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「私なりの生き方」について
  ?脳性マヒを持つ者として?


     2010年1月8日
      茂森 勇
まず…
くら?いタイトルで、始めてしまいましたが、
まず、ビデオを2本、見てください。

●   ABC7ニュース
    http://www.youtube.com/watch?v=AqIqSEB8h-4
●   スキー&スカイダイビング
    http://www.youtube.com/watch?v=JNzvQeVf4eU
もくじ
●   生まれてから、高校卒業まで
        障害児、普通学級へ行く、理科好き

●   大学、自立、留学、就職
    ●   夢に向かって、憧れと挫折
    ●   自立生活の模索

●   働いて、感じたこと
小学校に入るまで
●   1968年3月15日 東京に生まれる
        重症仮死状態、脳性マヒという後遺症

●   1歳で診断、その後、訓練、訓練、訓練、
    ●   寝返り、お座り、
    ●   四つばい、膝歩き
    ●   5歳で、歩行
小学校
●   普通校に入学
    ●   母の全介助が条件。(1974年)
    ●   だけど、自分としては、普通。
    ●   まわりから見たら…、イサム語の通訳者とか

●   2年、3年、4年は、クラス替えがなかったので、楽で、
    また楽しかった。
●   5年生くらいから、障害を意識、自我の目覚めか?
中学校
●   何とか、家のそばの中学に入学できた。
    ●   理解ある先生、冷やかな先生
        –   英語の先生が、一度も当ててくれなかったことは、きつかった。
    ●   中間?期末試験
        –   手が利かないので15分、時間延長…が、中3で廃止
    ●   体育は、自分のできることをやる。
●   ワンダーフォーゲル部も参加
    ●   母、先生、友人に背負ってもらい登山(北岳、金峰山な
        ど)
    ●   キャンプ生活→サバイバル技術→自立生活技術
高校
●   高校入試に自分、両親、先生含め翻弄
    ●   試験を受けさせてくれる高校が少なかった。
●   都立舘高校に入学
    ●   母が、送り迎え、学校待機
    ●   試験時間延長なし
    ●   理科好きになる
●   トレッキング部
        –   顧問の先生に誘われて。
        –   八ヶ岳の赤岳に登った。
中学?高校 (部活篇)
●   ワンダーフォーゲルとの出会い
    ●   総合生活学
        –   山に入れば、衣食住を自分たちでやる。
        –   飯炊きのタイムキーパー

    ●   価値の相対化
        –   山では、水が、何より大事

    ●   トレーニング
        –   ランニング?、階段の上り下り
中学?高校 (オタク篇)
●   中学2年で、コモドールをゲット
    ●   BASIC三昧、ブロック崩しなど。
    ●   ゲーム?プログラムは書けるけど、動きが早くて、遊べな
        い。脳性まひプログラマーの特徴か?
    ●   反省点:一人遊びのみ。外部との交流なし。

●   理系に目覚めてしまった!
    ●   物理、基礎解析?微積を好む。
小まとめ
●   よかったこと。
    ●   健常者と過ごせたこと
    ●   山登り、アウトドアができたこと
    ●   やりたいことが見つかったこと

                  しかし!!!
    人生そんなに甘くない.
    憧れ?挫折篇へつづく…
拓殖大学商学部
●   文系なんてありえない!!!って、思ったけど
    数々の理系大学から、門前払いを食った。
●   文系もまんざらでは、ない。
    ●   経営情報コースで、COBOL,FORTRANなどを学ぶ。
    ●   簿記?会計、経済学は、数学だった。
    ●   宇宙科学の先生の下で、BASICのプログラムを書く。
    ●   本の知識で、構造化プログラミングを学び、
        アセンブラ→C言語に感動。
拓大時代、自立篇
●   キッカケは、身障者スキー、1年生の冬
●   自立に目覚めた。
    ●   先輩の指導を受け、一人で外出
    ●   分解と統合
        –   歩ける?→はい、駅の階段?→中学の部活、買い物?店員との
            会話?→財布にお話カードをつけた
        –   肩掛けカバン、両手空けることは、山歩きの基本
        –   よって、一人で外出できる。
●   3年生から、一人暮らし
拓大時代 次のステップへ
●   一人暮らし
    ●   初め、友達10人くらいにローテーションを組んでもらう。
    ●   料理、洗濯、買い物、掃除?に挑戦
    ●   なんとかなる!
●   英会話、外書講読
●   自立生活運動
    アメリカからのリーダーが来日
●   自立生活+英会話+理系への思い=留学
アメリカへ OOPS!
●   バークレイ
    ●   障害者の街?
●   大学
    ●   広き?門
●   英語学校
    ●   宿題地獄
    ●   辛くもTOEFLクリアー
●   予定変更:大学院→コミュニティ?カレッジ
コミュニティ?カレッジ
●   Diablo Valley College
●   1991年、秋から1993年、春
●   コンピューター?サイエンス
●   勉強
    ●   プログラミング、数学(微積、離散数学)、英語、電子工学
    ●   先生が、よかった。クラスのSurvival ratio=30%
●   2年後、バークレイから、許可!
●   日本人留学生にヘルパーを依頼。(ナンパか?)
U. C. Berkeley
●   1993年、秋、辛くも、返り咲き
●   勉強
    ●   専門課程、ハード、ソフト、理論(帰納法からNPまで)
    ●   見るだけ、天国。入れば、地獄。
    ●   サバイバル、24時間耐久テスト!
●   課外活動
    ●   パワーサッカー、冬期犬ぞりキャンプ
インターン、就職
●   1994年、夏、Sun Microsystems社、インターン
    ●   父の紹介、無給、スクリプト作成
●   以後、1997年まで、有給インターン
    ●   アジア?セールス部門、販売支援、2000年まで
        –   テスト作成、ウェブ構築支援、Java prototyping
●   1998年、正式入社
    ●   前年、Java Developer検定に合格の影響か?
ソフトウェア保守部門に異動
●   2000年Solaris Sustaining に移る
●   仕事
    ● 不具合の調査、補修
    ● 個人でできる仕事


