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ソーシャルベンチャーのスケールにおいてブランド?エクイティはどう活用できるか?(日本マーケティング学会主催 マーケティングカンファレンス2016 ポスター展示資料)
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ソーシャルベンチャーのスケールのためのマーケティング戦略を、「エコシステム」「ブランド」の観点から考察し、そのスキームを仮设提示する。
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ソーシャルベンチャーのスケールにおいてブランド?エクイティはどう活用できるか?(日本マーケティング学会主催 マーケティングカンファレンス2016 ポスター展示資料)
1.
研究のテーマ?予見 意義/目的 ソーシャルベンチャー特有の経営戦略 の可能性を探る上で、ソーシャルベン チャーのブランド?エクイティを活用 したマーケティング戦略のフレーム ワークを示すこと。 作業課題 1、エコシステムというアイディアを核にした 戦略を、ブランディングという観点からアレン ジすること。 2、左記戦略を筆者が活動するエシカルファッ ション領域での実験的実践/業界インフルエン サーからのフィードバックを受け、戦略実行に 向けての可能性と課題を明示化すること。 ソーシャルベンチャーのスケールにおいて ブランド?エクイティはどう活用できるか? ? エ シ
カ ル フ ァ ッ シ ョ ン に お け る エ コ シ ス テ ム ? マ ー ケ テ ィ ン グ の 可 能 性 ~ 第1報告者所属: 合同会社INHEELS COO(最高執行責任者)布田 尚大
2.
ソーシャルベンチャーに関する先行研究の整理 先行研究の大別 1、ソーシャルベンチャーの誕生背景や歴史的意義、社会的役割を論じるもの。 2、ソーシャルベンチャーのスケールのための方法を模索するもの。 3、ソーシャルベンチャーの実態のリサーチ?アンケート。 この中で、本発表が位置付けられるのは2の文脈である。 2においては、成功したソーシャルベンチャーの事例紹介、従来型のビジネスの事業計画や競争優位論を適用した論説が多 く、事業成果を導く中心要因を解明するフレームワークや、従来の方法を変え、新しい事業内容、提供方法、事業システム を実現したプロセスに関する理論モデルを検討していくことが重要とされている。(明石 2014) →ソーシャルベンチャーの経営に、特有のフレームワークの提示は価値が ある。 ソーシャルベンチャーの実情 平成26年の日本政策金融公庫総合研究所に よるソーシャルビジネスの経営実態に対する アンケートによると、事業全体の売上高が5 千万円以下の事業者が約75%、直近1年間 では赤字の事業者も75%であり、経済的イ ンパクトの創出には不十分な事業規模になっ ている。 1000万 未満? 5000万 円 75% 5000万 円超 25% ソーシャルビジネスに よる最近1年間の売上高 1000万未満?5000万円 5000万円超 赤字 75% 黒字 25% ソーシャルビジネス最近1 年間の採算 赤字 黒字
3.
エコシステム戦略の要点 健全性 構成企業 システムの基盤 生産性 さらに下記の3つの指標に分解される。 1、投下資本収益性などの要素生産性 2、時系列での生産性の変化 3、イノベーションの伝達 キーストーン 不相応に生産性を減少させてしまう種を取り 除き、多種が依存する基盤
を提供するなどし て、エコシステム全般的な健全性を改善する ように行動する種。 アーキテクチャ 企業間の標準的なネットワークのプラット フォームとなる、ビジネスネットワークの体 系を規定する一連のソリューション 堅牢性 さらに下記の5つの指標に分解される。 1、ニッチ企業の生存率 2、エコシステム構造の持続性、 3、変化の予測可能性 4、陳腐化の回避 5、利用者の経験とケースの持続性 ニッチ エコシステムの「周辺」、すなわちイノベー ションが積極的に追求されて新しい製品や サービスが開発され新市場が開拓されている 場所に位置し、イノベーションを推進する種 統合 社内外の異なるコンピテンシーのインパクト を結合する組織の能力 ニッチの創出 さらに下記の5つの指標に分解される。 新規挑戦型、安定関係構築型、開発資産活用 型、戦略機会追求型(井上?真木?永山 2011)など、企業の多様性の増大 製品および 技術の多様性の増大 支配者/領主 健全性維持にあまり適切ではない例。支配者 はエコシステムに占める自社の領域を拡張し ようとする種、領主はエコシステムが生み出 す価値を収奪し、価値創出を担わない種。 市場のマネジメント さらに下記の3つの指標に分解される。市場 に参画する複数の顧客ドメインの活動を調整 する技術、ビジネスプロセス、組織機構の包 括的な統合 【Marco & Roy 2004】が提示する、エコシステム分析のための3つの視点 1、健全性 2、構成企業 3、システムの基盤
4.
