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? 防災科研
2024.3.5
実動機関の情報共有、
その効果と課題
(研)防災科学技術研究所 先進防災技術連携研究センター
研究統括 伊勢 正
1
2024年3月5日(火)
令和5年度第4回災害レジリエンス共創研究会 「令和6年能登半島地震」報告会
? 防災科研
2024.3.5
2
【初動】石川県庁へ
1月1日 20:55頃
馳知事、西垣副知事、古賀副大臣とともに、ISUTの一員として、
陸自ヘリで市ヶ谷駐屯地(防衛省)から金沢駐屯地経由で石川県庁へ
16:06 最初の地震
16:10 本震
16:40 自宅出発
17:15 合同庁舎8号館
(内閣府)
20:15頃 内閣府出発
CH-47J(統合幕僚監部Xより)
? 防災科研
2024.3.5
3
【状況把握】知事室における会議に参加
1月1日 23:25 石川県庁到着 すぐに知事室で会議
? 防災科研
2024.3.5
4
【現状】石川県庁における対応状況の現状把握
1月1日 23:45頃 県庁到着直后の灾害対策本部室の様子
? 防災科研
2024.3.5
5
【現状】石川県庁における対応状況の現状把握
Google MAP
1月1日 23:45頃 県庁到着直后の灾害対策本部室の様子
? 防災科研
2024.3.5
6
【調整】陸上自衛隊が主導し情報集約を開始
1月2日 05:30頃 陸上自衛隊第10師団(名古屋?守山)
副師団長が中心となり実動機関の情報集約を呼びかける
? 防災科研
2024.3.5
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【調整】GISを活用した集約を提案
1月2日 05:30頃 陸上自衛隊第10師団(名古屋?守山)
副師団長と情報共有のためのパソコン提供等に関して協議
発表者
実は、陸自の客員研究員も
? 防災科研
2024.3.5
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【補足】内閣府SIP第3期
「スマート防災ネットワークの構築」
【5つのサブ課題】
A:災害情報の広域かつ瞬時把握?共有
B:リスク情報による防災行動の促進
C:災害実動機関における組織横断の
情報共有?活?
D:流域内の貯留機能を最?限活?した
被害軽減の実現
E:防災デジタルツインの構築
実動機関:
消防、警察、自衛隊、海上保安庁、
DMAT、TEC-FORCE
(C)災害実動機関における組織横断の情報共有?活用
サブ課題Cでは、災害時情報集約支援体制の高度化として、
国難災害への対応を見据えた体制の強化?拡充、対応手順
の標準化、実効性を担保する訓練プログラム開発等を行うと
ともに、実動機関の現場活動における情報収集?共有をサ
ポートするAI、画像?音声認識技術等を活用した災害情報
収集?自動解析技術等の開発に取り組む。
(公募要領より抜粋)
災害現場DX
公募要領の図に加筆
従来の情報共有
(SIP4D)の領域
? 防災科研
2024.3.5
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【統合】各実動機関の情報統合に着手
消防
自衛隊
防災科研
警察
1月2日 08:30頃 各実動機関(消防、警察、自衛隊)の情報を紙地図に集約
? 防災科研が電子地図化 ? ISUT-SITEで統合
? 防災科研
2024.3.5
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【統合】各実動機関の情報統合に着手
各実動機関(消防、警察、自衛隊)の情報(道路)
をISUT-SITEで統合(1/4夜の状況)
消防
警察 自衛隊
ISUT-SITE
防災関係機関が閲覧
? 防災科研
2024.3.5
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【直接提供】陸上自衛隊の隊員が偵察情報を直接入力
偵察車両の走行実績を、陸上自衛隊の隊員が、専用入力システム(NIED提供)に直接入力し、
県の道路情報と重畳(2024/1/6 16:30現在)
?完全な孤立地域の抽出
?通れる可能性、優先的に啓開する道路の目安 として活用
緑:自衛隊等の実動機関の走行実績(走破性の高い車両)
青:県の道路情報(一般車も通れる道路)
自衛隊が直接入力
? 防災科研
2024.3.5
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【高度化】陸上自衛隊からの直接情報提供の高度化、多様化
写真左上
自衛隊の車両の通行実績と、通行可能な車両区分
偵察車両の走行実績に、施設科が区分を追加
(2023/1/9より車両区分の入力を開始)
写真右上
生活支援(給水、給食、入浴)の実施場所
(2023/1/6より入力開始)
写真左下
支援部隊の展開状況
(2023/1/2より入力)
通行可能な車両区分 給水、給食、入浴
部隊展開状況
陸上自衛隊からの専用システム(NIED提供)を介した直接情報提供の高度化
? 防災科研
2024.3.5
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【利活用】集約された情報を各実動機関が利活用
