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教职课程认定にかかわる実务と课题
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Shinnji Matsumiya
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2015.12.16 阪神地区私立大学教職課程研究連絡協議会課題研究会 於:四天王寺大学
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教职课程认定にかかわる実务と课题
1.
教职课程认定にかかわる実务と课题 松 宮 慎
治 (神戸学院大学) 2015.12.16 阪神地区私立大学教職課程 研究連絡協議会課題研究会 於:四天王寺大学 shinnji28@j.kobegakuin.ac.jp
2.
ターゲットイメージ ①初めて,もしくは最近教職課程担当にな られたみなさま ②近い将来,申請を予定する大学のみな さま ③申請の予定はないが,既存の認定課程 維持に不安のあるみなさま 2
3.
「実務」と「課題」 実務:どうすれば,課程認定申請で 「認定可」をゲットできるのか? 課題:将来にわたって,認定を受け続ける にはどうすればよいのか? ? 要求されているのは,?質保証? 課程認定,変更届,実地視察… ? 視角が違うだけで,要求は同じ 3
4.
本報告の主要な結論 1.課程認定申請は,テクニックでなんと かなる(部分もある) 2.「認定可」となるための,抑えるべきポ イントははっきりしている 3.既存の認定課程を維持するときも,基 本的な考え方は同じである 4
5.
報告の前提(1) 過去に携わった申請(1) 2013年5月申請 現代社会学部【新学部設置に伴う申請】 現代社会学科:中一種免(社会),高一種免(公民) 社会防災学科:中一種免(社会),高一種免(公民) 2014年5月申請 ?????????????????学部【新学部設置に伴う申請】 ?????????????????学科(うち英語コース) :中一種免(英語),高一種免(英語) 5
6.
報告の前提(2) 過去に携わった申請(2) 2014年5月申請 総合??????????学部【学部改組による新規申請】 社会??????????学科:高一種免(福祉) 2015年3月申請 栄養学部【学部改組による再課程認定申請】 栄養学科(うち管理栄養学専攻):栄教一種免 ?できるだけ,汎用性を意識して報告する 6
7.
なぜ,テクニックでなんとかなるのか ?行政による評価は,評価材料を外形で代 理せざるをえない,という限界をもつから ?様式第2号,様式第8号ア,学則,教員の 業績etc…全て外形 →課程認定申請は,外形を整える仕事 →教育研究の内容が充実していることと の間には,一定のギャップがあって当然 ?「内容の充実に繋がる」外形を作る 7
8.
「認定可」のためのポイント 要するに『課程認定基準』を満たせばよい のだが,ポイントと言えるのは次の3点。 ①免許教科と学位名称の関係が深い ②「教科に関する科目」に卒業要件科目 がいっぱいある ③「共通開設科目」の取扱いに違反してい ない 8
9.
①免許教科と学位名称の関係が深い ◇学位名称は,学位プログラムを端的に表現 するもの。このため,免許教科と学位名称の 関係が浅ければ,学位プログラムとの関係も 浅いことが即連想されてしまう(e.g.,学士(経 営学)で中?高(体育)) ?テクニック ?様式第8号アで説得してみる(つまり,作文) ?学位名称の変更はふつう容易ではない。だ から「学位又は学科の分野」を追加してみる ※でも,無理なものは無理です……。 9
10.
②「教科に関する科目」に 卒業要件科目がいっぱいある ◇学位プログラムと免許教科が十分関連 しているかどうかを,科目配置で考える (いわゆる「相当関係」)。ただし,望ましい 単位数の設定に基準はない ?テクニック ?基準の単位数を初めに決めてみる ?本学は「30単位」を基準にし続けている ※学生には嬉しいことです。 10
11.
③「共通開設科目」の取扱いに 違反していない ◇平成22年3月23日付で,「共通開設の考え 方」の明確化を謳う事務連絡が届いている (『教職課程認定申請の手引き(平成29年度 開設用)』のp.241) ◇この連絡では,かつてOKだったことがダメ とされているのだが,課程認定申請や実地視 察等,特段のイベントがなければそのままに なっているかもしれない。その結果としての悪 意なき違反状態が発生しがちである 11
12.
③? 3秒でわかる「共通開設」問題 12 「果汁100%ジュースに変なコダワリをもつ人」 ?区分の半数までは自学科等開設で! 施行規則に定める科目区 分 授業科目 施行規則に定める科目区 分 授業科目 ● ○ 果汁0%
● ● 果汁70% ● ○ ● ○ 果汁0% ● ● 果汁70% ● ○ ○ ○ 果汁100% ○ ● 果汁70% ○ ○ ○ ○ 果汁100% ○ ● 果汁70% ○ ○ ○ ○ 果汁100% ○ ● 果汁70% ○ ○ ○自学科等開設(≒卒業要件科目,専門科目),●他学科開設 セーフ! アウト! 日本史及び外国史 地理学(地誌を含む。) 「法律学、政治学」 「社会学、経済学」 「哲学、倫理学、宗教学」 日本史及び外国史 地理学(地誌を含む。) 「法律学、政治学」 「社会学、経済学」 「哲学、倫理学、宗教学」
13.
③?? 「共通開設」問題のグレーゾーン 13 ◇自学科等開設or他学科等開設は,「学則又は履 修規定における位置づけ」で判断される。すなわち, セーフorアウトの判断は,大学内の運用(内容)で はなく学則の体系(外形)でなされる ◇このため,<これは「共通開設」ではなく「共同開 講」である」>といった詭弁が通用してしまう ◇こうしたグレーゾーンの存在が問題を一層不透 明にしているのは明らかだが,透明化したところで 得をする関係者は少ないので,触れないのが妥当
14.