エコシステムというアイディアと、それをベースにしたマーケティング構築の 可能性 上記のフレームワーク構築のため、本発表ではマルコ?イアンシティとロイ?レ ビーンによって精緻に展開されたエコシステムに関する知見を下敷きにする。 この知見は、伝統的な産業に捉われない企業間のネットワークを生態学のメタ ファーを用いてエコシステムとして定式化し、そのエコシステム全体の健全性と 自社の成長の同期の目論む戦略である。この戦略の中核は、自社の外部資源の管 理や外部ネットワーク構造の形成、外部の健全性の維持に集中することである。 このアプローチを採用する理由は下記3点である。 1、ソーシャルベンチャーは、その社会貢献性の強さから様々なステークホルタ?ーからの共 感を呼ひ?やすい法人主体であるにも関わらす?、 2、「市場の失敗」の補完、社会貢献を優先した収益性の低い領域でのヒ?シ?ネス展開を背景 に、補助金や寄付、ホ?ランティアなと?の提供、政府による発注なと?、保護的な施策しか 取られてこなかったため、 3、ステークホルタ?ーを含めたエコシステムのハ?リューアッフ?にフォーカスすることで、新 しい戦略の構築が可能になるのではないかと考えられる。
5.
ブランド?エクイティ概念の精査と定義づけのイメージ 上記のエコシステム構築のためのプラットフォームとして、本仮説ではブラン ド?エクイティの適切性を提示する。ブランド?エクイティとは、「ブランド、 その名前やシンボルと結びついたブランドの資産と負債の集合で、企業やその顧 客に与えられる製品やサービスの価値を増やすか、または減少させるもの」 【Arker 1991】である。このブランド?エクイティをプラットフォームとして 活用するのは、下記の理由である。 ?ソーシャルベンチャーが保有する「社会貢献」「エコ」「エシカル」と いったクリーンな企業?フ?ロタ?クトイメーシ?は、豊かなブランド?エクイ ティとして機能しうるため。 ?Arkerが提示するブランド?エクイティの構成要素の一つのブランド連 想 (製品特性?デザイン?社会貢献活動なと?、「何であれ顧客にそのブ ランドを連想させるもの」【Arker
2014】を鑑みると、上記のイメーシ? はエコシステム内で共有しうるため。
6.
ブランド?エクイティ概念によるエコシステム戦略の提示 戦略 ブランド?エクイティを核としたソーシャルベンチャーのエコシステム戦略とは、 「社会貢献」「エコ」「エシカル」なイメーシ?という製品ブランド?企業ブラン ドをフ?ラットフォームとし、その価値向上を通じて自社のブランド?エクイティ を増加させ、スケールを実現する戦略である。そのための戦術として、ブランド の特性に基づいた下記の3つが想定される。 戦術 1、ブランドヒ?シ?ョンの構築フローを活用して、「ソーシャル」が持つブランドイメーシ?に深さと豊かさ を与える。拡張ヒ?シ?ョン?エレメントを精緻化させてブランド連想のハ?リエーションを高め、様々な 文脈のアクティヒ?ティや連携を行い、エコシステムの健全性を高める。 2、エコシステム単位のでブランディングを通じて、コミュニケーションのあり方を変化させる。ソー シャルに関しての深い知識はなくても、ソーシャルはCOOLだ、というブランドを広くを普及させ る。 3、ソーシャルベンチャーの持つブランド?エクイティの高さを元に、キーストーンとなりうる強大なパ ワーを持つ大企業をエコシステムに呼ひ?入れる。必然的にCSR/CSV的な関心の高い企業へのBtoB マーケティング、企業間ネットーワーキングを重視する。
7.
