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Potentialities of uav applicaion for cadastral surveying(ver.2)
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Takumi Yamanaka
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2017年10月21日 冈山県土地家屋调査士会 冈山支部?仓敷支部合同研修会
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Potentialities of uav applicaion for cadastral surveying(ver.2)
1.
UAV 2017年10月21日 岡山県土地家屋調査士会 岡山支部?倉敷支部合同研修会 広島県土地家屋調査士会 山中
匠 このスライドは以下のリンクで閲覧できます。 https://1drv.ms/p/s!Aq5FaowuzfRYgrBSFpDzK5X8uROWoA TY 土地家屋調査士業務でのドローンの活用
2.
? 広島県広島市安佐北区の可部(広島大規模土砂災害のあった近く)生まれ ? 地元の高校→外国語大学、在学中に某国立総合大学と合併 ?
在学中は南ヨーロッパ文化(イタリア)の専攻 ? バンドと作曲をしながら留年?休学 ? 卒論は大阪音楽大学にお世話になりルネサンス期の多声音楽について ? 30歳から地元の調査士法人で補助者 ? 31歳測量士補、32歳で調査士を取得 ? 祖父、父が元々事務所をやっていた場所で個人事務所として開業 ? 開業後行政書士登録のみを残した父、妻(司法書士)も加わり合同事務所態勢。 ? 日本土地家屋調査士会連合会 研究所 研究員 ? 広島県土地家屋調査士会 IT委員会 委員 ? 広島県土地家屋調査士会 広島支部 副支部長 ? 広島県青年土地家屋調査士の会 副会長 【趣味】ギター?ピアノ、写真(愛機はSigma SD1)
4.
? 農業高校の生徒さん(測 量部)が地上基準点を測 量、ドローンを飛ばして 近赤外線映像を撮影、 Photoscanでオルソ画像 化して水稲の育成状況を 解析して生産高を上げる という試みを行っておら れました。 時代を感じます。
5.
1. MOTIVATION:UAV利用に至る動機 2. OPPORTUNITY
1:SfM/MVS技術が身近に 3. OPPORTUNITY 2:UAV普及による測量利用への試み 4. PRACTICE & VISION:許可承認申請、実地検証とこれから 5. CONCLUSION:おわりに
6.
1. Google Earth 国土地理院
空中写真閲覧サービス 400dpi画像取得が可能に 1200dpi画像も購入可能 直近十数年の空中写真の経緯が充実 新しい形の筆界の調査鑑定の可能性
8.
? 筆界の調査検討にあたって ? 中心投影による周辺部の歪み ?
高低差による縮尺の違い 等を補正しなくては資料としての価 値はない。 (単写真の利用はナンセンス) …そこで必要なのが空中写真 の オルソ(正射投影)画像化 出典:国土地理院サイト
10.
2. ? SfM/MVSとは? Structure from
Motion/Multi-View Stereoの略。動画や複数の連 続した画像からカメラ位置を計算し三次元形状を復元する。
12.
? 地理院等の所謂「空中写真」は上空1000メートルを越える高度 から撮影されており、調査士業務に利用する平面としては地上解 像度が低い。GoogleEarthの空中写真についても概ね同じ。 ※昭和初期等、過去の空中写真については諦めるしかない。しかしそれでも分限 図に描かれた筆界の妥当性を判断したり14条1項の国土調査地図を作成当時に近 い空中写真に重ねてみたりするには十分。 ? 道路工事や開発、災害などで数年前と現況が変わってしまってい て「今の姿」を写した空中写真がない場合もある 地理院やGoogleEarth、Bing等の空中写真に頼るとその情報更新性に頼らざるを 得なくなる。(但し、最近は地理院もGoogleEarthも災害時の情報更新対応は非 常に早い。地理院はOpenStreetMapへの背景画像提供も。)
13.
3.
14.
2014年 月刊測量5月号 「空撮測量に適したマルチローターヘリコプタの現状と展望」 2014年7月 Phantom2
Vision+ 発表 2015年5月 首相官邸無人機落下事件 2015年12月 改正航空法施行 2016年4月 国会議事堂、内閣総理大臣官邸その他の国の重要な施設等、 外国公館等及び原子力事業所の周辺地域の上空における小型無人機等の 飛行の禁止に関する法律施行
15.
4. ? 低空(30m~80m)からの写真撮影によって調査士に とっても実用的な正射画像(オルソフォト)作成が可能と 思われたが??? 1. 運用面:そもそもドローンを安全に飛ばす事が出来るのか? 2.
法律面:改正航空法等に抵触せずに飛行出来るのか? 3. 技術面:実際どの程度の平面精度の正射画像が作成出来るのか?
16.
運用 1. おもちゃのミニ?ドローンで室内練習 ? 高級機よりも操縦難易度が高く練習になる ?