      – Case work
●   ネット環境があれば、どこでもできる
●   2004年?2008年、イギリスに転勤
●   2009年、リストラ
小まとめ
●   聞くと見るのでは違う。
●   準備が、うまくいく場合、そうでない場合。
●   臨機応変に、
           反省点
●   コミュニケーションの重要性
    ●   小さなクラス、大きなクラス
●   入ってから学ぶこと。
●   息抜き。(若いときは、がむしゃらだけど)
働いてみて、感じたこと

コミュニケーションの重要性
前提として
    仕事の話に入る前に、
●   他の人の役に立ちたい!という思い
●   高校の時
     –   数学の時間、先生の間違えを指摘して、ツッパリ連中からウケ
         た。代わりに手を貸してもらえた。
●   また、拓殖大学で
     –   留学生と授業を受け、分からなかったことを補足する代わり
         に、アパートで、料理を作ってもらえた
●   しかし、バークレイなどで、
     –   先生の間違えを指摘して、怒らせてしまったことも…
アメリカで、就职して
    日本で、働いたことはありませんが…
●   初日から、課題が与えられた。
    ●   解決できれば、ok!
●   とにかく、仕事ができれば、よい。
    ●   たとえば、Java検定に受かって、正社員になれた。
    反面
●   研修が少ない。人材育成が弱い。
●   自分で、勉強、でも、メンターは…?
コミュニケーションの难しさ
    学校と仕事の違い…相互理解の難しさ
●   学校
    ●   毎日、同じ教室で、同じ話を聴き、同じ問題を解く。
    ●   濃密なコミュニケーション

●   仕事
    ●   違う経験を持った人間が、異なった課題に取り組み、解
        を見つけていく。
    ●   気薄なコミュニケーション
コミュニケーションの难しさ(続き)
●   「何ができるか?」、理解してもらうのが、難しい。

●   「成長」の難しさ。

    だからこそ…

●   「できること」を見せていくことが、大切。
選択


 生きる上での選択
  「正しさ」か?
  「楽しさ」か?

   私の持論:
「楽しい」方を選ぼうよ!
在宅勤務 vs オフィス
●   在宅勤務
    ●   自分のペースで、仕事できる。通勤不要。
    ●   反面、コミュニケーションがし難い。
●   オフィス
    ●   通勤しなくては、ならない。
    ●   濃いコミュニケーション。

●   私:なるべく、オフィスへ行きたいな、週3?4日
住み分け vs 混じり合い
●   住み分け
    ●   障害者には、障害者の仕事、健常者には健常者の仕事
    ●   効率的
    ●   おもしろくない(筆者主観)
●   混じり合い
    ●   能力主義、クリエイティブ
    ●   障害者には、タイヘンかも?
    ●   コミュニケーションが必要
    ●   おもしろい
ほしいもの




自信、信頼、成果
   かな!
Contact
●   茂森 勇 (Isamu Shigemori)
●   米国カリフォルニア州サニーベール在住
●   メール:isamush01@gmail.com
●   ブログ
    ●   http://isamush.cocolog-nifty.com/blog/
    ●   http://isamush.blogspot.com/
●   その他
    mixi, facebook, linkedinに参加中
おしまい



   ご清聴、
有難うございました!