エコシステム戦略とコラボ?協働戦略との違い 生産者との関係 連携の目的 評価指標
コミュニケーショ ン戦略 行動主体 コラホ??協働戦略 一過性 プロダクトの販売 売上高?売上個数 単発的?散発的 プロモーション 関連企業間で 完結 エコシステム戦略 長期継続的 「ソーシャル」の ブランド化 ブランド?エクイ ティの評価方法に 準ずる 「ソーシャル」と の関連を意識した コミュニケーショ ンプラン 自社が持つ様々な リソース?ステー クホルダー 参照:電通abic WEBページ 地域ブランドとは →方向性は同じだが、コラホ??協働戦略に比べ、ブランド?エクイティを高めるためのコミュニケーショ ンフ?ランを行う。
8.
エシカルファッション市場の概況とインフルエンサーによる ブランド連想 下記のリサーチの通り、「エシカル」市場は 過去数年停滞している。 「エシカル」に関するキーパーソンによる 下記のインタビュー エシカルに関するブランド連想 エシカルファッションプランナー/モデル鎌田安里紗 フェアトレード、オーガニック、サステナヒ? リティ、リサイクル、エコ、アッフ?サイクル、 伝統技術の保護、動物愛護、障害者雇用、弱 者救済 ETHICAL FASIHON JAPAN代表
竹村伊央 フェアトレード、オーガニック、アッフ?サイ クル、サステナブルマテリアル、クラフトマ ンシッフ?、ローカルメイド、アニマル?フレ ンドリー、ウェイストレス、ソーシャルフ?ロ シ?ェクト INHEELS 代表/ディレクター 岡田有加 フェアトレード、オーガニックコットン、エ コ、震災復興、リサイクル、貧困解決、BoP、 ラナブラザ、搾取、ファストファッション、 サードウェーブ、アッフ?サイクル、伝統工芸、 クラウドファンディング、手作り、お高くと まってる感じ、難しい、紛争鉱物 →ここ数年市場は横ばい。また、エシカルからの連想も 説明的な要素が多く、高いブランド?エクイティの創出 も行えていない。
9.
エコシステム健全性強化に向けた示唆的な事例 エシカル?セクシーをブラン ドエレメントとして、創業以 来順調に成長。 ブランドを背景としたコラボ 企画の推進 ?モデル鎌田安里紗とのコラ ボアイテム発売 繊研新聞掲 載 ?オランダのサステナブルブ ランド、ELEMENTUMとのコ ラボレーション ?ケニアのバラを扱うフェア トレードの花屋「AFRICA ROSE」とのコラボレーショ ン ”CSW事業”ITOKI ×
REBIRTH PROJECT CSWとは、各企業(Corporate)が目指すへ? きより大きな「理念?志」という (Will) を 共有 (Share) し、互いの強みを社会 (Social) のための価値に変革していく活動。 全日本制服委員会 2020年までに1000万人の雇用制服を環境配 慮型へと変えていくことを目指すプ ロシ?ェ クト。 KATHARINE HAMNETT LAB × REBIRTH PROJECT エシカル(道徳的?倫理的)は新しいブラック フォーマルた? (ETHICAL IS THE NEW BLACK)」をテーマに、英国のファッション ブランドキャサリンハムネットとコラボアイ テムを制作。 大手企業?有力ブランドとの協働を通して、 ソーシャルベンチャー内でも高いフ?レゼンスを 発揮。
10.
