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愛知県豊田市経営戦略室 社本 学
1. 狙い(背景と目的)
2. テーマ
3. 計画内容
4. 成果(アウトプット)
5. スケジュール/マイルストーン
6. 計画を実行し成果を挙げるための必要条件
?ヒト(実施体制、
ネットワークに求めるもの?他自治体との連携)
?モノ(用地?施設ほか)
?カネ(資金計画)
豊田市:社本
<強み>
?モノづくり力?雇用力?男子力
?比較的若い人口構造
?都市内分権による住民との共働の実績
?環境モデル都市としての先駆的取組
?高い行政サービスと豊富な公共施設
?元気な高齢者が激増
?市内に都市部と中山間地が共存
?強い道路インフラ?公共施設
<弱み>
?郊外型都市構造
?苦境が続く中心市街地
?鉄道インフラ未発達 名古屋まで1H弱
?乏しい観光資源?名産品
?過疎化?荒廃が激しい中山間地
?高齢者激増が見込まれる都市部
?少ない医療?介護施設
<機会>
?リニア?第2東名開通による経済活性化
?トヨタ持ち直しによる税収回復期待
?自動車自動運転技術などの進歩
?名古屋市ほか近隣市町村との連携
?福祉医療、環境分野産業ニーズの拡大
?東京オリンピック効果
?TPP、円安効果、アベノミクス
<脅威>
?リニア開通による都市間競争激化
?ファミリー層の近隣都市への流出
?いつ来てもおかしくない財政悪化リスク
(トヨタ業績悪化、地方税制度改革)
?自動車産業の変容
(HV,EV,現地生産方式、国内市場縮小)
?抗いようのない超高齢社会の波
?東南海地震リスク、エネルギー問題
<強み×機会>
?環境技術需要、リニア開通などの好機を
とらえればものづくりのさらなる飛躍も
?強い雇用?財政、若い住民…地力あり
?元気な高齢者との共働で活躍の場を
<弱み×機会>
?一歩間違えれば「他市より魅力なく、住
みにくい街」に 都市間競争敗北も
?自動車自動運転技術が確立すれば、中
産間地の高齢者も暮らしやすくなる?
<強み×脅威>
?超高齢社会の波は来るが、まだ備えるだ
けの多少の時間と余力はある
?ものづくり力も時代に対応できなければ
一気にガラパゴス化
<弱み×脅威>
?都市部の医療需要爆発、財政難など確
実に来る「冬の時代」に備えが必要
?都市コンパクト化は不可避。現在の郊外
型都市構造、中心市街地に不安
? 【ハード】猶予が残されているうちに、来る超高齢社会?財政悪化?都市
間競争激化に備え、郊外型都市像を変える必要がある。環境技術を活
かした新しい都市像をつくるとともに、ものづくり力UPにつなげる
? 【ソフト】ものづくり力、環境技術、住民との共働、魅力的な中山間地、公
共施設、元気な高齢者などの強みを活かした個性ある魅力的なまちへ
①住基情報地図プロット
? 今後、中心市街地をはじめとする鉄道駅沿線
で高齢者の激増が見込まれる
? 一部の郊外地区(住宅団地など)でも高齢者
の激増が見込まれる
②中核市(都市计画区域)のコンパクト倾向
? 【ハード】猶予が残されているうちに、来る超高齢社会?財政悪化?都市
間競争激化に備え、郊外型都市像を変える必要がある。環境技術を活
かした新しい都市像をつくるとともに、ものづくり力UPにつなげる
? 【ソフト】ものづくり力、環境技術、住民との共働、魅力的な中山間地、公
共施設、元気な高齢者などの強みを活かした個性ある魅力的なまちへ
? 「今そこにある危機」として、郊外住宅地で激増する高齢者の対策を早
急に打つ必要がある
? すでに人口密度が比較的高い中心市街地への転居誘導だけを進めて
もコンパクト化の効果は薄い。市街化区域でない鉄道駅周辺地区への
人口誘導策もセットで行う必要がある
+
《SWOT分析結果》
《今回の分析結果》
豊田市:社本
<TO BEモデル(ありたい姿)>
1. 魅力的な中心市街地を中心とした、便利で低コス
ト?低環境負荷なコンパクトシティ
2. 誰もが安心して生き生きと住めるまち
3. イノベーションが次々生まれ、日本経済を引っ張り
続けるまち
豊田市:社本
(1)「魅力的な中心市街地を中心とした、
便利で低コスト?低環境負荷なコンパクトシティ」づくり
①公共交通沿線地区への人口誘導
②行きたくなる?住みたくなる魅力的な中心市街地づくり
③公共交通活性化
(2)「誰もが安心して生き生きと住めるまち」づくり
