部痛が左右対称 ②頸部痛が左右非対称 目的?対象
  • 15. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?4 方法 ? 頸椎の動きはelectromagnetic tracking systemを用いて測定 ? 受信機はhead (a) and the thorax (b)に装着 ? 測定は3回実施 1) axial rotation (AR); 2) lateral-bending (LB); 3) flexion-extension (FE) ? 測定後, Neck Disability Index 及び疼痛部位を確認
  • 16. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅰ?4 結果 ?LB可動域は健常群(68.67°SD:+15.17°) がCNP群(59.28°;SD:+15.41° )より有意に大きかった ?事後解析ではLB可動域が健常者と比較して②グループが大幅に 少ない ? Neck Disability Indexと頸椎運動の変化は中等度の相関
  • 17. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic 頸椎運動学まとめ ? 慢性頸部痛者は円滑な頸椎運動が低下する。 ? 頸部痛の対称か非対称で運動が異なる可能性。 ? 頸部痛は腰椎部の運動にも影響を及ぼす可能性。
  • 18. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ. システマティックレビュー 5文献 1. 徒手療法と運動効果 2. 徒手療法効果 3. ヨガ効果 4. 予後予測 5. 費用効果
  • 19. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic 非特異的頸部痛(NP)を有する患者に対する様々な徒 手療法(MT)および運動のエビデンスをStage毎にレ ビューすること。 目的 Ⅱ-1 The efficacy of manual therapy and exercise for treating non-specific neck pain: A systematic review Hidalgo. J Back Musculoskelet Rehabili. 2017
  • 20. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-1 方法 ? 2000年1月から2015年12月までの文献レビュー。 ? NPは6週間未満の急性疼痛、6?12週間の亜急性 疼痛、および12週間を超える慢性疼痛で分類。 ? MTは1:マニピュレーション 2: 「筋収縮リリース」、 「トリガーポイント」、「筋肉MET」 3: MT2とMT1の 組み合わせ 4: Mulliganコンセプト(MWM) 結果 216文献から最終的に23文献採用。
  • 21. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-1 結果① 急性期?亜急性期への効果 ? 頸椎M1>腰椎運動 ? 電気/温熱療法+MT1>電気/温熱療法のみ ? 包括的なMT2>MT2のみ ? MT3 or 在宅運動>通常診療
  • 22. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-1 結果② 慢性NPに対する介入の効果 ? MT1=MT2=MT4 伸展運動はややMT1が有効に見える ? 頸椎へのMT1=キネシオテープ ? 頸椎へのMT1=胸椎へのMT1 ? MT>無治療 ? 赤外線治療+運動療法>赤外線治療、運動療法、MT1単独 ? 症候性脊椎レベルに対するMT2=「偽」MT2(ランダムな位置) 結論 MTと運動と組み合わせることが、MTまたは運動単独よ りも優れている。
  • 23. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic 神経根症状や頸性頭痛を伴うまたは伴わない頸部痛 に対する、マニュピレーションまたはモビライゼーション の効果を評価すること。 目的 Ⅱ-2 Manipulation and mobilisation for neck pain contrasted against an inactive control or another active treatment Gross. Cochrane Database Syst Rev. 2015
  • 24. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-2 方法 ? 2014年11月までの文献で調査。 ? 文献は成人の急性/亜急性/慢性頸部痛に対してマ ニュピレーションまたはモビライゼーションを行ったラ ンダム化比較試験(RCT)を採用。 ? 2人のレビュワーが調査し、文献の質を評価(very low, low, moderate, high quality)、リスク比(RRs)と 標準化平均差(SMDs)を算出した。
  • 25. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-2 結果① ?51文献採用。計2920名。 ? 内訳 18文献:manipulation/mobilisation vs control 34文献:manipulation/mobilisation vs another treatment 1文献:manipulation vs mobilisation
