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PDC10の前におさえておきたいWindows Azure の勘所と、
ガンダムメタフ?で考えるクラウド戦役の行く末
              マ?クロソフト株式会社 | Sep 2010
                                May 2010 | Page 1
スピーカー紹介
い さ ご

砂金 信一郎 shisago@microsoft.com
?ーキテクトエバンジェリスト
マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部
クラウドプラットフォーム推進部 所属
ブログでもAzureの話題を提供 http://blogs.itmedia.co.jp/isago/
Twitterフォローはお気軽に http://twitter.com/shin135/



マ?クロソフトでクラウドコンピューテ?ングを中心とした啓蒙活動
を行うエバンジェリスト。東京工業大学出身。日本オラクルで修行を
積んだ後、戦略コンサルタントに転身していた時期もあったが、
Windows Azureの世界観に魅せられてマ?クロソフトに参画。自社技
術に閉じないスタ?ルが信条。自他共に認めるガンダム好きで、特に
戦略シミュレーションものにぐっときます。


                                                     May 2010 | Page 2
?カウント登録方法はコチラ




Azure サービス利用   http://bit.ly/azureactivate

                                     May 2010 | Page 3
ガンダムメタフ?で考えるクラウド戦役の行く末

  ?   Zガンダム(宇宙世紀0087年の基本)
  ?   テ?ターンズ vs エウーゴ
  ?   ?クシズ & ジオン
  ?   地上戦 vs 空間戦闘
  ?   クワトロ?バジーナの存在
  ?   結局どこが勝つのか? If…の世界
  ?   本当に大事なことは勝ち負けよりも
      劇場版1   劇場版2   劇場版3




                           May 2010 | Page 4
PDC10ってどんなイベント?




?   Professional Developers Conference
?   今年はマ?クロソフト本社で開催
?   Azure の新機能発表、Phone7、…
?   1,000名だけの開催→ストリーミング
                                         May 2010 | Page 5
Azure の位置づけ:PDC10まで
(主に)開発者向けのPaaS環境


 ?プリケーション    ?プリケーション      ?プリケーション

  ミドルウェ?      ミドルウェ?         ミドルウェ?

    OS          OS              OS

  ハードウェ?      ハードウェ?         ハードウェ?

   SaaS        PaaS       IaaS/HaaS
  完成品の       開発?実行環境となる   ハードウェ?を提供
ソフトウェ?を提供   プラットフォームを提供   (CPU貸し、デ?スク貸し)


                                     May 2010 | Page 6
Windows Azure の基本構造




(主に).NET ?プリを簡単に動かす場
仮想マシン、ストレージともにスケーラブル
フ?ブリックコントローラーが可用性を担保

                      Page 7
Azure の systeminfo




                     Page 8
Page 9
Page 10
ユーザー、管理者、開発者すべてに
シームレスなクラウド連携を提供




               Page 11
各種エクスプローラー統合

  ? Windows Azure Tool の一部
  ? Visual Studio から Windows Azure 上でのロー
    ル プロジェクトの稼働状況を確認 (サーバー エク
    スプローラーに統合)




サーバー エクスプ
ローラーに統合
            発行中はロールの
            状態を表示
                       ?ンテリトレース
                       ログの表示         Page 12
ローカルでの実行とデバッグ
? F5 でデバッグ開始
 – 開発環境用の Development Fabric と Development
   Storage が立ち上がる




                     Development Fabric




                     Development Storage

                  テーブル      BLOB     キュー

                                           Page 13
データストレージの选択

                                                   総じて
                 コスト         機能性         容量
                                                   言えば…
 SQL Server        ×           ○          ○        高いけど
                                                   なんでも
(オンプレミス)        相対的に高価        高機能      ~16 TB/DB
                             ACID 制御
                                                   できる
 SQL Azure
 データベース
                   ○           ○          ×      容量を犠牲に
                 比較的安価        高機能      ~50 GB/DB
                                                 して機能と
  サービス          ($9.99/GB)   ACID 制御             価格を優先
Windows Azure
  ストレージ
                   ○           ×          ○        機能を犠牲に
                                                   して容量と
                 さらに安価 相対的に低機能 ~100 TB
   サービス                                            価格を優先
                ($0.15/GB) BASE 制御