墜落時の被害がほぼ無い(家族には注意) 2. フライトシミュレータでの練習 ? 高級機とほぼ同じ操作感 ? 墜落時の被害が全くない 3. 資格試験で知識を身につける ? 基礎力学や気象、バッテリーについての知識 ? ごく基礎的な航空力学や飛行機、ヘリコプターとの飛行原理の違い ? 航空法?電波法といった普段馴染みのない法令 4. 他のドローン利用者との情報交換 ? Facebookでの情報交換 ? 勉強会?研究会への参加 (他分野実務者?大学教授?研究員等と) ? 他国実務者との情報交換(逢甲大学GIS研究所?韓国国土情報公社)
17.
改正航空法 ? 国土交通省 ? 航空法第132条但し書きの“許可” ?
航空法第132条の2但し書きの“承認” 出典:国交省webサイト 出典:国交省webサイト 加えて??? 適法な飛行であっても万が一通報された場合に備えて、 出来れば地元や飛行予定地域管轄警察署の担当者と打ち 合わせ、事前に通知の上飛行するなどの対策を。 土地家屋調査士の品位、社会的地位保持の為にも他業者よりも高い ハードルを自らに課し、それによって行政と良い関係を築いて行く ことで先端を行きながら諸先輩方の築いてきた信頼を守りたい。
19.
検証 ? 使用機体 DJI社製
Phantom4 ? 飛行時期 ? 平成28年10月27日(許可承認前) ? 平成29年3月23日(許可承認後?自動運行) ? DID地区外、他人物から30m以上を保ち 目視内を保っての飛行 ? 撮影枚数 ? 一回目 ??? 289枚 ? 二回目 ??? 112枚 ? 飛行エリア面積???約12000㎡ (申請地及び地権者所有地) ? 飛行による画像取得範囲面積???約40000㎡ ? 飛行時間 ??? 10分前後(飛行準備等含め20分程度)
20.
背 景 空 中 写 真 の 解 像 度 が 低 く 世 界 測 地 系 で の 現 況 測 量 結 果 と の ズ レ も 見 受 け ら れ る
21.
背 景 空 中 写 真 の 解 像 度 は 上 が っ た が UAV 搭 載 の GNSS を 基 に し た 位 置 精 度 が 低 く 、 相 変 わ ら ず 現 況 測 量 結 果 と の ズ レ が 見 受 け ら れ る
22.
地 上 基 準 点 の 設 定 に よ り 、 高 い 解 像 度 と 位 置 精 度 を 実 現
23.
? ファイル形式等によって異なる ? 上、オルソ画像作成の為のメッシュ ファイルでは木陰の形状は再現されな い ?
下、点群の段階では木の陰でも写真で 写り込んだ範囲は再現されている。 ※メッシュファイルで陰の形状を再現す ることも可能だがモデル作成の為の計算 時間が大幅に長くなる。
24.
断面抽出が可能ということ! 今までは難しかったような断面も比較的簡単に切ることが出来る
25.
? 復興現場よりも比較的低空(2 0メートル程度)で飛行させる ことで一画素=1cm程度の解像 度を実現することができる ? GCP(地上基準点)の誤差も概 ね数ミリ~大きくとも2cm程度 ?
申請地を中心として飛行する為 隣接地については承諾を得て対 空標識の設置や上空飛行をしな い限り誤差が大きくなってしま う。
26.
? 境界と関連すると思われる地物な ど、高精度な位置情報が必要なと ころはTS ? 絵として必要なだけのものはド ローンとSfM/MVSを利用したオル ソ画像で
27.
? 現場の状況?地物がどうであったか、 重ねておくと非常にわかりやすく、 現況平面図を書く上でも安心 ? 地権者さんへの説明資料として図面 よりも理解しやすい。 ?
3次元で現場を手元に保存しておける という安心感
28.
? 個人レベル ? UAV利用には適?不適があり現場毎に判断する必要がある ?
申請地のみにGCPを設定した場合、周辺精度が低下(出来れば隣接地にもGCPが必要) ? 指標としてではあるがUAV を用いた公共測量マニュアル(案)への準拠 ? 解析PCのハイスペック化(特にグラフィックボードとメモリ) ? 一元処理できるソフトウェアがないか? → Terra Mapperへの意見 ? 土地家屋調査士組織レベル ? 測量業者に比べての導入率の低さ???28%の測量業者がUAVを導入 →全国測量設計業協会連合会加盟事業者2537社に対するアンケート結果から(平成27年10月国 土地理院実施) ? 特に災害時などには大きな力を発揮出来ると見込まれる中、国土地理院の“ランドバー ド”やCrisis mappersの“Drone Bird”のような組織的なチームで情報共有しながらの研 究と研鑽、社会貢献へのアプローチを。(折角、知識?技能?組織のバックグラウンドがしっ かりし土地家屋調査士だからこそ、散在した個人がバラバラに活動してゆくことは様々な意味で ソースが勿体無い) → Facebookグループ cadastral wings開設 ? 専門家であり測量技術者でもある私達が、UAV登場によって初めて測量に新規参入しよう とする個人?業者達に知識?技能において劣る様なことがあってはならないし、その為に は今のうちからの研究?対応が必要 ? (基本的には前述のUAVを用いた公共測量マニュアル(案)などに基づくことになるかと 思うが)調査測量要領などの中で調査士のUAV利用についてのレギュレーション整備
29.