  • 26. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-2 結果② Moderate Quality 以上の結果を抜粋 頸椎マニュvs another active treatment ? 急性/慢性頸部痛に対して、複数のマニュピレーションと複数のモビライゼーションと では痛み、機能、生活の質、GPE、満足度に即時、短期、中期で同様の効果が あった(moderate to high quality) ? 急性/亜急性頸部痛に対して、複数回のマニュピレーションは薬物療法と比較し、痛 みと機能を即時、長期に改善する。moderate quality 胸椎マニュ vs inactive control ?胸椎マニュピレーションは急性/亜急性頸部痛の痛みを短期で軽減(5 trials)。急性/ 慢性期の機能を短期で改善する(4 trials ) moderate quality 胸椎マニュ vs 胸椎mobi ?胸椎マニュは慢性頸部痛に対して、胸椎モビと比較し痛みの軽減は同等。(one trial, 100 participants, moderate quality)
  • 27. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-2 結論 ? 頸部痛と機能、QOLにおいて胸椎マニュピレーションはコント ロールと比較し支持できるが、頸椎マニュ及びモビは多様な 結果である。 ? 頸椎マニュとモビの比較は即時/短期/中期で同様の結果を示 していた。 ? 複数部位の頸椎マニュピレーションは薬物療法と比較し即時/ 中期/長期において痛みと機能の改善に良さそうである。 ? 稀ではあるがマニュピレーションには重篤な有害事象も存在 する。モビライゼーションの質の高い研究が必要とされる。
  • 28. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-3 Effects of yoga on chronic neck pain : a systematic review and meta-analysis Holger. Clinical Rehabilitation .2017 ? 慢性頸部痛に対してヨガが効果的であるかどうか調査す ること。 目的
  • 29. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-3 方法 ? 2017年1月までの文献で検索 ? 対象:18歳以上で慢性頸部痛がある方(12週間以上続く疼痛) ? 少なくとも1回はヨガによる介入があるもの ヨガの種類: ?ヨガの姿勢を含む運動ベースの介入 ?ヨガの姿勢を含まない瞑想ベースの介入 ? 頸部痛の強さ、頸部痛による機能障害、QOL、心理、安全性につい てのoutcomeがある研究を検索
  • 30. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-3 結果 ヨガ vs usual care ? 3文献 188名 2/3の研究では低いバイアス ? 参加者の平均年齢は47.5歳、82.4%が女性、ヨガの介入は、 平均9週間、頻度は平均毎週1回 ? 短期間において、ヨガがusual careと比較して、頸部痛の強さ、 頸部痛に関連する機能障害、QOL、心理において有意差あり ? ヨガは運動メインと瞑想メインの両方で慢性頸部痛に効果的
  • 31. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-3 結論 ? ヨガは慢性頸部痛、それに関連する機能障害、QOL、心理に 短期的な影響を及ぼし、ヨガが良い治療法の選択肢である可 能性を示唆している。 ? 長期的な調査には欠けているが、慢性頸部痛のある患者に、 ヨガは安全で効果的、補助的な運動と考えられる。
  • 32. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-4 Prognostic factors for persistent pain after a first episode of nonspecific idiopathic, non-traumatic neck pain: a systematic review Martine . Musculoskeletal Science and Practice. 2019 非特異的頸部痛の最初のエピソードから3?6?12ヵ月後の 疼痛強度と非回復の予後因子を特定すること。 目的
  • 33. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-4 方法 ? 2017年10月21日までのプロスペクティブ予後研究を 検索し、主な結果は非回復性および疼痛強度 ? QUIPS:研究の質評価 ? 検索ワード: (1) chronification (2) neck pain (3) prognostic factors ? 研究の特徴 ?慢性疼痛は3ヵ月以上持続する疼痛 ?追跡期間が3ヵ月以上の研究 ?特定の治療法の予測因子を報告した研究は除外
  • 34. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-4 結果 痛みの強さ(3研究) 自覚的な不回復(5研究) 追跡期間 3ヶ月、1年 3ヶ月(2)、6ヶ月(1)、1年(2) Outcome NRS(2)、yes/no(1) point Likert scale(5) 研究の特徴 ? 急性、亜急性頸部痛者2,446名の予後因子を分析(61%女性) ? 4つの研究は前向きコホート研究、2つはRCT ? プライマリケア(4件)、カイロプラクティック(1)、一般集団(1)
  • 35. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-4 考察?結論 痛みの強さ 12ヵ月後の追跡調査で、「年齢> 40歳」と「伴う腰痛」において 中等度の関連があった。 回復困難 12ヵ月後の追跡調査で、「頸部痛の既往」と「伴う頭痛」におい て中程度の関連があった。 結論 非特異的頸部疼痛の疼痛発症後1年までの間に回復が認め られない患者の因子は、「年齢(> 40歳)」、「頸部痛に随伴する 腰痛と頭痛」、「頸部痛の既往」が含まれた。