                                                          Page 14
础锄耻谤别ストレージサービスの使い分け

                              ? Key Valueスト?
                      TABLE   ? パーテ?ション分割



                              ? 大容量バ?ナリ フ??ル
                      BLOB
? HTTP/HTTPS + REST           ? ブロック転送が可能


? 256bit シークレット
                              ? ロール間の一時受け渡し領域
  キーを利用したHMAC-        Queue
  SHA256 署名での認証               ? タスク失敗時の挙動に対応


? 3つ以上の複製
                              ? クラウド上のNTFSサービス
                      Drive
? 最大容量 100TB                  ? ランダム?クセス対応の BLOB




                                                 Page 15
グローバルにデータ配信できることの価値
On-Premises   Cloud       Cached Mode
                             Clients

                           App
                                   Client
                                  Storage
                                             North
               North                         America
              America




                            App
              Europe
                                    Client
                                   Storage
                                             Europe


SQL Server
               Asia


                            App
                                    Client
                                   Storage   Asia

              SQL Azure

                                                       Page 16
SQL Azure のデータ確認
? SQL Server 2008 R2 Management Studio
   – テーブルの作成、データの追加等が可能
   – SQL Azure 側のフ???ーウォール設定
    とネットワーク ポート 1433 が必要

? "Houston" https://manage.sqlazurelabs.com/
   –   ブラウザー経由で SQL Azure を管理 (Silverlight)
   –   テーブルの作成、データの追加等が可能
   –   ポート設定 (1433) が不要
   –   現在 CTP (プレビュー版)




                                               Page 17
Client App      Service          Entity/Data Access


        Console             ASMX

        WinForm                          Data Service       REST      Azure
                            WCF             Client                   Storage
          WPF
                           WCF
                        Data Service                                Table/BLOB/
                                                                    Queue
                            WCF          LINQ to SQL
        Silverlight
                         RIA Service
                                            Entity
          HTML                           Framework
        JavaScript      ASP.NET/
                       ASP.NETMVC         ADO.NET           T-SQL      SQL
     Ajax/jQuery                          DataSet                     Azure
                            Windows
     Web Browser             Azure
                            Web Role
18    出所:アークウェイ
PDC10以降少しだけIaaS的に
 ?プリケーション       ?プリケーション         ?プリケーション

  ミドルウェ?         ミドルウェ?           ミドルウェ?

     OS             OS               OS

  ハードウェ?         ハードウェ?           ハードウェ?

    SaaS          PaaS             IaaS
  完成品の         開発?実行環境となる       ハードウェ?を提供
ソフトウェ?を提供     プラットフォームを提供      (CPU貸し、デ?スク貸し)


○ すぐに利用でき、ASP  ○ スケーラビリテ?、コス   ○ 自由度が高く自社運用と
  からの延長で利用は一番、   トにおいて他サービスに     差がないため、利用障壁
  進んでいる          勝る              は低い
× プラットフォームとして × ?プリケーション開発が    × これまで同様の管理が必
  の拡張性、自由度に欠け    必須ということと、後発     要になり、煩雑化
  る場合が多い         のため、事例は少ない      する可能性がある
                                           Page 19
最近の主なAzure?ップデート
?   1.2 SDK with Visual Studio 2010
?   .NET 4.0 サポート
?   Intellitrace サポート(VS2010 Ultimate)
?   SQL Azure DB サ?ズ (50GB)
?   Spatial & MARS サポート
?   SQL Azure Web 管理ツール (Houston)
?   Adaptive Streaming with Blob and CDN
?   Windows Azure Appliance(?ナウンスのみ)
?   Windows Azure Architecture Guide Part1 公開


                                        May 2010 | Page 20
Windows Azure Platform ロードマップ
                            現在                           将来

                  スケーラブルな?プリケーション実行             Admin mode / VM ロール
-   コンピュート        非リレーショナル table, blob, queue   System Center サポート, 3rd
                  ストレージ                         Party 管理ツール用 API 強化
-   ストレージ
                  サービスの自動管理                     ボリューム ラ?センスへの組み
-   自動管理
                                                込み