①アクティブシニアでいられるまちづくり
②市民との「共働」の強化
(3)「イノベーションが次々生まれ、
日本経済を引っ張り続けるまち」づくり
①プラチナ新産業創出のための戦略的支援
②クルマ産業のさらなる次なる展開への仕掛け
①公共交通沿線地区への人口誘導
<現在の施策>
? 市内5地区での区画整理事業の推進
? 市街化区域内の低未利用地の利用促進
? 市街化調整区域内地区計画制度の活用方針の作成
? スマートハウス新規建設に固定資産税減免
<提案>
? 中心市街地ならびに駅沿線に「居住推進地区」を設定
地区内への転居者には補助
? 法人向けにも「立地推進地区」を設定 地区内へのオフィス移転を減税等で奨励
? 市内大学の「都心回帰」を減税等で支援、高齢者と大学生の世代間同居を推進
? 特に駅沿線の市街化調整区域を活用推進(場合によっては市街化区域に)
? 「ずっと住むなら、豊田市。」シティプロモーションキャンペーンの実施
? 長期的な公共施設再配置計画の策定
居住?立地推進地区内に公共施設立地を誘導
②行きたくなる?住みたくなる
魅力的な中心市街地づくり
<現在の施策>
? 中心市街地のにぎわい創出を目的とした「都心環境計画」について策定中
? 駅前通り北街区再開発事業
シネコン?高齢者施設?高齢者向け居住施設?商業施設が誕生
<提案>
? 北街区再開発ビルのテナントとして「保育ステーション」を設置(cf.流山市)
朝が強いシニア保育士を雇用!
公共交通で来た人の利用料金を安価に
? 北街区高齢者施設?周辺公共施設等と連携し、中心市街地を「都市型CCRC」に
? 中心市街地への公衆無線LANの整備(民間資金活用)
? 豊田市駅前を「富山グランドプラザ」的な全天候型広場に
民主体のイベント実施をしやすく大胆に規制緩和(道路でない扱いにする)
? 市道停車場線フルモール化 道の真ん中にコンテナショップを配置
? プロジェクションマッピングなど、中心市街地でのにぎわい創出イベントの実施
豊田市:社本
「豊田市交通まちづくり行动计画(2011~2015)」より
「豊田市交通まちづくり行动计画(2011~2015)」より
豊田市駅前通り北地区市街地再开発组合パンフレットより
③公共交通活性化
<現在の施策>
? 地域の足「おいでんバス」 ネットワーク整備に注力
? 「交通まちづくりビジョン2030」で
公共交通利用者数を現在の
3倍以上にする目標あり
? 産官共働で新交通システム
「Ha:mo」の実証実験中
平成26年3月3日朝日新聞記事より
<提案>
? おいでんバスネットワークの強化(特に郊外?中心市街地)
? おいでんバスとニューモビリティとの連携
? 「次世代モビリティ特区」で、ワンマイルモビリティ等の実証実験強化?実用化へ
(コムス、ウィングレット、低速車等)
? 名古屋市はじめ周辺都市への鉄道アクセス改善
<現在の施策>
? 農ライフ創生センター、高年大学などでのセカンドライフ支援
? 「てくてく健康プロジェクト」ほか各種健康づくり施策の推進
? 都市内分権、市民との共働を進めて10周年
<提案>
①アクティブシニアでいられるまちづくり
? CCRCなど持続可能なシニアビジネスの検討?導入支援(とくに郊外型は喫緊)
<例>中京大学と連携 「中京大学ビレッジ」
農ライフ創生センターと連携「農ライフ創生タウン」
足助病院?足助の古い町並み(重伝建地区)と連携「中馬街道屋敷」
②市民との「共働」の強化
? 「隣人祭り」の広がり支援(石野自治区で実践中)などによる地域のつながり強化
? コミュニティ植物医師の育成?地域での展開
? デジタル分野での「共働」の推進
<例>オープンデータの推進、スマホアプリアイディアコンテスト実施
写真投稿アプリを活用した市民共働型のインフラ管理?防災対策
広報?広聴一体型の「広報とよたアプリ」開発
<現在の施策>
? 「環境先進都市」推進 「とよたエコフルタウン」設置、スマートコミュニティ実証
? 環境ビジネス研究会、自動車産業研究開発施設の用地整備促進、道路整備
? ものづくりサポートセンターでの人材育成など、ものづくり中小企業支援 ほか
<提案>
①プラチナ新産業創出のための戦略的支援
? 特定業種に対し、ファンド設立や減税などで戦略的かつ大胆に支援
例:CCRC、アクティブシニア活用(企業OB派遣事業ほか)、植物工場、ICT、
環境技術、健康?介護、林業、ソーシャルビジネス
