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健康診断(人間ドック)と
ゲーミフィケーション
-利用経験に基づく-
Gamifying Health Checkups
Based on my UX
2016.01.05
須田泰司
sudays17@gmail.com
はじめに~ちょっとした疑問
健康診断
(人間ドック)
【効用】【経験】
?待ち時間長いな、、、
?頑張らないとなのかな、、
(肺活量、胃バリウム)
ゲーミフィケーショ
ン
してみた!
「わたしの認識は、
年1回とはいえ、退屈で面倒くさいイベント」
早期発見
対象の
兆候なし
外傷は起こすけれど
暴飲?暴食、崩れた
生活????ではないので、
安心を買う意識がない
5,000円なら
自己負担で
構わない
経済インセンティブでは
動かない代表
?受付後、わたしは3ケタの
ID番号で呼ばれることに。
?診断時間が長い項目と短い項
目があるため、どうしても特定
項目で滞留時間が長くなる
?肺活量、胃部検査は年々辛い
実体験+ゲーム要素 ①
【ゲーミフィケーションの限界】
?ゲーム化しても待ち時間は解消できない
【ゲーミフィケーションの可能性】
?健診機関側と受診者間でのインタラクション
を健康意識が高い受診者以外でも高められ
る??受診経験の質の向上?
?受診率の向上?
窓口型サービスの定番
だけれども、、、
楽しくない上にいつ順
番がくるかわからない。
健康状況確認にきて
ストレスが溜まる、、、
【現状(実体験)】
実体験+ゲーム要素②
すべての検査にゲーム要素
を導入したインタラクションを
設定すると、、、
イントロダクション
クロージング相当うざったくなる
プロバイダー(P)
ユーザー(U)
P
P
P
P P
P
P
P
P
U
U
U
UU
U
U
U
U
血液検査
身体計測
問 診
眼底?眼圧検査
超音波
レントゲン
聴 覚
肺活量
心電図
胃 部
実体験+ゲーム要素③
A:
すべての検査に
ゲーム要素を導入
する必要はない。
時間がかかる、受診者
の頑張りが求められる
イベントを対象にする。
<ロールプレイング型>
イントロダクション
クロージング
P
P
P
U
U
U
ユーザー(U)
プロバイダー(P)
血液検査
身体計測
問 診
眼底?眼圧検査
超音波
レントゲン
聴 覚
肺活量
胃 部
心電図
ゲーミフィケーションアイディア(??????????型)
?受診者を番号でなくコードネームで呼ぶ
?エージェント,探偵,刑事etcとして、設定された
ミッションの遂行ストーリーを健康診断に導入
(双葉社文庫) (www.amazon.co.jp
)
(www.007.com)
実体験+ゲーム要素④
(www.buichi.com/works/cobr
a/index_cobra.html)
(www.kadokawa-
pictures.jp)
ミッション
ミッション
ミッション
ミッション
ミッション
ミッション
ミッション
実体験+ゲーム要素⑤
視力検査で
動体視力を測定する。
?視力+認知(反応)
を測定対象とする。
<スポーツビジョン型>
B:
時間がかかる、受診者
の頑張りが求められる
イベント以外を対象と
する。
イントロダクション
クロージング
血液検査
身体計測
問 診
眼底?眼圧検査
超音波
レントゲン
聴 覚
肺活量
胃 部
心電図
実体験+ゲーム要素⑥
参照点を設定し、利用者
の競争心に訴える。
?前回の検査結果
?同年齢/世帯の平均
検査値
<運動機能計測型>
C:
生活動作に直結する
運動機能を計測対象と
する。(現状は肺活量
を除き別料金のオプ
ション)
イントロダクション
クロージング
X
血液検査
身体計測
問 診
眼底?眼圧検査
超音波
レントゲン
聴 覚
肺活量
胃 部
心電図
想定される反論
A) 健康診断(医療)で重要なのは生化学的な分析結果と
医療的介入の有効性であって、待ち時間を退屈させな
いことは無視できるのでは? 【プロバイダー】
B) 1日予定の件数をこなすことが重要であって、サービス
提供プロセスの効率化につながらないゲーミフィケー
ションは無駄、単なるコスト増では? 【プロバイダー】
C) ただでさえ忙しい医療者の仕事を増やすだけでは?
【プロバイダー】
D) 名前での本人確認ができなくなる/ユーザーが混乱す
るのでは? 【プロバイダー】
E) 年1回数時間で済むので、その中で多少の待ち時間が
発生しても我慢できるでしょ? 【ユーザー】
反論への反論
反論は、
サービス①のみが対象。
サービス②をあわせた、総合的
な保健サービスの視点でみると
あてはまらないのでは?
望ましい
健診?保健バリューパッケージ
サービス②
(?????????????)
?フォローアップ検査
?保健指導
?健康支援
?フォローアップコンサルティング
サービス①
(当日検査)
サービス②について、
利用者が使いたくなるコンテンツ
と支払モデルをどのように設計
するか?が解決すべき課題
【健診?保健????????????化】
情報提供型からレコメンデーショ
ン型へ
ま と め
? コンビニ化するか、フォローアップを含めた健診バリューチェー
ンを一気通貫した専門化が必要な場合、ゲーミフィケーションは
専門化する上で有効なツールになりうる。 【プロバイダー】
? サービスプロセス全体をゲーミフィケーションするロールプレイ
ング型、スポーツビジョン型のアプローチと、前回や同世代の検
査結果を参照点として設定する運動機能計測型アプローチが
考えられる。
? それは経済的インセンティブを必ずしも必要としない。
【プロバイダー】【ユーザー】
-組み合わせは可能
-ただし、ゲーム要素を持ち込んだ場合、経済的インセ
ンティブの有無が受診率に有意な差を生じるかには懐疑
的です
?経済的インセンティブは健診サービスのスケールアウト
をむしろ抑止する?

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