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私は、毎日執筆しているブログ(「勝又
壽良の経済時評」)で、最新の中国情報
を分析しお届けしています。これをご理
解いただく上でも、ぜひ本書をご一読い
ただきたくお願い申し上げます。
勝又壽良の経済時評

http://ameblo.jp/katsumatahisayoshi/
第1章




国際法から見て「尖閣」日本領であるこ
とを説明しています。中国は「古来、中
国領」としていますが、国際法では通り
ません。最初に第一歩を踏み入れ住み
着くことが、領土の条件になります。こ
れを「先占の原則」と言います。次は、
中国が尖閣を「日本領」と認めた報道(
『人民日報』1953年1月8日紙面)をし
ています。こうして一度、相手国の領土
と認めた以上、後からそれを否定できま
せん。これを「禁反言の原則」と言いま
す
第2章




米国は中国に軍事覇権を渡さない決意
を固めています。人民解放軍が海軍の
増強を進めており、西太平洋への進出
を意図しています。これは米海軍と全面
的な衝突を意味します。米海軍は、保
有する全艦船の6割を東アジアに配備
すると明言しています。
第3章




中国経済が「不動産バブル」の崩壊に
苦悩している現実を取り上げました。地
方政府は土地の売却益で歳入の6割を
確保するほど、「土地まみれ」になって
います。日本の「平成バブル」よりも事
態は深刻です。
第4章




中国の産業構造が低レベルであること
を取り上げました。模倣は上手いので
すが、オリジナル製品を作りあげる能力
が著しく不足する欠点を抱えています。
ここからの脱皮は困難で、日本企業に
よる技術援助なしには不可能です。そ
の日本と「紛争」関係になることは、自
分で自分の首を絞めることでもありま
す。
第5章




深刻な環境破壊が進んで、「アジアの
病人」と言われるほどです。年間の環境
汚染による犠牲者は66万人(2007
年)にも達し、現在は100万人が亡くな
っていると見られます。
補論




「中華文明」は衰頽過程にあることを扱
っています。旧ソビエトが1991年に崩
壊した原因は、対外拡張をし過ぎた結
果です。現在の中国も軍拡を進めて、
アジア諸国や日本と「紛争」関係に入っ
ています。これは中国にとって極めて危
険なシグナルであり、旧ソ連の「二の
舞」になる前兆と言えます。中国は、い
ずれ米国経済を抜いて世界一になると
の予測が出ています。中国の抱える内
政問題から見ると、そんな楽観論を許さ
ない厳しいものがあります。
第1部 中国とインドの比較(「中国世界一論」
は根拠乏しき誤認
勃興期を迎え躍進続くインド経済
中国版「日本列島改造計画」への不安
均衡成長めざすインド経済の手堅さ
「アショーカ王」と「始皇帝」
発展力秘めるインド社会の高い精神性
「面子」を重んじる中国人の自己顕示欲)
第2部 躍進するインドの産業?企業(協調と競
争で世界を目指すインド企業
インドは農作物と鉱物の資源大国
低価格車の輸出拠点インド
ムンバイをアジアの金融ハブに
広がる「消費階層」と「タンス貯金」
インドにおける日系企業動向
引きこもりから外に向うインド企業
近代化に備える財閥、コミュニティ)

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