番外編その1:教員審査でどう勝つか 14 ◇以上のポイントを抑えたとしても,残さ れた課題がある。それが教員審査である ◇教員審査の結果はコントロールできな いと思われているかもしれないが,必ずし もそうではない ◇業績書の書き方を工夫することで,合 格可能性を高めることができる ?教員の魅力を,最大限アピールする
15.
?教員審査に勝つためのテクニック① 15 ?ウエイトは,「教職に関する科目」の教員に置く ?科目と業績との紐づけは,業績のタイトルから当 該科目の担当が想像しうるか,で考える ?紐づけが苦しければ,担当授業科目と親和性の 高いキーワードを用いて,概要欄を記述する ?「(再掲のため,略)」は少ない方が望ましい ※とはいえ,10年以内の業績が「ほとんどない」場 合は非常に苦しいです……。 ?こうした事前準備で,可能性は変わる
16.
?教員審査に勝つためのテクニック② 16 ?担当教員への指摘は,大抵は「業績の追加」 「業績のある教員とのオムニバスへの変更」「教 員の交代」の3つのいずれかを求めるもの ?ふつうは,指摘後に追加できる業績などない。 しかしながら,すぐに教員の交代やオムニバス への変更に走らずとも,概要欄の書き振りを変 えることで,なんとかなるかもしれない ?まずは,粘ることにチャレンジする ?本当は,事前準備でカバーできる
17.
?教員審査に勝つためのテクニック③ 17 ?以下のように,具体的な審査プロセスについて 知ったり,考えたりすることにも意義がある ?たとえば「事務局指摘」と「委員会指摘」の差異に ついて考えてみる。「事務局指摘」は,審査委員の 顔を思い浮かべながらなされているのでは?もし そうなら,「事務局指摘」は歓迎すべきでは? ?課程認定委員会は4~5名程度のグループにな り,審査対象を振り分けられて実施される。最後に は審査結果の読み合わせまでしている(らしい) ?それが仕事なので,教員審査も含めた全ての書 類で「指摘0」となることは考えにくい
18.
番外編その2: 担当者が陥りやすい3つのワナ 18 ①責任逃れのワナ 「カリキュラムは先生方が決めて」「この仕事は難し いし全体のことなので,上の者がより関与すべき」etc… ②生真面目のワナ 「教師を目指す学生のために,この科目も,あの科 目も必修にしておきたい」「もう認定を受けたのですが, 予定の教員が担当できなくなりました…」etc… ③お上批判のワナ 「文科省のお役人はわかっていない」「いや,文科省 は頑張っているんだが,財務省が課程認定大学を減 らしたいんだよ。これだから財務省は」etc… ?陥ると,「認定可」は遠ざかる
19.
これからも課程を維持するために(1) 19 ◇前述したように,課程認定,変更届,実 地視察……視角が違うだけで,求められて いるもの(教職課程の質保証)は同じ ◇したがって,課程認定,変更届,実地視 察……等において指摘されることを,特にイ ベントがなくても気にされてはどうか ◇ただし,質保証に対するアプローチには, 大学ごとに多様性があってもいいはず
20.
これからも課程を維持するために(2) 20 ◇『答申素案』*において,我々に大きくかか わりそうなのは,以下の5点 ?学校インターンシップの導入 ?教職課程の外部評価制度の導入(自己点 検?評価,第三者評価) ?統括組織の設置(当該組織によるFD) ?科目の「大くくり化」 ?「教員育成協議会(仮称)」の創設(教員育 成指標の策定) *『これからの学校教育を担う教員の資質能 力の向上について(答申素案)』(教員養成 部会(第90回)資料2)
21.
これからも課程を維持するために(3) 21 ◇どこかで聞いたような言葉がたくさん… ?インターンシップ=キャリア教育? ?自己点検?評価,第三者評価 ?統括組織の設置=組織的取組みによるFD や,カリキュラム?マネジメントを期待? ?育成指標=学士力や,3つのポリシーに近 接する? ?政策の要求が,大学全体から教職課程とい う特定のカリキュラムへ,時間差で波及してきた
22.
これからも課程を維持するために(4) 22 ◇今から考えておきたいこと ?大学のキャリア教育は成功したのか? ?自己点検?評価,第三者評価は,大学の質保証に貢献 したのか? ?組織的取組みによるFDは,個々の講義の改善に寄与し たのか? ?3つのポリシー策定や,学士力の概念は,学生の学習 成果を向上させたか? ?必ずしもそうとは言えないときに,教職課程には反省を 踏まえる時間が残されていることが救いになる
23.
おわりに 23 ?私立大学は,国立大学ではない。だから,国立 大学のコピーと化してしまうのはマズい ?もちろん,国の出先機関化するのもマズい ?建学の精神に基づく,各大学の地道で多様な 取組みこそが,私立大学の本質的価値である ?よって,行政の顔色を伺い,外形を必死に整え ることは望まれてはいまい。そのことによって,価 値ある多様性が失われることは避けたい ?私立大学の現場で多様なグッドプラクティスを 形作り,政策に逆輸入させることを目指したい
24.
本報告の主要な結論(再掲) 1.課程認定申請は,テクニックでなんと かなる(部分もある) 2.「認定可」となるための,抑えるべきポ イントははっきりしている 3.既存の認定課程を維持するときも,基 本的な考え方は同じである 24
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