戦術 人物 1、ブランドヒ?シ?ョンの構築フローを活用し たブランドイメーシ?の深化のための様々な文 脈のアクティヒ?ティや連携を行い、エコシス テムの健全性を高める。 2、エコシステム単位のでブランディ ングを通じた新しいコミュニケーショ ン方法の模索。 3、エコシステム単位のでブランディ ングを通じた新しいコミュニケーショ ン方法の模索。 エシカルファッション フ?ランナー/モデル鎌 田安里沙 生産工程自体はエシカル的であっても、エシ カルに対して強い関心のないブランドも存在 する。そのような企業に対しては、戦術とし て機能しないのでは。 エシカルにはどうしても社会や自然、 他者の救済?保護といったイメージが あるが、それた?けた?とブランド化させ るのは難しいと思う。自分自身の幸福 度が上がる、といった連想を持たせる ことがコミュニケーション変化の鍵な のではないか。 事業規模に比例して、サプライチェー ンを健全に保つ難易度が上がると考え るので、経済的な規模の拡張とエシカ ルの普及の相関性をより慎重に考える へ?きた?と思う。 ETHICAL FASIHON JAPAN代表 竹村伊央 エシカルブランドがより強い個性を持った方 が業界に多様性が出て発展につながると考え ており、その考えとリンクする。小規模なエ シカルブランドはブランディングを始めお互 いの経営のアドバイスなど、ビジネス面で もっと連携できると思うので、そういった場 作りに興味がある。 ファッションのコミュニケーションは ソーシャルの文脈、背景のストーリー はもちろんた?が、やはりビジュアルが 最重要。そのため、ファッション性の 高いもの、各ブランドのシンボル的な プロダクトなどを通したブランドコ ミュニケーションが効果的た?と考える。 程度の差はあるが、大手企業にも環境 意識の高まりは感じるので、可能性は ある。事業の透明性の精査は必要た?が、 異業種であること、環境保護?社会貢 献に関して先行した取り組みを行って いない企業が候補としてはよいのでは ないか。 INHEELS
代表/ディレクター 岡田有加 とても可能性を感じる。各ブランドが個性を 認め合うことの第一歩になると思う。 同意するが、様々なブランドの総意を 取るのはとても難しいと感じる。大枠 のコミュニケーションプランに賛同す るブランドのみで小規模に始めるのが よいと思う。 同意するが、企業間のコミュニケー ションというよりは、エシカル的なも のにモチベーションが高く、実行力と 決裁権をもったキーパーソンを探し出 すことが決定的に重要た?と思う。 戦略 人物 エシカルな製品?企業というブランドイメーシ?をフ?ラットフォームとし、その価値向上を通じて自社のスケールを実現する エシカルファッション フ?ランナー/モデル 鎌田安里紗 ブランド論という視点から考えた事が無かった為、興味深い。どこまでを「エシカルブランド」として含みこむかが、重要た?と 思う。定義の主観性と本人たちのコミットの程度が問題になるのではないか。 ETHICAL FASIHON JAPAN代表 竹村伊央 とても意義の大きな試みた?と思う。ブランドの中に多様なイメージをどの程度含み込めるかが重要。画一的なイメージを普及さ せるリスクがあり、そうなるとかえって発展の阻害要因になってしまうかも。 INHEELS 代表/ディレクター 岡田有加 連携には可能性があるが、ブランド間でもエシカルに関する認識に違いがある場合も多く、その違いを認めた上で連携をしてい くことが重要。 業界インフルエンサーによる本戦略についてのフィードバック
11.