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脳性マヒ、茂森勇 生い立ちから、

  • 2. まず… くら?いタイトルで、始めてしまいましたが、 まず、ビデオを2本、見てください。 ● ABC7ニュース http://www.youtube.com/watch?v=AqIqSEB8h-4 ● スキー&スカイダイビング http://www.youtube.com/watch?v=JNzvQeVf4eU
  • 3. もくじ ● 生まれてから、高校卒業まで 障害児、普通学級へ行く、理科好き ● 大学、自立、留学、就職 ● 夢に向かって、憧れと挫折 ● 自立生活の模索 ● 働いて、感じたこと
  • 4. 小学校に入るまで ● 1968年3月15日 東京に生まれる 重症仮死状態、脳性マヒという後遺症 ● 1歳で診断、その後、訓練、訓練、訓練、 ● 寝返り、お座り、 ● 四つばい、膝歩き ● 5歳で、歩行
  • 5. 小学校 ● 普通校に入学 ● 母の全介助が条件。(1974年) ● だけど、自分としては、普通。 ● まわりから見たら…、イサム語の通訳者とか ● 2年、3年、4年は、クラス替えがなかったので、楽で、 また楽しかった。 ● 5年生くらいから、障害を意識、自我の目覚めか?
  • 6. 中学校 ● 何とか、家のそばの中学に入学できた。 ● 理解ある先生、冷やかな先生 – 英語の先生が、一度も当ててくれなかったことは、きつかった。 ● 中間?期末試験 – 手が利かないので15分、時間延長…が、中3で廃止 ● 体育は、自分のできることをやる。 ● ワンダーフォーゲル部も参加 ● 母、先生、友人に背負ってもらい登山(北岳、金峰山な ど) ● キャンプ生活→サバイバル技術→自立生活技術
  • 7. 高校 ● 高校入試に自分、両親、先生含め翻弄 ● 試験を受けさせてくれる高校が少なかった。 ● 都立舘高校に入学 ● 母が、送り迎え、学校待機 ● 試験時間延長なし ● 理科好きになる ● トレッキング部 – 顧問の先生に誘われて。 – 八ヶ岳の赤岳に登った。
  • 8. 中学?高校 (部活篇) ● ワンダーフォーゲルとの出会い ● 総合生活学 – 山に入れば、衣食住を自分たちでやる。 – 飯炊きのタイムキーパー ● 価値の相対化 – 山では、水が、何より大事 ● トレーニング – ランニング?、階段の上り下り
  • 9. 中学?高校 (オタク篇) ● 中学2年で、コモドールをゲット ● BASIC三昧、ブロック崩しなど。 ● ゲーム?プログラムは書けるけど、動きが早くて、遊べな い。脳性まひプログラマーの特徴か? ● 反省点:一人遊びのみ。外部との交流なし。 ● 理系に目覚めてしまった! ● 物理、基礎解析?微積を好む。
  • 10. 小まとめ ● よかったこと。 ● 健常者と過ごせたこと ● 山登り、アウトドアができたこと ● やりたいことが見つかったこと しかし!!! 人生そんなに甘くない. 憧れ?挫折篇へつづく…
  • 11. 拓殖大学商学部 ● 文系なんてありえない!!!って、思ったけど 数々の理系大学から、門前払いを食った。 ● 文系もまんざらでは、ない。 ● 経営情報コースで、COBOL,FORTRANなどを学ぶ。 ● 簿記?会計、経済学は、数学だった。 ● 宇宙科学の先生の下で、BASICのプログラムを書く。 ● 本の知識で、構造化プログラミングを学び、 アセンブラ→C言語に感動。
  • 12. 拓大時代、自立篇 ● キッカケは、身障者スキー、1年生の冬 ● 自立に目覚めた。 ● 先輩の指導を受け、一人で外出 ● 分解と統合 – 歩ける?→はい、駅の階段?→中学の部活、買い物?店員との 会話?→財布にお話カードをつけた – 肩掛けカバン、両手空けることは、山歩きの基本 – よって、一人で外出できる。 ● 3年生から、一人暮らし
  • 13. 拓大時代 次のステップへ ● 一人暮らし ● 初め、友達10人くらいにローテーションを組んでもらう。 ● 料理、洗濯、買い物、掃除?に挑戦 ● なんとかなる! ● 英会話、外書講読 ● 自立生活運動 アメリカからのリーダーが来日 ● 自立生活+英会話+理系への思い=留学
  • 14. アメリカへ OOPS! ● バークレイ ● 障害者の街? ● 大学 ● 広き?門 ● 英語学校 ● 宿題地獄 ● 辛くもTOEFLクリアー ● 予定変更:大学院→コミュニティ?カレッジ
