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正常稼働状態の表現学習に基づく
風車異常検知
緒方 淳
村川 正宏 小川 哲司
長谷川 隆徳
本研究は,NEDO事業「風車運用高度化技術研究開発」
による支援を受けた.
2
データ駆動型異常検知システムを
あらゆる風車で早期運用するには?
風車A
風車A用
異常検知システム
風車B
風車B用
異常検知システム
風車C
風車C用
異常検知システム
風車D
風車D用
異常検知システム
3?
? ?; 正常 < ? ?; 異常
入力の正常度と異常度を計算し,異常度の方が
高ければ異常と判定
正常
モデル
異常
モデル
? ?; 正常 <?
入力の正常度を計算し,閾値よりも低ければ
異常と判定
正常
モデル
?
①
外れ値
検知
②
正常?異常
識別
[Bach-Andersen+, 2017]
[Ogata+, 2016]
4
Siemens Gamesa [Bach-Andersen+, 2017]
正常?異常識別による異常検知
? 異常データが利用できるため高精度な異常検知を実現可能
? 大規模な異常データの収集が必要(自社展開が前提)
正常データ 異常データ
監視対象の異常データを用いたシステム構築
5
正常データ
あらゆる風車で早期運用を可能にする設計
? 監視対象風車の正常データのみでシステムを構築可能
? 風車製品,運転条件等の風車の違いの影響を受けにくい
正常データ
正常データ 正常データ
6
あらゆる風車で早期運用を可能にする設計
風車Aの
異常検知器
風車Bの
異常検知器
風車Aの少量
正常データを
用いて構築
風車Bの少量
正常データを
用いて構築
風車A
風車B
? 正常データのみで構築可能
? 風車の違いの影響を受けにくい
7
風車の違いに依らない
正常と異常の判定に寄与する
情報を抽出
風車A
風車B
あらゆる風車で早期運用を可能にする設計
特徴抽出器
風車Aの
異常検知器
風車Bの
異常検知器
風車Aの少量
正常データを
用いて構築
風車Bの少量
正常データを
用いて構築
? 正常データのみで構築可能
? 風車の違いの影響を受けにくい
8
[ICPHM+18 Hasegawa, et al]
監視対象ではない風車の
正常?異常データを用いて構築
正常?異常を分類する
識別器を構築
特徴抽出器
風車A
風車B
あらゆる風車で早期運用を可能にする設計
風車Aの
異常検知器
風車Bの
異常検知器
風車Aの少量
正常データを
用いて構築
風車Bの少量
正常データを
用いて構築
9
監視対象ではない風車の
正常データも用いて構築
正常稼働状態とは何か?を
表現する情報
特徴抽出器
風車A
風車B
あらゆる風車で早期運用を可能にする設計
風車Aの
異常検知器
風車Bの
異常検知器
風車Aの少量
正常データを
用いて構築
風車Bの少量
正常データを
用いて構築
提案方式
10
11
AE/GMMタンデム接続型異常検知システム
AE
GMM
複数機種の風車の正常データを用いて
オートエンコーダ(AE)を構築
特徴抽出器 異常検知器
風車の違いに依らない
正常稼働状態とは何か?を
表現する情報
監視対象風車の正常
データを用いて構築
異常検知実験
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風車主要機器の振動データ
A.07 B.21
対象機器 主軸受 主軸受
ラベル 正常
損傷
正常
損傷
損傷モード 軌道面の剥離損傷 転動体ならびに
軌道面の剥離損傷
1回の計測時間 40秒 40秒
用途 特徴抽出器学習
異常検知器学習
評価
特徴抽出器学習
13
? NEDOスマートメンテナンスPJで収集の実機データ
? 両者は違うサイトの風車
? 主軸受の寸法等のスペックも異なる
A.07, B.21
14
システム 特徴抽出器 異常検知器
FLAC-tGMM FLAC
[WWEC+16 Ogata, et al]
target GMM
tAE/BNF-tGMM target
AE/BNF
target GMM
allAE/BNF-tGMM target + non-target
AE/BNF
target GMM
15
システム 特徴抽出器 異常検知器
FLAC-tGMM FLAC
[WWEC+16 Ogata, et al]
target GMM
tAE/BNF-tGMM target
AE/BNF
target GMM
allAE/BNF-tGMM target + non-target
AE/BNF
target GMM
監視対象データ
だけで学習する
他の機種のデータも
加えて学習する
人手で設計する
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異常を異常と判定できた割合
正常を異常と誤判定した割合
監視対象機器:主軸受A.07
監視対象機器:主軸受A.07
主軸受A.07とB.21で学習した特徴抽出器を用いる
17
異常を異常と判定できた割合
正常を異常と誤判定した割合
特徴抽出器は複数機器の
データで構築することで
性能向上!
18
システムのトレンドを比較
19rpmの低速回転機器主軸受A.07を対象
主
軸
受
交
換
従来手法 提案手法
異常度
データ取得日 データ取得日
主
軸
受
交
換
~実効値等の時間領域特徴量では全く異常検知が行えない例~
19
システムのトレンドを比較
19rpmの低速回転機器主軸受A.07を対象
主
軸
受
交
換
従来手法 提案手法
過検知
異常度
データ取得日 データ取得日
主
軸
受
交
換
~実効値等の時間領域特徴量では全く異常検知が行えない例~
まとめ
20
目的:異常データが使えない状況で早期運用が可能な
異常検知システム設計とは
提案:AE/GMMタンデム接続型異常検知
結果:異常検知性能の向上
正常データ
特徴抽出器
風車の違いに依らない正常と異常の
判定に寄与する情報を抽出
風車A
風車B
風車Aの
異常検知器
風車Bの
異常検知器

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