②クルマ産業の次なる展開への仕掛け
? 「豊田市版ハイパーアイランド」の設立 若きICT分野の人材を豊田市で育成
?市内でのICTベンチャー設立を支援
「クルマ+ICT」で新たなイノベーションを誘発
? 「とよたエコフルタウン」を環境+クルマICTの実験場に
? 「豊田市版TAMA」の結成 「トヨタに鍛えられた技術集団」として国内外に売り込む
(1)「魅力的な中心市街地を中心とした、
便利で低コスト?低環境負荷なコンパクトシティ」づくり
①市街化区域居住人口割合を中核市平均並みに
②人口動態 転出超過?転入超過へ
③公共交通利用者数増加目標の達成
(2)「誰もが安心して生き生きと住めるまち」づくり
①安心してシニアが暮らせる持続可能なコミュニティが郊外で誕生
②リアルなつながりとともに、
スマホからもまちづくりに参加する時代へ
(3)「イノベーションが次々生まれ、
日本経済を引っ張り続けるまち」づくり
①戦略的支援を行った新産業が豊田市で複数根付き、育つ
②ICT?環境技術ベンチャーが豊田市で誕生
中小企業からクルマ産業との新結合が起こる
? 居住?立地推進地区の設定、推進スタート
? 保育ステーションオープン
? 公共施設マネジメント 数値目標の設定
? 郊外型CCRCの実証開始
? オープンデータ開始、各種アプリ開発運用
? プラチナ新産業へのファンド?減税など支援開始
? ICT実験施設竣工
~2017
北街区
再開発施設
オープン
? 「都心環境計画」事業完了 駅前広場など完成
? 計画的な公共施設マネジメント推進 重点地区内に集約
? 鉄道アクセス改善工事(高架化など)に早期着手
? 持続可能シニアビジネス 地域型?大学連携型スタート
? 戦略的支援産業の適宜見直し
~2027
リニア
品川?名古屋間
開通
2014~
2017~
?ヒト(実施体制、
ネットワークに求めるもの?他自治体との連携)
?モノ(用地?施設ほか)
?カネ(資金計画)
ヒト
モノ
カネ
《まずは積極投資。長期的な税収増、インフラ
整備費?医療介護費等削減効果でペイ》
? 移住補助金?減税原資
? 中心市街地整備費
? 公共交通整備維持費
実施体制
NWに求めるもの
他自治体との連携
資金計画
用地?施設ほか
《施策別に市がコーディネート》
? 不動産事業者
? 商工会議所?既存商業者
? 新規参入商業者
? ㈱豊田まちづくり
? アクティブシニア
? 市内外大学
? 市内企業
? 名古屋鉄道
? 県?周辺市町村(交通アクセ
ス向上、公共施設役割分担)
? NW施策の情報提供?横展開
人材交流
《ストックを積極活用》
? 市有遊休地?公共施設
? 既存文化スポーツ施設
? 中心市街地商業施設内空き
スペース
ヒト
モノ
カネ
《減税や規制緩和などで市はできるだけ間接
的に支援。民間資金主体で動く仕掛けに》
? 持続可能シニアビジネス導入支援費?市
? 施設建設費等?民
実施体制
NWに求めるもの
他自治体との連携
資金計画
用地?施設ほか
《市がコーディネート》
? 市民(アクティブシニア)
? 地域コミュニティ
? 市内大学
? 農ライフ創生センター
? 既存病院?高齢者施設等
? シニアビジネス参入事業者
? ICT関連企業
? NW施策の情報提供?横展開
人材交流
《市のストックを積極活用。規制緩
和等で民間が利用しやすく》
? 市情報(オープンデータ)
? 遊休市有地?公共施設(郊外小
学校余剰教室など)
ヒト
モノ
カネ
《減税や規制緩和などで市はできるだけ間接
的に支援。民間資金主体で動く仕掛けに》
? ファンド?減税?補助費用?市
? 実験場整備など設備投資?民間資金
? イノベーション誘発で税収増狙える
実施体制
NWに求めるもの
他自治体との連携
資金計画
用地?施設ほか
《施策別に市がコーディネート》
? 低炭素社会システム実証協
議会
? 若手社会人
? 市民(アクティブシニア)
? 学校法人
? 市内外大学
? 市内外企業(中小企業含め)
? 新規参入?ベンチャー企業
? ICT関連企業
? NW施策の情報提供?横展開
人材交流
《ストックを積極活用》
? 市有遊休地?公共施設
? とよたエコフルタウン
? 中心市街地商業施設内空き
スペース
豊田市:社本

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