                                                バック?ップ/レスト?
                  リレーショナル データベース
                                                Geo クローン
                  高可用性、自己管理、elastic ス
                  ケール ?ップ/?ウト                   動的パーテ?ショニング
-   RDB                                         Reporting/Analytics
                  SQL Server 互換?ンタフェース
                                                Data Sync


                  セキュ?なサービス連携                   セキュ? ネットワーク
                  Reliable messaging (SOAP &    分散?ンメモリ キャッシング
-   サービス バス       RESTful Web サービス)
-   ?クセス コントロール                                 サービス&ワークフローの管理と
                  ID フェデレーション                   監視

                                                サービス マーケットプレ?ス
                                                (Pinpoint)
                                                情報マーケットプレ?ス
                                                (Dallas)

                                                               May 2010 | Page 21
What’s VM Role ?




                   May 2010 | Page 22
VM Role 以降の考え方



             ? COM コンポーネント、
               ソフトウェ?の?ンス
VS             トールが可能


             ? OS をフルに利用可能
             ? 独自カスタマ?ズの
               Windows Server 2008
               R2 Enterprise の
               ?メージを利用可能
             ? リモート デスクトップ
             ? リブート、リ?メージ
                          May 2010 | Page 23
System Center Cloud




                      May 2010 | Page 24
Project Sydney

? IPv6/IPSec を利用し end-to-end で
  オンプレミスのサーバーと Windows Azure
  がセキュ?に通信可能
? 2010年にベータ リリース予定




                           May 2010 | Page 25
クラウド化に適したシステムの選別
? クラウドの活用を考える場合には、システ
  ム特性に応じた使い分けが必要
 – 業務システムではすべてクラウド、というのは
   非現実的
 – システム特性を鑑みて、クラウド化を検討
? クラウド化を考える際には、システムを
  3 つのタ?プに分けて考えるとわかりやすい
① ミッション   ② クラウド   ③ 従来から
クリテ?カル    ならではの     存在する
 システム     新システム    業務システム


                       May 2010 | Page 26
Azureの(クラウドの)主な制約事項

 海外データセンターのみ            メール送信処理
 可用性が一律設定 99.9%         帳票印刷処理
 Dedicate 型 Azure がない   各種のバッチ処理
 お客様監査の受け入れ不可           国際化対応
 データベース最大容量 50 GB       Azure 上で使えない機能
 日本語リソース フ??ルなし           ASP
                          32 bit ?プリ
 リモート デスクトップ接続不可
                          他社製データベース
 Web ?プリの構成
                        パッケージソフト
 特権が必要な処理
                        ローカル リソース ?クセス
 サーバー間リモート通信
                        Java, PHP 対応
                        etc...




                                       May 2010 | Page 27
クラウドの適用領域 AS IS
? 現在のクラウドの適用可否の境界は、
  ③の領域に存在
 – 多くの業務?プリは...
  ? 『クラウドのコストメリットを享受したい』
  ? しかし『クラウド化の一歩を踏み出しにくい』

                  (現在の) クラウド適用領域
           大規模    小規模
① ミッション     ③ 従来から      ② クラウド
クリテ?カル       存在する       ならではの
 システム       業務システム      新システム

オンプレミス向き                クラウド向き
                               May 2010 | Page 28
クラウドの適用領域(近い将来)
? 「何が?どこまでクラウド化できるか?」は、
  技術進化と共に変化する
 – クラウド技術はまだまだ発展途上
 – 今後の技術進化により、適用領域は広がる

      技術進化       (未来の) クラウド適用領域
           大規模      小規模
① ミッション      ③ 従来から       ② クラウド
クリテ?カル        存在する        ならではの
 システム        業務システム       新システム

オンプレミス向き                  クラウド向き
                                  May 2010 | Page 29
クラウドでの運用監視
? 最初からミドルや?ンフラを分解して考えない
 – PaaS のメリット=ミドルや?ンフラの保有や運用から解
   放されること
 – ミドルや?ンフラを必要以上に気にすることは、PaaS な
   らではのメリットを失うことにつながる
? ミドルや?ンフラを完全
                   PaaS
  に無視することは難しい
  が、可能な限り、任せら        ?プリ




