狠狠撸
Submit Search
Scrum Boot Camp 体験記 2012/6/16
?
1 like
?
729 views
唯史 塩井
Follow
2012/6/16に参加したScrum Boot Campの体験を 2012/6/20にTFSUGで共有したときの資料です。
Read less
Read more
1 of 25
More Related Content
Scrum Boot Camp 体験記 2012/6/16
1.
Scrum Boot Camp
体験記 (一般公開用) 塩井 唯史
2.
はじめに ?
当資料は2012/6/20にTFSUGで発表後、ネタバレ部分 を改訂したものです。 ? Scrum Boot Campの資料にない部分を中心に説明して います。 ? TFSUGでの発表時間が20分でしたので、範囲を限定し て紹介しています。実際にScrum Boot Campに参加し ていただくことを強く推奨します。
3.
About me ?
氏名 : 塩井 唯史 (しおい ただし) ? 出身 : 大阪府堺市 ? 職業 : 東京のSIベンダーでDeveloper ? TFSは実践ではCheck-in/Check-outのみ経験 ? 趣味 : カラオケ ? Twitter : @shioi
4.
Goal ?
Scrum Boot Campの体験の共有 ? ワークショップでの失敗談、改善したこと ? Q & A ? その他心に染みた言葉
5.
Agenda ?
Scrum Boot Camp前日までの準備 ? Scrum Boot Camp当日 ? ウォームアップ ? プロダクトバックログ ? スプリント計画 ? ふりかえり
6.
Scrum Boot Campとは ?
Scrum Boot Camp ? 自分の現場で Scrum を始めたい or 始めているがよく分 かっていない人や体系的に学びたいが認定スクラムマス ター研修は会社では受けられない人向けの勉強会。 Scrum の基礎を丸一日かけて丁寧に学ぶ事を目的として います。(※スクラム道ホームページより抜粋) ? イベント開催の告知があった日に予約が満席になる大変 人気のあるイベントです。 ? 当資料は2012/6/16に東京で開催したScrum Boot Campの体験記です。
7.
前日までの準備 ?
Scrumに関する本を読んで予習 スクラム全般を解説。 テクノロジーには依存していな い。 TOC (制約理論) をベースに Scrum, XP, FDDを比較。 Visual Studio, TFSを使用した Scrumの実践。
8.
バーンダウン (全期間) ?
プロジェクト期間全体(約一年)でバーンダウン チャートを作成してみた(実体験) 残タスクはいつまでも減らな い。。。 予定を見える化して分散化できたの で、無駄ではなかった。 期待 結果
9.
バーンダウン (スプリント毎) ?
期間を区切ると速度を計測できる。 スプリント1 スプリント2 スプリント3
10.
Scrum Boot Camp
当日 ? 10:00 ~ 18:00 ? 約40人が参加。5人を1チームとしてプラクティス ? Agile, Scrumの講義 ? 演習 ? ウオームアップ ? プロダクトバックログ ? スプリント計画
11.
ウォームアップ ?
ワークショップ ? あるルールと制約を課した単純なアクティビティ。 ? 決められたDoneの数を各チームで競い合う。 計画 1min. 実践 3min. ふりかえり 2min.
12.
Result
Plan Result ? 1回目 8 0 ? 成果があがらなかった。 2 8 ? 2回目 ? 見積もりを見直した。 13 12 ? プロセス改善効果が表れた。 20 15 ? 3回目 ? さらなるプロセス改善を見越して見積もりをした。 ? 見積もりに近い実績を実現できた。 ? 4回目 ? プロセス改善に自身がつき、強気に見積もった。 ? 見積もりは甘かったが、プロセスの改善が確認できた。
13.
ウォームアップふりかえり ?
Time Boxを守るのは最初は難しい。 ? 最初はなにも計画できずにTime Up. ? 繰り返すうちに各自段取りを把握でき、3回目以降はス ムーズに進行できた。 ? 残時間が把握できると、集中力が保てる。 ? 振り返りがプロセス改善に大きく貢献 ? 各自が感じたボトルネック(改善点)を共有。 ? 良かった点も共有。定期的な対話が大事。 ? 対話の時間にもTime Boxを設けることで密度の高い対話 の仕方が体に染みついてくる。 ? Time Boxを継続することでリズムが確立される。 Sprintを繰り返すことで見積もり精度と 生産性が向上したのを体感できた。
14.
Teacher say ?
