狠狠撸

システム開発における基盤環境の
継続的インテグレーション／継続的デリバリー（CI/CD）
- 第3回 -
株式会社シイエヌエス
基盤システム事業部
COPYRIGHT (C)CNS Co., Ltd. All rights reserved.

はじめに
? 今回は、以下の図の破線で囲った工程について記す。
COPYRIGHT (C)CNS Co., Ltd. All rights reserved. 2
基本
設計
要件定義
詳細
設計
アプリ開発コーディング
/ビルド
単体
試験
結合
試験
システム
試験
維持
サービス
イン
基本
設計
要件定義
詳細
設計
コーディング
/ビルド
単体
試験
結合
試験
システム
試験
維持
サービス
イン
追加アプリ
開発

開発工程で必要となる環境
開発工程(コーディング～単体試験)において必要となる環境について、
以下に記す。
① コーディング環境
② ビルド環境
③ 単体試験環境
④ ソースコード/ライブラリ管理環境
⑤ 結合試験
コーディング
ビルド
単体試験
ライブラリ登録
結合試験

結合試験
? 結合試験工程における範囲
? 開発を行った実行モジュールについての機能性試験を実施する。
? システム規模が大きくなると複数の実行モジュールが存在し、
試験期間内に並行して複数項目の試験を実施する必要も発生する。

結合試験環境
? 結合試験工程の作業環境
? 機能確認を行うため、実行に必要となるパッケージについてはスタブを
用いた代替品でなく、実際のものを使用する必要がある。
? 運用性、可用性、安定性に関する試験はシステム試験にて行うが、
複数台構成のサーバ間の通信が機能として存在する場合は、それだけの
台数に応じた構成が必要となる。
? 実行モジュール毎に見た場合、必要となるサーバ構成は異なるが、
全ての実行モジュールで見れば、商用のサーバ構成にほぼ等しくなる。
? 結合試験の段階で商用サービスにて提供する環境と同様の構成が
必要となる可能性が高い。

結合試験環境
? 結合試験は関連する実行モジュールが揃った段階で実施可能と
なる。
? 依存性が少ない実行モジュールについては並行して結合試験が
実施可能である。
? ある実行モジュールが複数の機能からの関連性を持つ場合、
複数から依存する部分については、並行した結合試験を行うには
制限がある。
?正常系は並行実施可能であるが、正常系と異常系を並行実施できない。

結合試験環境
? 機能単位に試験を行い、重複する実行モジュールで異なる目的の
試験を実施する場合は、試験日程をずらして実施する。
? 結合試験環境調整を行う必要がある。
? ずらして実施する分ため、その分全体の試験日程を確保しておく
必要がある。

結合試験環境
? 試験実施者が結合試験を可能な限り容易に試験実施可能とする。
? 物理環境が並行実施分だけ存在することが望ましい。
しかし、システム開発において、それだけの環境を作るにはコストが
かかるためできない。
? 物理的な手段ではなく、仮想的な環境増幅を行うための手段を
用いる。

試験環境の増幅方法
? 試験環境の増幅方法
① 仮想OSによる増幅
② コンテナによる増幅

試験環境の増幅方法(仮想OSによる増幅方法)
? ハイパーバイザ上に仮想OSを立てて構築する。
説明
メリット独立した仮想OSを用意することができる。
異なるOSを構築することができる。
デメリット OSから含まれるイメージを用意する必要があるため、ディスク?メモリなどを大量に
消費する。
主なパッケージ VMWare vSphere
Windows Hyper-V

試験環境の増幅方法(コンテナによる増幅方法)
? コンテナアプリケーションによりアプリケーションを
説明
メリット事前に用意したコンテナを元に独自の実行環境(namespace)としてプロセス起動する。
User modeプロセスによる環境分離を行っているが、元となるOSは1つであるため、
リソース消費を抑えることができる。
デメリット増幅できる環境は、同じOSである。
主なパッケージ Docker、OpenVZ、LXC

試験環境の増幅方法
? 今回は、単体試験の実施環境を増幅することを考えるため、
LinuxやWindowsといった異なるOSの増幅は考慮しない。
? 仮想OSで構築する場合は、構築するたびにネットワーク設定を
変える必要がある。
? 一次的なタスクのために環境を用意するには、コンテナによる
増幅を行った方が容易にできる。
? 結合試験のように試験結果によっては何度も試験の再実施が
必要となる場合に、ベースとなる環境を保持しておく必要があり、
コンテナの利用を推奨する。

試験実施方法
? 試験で使用する各サーバにコンテナに組み込むための
アプリケーションやランタイムを用意しておく。
サーバ1 サーバ2 サーバ3
namespace namespace namespace
サーバ1用
アプリケーション/
ランタイム
サーバ2用
ランタイム
サーバ3用
ランタイム

試験実施方法
? 試験で使用する各サーバでコンテナ(namespace)を稼働する。
? コンテナ内で事前準備したアプリケーションを実行する。
サーバ1用
ランタイム
サーバ2用
ランタイム
サーバ3用
ランタイム

試験実施方法
? 各実行環境に試験実施用の資材を配布する。
リリース管理
サーバ
リリース管理
ツール
業務アプリ資材業務アプリ資材業務アプリ資材
サーバ1用
ランタイム
サーバ2用
ランタイム
サーバ3用
ランタイム

サーバ2
namespace
プロセス
試験実施方法
? 実行環境にて試験に必要なプロセスを起動して、試験を実施する。
サーバ1 サーバ3
namespace コンテナ
プロセスプロセスプロセス
サーバ1用
ランタイム
サーバ2用
ランタイム
サーバ3用
ランタイム

試験実施方法
? 試験完了後に、実行環境を廃棄する。
サーバ1用
ランタイム
サーバ2用
ランタイム
サーバ2用
ランタイム

コンテナに含めておく範囲
? コンテナの中に以下の内容を含めておく。
? アプリケーションバイナリやランタイム
? 基本設定
? 業務アプリケーションが必要となるものは、全て実行環境を
用意した後にリリースをかけるようにする。

コンテナを利用による問題
? コンテナの仕組みを利用し、1OS上で複数の実行環境を用意して
実施するため、試験項目によっては意識しなければいけない
? 性能試験
? リソース確認
上記2試験は環境占有ができるのであれば、実行環境を1つだけにして
測定することで、近似値として確認は可能。

次回
? 第4回は、システム試験および、環境維持について取り扱う。

狠狠撸

システム开発における基盘环境の颁滨/颁顿について#3

Recommended

More Related Content

Similar to システム开発における基盘环境の颁滨/颁顿について#3 (20)

システム开発における基盘环境の颁滨/颁顿について#3