                                 運用監視
  れるところは任せるよう
                     ミドル
  にするのが PaaS のコツ          ブラック
                          ボックス
                    ?ンフラ
                                  May 2010 | Page 30
Azure はBlack Boxと割り切る
? ?ンフラ/ミドルの解体が必要となるのは...
 – 障害や性能劣化の原因追究の際に、?ンフラ/
   ミドルの分解が必要になるケースがある
  ? 例) 金融系システム → 障害の原因報告が必要
  ? 例) ?プリの性能劣化 → 原因の追究が必要
  ? ?ンフラ/ミドルが原因であると推測された場合に
    は、その内部を分解しなければならないことがある
 – ?ンフラ/ミドル内部の問題の原因追究は、
   ユーザーサ?ドで自由に行えるものではない
 – このため、PaaS ベンダー (マ?クロソフト)
   に問い合わせる際に必要なデータを収集して
   おく
                         May 2010 | Page 31
サーバー管理者がチェックしておくべきこと

? ?ンフラ/ミドルについて、収集したり、ウォッチ
  したりするとよいデータとしては...
 – ロール ?ンスタンスの状態
     ? Service Management API でチェック
 – ロール ?ンスタンスの再起動の発生
                                      運用サ?ト
     ? 現在の Azure では、?ンスタンス障害
       を通知するメカニズムがないため
                                      障害は適宜
                                      マ?クロ
 –   Dr. Watson ID
                                      ソフトに
 –   ?プリケーション障害時の例外ログ                 問い合わせ
 –   SQL Azure ?クテ?ビテ? ID
 –   etc...


                                        May 2010 | Page 32
MMC スナップイン




             May 2010 | Page 33
料金プラン~どれがお得?
? プランの確認           通常料金
 –   従量課金プラン
 –   導入特別プラン       お試し無料

 –   標準プラン
                       パック料金
 –   拡張プラン
 –   SQL Azure 標準プラン
                       開発用無料 & 割引料金
? 特別プラン
                                 割引料金
 – MSDN Subscription による特典
 – Microsoft Partner Network による特典


                                   Page 34
各プランの比较
                  従量課金            導入特別        標準           拡張          SQL 標準
Windows Azure
 コンピューティング              ? 11.76    25 時間分     750 時間分      750 時間分            なし
 (時間?Small)
 ストレージ            ? 14.70/GB/月       500 MB       10 GB       10 GB           なし
SQL Azure
 Web             ? 979/月 (最大 1    1 GB 以下の          なし           なし           なし
 データベース                    GB)       DB 一つ
 Business     ? 9,799/最大 10 GB          なし          なし    10 GB 以下の    10 GB 以下の
 データベース                                                       DB 一つ        DB 一つ
AppFabric
 アクセス           ? 195/トランザクション    トランザクション    トランザクション    トランザクション            なし
 コントロール                  10 万回       10 万回      100 万回      100 万回
 サービス バス             ? 391/接続      サービス バス    サービス バス      サービス バス            なし
                                      2 接続       5 接続         5 接続
データ転送量
 北米?ヨーロッパ         受信 ? 9.80/GB    受信 0.5 GB    受信 7 GB      受信 7 GB           なし
                 送信 ? 14.70/GB    送信 0.5 GB   送信 14 GB     送信 14 GB
 アジア太平洋          受信 ? 29.40/GB    受信 0.5 GB   受信 2.5 GB   受信 2.5 GB           なし
                 送信 ? 44.10/GB    送信 0.5 GB    送信 5 GB     送信 5 GB
契約
 契約期間                      N/A          N/A       6 か月        6 か月         6 か月
 料金                    従量課金            無料       ? 5,876      ? 7,345     ? 10,776 35
                                                                              Page
「コスト」は包括的に考える必要がある
              サービス運用          ? エンタープラ?ズ用途の場
                                合、クラウドを利用しても
                                要件の絞り込み如何では従
             ?プリ改善?保守
                                来の構築要件と変わらない
                                項目もある
             ?ンテグレーション
                              ? 条件次第でSI’er または
              カスタマ?ズ            ISV に移管可能

