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現状分析→価値開発→仕様化&
テスト設計の展開事例解説 1回目
AsIs現状分析(RDRA)
1
? ㈱バリューソース 代表取締役
? 神崎 善司
? Facebook page:要件定義の散歩道
https://www.facebook.com/youkennotsubo?ref=hl
? twitter:@zenzengood
? モデリング好き
? 表記法を考えるのが好き
? 要件定義手法「RDRA」を定義
? 仕事
? RDRA導入支援
? 要件定義支援
? 既存システム可視化支援
? モデリング?要件定義セミナー
2
RDRAの考え方
3
4
RDRAが解決したい世界
? 精度の高い要件を素早く定義する
?短時間にシステム全体を俯瞰する
実案件で対応する対象
4
一覧
テンプレート
内容
概要
ガントチャート
マネージャー
一覧があればガン
トチャートが作れる
管理指向が強く要件の精度が低い問題
整合していない
ドキュメント
全体の整合を考える
人も時間もない
繰り返し開発 いつ終わるんだ問題
工
数
時間
新規開発
手戻り開発
独立した部分を開発
している間は手戻り
はない
実装済みの部分に関わる変
更が手戻りになる
手戻り開発が増え新規開発
に手が回らなくなる
重なった部分に
つながる部分
が手戻りになる
システム
リリース後のトラブル問題
企画
サポート
運用
開発
テスター
マーケ
営業 誰も関心を払わ
ない部分がある
誰も今のシステムの
全体像を知らない
障害
影響範囲が分からない
RDRAレイヤー
5
システム価値 システム外部環境 システム境界 システム
依存
Why
Why
Why
アイコン アイコン アイコン アイコン
システムに価
値をもたらす
視点
システムの使われ方
を示す視点
システムの入出
力を明らかにす
る視点
システム化対
象のビジネス
上の情報と状
態
アイコンの関係
6
システム価値 システム境界 システム
外部システム
要求
アクター
システム外部環境
利用シーン
業務フロー
バリエーショ
ン
条件
業務
ビジネス
ユースケース
業務
業務
業務
アクティビ
ティ
画面
ユースケース
イベント
情報
状態
状態
遷移
依存
ダイアグラムで要件を定義する
システム価値 システム外部環境 システム境界 システム
外部システム
ユースケース
バリエーション 条件
アクター
業務
業務
業務
業務
ビジネス
コンテキスト
ビジネス
ユースケース
業務フロー
利用シーン
要求モデル
システム
コンテキスト
状態
状態モデル
情報モデル
バリエーション / 条件
画面
イベント
UC複合図
UC複合図
業務フロー
利用シーン付き
ユースケース
情報
7
ダイアグラム
8
バリエーション?条件
条件AA
ビジネスコンテキスト
アク
ター
アク
ター
XXシステム
外部システム
目的
システムコンテキスト
アク
ター
要求
要求
要求モデル
ビジネス
ユースケース図
組織
自社
ア
ク
タ
ー
取引先
商品
申請
清算
アク
ティビ
ティ
アク
ティビ
ティ
アク
ター UUをYYする
情報A
画面A
アクター XXをYYする
画面B
XXX条件
情報B
[AAA:BUC]
UC複合図
組織
アク
ター
AAA BBB
取引先
商品
[申請:業務]
組織
アク
ター
CCC
商品
[清算:業務]
アク
ティビ
ティ
アク
ティビ
ティ
アク
ター
RRをYYする
情報C
画面A
アクター AAをBBする
画面B
XXX条件
情報F
[BBB:BUC]
アク
ティビ
ティ
アク
ティビ
ティ
アク
ター
QQをYYする
XX情報
画面A
アクター OOをPPする
画面B
条件AA
AA情報
[CCC:BUC]
情報D
情報E
情報A
情報B
情報F
情報
C
情報モデル 状態C
AAをBBする
状態A
状態B
XXXをYYする
OOをPPする
状態モデル
システム価値 システム外部環境
システム境界
システム
価値の源泉
を明らかに
する
重要な要求
を明らかに
する
システム化対象の業務とビジネ
ス要素を明らかにする
ビジネ
ス要素
ビジネス要素との相互作用
で業務をBUCに分割する
BUC毎に業務を組み立てる
ビジネス要素との相
互作用としてシステ
ムを組み立てる
ビジネス要素か
らバリエーショ
ンが導出される
ビジネス要素か
ら情報が導出さ
れる
ユースケースを状態遷移に
当てはめ整合性を高める
状態は情報とし
て保持される
ルールはバリ
エーションと状
態の組み合わせ
として表現する
業務を組み立てる
9
組織
顧客
申請 法人
申請
仕入
先
商品
申込
顧客
金融機関
システム
仕入先シ
ステム
審査
XX登録
経理
組織
自社
顧客
取引先
商品
申請
業務
仕入先
金融機関
金融
機関
金融機関
システム
商品
食料品
生鮮品
金融機関
都市銀行
地方銀行
顧客
大口顧客
通常顧客
イベ
ント
XX契約
を登録す
る
登録
審査
条件
XXを審
査する
XXを
申し
込む
申込
画面
申込
審査
XX契
約
経理
申込
審査 XX契
約
状態モデル
申込済み 審査中
顧客
金融
機関
商品
登録済み
XXを
申し
込む
XXを審
査する
XX契約
を登録す
る
[申請:業務]
ビジネスユースケース図
ビジネスコンテキスト図
[申請:BUC]
UC複合図
自社の業
務は?
