远野型健康づくりの取り组み
- 2. ① ② Web版
すこやか電子手帳
ゆりかごから天国まで???
電子手帳が健康を見守る
遠野市助産院
ねっと?ゆりかご
市内に出産施設がなくなり、妊婦が通う医療機 自分の健康情報を
PCや携帯電話で
関との間で遠隔妊婦健診を実施。地域で助産師 確認?活用
が妊婦をサポートする。
③
高齢者を元気に
健康増進
ネットワーク事業
遠隔の専門医と地域の看護師等が連携し、テレビ電話や携帯電話を使
って高齢者を中心とした健康づくり支援の遠隔医療システム。 2
- 3. 遠野型健康増進ネットワーク事業
事業概要 期待される主な効果
高齢者をはじめ市民参加者が定期的に地区センター等の集会施設で定期的に健康状態を計測し、 ●健康不安(ストレス)の解消と孤立化防止
健康づくりのコミュニティを形成する。計測データはテレビ電話から健康福祉の里のサーバに蓄積 ●自発的な健康づくりの意欲の醸成
され、そのデータを遠隔の医師と地域を巡回する看護師等のスタッフが情報共有して巡回指導やテ ●地域の健康づくりと疾病予防の普及
レビ電話で「顔の見える」健康サポートのネットワーク化を推進。健康管理と疾病予防を高める健 ●健康づくりのコミュニティ形成とネットワー
康づくりの生活習慣を普及する。更には、健康づくりの中でテレビ電話等のICT(情報通信技術) クによる健康社会のシステム化
の活用できるICT人材の育成を図り、活動普及に向けた人材活用を推進する。
17箇所
地区センター等に集まって健康チェック。 テレビ電話で健康指導?相談
で実施 遠隔の専門医と地域の看護師等が連携して健康指導。
光回線
1箇所 (B????網)
集会所等 遠隔専門医
サーバ
とぴあでも インターネット網
健康チェック ????蓄積情
5箇所 報共有
遠野町の集会施設 情報通信
歩数計 CATV網
定
期 計測データはテレビ コールセンター
的 健康づくりの集い創出 電話に自動入力後、
歩数計を持って毎日 に データサーバに蓄積
楽しくウォーキング 集 テレビ電話
合 血圧?脈拍計
地区????等 健康状態を計測
参加者400人予定
施設を巡回指導 遠野健康福祉の里
コメディカル
①歩数計を持って毎日ウォーキング。 11箇所 体重 看護師
体組成計 採血も実施
②定期的に地区センター等に集まり健康チェック。 (宮守3箇所)
(歩数?血圧?体重等をテレビ電話に入力、データサーバに蓄積) 健康づくり総合???????と連動
③看護師等のコメディカルが巡回して健康指導?相談。(採血も実施) 地区センター等では、計測の他に運動や健康
④必要に応じ、テレビ電話で遠隔の専門医やコールセンターから健康指導。 講話を聞いたり、楽しんで健康づくりをします。
PC
⑤健康づくり総合プログラムに組み入れた保健?スポーツ?生涯学習と連動する Wii
プロジェクター
スクリーン
一体的な健康づくりの推進。
3
- 5. ~健康づくりを通じて、新たなコミュニティの形成が芽生えています~
1回目 2回目
■ 歩数 ■ 筋肉率
1回目 2回目
9000
30.0
8000 29.0
7000 28.0
6000 27.0
5000 26.0
4000 25.0
24.0
3000
23.0
2000
22.0
1000
21.0
0
20.0
市全 59歳 60- 65- 70- 75歳
男性 女性 市全 59歳 60-64 65-69 70-74 75歳
体 以下 64歳 69歳 74歳 以上 男性 女性
体 以下 歳 歳 歳 以上
毎日のウォーキングが定着し、当初の青色から中間成果で赤色のグラフのように歩数?筋肉率が伸びています。
1年間で
【参加者改善例】 歩行が苦痛で夫婦旅行をあきらめていた81歳の男性は、歩行運動で徐々に筋力がついて
6千?歩いた人も!
