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テーマ
□ 勉強方法を科学する
(心理学の知見から)
*生徒向けに作ったものです
テーマ
?さてやるぞ,となるための例
?意志の力を活用するために
?テスト効果+分散学習
テーマ
?さてやるぞ,となるための例
?意志の力を活用するために
?テスト効果+分散学習
テストモードへの切り替えはOK?
□さてやるぞ,
となるための
方法の例
とりあえず「やるために」
□「いつ,どこで,どのよ
うに実行するか」を具体的
に書く
*別に勉強に限った話ではありません
-> 習慣をつけるために役に立つ方法です
書いてみましょう
□例えば…
「私は今日の『○時』に『○○(場所)』
で少なくとも『○時間』,『○○』を勉
強をする(可能であれば,書く?読むなどの方法
も書く)」
-> 実際にこうすることで,
しない時よりも3倍実行に移せたという結果に
宣言してみるとさらに効果あり
□周りの人と協力して,達
成できたかを確認!
-> 自分で確認する
-> 見守ってもらうことも効果あり
ポイント
□できる限り具体的に書く
□達成可能だけど,少しチャレン
ジングな目標を
□できた時にはご褒美を
-> 少しずつやっていこう!
テーマ
?さてやるぞ,となるための例
?意志の力を活用するために
?テスト効果+分散学習
テーマ
?さてやるぞ,となるための例
?意志の力を活用するために
?テスト効果+分散学習
意志の力 (Willpower)
□でもしんどいこと(勉強)って
どうしてもできないんだよな…
という人は
いるかと思います
理由として考えられること (例)
□それ(勉強)自体が困難を伴うことだとわかっ
ているから
->だから逃避したくなる(現状維持バイアスと言います)
□自分の周りに誘惑が多く存在しているから
->どう対峙する?
□時間に余裕がある(テストまで1週間!)と人
は先延ばししてしまう傾向にあるから
意志の力 (Willpower)
□よって,Willpowerが必要
Willpowerを生み出すために
□それ(勉強)自体が困難を伴うことだとわかっ
ているから
克服するために?
Willpowerを生み出すために
□それ(勉強)自体が困難を伴うことだとわ
かっている
-> とりあえずやる!
やったという形跡を残す!
(負荷の浅い学習から始める -> 問題演習(深い学習へ)
例えば...教科書の範囲を一通りめくってみる,自分がわ
かってなさそうなところにチェックを入れてみるとか)
*勉強(研究)しないとアイディアは降りてこない!!!
Willpowerを生み出すために
□自分の周りに誘惑が多く存在しているから
克服するために?
Willpowerを生み出すために
□自分の周りに誘惑が多く存在している
? 一つのことに集中する
-> 誘惑になりそうなものを使う時間を決めておく
-> 時間を決めて勉強をする
例: ポモドーロテクニック
(25分タスクを行い,5分休憩する
テクニック)
Willpowerを生み出すために
□時間に余裕がある(テストまで1週間!)と人
は先延ばししてしまう傾向にあるから
Willpowerを生み出すために
□時間に余裕があると人は先延ばししてし
まう傾向にある
?計画を立てる (+ 宣言する!)
?計画の達成状況を数値化する
(この時間の勉強は80点,くらいな感じ
<- 次の目标が生まれる「次は90点を目标に!」)
Willpowerを生み出すために
□時間に余裕があると人は先延ばししてし
まう傾向にある
?自分を監視,観察する
-> 自分の時間の使い方を書き出し,過去の自分の
行動を見直してみる
(19時から20時まで本を読んでいた,
20時から21時までテレビを見ていた
↑「あれ?この時間,勉強できんじゃん」)
Willpowerを生み出すために
□他にも…
?睡眠をよく摂る…
?瞑想する…
?アラームが鳴るようにするなど
アイデアだけなら,DaiGoさんの
本がおすすめ(立ち読みで十分)
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?さてやるぞ,となるための例
?意志の力を活用するために
?テスト効果+分散学習
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?さてやるぞ,となるための例
?意志の力を活用するために
?テスト効果+分散学習
自習の様子を見てみると
□ 教科書を読んでいる
だけの人が結構いる…
ちょっと待って!
□ それで本当に学べるのですか?
ちょっと待って!
□ それで本当に学べるのですか?
読むこと -> 負荷が軽い -> 楽!
しかし!
□読むだけ(インプット)
出来た気になりがち
□意味を思い出しながらテスト
(アウトプット) -> 記憶を固める!
テスト効果の話を覚えていますか?
まずそれを思い出しましょう
で,今日は+1
□テスト効果 +
□分散学習
(spaced learning)の話
*この二つが2016年現在,最強の学習法だと言わ
れています
分散学習とは
□間隔をあけて学習する方法のこと
(cf. 一夜漬けのようにまとめて学習するこ
とを集中学習[massed learning]と言いま
す)
For example???
集中学習 < 分散学習 (e.g., Bahrick, 1979)
集中学習 < 分散学習 (e.g., Bahrick, 1979)
集中学習< 分散学習
□前のスライドから言えること:
分散学習の方が,記憶に残りやすい
(30日おきの勉強は極端ですが…)
[!]1日おきの勉強を行うと一夜漬けよりも
-> 1週間後のテストで記憶に残る
同じ繰り返しでも意味が違う
□5回勉強するにしても
?一夜漬けで5サイクル < 1日ずつ5日間,
時間をかけて5サイクル◎
+ テスト1週间前だと1日おきの学习が◎
ということで
□テスト効果 × 分散学習!
やってみましょう!
参考文献 (さて,やるぞ編)
□ Korotitsch, W. J., & Nelson-Gray, R. O. (1999). An Overview of
self-monitoring research in assessment and treatment.
Psychological Assessment, 11, 415-425.
□ Lally, P., Van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W. (2010). How
are habits formed: Modeling habit formation in the real world.
European Journal of Social Psychology, 40, 998-1009.
□ Lifehacker (2016). 研究結果から判明した,新しい習慣を定着させる3
つのルール.
www.lifehacker.jp/2016/08/160821science_master1.html
□ Skinner, B. F. (1987). Upon further reflection. NJ: Prentice Hall.
参考文献 (意志の力編)
□ DaiGo (2016). 『自分を操る超集中力』東京:かんき出版
□ 一川誠 (2016). 『「時間の使い方」を科学する』東京:PHP
研究所
□ ロイ?バウマイスター,ジョン?ティアニー (2013). 『意志
力の科学』東京:インターシフト
□ ポール?J?シルヴィア (2015). 『できる研究者の論文生産
術』東京:講談社
参考文献 (分散学習編)
□ Bahrick, H. P. (1979). Maintenance of knowledge: Questions
about memory we forgot to ask. Journal of Experimental
Psychology: General, 108, 296-308.
□ ピーター?ブラウン,ヘンリー?ローディガー,マーク?マクダニエル
(2016).『使える脳の鍛え方』東京:NTT出版
□ Cepeda, N. J., Vul, E., Rohrer, D., Wixted, J. T., & Pasher, H.
(2008). Spacing effects in learning: A temporal ridgeline of optimal
retention. Psychological Science, 19, 1095-1102.

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