 ?プリケーション    ? 独自に構築するかサードパーテ?ー?プリを調達

  ミドルウェ?     ? Windows Azure の基本利用コストに内包
             ? CALなどの概念はなく、ユーザー数(?カウント数)や
    OS         デバ?ス数が増えても費用が大きくはねることはない
             ? 仮想マシンやストレージ容量、データ転送量について
  ハードウェ?
               のみ「使った分だけ」課金。すなわち、?クセス頻度
               が低ければコストは低く抑えられる
  ネットワーク
             ? 最新鋭の高効率データセンターでの運用により電力消
 電気代?CO2排出     費を大幅に抑制


                                           May 2010 | Page 36
クラウドの真価は(金さえ払えば)
無限のスケーラビリテ?
        コンピューティング




                                       コンピューティング
                         稼働不要な
                          時期

                                                           平均使用量
                    平均           使用量


                          時間                        時間




                                       コンピューティング
 コンピューティング




                         平均使用料                     平均使用量


                          時間                        時間




                                                                   May 2010 | Page 37
カスタマーポータルと请求书
                MOCP
            (カスタマー ポータル)




      請求書



                           Page 38
本日のまとめ
? マ?クロソフトが Azure を利用して実現しようと
  していることの本質
? 開発者にとってのAzureの概要
? サーバー管理者にとっての Azure
? PDC10で発表されるであろうことの概要と意義
? クラウドの適用可能領域の変化
? クラウド活用によるコストメリット




                          Page 39
Azure ユーザー会にご参加ください




       http://jazug.jp
次回予告


       May 2010 | Page 41
PDC10パブリックビューイング
10/28 26:00~@渋谷




                   May 2010 | Page 42
PDC Tokyo やります! 11/25,26




                           May 2010 | Page 43
? 2010 Microsoft Corporation. All rights reserved. Microsoft, Windows, Windows Vista and other product names are or may be registered trademarks and/or trademarks in the U.S. and/or other countries.
The information herein is for informational purposes only and represents the current view of Microsoft Corporation as of the date of this presentation. Because Microsoft must respond to changing market
     conditions, it should not be interpreted to be a commitment on the part of Microsoft, and Microsoft cannot guarantee the accuracy of any information provided after the date of this presentation.
                                        MICROSOFT MAKES NO WARRANTIES, EXPRESS, IMPLIED OR STATUTORY, AS TO THE INFORMATION IN THIS PRESENTATION.