ISUT-SITEで集約された実動機関の情報を、各実動機関が利活用
写真左上
ISUT要員が、ISUT-SITEについて、DMAT隊員に
説明する様子(石川県庁にて)
写真右上
DMAT隊員が
?実動機関の通行実績+孤立集落位置
を閲覧している様子(石川県庁にて)
写真左下
各実動機関の集まるスペースで大型モニターに実動
機関の通行実績が投影されている様子
(石川県庁6階の災害対策本部室にて)
写真右下
中方面総監部(伊丹)で入力された情報を石川県
庁の自衛隊が確認する様子(石川県庁にて)
? 防災科研
2024.3.5
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【利活用】集約された情報を各実動機関が利活用(生活支援の例)
他機関(行政等)からの情報と重畳
? 生活支援情報(給水、給食、入浴)について、他機関(行政等)の活動と重畳
? これにより、空間的な過不足が視覚的に明らかになり、さらなる支援強化につながる
ISUT-SITE
防災関係機関が閲覧
? 防災科研
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【補足】オルソ画像とは
国土地理院のHPより
アプリがあれば
現場でも作れる
X m
X+α m
X m
X m
いわば
即席Google Earth
デカい画像!
GISで扱いにくい
課題
防災科研が
無償システム支給
対策
? 防災科研
2024.3.5
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【高度な情報共有】オルソ画像の迅速な共有
民間企業の協力により、被災地域のドローン画像(オルソ画像)を迅速に共有
? 輪島など現地の民間企業等が撮影、加工したオルソ画像を、専用システムを介して、
ISUT-SITEで各機関に共有(2024/1/17より開始)
画像左
ドローン業者に提供したパイロットシステム
現地からドローン業者自身がオルソ画像を
アップロードした様子
画像右上
左のパイロットシステムを介して共有され
たオルソ画像を反映したISUT-SITE
協力
イームズロボティクス株式会社
JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)
パイロットシステム(被災地に入った業者に提供)
被災地でオルソ画像を作成?登録 SIP4Dに登録
タイル処理
自動 自動
ISUT-SITE
防災関係機関が閲覧
? 防災科研
2024.3.5
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【高度な情報共有】オルソ画像の迅速な共有
自治体等から委託を受けた複数の民間企業が、現地から直接情報共有
ISUT-SITE
防災関係機関が閲覧
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【高度な情報共有】オルソ画像の迅速な共有
マルチローターだけでなく、固定翼のオルソ画像も共有
? 固定翼ドローンは、マルチローターよりも広範囲
(今回:最長約6.5km)の画像を撮影可能
? 津波被害の把握に適した撮影が可能
画像左
ドローン業者に提供したパイロットシステム
現地からドローン業者自身がオルソ画像を
アップロードした様子
画像右上
左のパイロットシステムを介して共有され
たオルソ画像を反映したISUT-SITE
協力
イームズロボティクス株式会社
JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)
パイロットシステム(被災地に入った業者に提供)
被災地でオルソ画像を作成?登録 SIP4Dに登録
タイル処理
自動 自動
今回使用した飛行艇型のドローン
ISUT-SITE
防災関係機関が閲覧
? 防災科研
2024.3.5
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まとめ
【実動機関の情報共有の効果】
?消防、警察、自衛隊の情報共有の効果を実証
陸上自衛隊については、
提供した専用システムから “直接情報入力” を実現
【課題】
?どうやって、十分なPC等の端末を提供するのか?
?通信途絶対策は?
?各機関の既往システムとどのように連接するか?
?被災基礎自治体を含めた情報共有の強化
引き続き、SIP第3期で研究開発を遂行
?複数機関からのオルソ画像の直接提供を実証
背景)
熊本地震も、胆振東部地震も??
基礎自治体からの入力って可能?
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2024.3.5
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【問い合わせ】
国立研究開発法人 防災科学技術研究所
先進防災情報連携研究センター
研究統括 伊勢 正
TEL: 029-863-7780
携帯: 080-5932-9139
e-mail: t-ise@bosai.go.jp
御清聴ありがとうございました。

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