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整形外科プライマリーケア ‐ 首の外傷‐
脊椎?脊髄損傷 疫学 45 %が頚椎、 40 %が胸椎、 15 %が腰仙椎 脊椎骨折の 10 %に脊髄神経の損傷を合併 脊髄損傷の 50 %は頚椎レベル またその 40 %が四肢麻痺を呈する
頚椎外傷の診察の要点 脊椎の損傷? 脊髄神経の損傷?
脊髄損傷と脊椎損傷 脊髄損傷は中枢神経損傷なので不可逆的 脊椎損傷は単なる骨折なので治療可能 しかしながら脊椎骨折を放置すると圧溃し、脊髄损伤を続発するため脊椎损伤は丁寧に诊疗にあたる必要がある
頚椎損傷の診断と治療 身体所見 頚椎の固定を解除して頚椎周囲の自発痛と圧痛の有無 頚椎棘突起部の圧痛は骨折との関连が深い
単純 X 線写真 頚椎正面 頚椎側面 どうでしょうか?
椎間関節骨折 アライメント異常 回旋している 単純 X 線写真 頚椎正面 頚椎側面
頚椎 CT(3mm スライス )
頚椎損傷の診断と治療 高エネルギー外傷では原則として頚椎正面、頚椎側面、開口位の 3 方向 身体所見から骨折を疑わせれば頚椎 CT をオーダ( MPR) をお願いするとよくわかる こうすれば頚椎骨折の感度は 100 %
高エネルギー外傷 車外に放り出された 救出に 20 分以上かかった 同乗者の死亡 時速 60km 以上の事故 25cm 以上の車体の変形 人が時速 8km 以上の車にはねられた 6m 以上の墜落
頚椎損傷の治療 カラーを外すな!! 横に寝かしておけ!! 動かさなければ頚椎は悪くならない 整形外科医にあとは任せろ
脊髄損傷 脊髄損傷の評価 高位診断 神経学的脱落症状 脊椎損傷合併の有無
脊髄損傷 脊髄損傷の評価 高位診断 神経学的脱落症状 脊椎損傷合併の有無
脊髄損傷の高位診断 意識状態の確認 意識障害があれば脊髄損傷は評価の必要なし 呼吸様式のチェック 自発呼吸の停止、または腹式呼吸をしていれば C4 レベル以上での損傷 四肢麻痺?対麻痺? 頚椎損傷かそれ以下のレベルでの損傷か
脊髄損傷 脊髄損傷の評価 高位診断 神経学的脱落症状 脊椎損傷合併の有無
重症度評価 Frankel 分類 Frankel   A :運動、知覚の完全麻痺 Frankel   B :知覚残存 Frankel   C :運動機能が残存するが実用性なし Frankel   D :実用性のある運動機能の残存 Frankel   E :麻痺なし
重症度評価 Frankel 分類 Frankel   A :運動、知覚の完全麻痺 Frankel   B :知覚残存 Frankel   C :運動機能が残存するが実用性なし Frankel   D :実用性のある運動機能の残存 Frankel   E :麻痺なし
脊髄損傷 脊髄損傷の評価 高位診断 神経学的脱落症状 脊椎損傷合併の有無
脊椎損傷と脊髄損傷 脊椎損傷が無くても脊髄損傷が起こりうることを知っておく 地震で被災した家は外見上よくとも中では家具などが壊れている様子と似ているかも 脊髄損傷は CT よりも MRI が有用 損傷部位は T2WI にて high intensity として捕らえられる
今日のまとめ 脊椎、脊髄損傷がきてもあわてない 少しでも所見があれば頚椎正面、側面、開口位 怪しかったら CT をとることをためらわない むやみに単純写真の読影にこだわるな 治療は寝かしておくことと心得る
ムチウチ症 ( 頚部挫傷 ) 頚部の過度の伸展と屈曲によって生じる 軟部の損傷?といわれている 神経学的にははっきりとした所見を得ることがない 安静にするとかえって増悪 病名はむち打ち症よりも頚部挫傷といったほうがより的確 ムチウチですとは言わない .

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