夫婦一緒に四国旅行することができました。次は夫婦で何処に行こうかと健康づくりを楽しんでいます。
2009年3月の事業開始当初から継続参加している82人を対象に、開始当初の1回目の検査と1年後の2010年3月の検査
結果を2回目として比較した改善傾向の数値。
リスク群 1回目 2回目 変化率
全てのリスク群にわたり改善傾
【高血圧群】 61人 74.4% 39人 47.6% △36.1%
向がみられ、特に高血圧群は61
【糖尿病群】 54人 65.9% 51人 62.2% △5.6%
人から39人に顕著に減少して、
【高脂血症群】 44人 53.7% 41人 50.0% △6.8%
△36.1%の変化率となった。
【肝機能異常群】 66人 80.5% 64人 78.0% △3.0%
5
- 6. ICT遠隔医療の課題と新たな医療サービスの展開
ICTを利活用し、遠隔地の医師の参画のもとで地域のコメディカルや関係スタッフが連携した健康
指導?ケアの実践で、参加者の行動変容と健康改善の効果あり。
しかし、医師法(20条)では対面診療が原則。医療の対象外で無報酬。
●診療報酬 or 活動支援制度が必要。
●医療過疎地の活動普及に繋がらない。
医師不足 遠隔医療の実証 医師法20条 → ( 対面診療が原則 ) ス創 康 が行
※遠隔医療は一部認可(対象?範囲が不明確)
提設 指 確為 医
供等 導 保と 師
遠野型健康増進ネットワーク事業に着手 にで 等 さし が
現在の制度では診療報酬の対象外
れて 関
(ICTを利活用した遠隔健康指導?疾病予防の実践)
つ予 に、 、
遠隔の医師の指示のもとで地域のコメディカルや地 対面診療が原則で、遠隔医療は離島患者や な防 た わ
域スタッフが集会施設を巡回して血圧?脈拍?体重等を 診 安
計測してバイタルデータを蓄積。 テレビ電話で医師
在宅慢性疾患等、一部の診療しか認められな げ医 疾 る
療 全
が市民参加者(患者)に健康指導してきた結果、初期
い。医師が関わっていても、テレビ電話での遠
ら療 病 遠
隔による疾病予防と健康指導等の成果が報酬 報 適
診療並みの健康改善効果が出ている。 として評価されていない。 れの 予 隔
酬 正
なサー 防 医
例えば特定健診も や な療
平成20年4月から実施されている国の特定健康診査?保健指導は、行政負担金により一定の支 い ?
制 運
援策があるものの医師関与のインセンティブや初回面談等の条件から、遠隔医師の場合は関与が制限されるものとなっ
かビ
。 健 の
ている。→ 例えば、遠隔プログラムにより遠隔医師も参画しやすい仕組みも必要。 度 用
(※H21年度市の受診状況:対象者7,120人のうち受診者3,068人/受診率43.1%/保健指導利用者188人)
6
- 7. 滨颁罢ネットワークで新たな健康社会づくり
●人任せの医療受診や健康づくりから脱却し、自立性ある健康社会づくり。
●マンパワーを活用した保健と医療連動による切れ目ないサービス。
●ICTで結ぶ健康づくりと疾病予防の新たな公共サービス展開。
ICTで都市と地方を結ぶ健康社会
国の医療費対象枠の中で
~遠隔医療を取り入れた新たな公共サービスの確立~ 疾病予防の報酬化等、遠
地域の看護師OBや健康指導に携 隔医療の対象範囲を明確
わるマンパワーを活用し、コメディカ
ル?スタッフとともに生活習慣病予防 住 民 歩 数
地域の外で支える遠隔医療 にした医療費制度が必要
ではないか。
を展開。また、地域ぐるみの健康づく 地域協働 (最大2週間分)
りを推進します。 (ICT利活用)
医療資源を補完
地域の中で営む医療
地域医療との連携
“地域が病院”
拠点病院 新たな医療の選択肢
健康
コメディカル 連動
病 院 急性期
地域スタッフ 疾病予防 インセンティブ確保
行政支援 健診指導 費用の報酬化は。
診療所
(かかりつけ医)
慢性期
再発防止
地域力
??????で 地域に不足する医療資源を補完?支援するため、
在宅 健康を支える ICTを利活用して地域のコメディカルや地域スタッ
医療機関や住民との情報共有を図り、地域 フが予防医療と健康指導を遠隔で展開する。
医療推進の意識啓発を展開。また、医療環 医師の適切な指導のもと、エビデンスに基づい
境整備では遠隔医療の普及と住民主体の健 て行われる遠隔医療は、情報化と通信ネットワー
康維持?増進の活動を支え 「地域が病院」と クによる新たな医療提供の補完であり一つの選
する健康社会づくり。 択肢である。
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- 8. 遠野市発 新たな地域医療への想い
● 身の丈で、支え合う協力と協働の家族社会をつくる!
*住民の安心?安全?不安の解消は行政の使命。
*命に関わる医療、でも医師不足。医療は専門分野とあきらめない。
*地域でできることは必ずある。課題を共有して健康な家族社会をつくる。
● 無い物ねだりの脱却、“ある”ものを生かす!
*地域一番の宝「人」を生かす。知恵と工夫。“何か(ICT etc)”を使って???。
● 地域が元気(健康)になると日本も元気になる!
*医療は国だけが背負う問題ではない。地域の根にある。
*健康は自分のため、家族と地域、そして日本の財産である。
*身も心も健康な社会はすべてに通じる。地域の元気は日本の健康に繋がる。
病気になってからではなく??? 地域で支える健康づくり 予防医療の推進
期
待 市民の健康意識の行動変容により、病院のサロン化を解消、医療
費軽減、医師の負担軽減が期待される。 健康産業の起業も
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