まとめ 各エシカルブランドが持つブランド?エクイティをレバレッジしうることはイン フルエンサーも同意しているため、本戦略には一定の可能性が認められる。 実践を進めるにあたり、特に「ブランド間の多様性をどう確保するか」という課 題に対する最適解の模索が必要。それにあたり、下記の2つのアイディアが有効 た?と考える。 1、ブランドホ?ートフォリオの活用 ブランドホ?ートフォリオとは、ブランドを4つのカテコ?リーに分類し、ホ?ートフォリオと して管理運営することで、ブラン ド間のシナシ?ーを生み出すためフレームワーク。アーカーの議論では一企業内の複数ブランドの管理が問題化されているの で、エコシステムベースのフレームへの転換が必要。 2、エコシステムの境界設定、複数のエコシステム間の関連つ?けのナレッシ? 【梶山?高尾 2011】では、エコシステムを「新しい価値創造の構想実現に貢献しようとするエーシ?ェントの集合体」とし て捉えている。各ブランドの持つエシカルの定義は異なりつつも、例えば岡田のブランド連想の中にも登場する「サード ウェーブ」のような、文化を創造するエージェントの集合体としてエコシステムを捉えることで、多様性を担保する連携の 可能性が生まれるのではないか。また、【根来?釡池?清水
2011】では、単一企業が複数のエコシステムで活動するため のマネジメントのあり方を探っている。「エシカル」「ソーシャル」「エコ」など、重複しつつも異なるブランド?エクイ ティのマネジメントを精緻化することで、ブランドイメージの画一化を避けつつエコシステム全体の価値向上を図れるので はないか。
12.
INHEELS?発表者紹介 会社概要 2012年創業のエシカルファッションの制作?販売を行 うソーシャルベンチャー。”who said ETHICAL
is not SEXY?”(エシカルがセクシーじゃないなんて誰がいっ たの?) をテーマに、 従来のエシカルファッションでは 少なかった、スタイリッシュでシンプルなデサ?インを 追求。 2012年11月 アシックス33ドリーマー エル? オンライン賞を 2013年4月 ソーシャルプロダクツアワードを受賞。 2016年8月現在 日本?イキ?リス?ドイ ツ?オースト リアなど、32のマーケットプレイスにて販売中。同年 9月、下北沢に次世代のサス テナブルカルチャーを発 信する初の直営店CHANNEL01をオープン。 社名:合同会社インヒールズ 住所:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-5-6- 401 代表:岡田有加 開店:2012年6月13日 資本金:5,000,000円 事業内容:エシカルファッションの製作?販売エシカ ルファッションの普及活動 発表者 COO 布田 尚大 1983年生まれ。一橋大学社会 学部?同大学院社会学研究科修 了。研究テーマは質的心理学? 物語論。外資系展示会主催企業 に勤めながら、2013年 INHEELSにプロボノとして ジョイン。広報誌の作成?プロ モーション企画の立案、エッセ イの執筆などを行う。2016年 4月COOとしてジョイン。マー ケティンク??ブランディング戦 略の立案と実行、法人向け事業 を推進する他、ビジネスメディ アでエッセイ?コラムの執筆も 行う。 合同会社INHEELS
Editor's Notes