出典:GIM international 2016年12月号
30.
5. ? 既存業務だけの枠に囚われる事なく、拡がってゆく「測量の可能性」としてUAV、そして SfM/MVSの研究を続けてゆきたい。 ? UAV利用による測量は測量士やその他、測量系ライセンスのない新規参入業者とも競争に。し かし、土地家屋調査士の知識?技術で活用に関して研究しておくことは“今なら”大きなアド バンテージとなる。 ?
操縦(パイロット)や解析を下請けにするとしても技術者として「知らない?分からない」は 避けたい。 ? UAVやSfMを全会員が使えるようになる必要はないと思う。しかし土地法制、ADR、基準点 測量、GISなど広がりゆく土地家屋調査士の多様な専門性の中のいち分野、将来へのひとつ の可能性として「こういったものがある」と知っておいて欲しい。 ? 自分の得意を持ちながら、どの分野もリアルタイムな情報をある程度フォローする。そして異 なる得意を持つ色々な仲間と情報交換し、協力してゆくことで我々の未来が拓けるのではない か。 ? (ドローンに限らず)一人よりも調査士集団として皆で。 ? 情報や経験を共有しながら共感、応援、そして協働してくれる仲間をもっと作りたい。 御清聴有難うございました。
Editor's Notes
#9:
「土地家屋調査士の業務と制度」(三省堂2004年)307頁「裁判所から見た土地家屋調査士」『例えば、土地家屋調査士が公図、分筆時の図面や係争地の航空写真等を拡大し、これを現在の実測図面に投影ないし対比されるという作業をした上で境界の判定をした意見書がある。これは一見すると、まことに論理的な技法であるように思える。しかしながら、この立論は、過去の図面作成過程において不可避的に発生した計測誤差、線分が拡大されることによって発生する一定の幅等の存在を考慮していない。専門家を前にして恐縮であるが、航空写真すら、空中から一定の角度で、球状である地上を撮影したものであるから、それを二次元の図面に投影すれば、一定の歪みが生じることが避けられない。ところが、修正要素について何ら考慮することなく、既存の書類を絶対視し、これに全面的に依拠(いきょ)して解決を見出そうとする技法は上述した制約を無視した議論であり、たとえ計算それ事態が性格であっても、その結論は実体から離れていて採用することが出来ないばかりか、ときとして、土地家屋調査士という職業自体に対する国民の深刻な不信感すら与えかねない。』
#10:
最后の一枚は、鲍础痴撮影によるオルソ画像を背景に
#11:
一言で言えば、ステレオ写真実体視をコンピュータ処理で行うようなもの。ここえ、ポイントクラウド、メッシュ等のファイル形式の説明もおこなうこと。
#15:
東北大震災2011年時にはドローンは非常に高価で500万円程度(実際に被災地でフライトした古橋先生談) 2014年は広島の大規模土砂災害の年でもある。このときは復興用の現地測量にドローン利用がされた。実際ドローンの災害での即時対応がされたのは地理院の2016年熊本地震
#17:
おもちゃのGPS無しドローン=マニュアル車 最新のPhantom等=衝突回避機能等付きのオートマ車(より実際性能上) フライトシミュレータもGPSを入れる、切るといった設定が可能。
#23:
フライト範囲の中心部付近の検証点(4級基準点杭)で誤差4~4.5cmフライト範囲の際(の直下)近辺の検証点(ワッシャー付金属鋲)で誤差5~6cmフライト範囲直下より外側の検証点(コンクリート杭)で誤差8~9cm
#30:
韓国LX、国土情報公社は外国での地籍測量にも進出。 ウルグアイではUAVでの空撮により都市部12万平方キロメートルをGCP150点、150メートル高度からの撮影で平面精度5cmの画像を作成、既存地籍図の幾何変換接合等を行う。 GIM International記事はアフリカやインドネシア等。オルソフォトを作成した後、地域参加型地図作成。
#31:
色々な形で土地家屋調査士の分野も専門性が広がりながら細分化してゆくと思われる。 それぞれが、テーマを持って得意を伸ばしてゆくことで専門性が深まると同時に、土地家屋調査士そのものの可能性も広がってゆくと考える。(連合会、グランドデザイン案の中にある「専門性の広がりによる各々の専門性が特化されての活躍」)
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