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  • 20. 最近の主なAzure?ップデート ? 1.2 SDK with Visual Studio 2010 ? .NET 4.0 サポート ? Intellitrace サポート(VS2010 Ultimate) ? SQL Azure DB サ?ズ (50GB) ? Spatial & MARS サポート ? SQL Azure Web 管理ツール (Houston) ? Adaptive Streaming with Blob and CDN ? Windows Azure Appliance(?ナウンスのみ) ? Windows Azure Architecture Guide Part1 公開 May 2010 | Page 20
  • 21. Windows Azure Platform ロードマップ 現在 将来 スケーラブルな?プリケーション実行 Admin mode / VM ロール - コンピュート 非リレーショナル table, blob, queue System Center サポート, 3rd ストレージ Party 管理ツール用 API 強化 - ストレージ サービスの自動管理 ボリューム ラ?センスへの組み - 自動管理 込み バック?ップ/レスト? リレーショナル データベース Geo クローン 高可用性、自己管理、elastic ス ケール ?ップ/?ウト 動的パーテ?ショニング - RDB Reporting/Analytics SQL Server 互換?ンタフェース Data Sync セキュ?なサービス連携 セキュ? ネットワーク Reliable messaging (SOAP & 分散?ンメモリ キャッシング - サービス バス RESTful Web サービス) - ?クセス コントロール サービス&ワークフローの管理と ID フェデレーション 監視 サービス マーケットプレ?ス (Pinpoint) 情報マーケットプレ?ス (Dallas) May 2010 | Page 21
  • 22. What’s VM Role ? May 2010 | Page 22
  • 23. VM Role 以降の考え方 ? COM コンポーネント、 ソフトウェ?の?ンス VS トールが可能 ? OS をフルに利用可能 ? 独自カスタマ?ズの Windows Server 2008 R2 Enterprise の ?メージを利用可能 ? リモート デスクトップ ? リブート、リ?メージ May 2010 | Page 23
  • 24. System Center Cloud May 2010 | Page 24
  • 25. Project Sydney ? IPv6/IPSec を利用し end-to-end で オンプレミスのサーバーと Windows Azure がセキュ?に通信可能 ? 2010年にベータ リリース予定 May 2010 | Page 25
  • 26. クラウド化に適したシステムの選別 ? クラウドの活用を考える場合には、システ ム特性に応じた使い分けが必要 – 業務システムではすべてクラウド、というのは 非現実的 – システム特性を鑑みて、クラウド化を検討 ? クラウド化を考える際には、システムを 3 つのタ?プに分けて考えるとわかりやすい ① ミッション ② クラウド ③ 従来から クリテ?カル ならではの 存在する システム 新システム 業務システム May 2010 | Page 26
  • 27. Azureの(クラウドの)主な制約事項 海外データセンターのみ メール送信処理 可用性が一律設定 99.9% 帳票印刷処理 Dedicate 型 Azure がない 各種のバッチ処理 お客様監査の受け入れ不可 国際化対応 データベース最大容量 50 GB Azure 上で使えない機能 日本語リソース フ??ルなし ASP 32 bit ?プリ リモート デスクトップ接続不可 他社製データベース Web ?プリの構成 パッケージソフト 特権が必要な処理 ローカル リソース ?クセス サーバー間リモート通信 Java, PHP 対応 etc... May 2010 | Page 27
  • 28. クラウドの適用領域 AS IS ? 現在のクラウドの適用可否の境界は、 ③の領域に存在 – 多くの業務?プリは... ? 『クラウドのコストメリットを享受したい』 ? しかし『クラウド化の一歩を踏み出しにくい』 (現在の) クラウド適用領域 大規模 小規模 ① ミッション ③ 従来から ② クラウド クリテ?カル 存在する ならではの システム 業務システム 新システム オンプレミス向き クラウド向き May 2010 | Page 28
  • 29. クラウドの適用領域(近い将来) ? 「何が?どこまでクラウド化できるか?」は、 技術進化と共に変化する – クラウド技術はまだまだ発展途上 – 今後の技術進化により、適用領域は広がる 技術進化 (未来の) クラウド適用領域 大規模 小規模 ① ミッション ③ 従来から ② クラウド クリテ?カル 存在する ならではの システム 業務システム 新システム オンプレミス向き クラウド向き May 2010 | Page 29
  • 30. クラウドでの運用監視 ? 最初からミドルや?ンフラを分解して考えない – PaaS のメリット=ミドルや?ンフラの保有や運用から解 放されること – ミドルや?ンフラを必要以上に気にすることは、PaaS な らではのメリットを失うことにつながる ? ミドルや?ンフラを完全 PaaS に無視することは難しい が、可能な限り、任せら ?プリ 運用監視 れるところは任せるよう ミドル にするのが PaaS のコツ ブラック ボックス ?ンフラ May 2010 | Page 30
  • 31. Azure はBlack Boxと割り切る ? ?ンフラ/ミドルの解体が必要となるのは... – 障害や性能劣化の原因追究の際に、?ンフラ/ ミドルの分解が必要になるケースがある ? 例) 金融系システム → 障害の原因報告が必要 ? 例) ?プリの性能劣化 → 原因の追究が必要 ? ?ンフラ/ミドルが原因であると推測された場合に は、その内部を分解しなければならないことがある – ?ンフラ/ミドル内部の問題の原因追究は、 ユーザーサ?ドで自由に行えるものではない – このため、PaaS ベンダー (マ?クロソフト) に問い合わせる際に必要なデータを収集して おく May 2010 | Page 31
