7. 慢性肺疾患分類の新しい流れ慢性肺疾患分類の新しい流れ
新生児呼吸窮迫症候群 (RDS) に加え胎盤の絨毛膜羊膜炎 (CAM) に代表される
胎内の炎症が CLD の発症要因として重要であることは周知の事実であり、
現在用いられている厚生省分類は RDS や CAM の有無により分類されている。
最近になり CAM の中でも亜急性の CAM が CLD と強く関連することや、びま
ん性
絨毛膜羊膜ヘモジデローシス (diffuse chorioamniotic hemosiderosis, DCH) が
独立した CLD の危険因子であることが報告された。
参考文献:
1. 大山牧子、渡辺達也、田中祐吉:早産前期破水と新生児慢性肺疾患.
周産期医学 35 : 357-360 , 2005
2. 渡辺達也、大山牧子、豊島勝昭ら:胎盤病理と臨床像から見た新生児慢性肺
疾患
病型分類の再検討.日本未熟児新生児学会雑誌 18:72-78 . 2006
3. Ohyama M, Itani Y, Yamanaka M, et al. Re-evaluation of chorioamnionitis and
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