◆スライト?1 研究の予見 本研究の目的は、ソーシャルヘ?ンチャーにおけるブランド?エクイティを活用した経営戦略のフレー ムワークを示すことて?ある。本研究の意義は、ソーシャルヘ?ンチャー特有の経営戦略の可能性 を提示していることて?ある。ソーシャルヘ?ンチャーは「社会問題をヒ?シ?ネス的手法を持って解決 する」法人て?あるか?、特に日本においては、スケールアウトて?きていない事業も多く、大きな社 会的インハ?クトを生んて?いるとは言い難い側面か?ある。その中て?、ソーシャルヘ?ンチャーにアレン シ?された「ヒ?シ?ネス的手法」か?必要とされるのて?ある。そのような戦略開発のための本研究の作 業課題は、1、エコシステムというアイテ?ィアを各にした戦略を、フ?ランテ?ィンク?という観点から アレンシ?すること、2、左記戦略を筆者か?活動するエシカルファッション領域て?の実験的実践/ 業界インフルエンサーからのフィート?ハ?ックをうけ、戦略実行に向けての可能性と課題を明示化することて?ある。
◆スライト?2 ソーシャルヘ?ンチャーの実情と先行研究の整理 2-1ソーシャルヘ?ンチャーの実情 平成26年の日本政策金融公庫総合研究所によるソーシャルヒ?シ?ネスの経営実態に対するアンケー トによると、事業全体の売上高か?5千万円以下の事業者か?約75%、直近1年間て?は赤字の事業者 も75%て?あり、経済的インハ?クトの創出には不十分な事業規模になっている。 2-2ソーシャルヘ?ンチャーの先行研究 ソーシャルヘ?ンチャーの先行研究は下記に大別させる。 1、ソーシャルヘ?ンチャーの誕生背景や歴史的意義や社会的役割を論し?るもの 市場の失敗を前提としてるものか?多い。 2、ソーシャルヘ?ンチャーのスケールのための方法を模索するもの 3、ソーシャルヘ?ンチャーの実態のリサーチ?アンケート この中て?、本発表か?位置付けられるのは2の文脈て?ある。2においては、成功したソーシャルヘ? ンチャーの事例紹介/ヒ?シ?ネス?ヘ?ンチャーの事業計画や事業競争優位論を適用した論説か?多く、 事業成果を導く中心要因を解明する分析枠組みや、既存のやり方を変え、新しい事業内容、提供 方法、事業システムを実現したフ?ロセスに関する理論モテ?ルを検討していくことか?重要とされてい る。(明石 2014) 実際的なソーシャルヘ?ンチャーの経営に対して、インハ?クトのあるフレームワークの提示には価値がある。
◆スライト?4 エコシステム戦略の要点 エコシステム戦略実行のための要点は、下記3点て?ある。 1、健全性の維持?拡張のためのKPIを把握し、働きかける。KPIは下記の通りて?ある。 ?生産性→要素生産性/時系列て?の生産性の変化/イノヘ?ーションの伝達 ?堅牢性→ニッチ企業の生存率、エコシステム構造の持続性、予測可能性、陳腐化の 回避、利用者の経験とケースの持続性 ?ニッチの創出 2、キーストーン/ニッチ/支配者?領主企業種別を把握し、適切な戦略をとる。 ?キーストーン:不相応に生産性を減少させてしまう種を取り除き、多種か?依存する基盤 を提供するなと?して、エコシステム全般的な健全性を改善するように行動する種。 ?ニッチ:エコシステムの「周辺」、すなわちイノヘ?ーションか?積極的に追求されて新し い製品やサーヒ?スか?開発され新市場か?開拓されている場所に位置し、イノヘ?ーションを 推進する種 ?支配者/領主:不適切な例。支配者はエコシステムに占める自社の領域を拡張しよう とする種、領主はエコシステムか?生み出す価値を収奪し、価値創出を担わない種。 3、競争の3つの基盤、アーキテクチャ、統合、市場のマネシ?メントの拡大/拡張させる。
◆スライト?3 エコシステムというアイテ?ィアと、それをヘ?ースにした経営戦略構築の可能性 上記のフレームワーク構築のため、本発表て?はマルコ?イアンシティとロイ?レヒ?ーンによって精 緻に展開された、エコシステムに関する知見を下敷きにする。この知見は、伝統的な産業に捉わ れない企業間のネットワークを生態学のメタファーを用いてエコシステムとして定式化し、そのエ コシステム全体の健全性と自社の成長の同期の目論む戦略て?ある。この戦略の中核は、自社の外 部資源の管理や外部ネットワーク構造の形成、外部の健全性の維持に集中することて?ある。この アフ?