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学習意欲継続のための
eラーニング教材チェックリ
スト要素の検討
天野由貴,松葉龍一,合田美子,鈴木克明
熊本大学大学院社会科学研究科教授システ
ム学専攻
JSET全国大会 2015.9.23
eラーニングの課題
? 学習者がひとりで学習に取り組む
→その場での質疑応答,学習支援が行えな
い
? 時間?場所の制約がない
→学習者が自分でペース配分しなければ
ならない
2
くじけやすい
学習意欲継続の工夫
eラーニング教材自体に
学習意欲を阻害する要因を含まないこと
と
学習意欲を継続させる工夫
が必要!
3
本研究の目的
教員が自身の作成したeラーニング教材を
学習意欲継続の観点から
自分でチェックできるチェックリストの作
成
本発表では,チェックリストに必要な
カテゴリを整理
4
eラーニングの質保証レイヤーモデ
ル
(鈴木克明 2006年)
レベル
3
学びたさ 継続的学習意欲,将来性
との繋がり,自己選択
レベル
2
学びやすさ 学習支援,学び合い作用,
応答的環境
レベル
1
わかりやすさ 操作性,ユーザビリティ,
レイアウト
レベル
0
うそのなさ 内容の正確さ,根拠の提
示,著作権処理
レベル
?1
いらつきのなさ アクセス環境,回線速度,
アクセシビリティ
5
eラーニングの質保証レイヤーモデ
ル
レベル
3
学びたさ
レベル
2
学びやすさ
レベル
1
わかりやすさ
レベル
0
うそのなさ
レベル
?1
いらつきのな
さ
学習意欲を継
続させる工夫
6
学習意欲を阻
害する要因を
含まないこと
チェックリストに必要な要素
レベル
3
学びたさ ARCSモデル
レベル
2
学びやすさ 学習支援設計
レベル
1
わかりやすさ ユーザビリティ
レベル
0
うそのなさ 正確性
著作権処理
レベル
?1
いらつきのなさ アクセシビリティ
7
本研究で作成するチェックリスト
レベル
3
学びたさ ARCSモデル
レベル
1
わかりやすさ ユーザビリティ
レベル
?1
いらつきのなさ アクセシビリティ
8
本発表で整理
Instructional Design
Information Design
2つのIDをチェック!
eラーニングのチェックリスト(1)
Khan(2005) "E-learning Quick Checklist"
pedagogical
technological
interface design
evaluation
management
resource support
ethical
institutional
9
eラーニングのチェックリスト(1)
10
pedagogical Content Analysis
Audience Analysis
Goal Analysis
Media Analysis
Organization
Learning Strategies
technological infrastructure Palnning
Hardware
Software
interface design Page and Site Design
Content Design
Navigation
Accessibility
Usability Testing
eラーニングのチェックリスト(2)
Legault(2012) "The Ultimate eLearning
Design and Development Checklist"
Instructional Design Testing
General Design Technical
Accessibility Navigation
Assessments & Tests Fonts
Videos & Animation Text Content
Audio & Narration
11
ユーザビリティ
? 全般的なインタフェースデザイン
? ナビゲーション
? テキスト
? 画像
? 動画
? 音やナレーション
12
アクセシビリティ
「JIS X 8341-3:2010高齢者?障害者等配慮設計指
針―情報通信における機器,ソフトウェア及び
サービス―第3部:ウェブコンテンツ」
13
知覚可能性 キャプション,順序,色,テキス
トサイズの変更
操作可能性 キーボード操作,調整可能な制限
時間,リンク
理解可能性 一貫したナビゲーション,入力エ
ラー箇所の特定?修正
頑健性 構文解析,プログラムが解釈可能
な識別名
ARCSモデル
Keller(1987)が提唱した学習意欲モデル
14
注意(Attention) 自信(Confidence)
A1:知覚的喚起
A2:探求心の喚起
A3:変化性
C1:学習要求
C2:成功の機会
C3:コントロールの個人化
関連性(Relevance) 満足感(Satisfaction)
R1:目的指向性
R2:動機との一致
R3:親しみやすさ
S1:内発的な強化
S2:外発的な報酬
S3:公平さ
Kellerの動機づけ方策チェックリスト
15
注意(Attention)
A1:知覚的喚起 具体的な例,図表の使用
A2:探求心の喚起 問題の提示
A3:変化性 空白を利用,レイアウトの変
化,文章の変化,構成要素の
順序
Kellerの動機づけ方策チェックリスト
16
関連性(Relevance)
R1:目的指向性 学習者の将来との関連,
達成目的の明示
R2:動機との一致 パズル,ゲーム,競争
具体的な事例
R3:親しみやすさ 既知の情報との関連,
比喩やたとえ話
Kellerの動機づけ方策チェックリスト
17
自信(Confidence)
C1:学習要求 観察可能な学習行動の明示
学習者自身が学習目的や目標
を記す
C2:成功の機会 教材が使いやすい流れ
課題の難易度の適切さ
C3:コントロールの
個人化
学習者自身のペース
課題や練習方法の選択可能性
学習環境の選択可能性
Kellerの動機づけ方策チェックリスト
18
満足感(Satisfaction)
S1:内発的な強化 成功に対する称賛
獲得したスキルを使う機会
S2:外発的な報酬 外発的な報酬の適切な使用
強化の使用
S3:公平さ 課題?テストの内容と,教材
の内容との一致性
まとめ
ARCSモデル,
ユーザビリティ,
アクセシビリティの知識がない,
もしくは普段から意識していない教員も
自身の作成したeラーニング教材を
学習意欲継続の観点から
自分で簡単にチェックできるチェックリス
トのカテゴリの整理
19
まとめ
20
アクセシビリ
ティ
?知覚可能性
?操作可能性
?理解可能性
?頑健性
ユーザビリ
ティ
?全般的なインタフェースデザイン
?ナビゲーション
?テキスト ?画像 ?動画
?音やナレーション
ARCSモデル ?注意(Attention)
?関連性(Relevance)
?自信(Confidence)
?満足感(Satisfaction)
今後の展開
21
アンケートで「つまずきの要素」を調査
チェックリストを作成
チェックリストの評価→改善
Webにチェックリストを設置

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