  • 36. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-5 Cost-effectiveness of exercise therapy in the treatment of non-specific neck pain and low back pain: a systematic review with meta-analysis. Miyamoto. Br J Sports Med. 2018 ? 非特異的な頸部痛?腰痛に対する運動療法の費用対効果につ いて調べること。 ? 非特異的な頸部痛?腰痛を対象、費用を検討している文献。 目的?対象
  • 37. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-5 結果 ? 臨床的な文献5、経済的な文献3。 ? Outcome ost per quality-adjusted life-year(QALY)、これに臨床所見(疼痛? 機能障害?主観的効果?回復)を加えたもの。 ? 亜急性?慢性の腰痛に対する運動療法は、通常の治療と比べて費 用対効果高い。 ? 頸部痛及び亜急性?慢性腰痛に対する運動療法は、その他の治療 (徒手療法?理学療法?認知行動療法)と比べて費用対効果高くない。
  • 38. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅱ-5 結論 ? 亜急性?慢性の腰痛に対する運動療法は、通常の治療 と比べて費用対効果高い。 ? 経済的指標に対しては、多くの研究でバイアスが大きい と判断している。 ? 頸部痛および急性腰痛に対する通常の治療、急性腰痛 に対する他の介入、ならびに頸部疼痛および腰痛に対 するさまざまな種類の治療と比較した運動療法に関す る証拠は依然として決定的でない。
  • 39. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅲ. 介入研究 4文献 1. 伸縮弾性バンド vs 一般的な集学的治療 RCT →NDI, painなど 群間に有意差なし 2. CCFトレーニング群 vs 固有受容トレーニング群 RCT →NDIなど 群間に有意差なし 3. 個別介入 vs 非個別介入 vs 治療なし RCT →NDI 長期結果(15ヶ月) (非個別>個別) >> 治療なし 4. 陸トレと水中トレの組み合わせ Chort study Iversen. J Rehabil Med. 2018 Izquierdo. J Rehabil Med. 2016 Cuesta-Vargas. Plos one. 2015 Svedmark. BMC Musculoskeletal Disorders. 2016
  • 40. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic 介入内容 固有受容トレーニング CCF(頭頸部屈曲)伸縮バンドエクササイズ Ⅲ-1 Ⅲ-2
  • 41. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic 慢性非特異的頸部痛に対する集学的理学療法介 入として陸上でのエクササイズ、水泳、健康教育 を行い8週間の効果を解析すること。 目的 Ⅲ-4 Changes in Disability, Physical/Mental Health States and Quality of Life during an 8-Week Multimodal Physiotherapy Programme in Patients with Chronic Non-Specific Neck Pain: A Prospective Cohort Study Cuesta-Vargas. Plos one. 2015
  • 42. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅲ-4 方法 ? 対象:慢性頸部痛者175名(発症から12週以上) 取り込み:コミュニティーセンターからのボランティア 除外:器質的疾患、精神疾患、内科疾患など ? 介入頻度:週3回8週間、1回60分 ? 内容: ①30分陸上エクササイズ(mobility, motor control, resistance and strengthening of the neck muscles) ②30分のスイミング(頸部ニュートラルを意識させスノーケル使用 で上肢ストローク) ③患者教育はデカログとエクササイズ中の繰り返しの指導
  • 43. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅲ-4 結果① ? 脱落は9名で166名で解析した。53%は女性。
  • 44. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic Ⅲ-4 結果② 考察?結論 痛み及び活動性、生活の質の有意な改善あり。 先行研究と比較し、複合的な介入で改善率が良い 傾向。効果の証明にはRCTが望まれる。
  • 45. Mejiro Orthopedics and Internal Medicine Clinic 治療まとめ ? 頸部痛治療は何もやらないよりは、運動やセラピ ストの介入を行った方が治療成績は良い。 ? 頸部痛の理学療法は、様々な方法で効果が認め られているが、徒手療法や運動療法の組み合わ せが最も効果が高い。 ? 徒手療法において頸椎mobiと頸椎マニュ、胸椎マ ニュと胸椎mobiで効果の違いは認められていない。

Editor's Notes

  • #29: 慢性颈部鵜痛に対してヨガが効果的であるかどうか调査した文献をシステマティックレビューする。また、それらの文献をメタアナリシスする。
  • #30: ヨガの伝统、长さ、频度、またはプログラムの期间に関して制限はありませんでした。とりわけヨガを含むマルチモーダル介入に関する研究は除外された。
  • #34: (1)慢性化(2)首の痛み()予后因子
  • #35: これら3つの研究のうち、2つの研究が狈搁厂疼痛スコア(0-10)を使用し、1つの研究で患者は1日以上続いた痛みまたは疼痛があるかどうかを寻ねられた(はい/いいえ)。
  • #37: 非特异的颈部痛および腰痛の治疗における运动疗法の费用対効果メタアナリシスによる系统的レビュー