ローチを採用する理由は、 1、ソーシャルヘ?ンチャーは、その社会貢献性の強さから様々なステークホルタ?ーからの共感 を呼ひ?やすい法人主体て?あるにも関わらす?、 2、「市場の失敗」の補完、社会貢献を優先した収益性の低い領域て?のヒ?シ?ネス展開を背景 に、補助金や寄付、ホ?ランティアなと?の提供、政府による発注なと?、保護的な施策しか 取られてこなかったため、 3、ステークホルタ?ーを含めたエコシステムのハ?リューアッフ?にフォーカスすることて?、新しい 戦略の構築か?可能になるのて?はないかと考えられる ためて?ある。
◆スライト?5 ブランド?エクイティ概念の精査と定義つ?けのイメーシ? 上記のエコシステム構築のためのフ?ラットフォームとして、本仮説て?はブランド?エクイティの適切 性を提示する。ブランド?エクイティとは、「フ?ラント?、その名前やシンホ?ルと結ひ?ついたフ?ラン ト?の資産と負債の集合て?、企業やその顧客に与えられる製品やサーヒ?スの価値を増やすか、また は減少させるもの」(Arker,1991)て?ある。このブランド?エクイティをフ?ラットフォームとして 活用するのは、下記の理由て?ある。 ?ソーシャルヘ?ンチャーにとって、「サステナヒ?リティ」「エコ」「エシカル」「地方創生」 といった際立った社会貢献性は「フ?ラント?」として機能しうるため。 ?上記のイメーシ?はエコシステム全体て?共有か?可能なため。
◆スライト?6 ブランド?エクイティ概念によるエコシステム戦略の提示 ブランド?エクイティを核としたソーシャルヘ?ンチャーのエコシステム構築戦略とは、 「ソーシャル」「フェアトレート?」「エシカル」なイメーシ?という製品フ?ラント??企業フ?ラント? をフ?ラットフォームとし、その価値向上を通し?て自社のフ?ラント??エクイティを増加させ、スケー ルを実現する戦略て?ある。 そのための戦術として、フ?ラント?の特性に基つ?いた下記の3つか?想定される。 1、フ?ラント?ヒ?シ?ョンの構築フローを活用して、「ソーシャル」か?持つフ?ラント?イメーシ?に深さと 豊かさを与える。拡張ヒ?シ?ョン?エレメントを精緻化させてフ?ラント?連想のハ?リエーション を高め、様々な文脈のアクティヒ?ティや連携を行い、エコシステムの健全性を高める。 2、エコシステム単位のて?フ?ランテ?ィンク?を通し?て、コミュニケーションのあり方を変化させる。 ソーシャルに関しての深い知識はなくても、ソーシャルはCOOLた?、というフ?ラント?を広くを 普及させる。 3、ソーシャルヘ?ンチャーの持つブランド?エクイティの高さを元に、キーストーンとなりうる強大 なハ?ワーを持つ大企業をエコシステムに呼ひ?入れる。すなわち、必然的にCSR/CSV的な関 心の高い企業へのBtoBマーケティンク?、企業間ネットーワーキンク?を重視する。
◆スライト?7【工事中】 エコシステム戦略とコラホ??協働戦略との違い 下記の電通abicの従来の地域フ?ラント?論とabicの地域フ?ラント?論の違いに近しい。 http://www.dentsu.co.jp/abic/method/contents01.html
◆スライト?8 エシカルファッション業界の課題 ?下記のリサーチの通り、「エシカル」市場は過去数年停滞している。 1、フェアトレート?推定市場2、テ?ルフィスエシカル調査 ?「エシカル」に関するキーハ?ーソンによる下記のインタヒ?ュー 1、エシカルに関するフ?ラント?連想鎌田安里紗 フェアトレート?、オーカ?ニック、サステナヒ?リティ、リサイクル、エコ、アッフ?サイク ル、伝統技術の保護、動物愛護、障害者雇用、弱者救済 竹村伊央 フェアトレート?、オーカ?ニック、アッフ?サイクル、サステナフ?ルマテリアル、クラフト マンシッフ?、ローカルメイト?、アニマル?フレント?リー、ウェイストレス、ソーシャル フ?ロシ?ェクトツ 岡田有加 フェアトレート?、オーカ?ニックコットン、エコ、震災復興、リサイクル、 貧困解決、BoP、ラナフ?ラサ?、搾取、ファストファッション、サート?ウェーフ?、 アッフ?サイクル、伝統工芸、クラウト?ファンテ?ィンク?、手作り、お高くとまってる 感し?、難しい、紛争鉱物
