クバヌハ世?アマン世(縄文期)の琉球弧では、海や山の主の精霊は動植物に化身し、その動植物たちもまた別の姿へと化身していました。それは異種間をまたぎ、存在の垣根を越えていきます。島は化身の王国でした。
しかし、化身は任意に起こるわけではありません。そこには理に叶った流れがあり、島人は化身に人間と自然の関係の大きな環を見出していました。むしろ、その環を通じて人間のあり方を理解していたのです。
今回は、縄文思考の核とも言うべき化身の法則に迫るとともに、それを物語や商品などの作品づくりに活かすヒントを探ります。