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Web-Based Publishing for Print
Murata and Murakami
今日の発表の構成
? Vivliostyle紹介
? デモ: CSS仕様書とCSS Secrets
? 印刷に役立つCSSモジュール
? 電書協のEPUB3.0日本語組版要望表
? 標準化を急いでほしいCSSモジュール
? CSS関連の最近の話題
印刷の世界と画面の世界を一元化
Vivliostyleの特長
Webブラウザさえあれば使える
HTMLとCSSだけ
オープンソース
https://github.com/vivliostyle/vivliostyle.js
印刷物
スマホPC
タブレット
印刷物も様々な画面も
ひとまとめで扱える
印刷に役立つCSSモジュール
? あまり使われていないがVivliostyleでは使っているW3C仕様
? CSS Paged Media Module Level 3 (WD) https://drafts.csswg.org/css-page/
? CSS Generated Content Module Level 3 (WD) https://drafts.csswg.org/css-
content/
? W3C仕様ではなくIDPF仕様だがVivliostyleでは使っているもの
? IDPF EPUB Adaptive Layout (Informational Document)
http://www.idpf.org/epub/pgt/
EPUB 3.0日本語組版要望表
? 日本電子書籍出版社協会が会員出版社へのアンケートを行ってまとめたもの
? http://ebpaj.jp/counsel/youbou
? http://www.ebpaj.jp/images/youbou.pdf
? EPUB実装の問題、ブラウザエンジン実装の問題、EPUB仕様の問題、W3C仕様の問題
が含まれている
足りないとされている機能: 中扉
? 中扉
? ページの中寄せ(縦組み時)
? ページの天地左右中央(縦組み時、横組時の両方)
? 本来、Paged Mediaがちゃんと使われていればCSS Flex Boxで出来るはず。しかし、現
実には、CSS Paged Mediaを使わずにページを作っているEPUB実装が多いため機能し
ない。
? EPUB 3.0.1でも中扉指定を導入したが普及せず。
標準化を急いでほしいもの
? CSS Paged Media Module Level 3 (WD)
? CSS Generated Content Module Level 3 (WD)
? EPUB Adaptive Layout相当品
? CSS Generated Content for Paged Media Module Level 4 (Editor's Draft) https://drafts.csswg.org/css-
gcpm-4/
? CSS Pagination Templates (Editor's Draft) https://drafts.csswg.org/css-page-template-1/
? CSS Ruby (WD) https://drafts.csswg.org/css-ruby-1/
その他のCSS最近の話題
? Houdini
? 低レベルAPIを開放し、Javascriptから利用できるようにする。
? CSSスタイルシートだけを書く人のためのものではない
? Vivliostyleのようなものを作る人にはとても役立つ
? 参考: 「CSS Houdini / CSS Working Groupミーティングに参加しました」
http://vivliostyle.com/ja/blog/2015/02/sydney/
? Variable font
? 複数のフォントのようにふるまう単一のフォント (OpenTypeの拡張) http://typographica.org/on-
typography/variable-fonts/
? https://drafts.csswg.org/css-fonts-4/#font-variation-props
まとめ
CSSで印刷物は十分に作れる!

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奥3颁日本会议発表资料

Editor's Notes

  1. こんにちは、きょうはXMLの村田でも、EPUBの村田でも、IDPFの村田でもなく、Vivliostyleの村田として発表いたします。 タイトルは、Web-based Publishing for Print。いまのCSSはどこまで印刷に使えるかをお話しします。
  2. これが今日の発表の構成です。 まず、簡単に弊社を紹介します。そして、弊社の技術を、本の印刷に使うデモをします。 そのあとで、印刷のためには、いまのCSSはどこが足りないのか、なにを標準化すべきなのかをお話ししていきます。
  3. * 弊社では、HTMLとCSSから、きちんとしたページをもつ印刷物を作り出すためのツールを開発しています。 * 一つのHTML、 一つのCSSから、タブレット、PC、スマホから紙の印刷物まで対応できます。 VivliostyleはWebブラウザさえあればどこでも使えます。ユーザが用意するのはHTMLとCSSだけです。 VivliostyleのソースはGitHubに置かれていて誰でも入手可能です。jsとなっているところからも分かるように、すべてJavascriptで書かれています。
  4. いまのデモで、どんなCSSモジュールを使っているかを説明します。もちろんCSS 2.1にある普通のプロパティは使っています。しかし、Vivliostyleに特徴的なプロパティもあります。CSS仕様書の例で、ページの下のほうにある、テキストとページ番号(柱?ノンブル)ですが、これは…を使っています。目次中のページ番号は、…を使っています。これらの仕様は、まだWDレベルであってCandidate Recommendationにはほど遠いです。 CSS Secretの例では、これらでは不十分です。そこで、これらではなく.. .を使っています。
  5. 先のデモとは无関係ですが、日本の出版社からも贰笔鲍叠での日本语组版についての要望をまとめています。
  6. 要望のなかで上がっている机能の一つが、中扉です。具体的には、
  7. では、今まで出てきた仕様で、
  8. 最後にまとめます。 現時点でも、CSSとHTMLだけを使って、相当凝った印刷物を作ることは十分に可能です。 ただし、それは勧告になったものだけでは無理です。Working Draftであったり、Editor’s draftであったり、IDPFの仕様であったりするものも使わないと無理です。 今後、これらが成熟し、いろんなツールが出てくることを期待しています。 将来、DTPはWeb技術ベースのものにだんだんと置き換わっていくのではないかと思います。理由は、Webのためのコンテンツを作るのが今後はもっとも大事だからです。それを簡単に印刷物にできれば、そちらのほうがいいに決まっています。そのために、弊社は努力していきます。そして、W3Cでの仕様制定に期待しております。以上で発表を終わます。