INHEELS】フ?ラント?アイテ?ンティティの提示 →エシカル×セクシーというフ?ラント?エレメントを一因として、創業以来順調な成長。 →フ?ラント?を背景としたコラホ?企画の推進 ?モテ?ル鎌田安里紗とのコラホ?アイテム発売 繊研新聞掲載、??万円の売上 ?オランタ?のサステナフ?ルフ?ラント?、ELEMENTUMとのコラホ?レーション ?ケニアのハ?ラ扱うフェアトレート?の花屋「AFRICA ROSE」とのコラホ?レーション 【RIBIRTH PROJECT】?”CSW事業”ITOKI × REBIRTH PROJECT ?全日本制服委員会?KATHARINE HAMNETT LAB × REBIRTH PROJECT POP
【エシカルファッション推進に与える示唆】 エシカルというイメーシ?をフ?ラント?化して、市場全体の価値を高めよう。そのために必要なの は、下記の2つ。 1、エシカルに賛同する企業「群」のネットワークを構築?創造し、活用しよう。エシカル全 特にキーストーンとなるような、大きなハ?ワーをもった企業を巻き込もう。 →BtoCて?あるエシカルの消費者への啓発に加え、企業間のネットワークの構築、 BtoBマーケティンク?の重要性 2、そのためにフ?ランテ?ィンク?についての様々な知見を利用しよう。 1、フ?ラント?ヒ?シ?ョンの構築を通して、フ?ラント?の持つイメーシ?を豊かにしよう。拡張ヒ? シ?ョン?エレメントを精緻化させてフ?ラント?連想のハ?リエーションを高め、様々な 文脈のアクティヒ?ティや連携を行い、エコシステムを強化しよう。 エシカル=途上国の笑顔、平和、ク?リーン、環境にいいといったイメーシ?にもっと奥 行きや深みを。海のようなエシカル、音楽的なエシカル、都会のエシカル??? 2、エコシシステム単位のて?フ?ランテ?ィンク?を通し?て、コミュニケーションのあり方を変 えよう。フ?ラント?化とは、コミュニケーション量を縮減させつつ企業やフ?ロタ?クト の与信を高めていくアフ?ローチ。エシカルに関しての深い知識はなくても、エシカ ルはCOOLた?、という価値観を広めよう。 例:「インテル、入ってる」のキャッチコヒ?ー。多くの人か?インテルの半導体か?と?の 位高性能なのかは知らないか?、なんとなく自明のものとして「高性能」なん た?と思わせることに成功。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【この発表に対しての自分のモチヘ?ーション】 INHEELSて?のヒ?シ?ネスを考えるときに、このキーワート?を使わす?に企業をスケールさせるアフ?ロー チも当然存在する。マサ?ーハウスやスマイルス?なと?のイメーシ?。(エシカルて?ありなか?ら、特別エ シカルを名乗らない。)しかし、「エシカル」というイノヘ?ーティフ?な価値観をフ?ラント?として社 会に浸透させ、市場そのものを拡大させることか?て?きえは?、その方か?面白いし、ソーシャルイン ハ?クトも大きいはす?。1社のヒ?シ?ネスを通して、文化(大規模なコミュニティ)と経済圏を作るイ メーシ?。地域フ?ランテ?ィンク?、ホ?ートラント?、サート?ウェーフ?、COOL JAPAN、ラーメン文化、 お笑い文化なと?、多様性を含みこむイメーシ?の塊そのものか?社会においてフ?レセ?ンスを高めていっ たようなイメーシ?。
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