5. All Rights Reserved ,Copyrights Hirofumi Nakata
3)区画とアドレス空間
①現行勘定系本番環境
静的区画においては、区画メモリーが不足した場合に、動的に増分させることが出来ない。
そのため、勘定系CICSなどでSOSが発生した場合に問題となる。
動的区画を用いて、バッチの並行度をある程度高めることは可能である。
6. All Rights Reserved ,Copyrights Hirofumi Nakata
3)区画とアドレス空間
②z/OSへ移行後の勘定系
基本的にSTARTコマンド及びJOBSubmitにてVSEの区画に相当する、アドレス空間(Region)が生成される。
(MAX32767まで、サイズは最大2GB以内)
アドレス空間同士のプロセッサー使用量などの優先度をWLM(WorkLoadManager)にて制御が出来る。
各アドレス空間はJOBが終了すると消滅する。
7. All Rights Reserved ,Copyrights Hirofumi Nakata
4)コンソール及びオペレーション
①コンソール及びコンソールオペレーション
z/OS化した際に、変わるコンソールオペレーション
①コマンド体系が変わることはもちろんのこと。
②システムコンソールを複数台もてる。(複数のシステムコンソールというのが一般的)
③コンソールからのPGMへの日付応答が行えない。
(不可能ではないがMVSの世界では一般的ではない)
④システムコンソールからのJCLの修正?入力が不可能
z/OS
Master
Console
Sub
ConsoleSub
Console
VSE/ESA
System
Console
CICS/ICCF
IUICICS/ICCF
IUI
z/OSではMasterConsole以外にSub-Console(Alternate Console)を複数台持てる。
Master ConsoleがI/O障害となった場合でもSub-ConsoleをMaster Consoleに切り替えることで運用が続行可能。
8. All Rights Reserved ,Copyrights Hirofumi Nakata
4)コンソール及びオペレーション
②システムコンソールイメージ
どちらも
VSE z/OSともに現在稼動している、稼動区画及び稼動アドレス空間(Job)を表示するコマンドを入力し、結果表示されたものである。
VSE/ESA z/OS
9. All Rights Reserved ,Copyrights Hirofumi Nakata
4)コンソール及びオペレーション
③テープオペレーション
Job Submit
//PAUSE
ステートメントにより
JOBが一時停止
該当Driveに
Tape Mount
Consoleより
EnterKey投入により
JOBが再開
Job End
一般的なVSE/ESAの場合
Job Submit
Master/Sub Console
にテープマウント
要求Message出力される。
JOB Waitの状態
該当Driveに
Tape Mount
テープマウント完了後
JOB再開
Job End
一般的なz/OSの場合
z/OSでは、SUBMITされて、マウント要求が来てからマウントを行えばよい。
マウントが完了すれば、自動的にJOBは再開され終了する。
11. All Rights Reserved ,Copyrights Hirofumi Nakata
5)開発環境
②開発画面イメージ
CMSに比べTSO/ISPFのほうがEditerとしての機能も高機能である。
VM
(CMS)
TSO/
ISPF
12. All Rights Reserved ,Copyrights Hirofumi Nakata
5)開発環境
③開発管理対象
PGMソース A
コンパイル
Object A 共通Object B
LINK/EDIT
フェーズ A
共通オブジェクト
PGMソース A
コンパイル
Object A
共通ロードモジュール
共通ロードモジュール B
LINK/EDIT
ロードモジュール A
たとえば共通プログラムBをCALLするPGM Aをコンパイル/LINK/EDITする場合、
VSEの場合、プログラムBのObjectが必要となるが、z/OSの場合は、LINK/EDITの際には、Objectではなく生成されたロードモジュールをIncludeして
LINK/EDITしてくれるので、Objectは単なる中間ファイルに過ぎない。
そのため、z/OSにおいては、OBJECTを管理する必要はなく、ソースとロードモジュール(VSEではフェーズ)のみを管理するのが一般的。
VSEの場合
z/OSの場合
管理対象
13. All Rights Reserved ,Copyrights Hirofumi Nakata
6)言語
①シーケンシャルI/O記述部分の簡略化
したがって、もともとテープに書き出すことを想定したPGMであっても、JCLの変更において、PGMの修正を行うことなくディスクへ書き出すことも可能
シーケンシャルファイルの場合、テープ、ディスクなどの装置形式に依存しないコーディングが可能。(PL/I COBOL アセンブラ)
14. All Rights Reserved ,Copyrights Hirofumi Nakata
6)言語
②JCL
JCLについては、VSEとz/OSにおいてはまったく互換性はない。
特にIF文については、z/OSには存在しない機能もある。
変更点については、次ページ参照。