  • 32. サーバー管理者がチェックしておくべきこと ? ?ンフラ/ミドルについて、収集したり、ウォッチ したりするとよいデータとしては... – ロール ?ンスタンスの状態 ? Service Management API でチェック – ロール ?ンスタンスの再起動の発生 運用サ?ト ? 現在の Azure では、?ンスタンス障害 を通知するメカニズムがないため 障害は適宜 マ?クロ – Dr. Watson ID ソフトに – ?プリケーション障害時の例外ログ 問い合わせ – SQL Azure ?クテ?ビテ? ID – etc... May 2010 | Page 32
  • 33. MMC スナップイン May 2010 | Page 33
  • 34. 料金プラン~どれがお得? ? プランの確認 通常料金 – 従量課金プラン – 導入特別プラン お試し無料 – 標準プラン パック料金 – 拡張プラン – SQL Azure 標準プラン 開発用無料 & 割引料金 ? 特別プラン 割引料金 – MSDN Subscription による特典 – Microsoft Partner Network による特典 Page 34
  • 35. 各プランの比较 従量課金 導入特別 標準 拡張 SQL 標準 Windows Azure コンピューティング ? 11.76 25 時間分 750 時間分 750 時間分 なし (時間?Small) ストレージ ? 14.70/GB/月 500 MB 10 GB 10 GB なし SQL Azure Web ? 979/月 (最大 1 1 GB 以下の なし なし なし データベース GB) DB 一つ Business ? 9,799/最大 10 GB なし なし 10 GB 以下の 10 GB 以下の データベース DB 一つ DB 一つ AppFabric アクセス ? 195/トランザクション トランザクション トランザクション トランザクション なし コントロール 10 万回 10 万回 100 万回 100 万回 サービス バス ? 391/接続 サービス バス サービス バス サービス バス なし 2 接続 5 接続 5 接続 データ転送量 北米?ヨーロッパ 受信 ? 9.80/GB 受信 0.5 GB 受信 7 GB 受信 7 GB なし 送信 ? 14.70/GB 送信 0.5 GB 送信 14 GB 送信 14 GB アジア太平洋 受信 ? 29.40/GB 受信 0.5 GB 受信 2.5 GB 受信 2.5 GB なし 送信 ? 44.10/GB 送信 0.5 GB 送信 5 GB 送信 5 GB 契約 契約期間 N/A N/A 6 か月 6 か月 6 か月 料金 従量課金 無料 ? 5,876 ? 7,345 ? 10,776 35 Page
  • 36. 「コスト」は包括的に考える必要がある サービス運用 ? エンタープラ?ズ用途の場 合、クラウドを利用しても 要件の絞り込み如何では従 ?プリ改善?保守 来の構築要件と変わらない 項目もある ?ンテグレーション ? 条件次第でSI’er または カスタマ?ズ ISV に移管可能 ?プリケーション ? 独自に構築するかサードパーテ?ー?プリを調達 ミドルウェ? ? Windows Azure の基本利用コストに内包 ? CALなどの概念はなく、ユーザー数(?カウント数)や OS デバ?ス数が増えても費用が大きくはねることはない ? 仮想マシンやストレージ容量、データ転送量について ハードウェ? のみ「使った分だけ」課金。すなわち、?クセス頻度 が低ければコストは低く抑えられる ネットワーク ? 最新鋭の高効率データセンターでの運用により電力消 電気代?CO2排出 費を大幅に抑制 May 2010 | Page 36
  • 37. クラウドの真価は(金さえ払えば) 無限のスケーラビリテ? コンピューティング コンピューティング 稼働不要な 時期 平均使用量 平均 使用量 時間 時間 コンピューティング コンピューティング 平均使用料 平均使用量 時間 時間 May 2010 | Page 37
  • 38. カスタマーポータルと请求书 MOCP (カスタマー ポータル) 請求書 Page 38
  • 39. 本日のまとめ ? マ?クロソフトが Azure を利用して実現しようと していることの本質 ? 開発者にとってのAzureの概要 ? サーバー管理者にとっての Azure ? PDC10で発表されるであろうことの概要と意義 ? クラウドの適用可能領域の変化 ? クラウド活用によるコストメリット Page 39
  • 41. 次回予告 May 2010 | Page 41
  • 43. PDC Tokyo やります! 11/25,26 May 2010 | Page 43
  • 44. ? 2010 Microsoft Corporation. All rights reserved. Microsoft, Windows, Windows Vista and other product names are or may be registered trademarks and/or trademarks in the U.S. and/or other countries. The information herein is for informational purposes only and represents the current view of Microsoft Corporation as of the date of this presentation. Because Microsoft must respond to changing market conditions, it should not be interpreted to be a commitment on the part of Microsoft, and Microsoft cannot guarantee the accuracy of any information provided after the date of this presentation. MICROSOFT MAKES NO WARRANTIES, EXPRESS, IMPLIED OR STATUTORY, AS TO THE INFORMATION IN THIS PRESENTATION.