業務に関わる
ビジネスの要
素は?
業務を価値や責
務に分割する
そのBUCはどのよ
うなビジネス要素
と関わるのか?
このBUCはどの
ようなステップ
で進むのか?
まずは各ステップ
をビジネス要素ど
の相互作用として
組み立てよう
そのビジネス要素にはバリエーションがあるか?
各UCで何
を行う?
顧客
金融
機関
申込
審査
XX契
約
商品
情報モデル
トランザクショ
ン系の情報
これビジネスを駆
動する情報だね
情報を構造
化すると
申込、契約には状
態があるよね?
状態は何処
で変わる?
業務はどのようなBUC
からできているか?
リソース
系の情報
そのBUCはどのような仕
事で組み立てているの?
外部システムとつ
なぐにはイベント
が必要
ビジネスルールを表現する
? ビジネスルールの源泉
? ビジネス要素
? 情報モデル
? 状態モデル
? 導出
? ビジネス要素 ? 概念
? ビジネス要素 ? バリエーション
? 情報モデル ? 多重度が条件
? 状態モデル ? 条件の軸になる
蔵書の貸出
を登録する
情報モデル
貸出中
在庫中
貸出図書の返
却を登録する
蔵書
会員
貸出
図書
本
貸出
予約
状態モデル
図書館
貸
出?
返却
蔵書
管理
書架
蔵書
ビジネスコンテキスト
ビジネス要素
バリエーション
条件
会員
種別
条件
?バリエーションの組み合わせ
?バリエーションと状態の組み合わせ
AsIsの分析について
11
既存のシステムとは
? 様々な制約によって組み立てられた結果である
Prg
Prg
Prg
Prg
Prg
12
何を調べたいのか
? 現在の業務とシステムのルールはこうなっている
? 次のシステムの方向性はこうだ!
? だから次のシステムはこうする
? 必要なことを判断出来る材料が重要!
? 判断するためには何を何のためにが分かる必要がある
? つまり つじつまのあう説明ができる
13
目指すべきは
? プログラムに左右されずにシステムが何を行っているかを明らかにする
? 何ができればいいのか
? 誰が誰に何を何のために…
? どのようなUCがあるのか? UC:ユーザから見たできること
? どのような情報を扱っているのか?
? システムにとって大事なことは
? 主要なUCはどれか?
? 主要な情報は何か?
? 主要なビジネスルール(ビジネスパラメータは?)
? どう整合しているのか
? UCと情報の関係は?
? ビジネスで管理している状態は何か?
14
現実とつながりながら現実の混沌に影響されずに整理する
既存システム
Prg
物理制約 時間制約 開発時制約
システム境界のレベルで一致させる
モデル
入力
情報
タイミング
UC
UC
UC
UC
UC
UC
出力
情報
タイミング
入力
情報
タイミング
出力
情報
タイミング
データを一致させる
15
可視化のアプローチ
? AsIsの可視化
? トップダウンで担当者のイ
メージを明らかにする
? 素早く議論の土台を作る
? ToBeの可視化
? AsIsをボトムアップで可視
化し、現実との乖離を防ぐ
? 上記を土台に要求からToBe
を組み立てる
システム
トップダウンアプローチ
ボトムアップアプローチ
AsIS 図書館システムの可視化
17
新図書館システム
既存図書館システム
ASISシステム可視化
18
図書館のAsisシステム
? 関わる人(ロール)
? 司書
? 図書館員
? 会員
? 図書館に来た人
? 関わっているもの
? 書架
? 蔵書 本
? 会員カード
? 行っていること
? 本の貸出と返却
? 会員カードの発行
? 蔵書の準備?整備
図書
館員
司書
会員
書架
蔵書
会員
カード
19
図書館のAsisシステム
図書
館員
司書
会員
書架
窓口
図書館
会員
貸出?