講師はプロダクトオーナーとして作ってほしいもの をチームに依頼した。 ? ただし、やり方はチームに委任した。(口出ししな かった。) ? チームが自身でプロセスを改善していった。 自己組織化
15.
Time Box ?
各Time Boxの目安 スプリント 2W ~ 4W スプリント計画会議 8H スプリントレビュー 4H ふりかえり MAX 3H デイリースクラム MAX 15M
16.
Keep time ?
朝会 ? 情報共有の場。問題解決の場ではない。 ? 問題は朝会の後で関係者だけ集めて対話をする。 ? 情報共有をメールで代用しない。対話が重要。 ? チームの顔色はどうか?等対話しないとわからないことは多 い。 ? スプリント ? 最初は2Wがお勧め。 ? 1Wは忙しすぎる。4Wはだれる。 ? ふりかえり ? 15min ~ 30minで手短に ? 頻繁に行うことが重要。プロセス改善が目的。
17.
プロダクトバックログ演習 ?
各々がプロダクトオーナーになり課題に着手 ? プロダクトバックログ作成 ? 見積もり
18.
Result ?
時間を守れなかった ? チームメンバー間でバックログの粒度が異なった。 ? 「通知する」とか「メールを通知する」とか。 ? 本当に重要なものがなにかで議論になった。 ? 通知?場所?登録機能?参照機能? ? 見積もりの時点で、まだメンバーの間で各バックロ グの内容の認識が異なることが発覚した。 ? 話し合って、プロダクトバックログをさらに詳細に分割 した。
19.
プロダクトバックログふりかえり ?
プロダクトオーナー(PO)が複数いる場合 ? 優先順位を決定する仕組みを構築しておく。 ? 例:チーフPOを決める、多数決を取る。 ? 最初に全ての見積もりに時間をかけても価値はない ? プロダクトバックログ項目の優先順位はビジネス環境に 合わせて頻繁に変更される。 ? 優先順位の低い項目を実装しない可能性がある。 ? 見積もりは最初は精度が低い。スプリントの積み重ねで 見積もり精度が高くなる。 ? 全体の見積もりはざっくりでも把握しておく ? 現在のおおよその位置や速度は把握できる。
20.
スプリント計画演習 ?
チームメンバーとしてスプリントを計画 ? 重要なプロダクトバックログを上位3個を選択 ? 各バックログをタスクに分割 ? 各タスクの時間を見積もり
21.
Result ?
時間を守れなかった ? プランニングポーカーの数字の根拠を聞くのに時間がか かった。 ? タスクに含める範囲で意見が異なった。 ? 設計は? ? 基本設計書は? ? 画面イメージをスケッチで共有? ? 結合テストとか、、、 ? レイヤー分割は細かすぎ?
22.
スプリント計画ふりかえり ?
タスクの内容が自明と思っていると痛い目にある。 対話が重要。 ? プロダクトバックログを分割するときはプロダクト オーナーに相談。
23.
その他 ?
初めてスクラムをするときはアナログがお勧め。 ? いきなりいろいろ学習するのは辛い。 ? まずはスクラム、次にツールという順番。 ? ちょっとしたアレンジが楽。 ? バックログへイラストを描き込むとか。 ? デイリースクラムで問題の把握と改善は可能。 ? デジカメで各スプリントの成長を記録 ? バーンダウンは順調でも帰宅時間が遅い場合あり。 ? いろいろな指標を組み合わせる。 ? コードチャーンとかバグの再アクティブ化とか。 ? そもそもTime Boxを守らせる。
24.
その他 ?
ベロシティを他チームと比較しても意味ない ? 作業場所、メンバー、成果物等さまざまな環境が異なる ? タスクボードを使ってWIPを一人一つにする。 ? 仕掛品をなくす ? 小規模で成功してから大規模にScrumを適用する。 ? 成功体験が必要 ? コミットメントとはチームが最善を尽くこと。 ? チームで継続的に改善を行う。 ? 責任はチームが持つ。個人に責任を持たせない。 ? 個人の責任をすると隠し事をし始める。 ? 評価制度の仕組みの改善が必要。
25.
全体ふりかえり ?
ウォームアップでプロセス改善の工程を体験したの で、初めての作業がうまくいかなくても落ち着くこ とができた。 ? Time Boxを設けてチームで作業をする習慣がつい た。自己組織化を体験した。 ? 対話が重要。 ? Time Box重要。 ? ふりかえり重要。 Scrumを身に着けるには 今後もScrumを継続することが大切