  • 15. コミュニティ?カレッジ ● Diablo Valley College ● 1991年、秋から1993年、春 ● コンピューター?サイエンス ● 勉強 ● プログラミング、数学(微積、離散数学)、英語、電子工学 ● 先生が、よかった。クラスのSurvival ratio=30% ● 2年後、バークレイから、許可! ● 日本人留学生にヘルパーを依頼。(ナンパか?)
  • 16. U. C. Berkeley ● 1993年、秋、辛くも、返り咲き ● 勉強 ● 専門課程、ハード、ソフト、理論(帰納法からNPまで) ● 見るだけ、天国。入れば、地獄。 ● サバイバル、24時間耐久テスト! ● 課外活動 ● パワーサッカー、冬期犬ぞりキャンプ
  • 17. インターン、就職 ● 1994年、夏、Sun Microsystems社、インターン ● 父の紹介、無給、スクリプト作成 ● 以後、1997年まで、有給インターン ● アジア?セールス部門、販売支援、2000年まで – テスト作成、ウェブ構築支援、Java prototyping ● 1998年、正式入社 ● 前年、Java Developer検定に合格の影響か?
  • 18. ソフトウェア保守部門に異動 ● 2000年Solaris Sustaining に移る ● 仕事 ● 不具合の調査、補修 ● 個人でできる仕事 – Case work ● ネット環境があれば、どこでもできる ● 2004年?2008年、イギリスに転勤 ● 2009年、リストラ
  • 19. 小まとめ ● 聞くと見るのでは違う。 ● 準備が、うまくいく場合、そうでない場合。 ● 臨機応変に、 反省点 ● コミュニケーションの重要性 ● 小さなクラス、大きなクラス ● 入ってから学ぶこと。 ● 息抜き。(若いときは、がむしゃらだけど)
  • 21. 前提として 仕事の話に入る前に、 ● 他の人の役に立ちたい!という思い ● 高校の時 – 数学の時間、先生の間違えを指摘して、ツッパリ連中からウケ た。代わりに手を貸してもらえた。 ● また、拓殖大学で – 留学生と授業を受け、分からなかったことを補足する代わり に、アパートで、料理を作ってもらえた ● しかし、バークレイなどで、 – 先生の間違えを指摘して、怒らせてしまったことも…
  • 22. アメリカで、就职して 日本で、働いたことはありませんが… ● 初日から、課題が与えられた。 ● 解決できれば、ok! ● とにかく、仕事ができれば、よい。 ● たとえば、Java検定に受かって、正社員になれた。 反面 ● 研修が少ない。人材育成が弱い。 ● 自分で、勉強、でも、メンターは…?
  • 23. コミュニケーションの难しさ 学校と仕事の違い…相互理解の難しさ ● 学校 ● 毎日、同じ教室で、同じ話を聴き、同じ問題を解く。 ● 濃密なコミュニケーション ● 仕事 ● 違う経験を持った人間が、異なった課題に取り組み、解 を見つけていく。 ● 気薄なコミュニケーション
  • 24. コミュニケーションの难しさ(続き) ● 「何ができるか?」、理解してもらうのが、難しい。 ● 「成長」の難しさ。 だからこそ… ● 「できること」を見せていくことが、大切。
  • 25. 選択 生きる上での選択 「正しさ」か? 「楽しさ」か? 私の持論: 「楽しい」方を選ぼうよ!
  • 26. 在宅勤務 vs オフィス ● 在宅勤務 ● 自分のペースで、仕事できる。通勤不要。 ● 反面、コミュニケーションがし難い。 ● オフィス ● 通勤しなくては、ならない。 ● 濃いコミュニケーション。 ● 私:なるべく、オフィスへ行きたいな、週3?4日
  • 27. 住み分け vs 混じり合い ● 住み分け ● 障害者には、障害者の仕事、健常者には健常者の仕事 ● 効率的 ● おもしろくない(筆者主観) ● 混じり合い ● 能力主義、クリエイティブ ● 障害者には、タイヘンかも? ● コミュニケーションが必要 ● おもしろい
  • 29. Contact ● 茂森 勇 (Isamu Shigemori) ● 米国カリフォルニア州サニーベール在住 ● メール:isamush01@gmail.com ● ブログ ● http://isamush.cocolog-nifty.com/blog/ ● http://isamush.blogspot.com/ ● その他 mixi, facebook, linkedinに参加中
  • 30. おしまい ご清聴、 有難うございました!