返却 書籍店
司書
蔵書
管理
書架
蔵書
会員
管理
図書
館員
司書
会社
組織
倉庫?
棚
商品
アクター
業務
ビジネス
要素
凡例
本の貸出、返却と蔵書の管理をシステム対象の業務スコープとする
?会員の登録と貸出図書の管理を行う「会員管理」
?会員登録した会員に対して蔵書の貸出?返却を行う「貸出?返却」
?蔵書の補充と棚卸を行う「蔵書管理」
蔵書
会員
カード
関わる人(ロール)
司書
図書館員
会員
図書館に来た人
行っていること
本を貸出と返却
会員カードの発行
蔵書を準備
言葉の意味を構造で表す
20
関わっているもの
書架
蔵書 本
会員カード
業務を詳細化する
21
? 業務
? 会員管理
? 会員カードの発行
? 貸出図書の期限管理
? 貸出?返却
? 貸出業務
? 返却業務
? 蔵書管理
? 棚卸
? 書籍補充
窓口
会員
期限管理
会員登録
[会員管理:業務]
窓口
会員
返却
窓口貸出
書架
図書
館員
蔵書
[貸出?返却:業務]
[蔵書管理:業務]
会員
棚卸
書籍
補充
書籍店
蔵書 司書
窓口
図書館
会員
貸出?
返却
書籍店
司書
蔵書
管理
書架
蔵書
会員
管理
図書
館員
司書
図書館員
会員
会員
カード
業務を細分化して階層化する
21
情報?状態を洗い出す
窓口
会員
期限管理
会員登録
[会員管理:業務]
窓口
会員
返却
窓口貸出
書架
図書
館員
蔵書
[貸出?返却:業務]
蔵書
書架
会員 貸出
図書
書籍
発注
本
情報モデル
貸出中
在庫中
期限
内
期限
切れ
蔵書の状態
[貸出期限<今日]
[貸出期限>=今日]
状態モデル
[蔵書管理:業務]
会員
棚卸
書籍
補充
書籍店
蔵書 司書
窓口
図書館
会員
貸出?
返却
書籍店
司書
蔵書
管理
書架
蔵書
会員
管理
図書
館員
司書
? ビジネス要素
? 書架
? 蔵書
? 書籍店
? 状態を認識したら
? 貸出た蔵書の状態を整理したい
業務に関わるものの構造化
22
ユースケースで全てをつなぐ
蔵書
書架
会員 貸出
図書
書籍
発注
本
情報モデル
貸出期限
を確認す
る
蔵書の貸出
を登録する
貸出中
在庫中
期限
内
期限
切れ
貸出図書
の返却を
登録する
蔵書の状態
[貸出期限<今日]
[貸出期限>=今日]
状態モデル
窓口
会員
期限管理
会員登録
[会員管理:業務]
窓口
会員
返却
窓口貸出
書架
図書
館員
蔵書
[貸出?返却:業務]
[蔵書管理:業務]
会員
棚卸
書籍
補充
書籍店
蔵書 司書
[窓口貸出:BUC]
蔵書を
貸出す
書架から
本を探す
蔵書の貸出
を登録する
会員
貸出
登録
蔵書
貸出
図書
図書
館員 貸出制限
貸出図書
を返却す
る
返却図書を
書架に返す
貸出図書の返
却を登録する
会員
返却
登録 貸出
図書
図書
館員
蔵書
[返却:BUC]
[期限管理:BUC]
貸出期限を
確認する
日次
貸出
図書
貸出期限
切れ通知
会員
貸出期限 貸出日+14日
貸出制限 大人 子供
遅延日数<3日 1人5冊まで 1人7冊まで
遅延日数<7日 本の貸し出し不可 1人4冊まで
上記以外 本の貸し出し不可 本の貸し出し不可
会員種別
大人
子供
本種別
書籍
関内閲覧専用書籍
DVD
CD
遅延日数
遅延日数<3日
遅延日数<7日
上記以外
23
書籍発注
会員カード
を作成する
図書
館員
会員IDを
発行する
会員
[会員登録:BUC]
会員登録
会員
会員
会員登録
会員カー
ド発行
補充リスト
を作成する
書籍の発
注を行う
司書
[書籍補充:BUC]
書籍発注
書籍発
注登録
蔵書を登録し
ラベルを張る
蔵書を登
録する
蔵書
登録 蔵書
書籍ラベル
新図書館システム
既存図書館システム
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