3. 3/11
Armijo 条件
0 < ξ1 < 1 であるような定数 ξ1 に対して,
f (xk + αdk) ≤ f (xk) + ξ1α f (xk) · dk
を満たす α > 0 を選ぶ.この条件を Armijo 条件 1
という.
O x
y
y = f (xk) + ξ1α f (xk) · dk
y = f (xk) + α f (xk) · dk
y = f (x)
xk xk + αdk
1 スペイン語読みをするならばおそらく/ar?mixo/.
4. 4/11
Wolfe 条件
0 < ξ1 < ξ2 < 1 であるような ξ1, ξ2 に対して
ξ2 f (xk) · dk ≤ f (xk + αdk) · dk
を満たす α > 0 を選ぶ.この条件を曲率条件 (curvature condition)
と呼ぶ.この条件と Armijo 条件を合わせて Wolfe 条件と呼ぶ.
O x
y
ξ2 f (xk)
f (xk)
y = f (x)
xk xk + αdk
5. 5/11
Zoutendijk 条件
定理 目的関数 f (x) は下に有界で,かつ,初期点 x0 における準位集合
{x ; f (x) ≤ f (x0)} におけるを含む開集合 U において連続的微分可能
であるとする.また勾配 f (x) は U で Lipschitz 連続であるとする.
すなわち,ある正定数 L が存在して,任意の x, y ∈ U に対して
f (x) ? f (y) ≤ L x ? y
が成り立つとする.
このとき xk+1 = xk + αkdk を以下の条件を満たすようにとる.
各 αk が Wolfe 条件を満たす.
各 dk が降下方向である.すなわち f (xk) · dk < 0 を満たす.
すると点列 (xk)k について
∞
k=0
f (xk) · dk
dk
2
< ∞
が成り立つ.
6. 6/11
Zoutendijk 条件
証明 曲率条件と xk+1 = xk + αkdk から
ξ2 f (xk) · dk ≤ f (xk+1) · dk
(ξ2 ? 1) f (xk) · dk ≤ ( f (xk+1) ? f (xk)) · dk
が成り立つ.Lipschitz 条件より
( f (xk+1) ? f (xk)) · dk ≤ f (xk+1) ? f (xk) dk
≤ L xk+1 ? xk dk
≤ αkL dk
2
が成り立つ.これらから
αk ≥
( f (xk+1) ? f (xk)) · dk
L dk
2
≥
ξ2 ? 1
L
f (xk) · dk
dk
2
を得る.
7. 7/11
Zoutendijk 条件
得られた αk を Armijo 条件に代入して
f (xk+1) ≤ f (xk) + ξ1αk f (xk) · dk
≤ f (xk) ?
ξ1 (1 ? ξ2)
L
( f (xk) · dk)
2
dk
2
となる.ここで k = 0 から m までの和をとると
m
k=0
(f (xk+1) ? f (xk)) ≤ ?
m
k=0
ξ1 (1 ? ξ2)
L
( f (xk) · dk)
2
dk
2
f (xm+1) ? f (x0) ≤ ?
ξ1 (1 ? ξ2)
L
m
k=0
( f (xk) · dk)
2
dk
2
を得る.