狠狠撸

システム開発における基盤環境の
継続的インテグレーション／継続的デリバリー（CI/CD）
- 第1回 -
株式会社シイエヌエス
基盤システム事業部
COPYRIGHT (C)CNS Co., Ltd. All rights reserved.

はじめに
? システム開発において、商用稼働環境以外の環境(例えば
開発環境)などで発生しうる環境不足を、CI/CDを利用することで
解決に導くことを目的とする。
? CI/CDのツールについては、開発者向けの書籍が出版されているが、
今回は基盤担当目線で、ツールではなく、ツールを提供する環境や
ツールを利用する環境について考えていく。
COPYRIGHT (C)CNS Co., Ltd. All rights reserved. 2

システム開発での基盤について
? 開発や試験に用いる環境数は、プロジェクト開始段階で検討、
準備する必要がある。
利用目的
オンライン
開発チーム1
オンライン
開発チーム2
ウェブ
開発チーム1
ウェブ
開発チーム2
バッチ開発
チーム1
バッチ開発
チーム2
ライブラリ開発
チーム
システム試験
チーム
開発環境試験用環境
WEBサーバ
APサーバ
オンライン
サーバ
バッチ
サーバ
DBサーバx N1
x N2
x N3
x N4
x N5
???
WEBサーバ
APサーバ
オンライン
サーバ
バッチ
サーバ
DBサーバ
???
x 2
x 2
x 2
x 2
x 2
試験用環境は商用
の構成をベースに
考える。
開発環境はチーム
の利用性を考慮し
て考える。

システム開発での基盤について
? 基盤環境は、アプリ開発チームがプログラム開発当初からの
環境利用を可能にするため、早めに開発環境の構築を終える
必要がある。
基本設計要件定義(業務) 詳細設計コーディングアプリ開発工程
サーバ?
PP構築
試験基盤構築工程環境
解放
要件定義
(基盤)
環境
設計

基盤環境の不足
? 開発工程が進むと、様々な原因により追加で環境が
必要となる場合がある。
? 機能追加が発生し、そのチーム向けに開発環境が必要
? アプリ不具合が多く、並行して品質強化試験を行う
ための試験環境が必要
? リリース時期が分割された影響で、先行リリース分の
維持環境と構造リリース分の試験環境が必要

基盤環境の不足
? 環境は初期に構築完了しているため、追加開発時は既存アプリが稼
働している環境に追加分のアプリを同居させて利用することが多い。
? 追加アプリの動作確認でプロセスの起動/停止を必要する場合、
既存アプリに影響があるため、単独で利用できる環境が欲しくなる。

求められる基盤環境
? アプリ開発側としては、検証や動作確認等で自由に利用可能な
開発環境が欲しくなる。
? 開発環境は、開発チーム毎に欲しくなる。
? サービス開始後は、商用環境とアプリ状態が同じである
維持環境を残したいが、サービス開始後に追加されるアプリの
試験環境としても利用したい。

基盤環境の追加提供について
? 開発側の生産性を考えると、要望に応じて開発環境を
提供できるようにすることは重要な課題である。
? 環境を用意するには、コストが必要となる。

1）物理構成での環境追加
? 機器調達から始める。
? 機器配置場所、電源の確保が必要である。
予算を充分に確保できる追加案件でなければ、物理機器の追加は困難。

2）仮想化構成での環境追加
? 仮想化ホストを事前に用意できていれば、ゲストOSの構築から行う。
? ゲストOSはホストのリソースを消費するため、追加可能数には限度がある。
物理構成での追加より現実的であるが、ホストのリソースについて先を見越
した量を確保できるかはプロジェクト計画によるところが多い。

3）クラウドを利用した環境追加
? 基本的なパッケージが組み込まれた環境を即時に入手可能。
? 調達速度、拡張性とも物理/仮想より優れている。
利用時間や利用リソースにより課金されるため、プロジェクト計画段階で利
用を見込んでいない場合は追加費用となり、見積りも困難。
プロジェクト内での利用ルール、運用方法の検討が必要。

環境の見直し
? 環境利用要望は高いが、本当に新規に環境を作る必要が
あるかは確認が必要。
? 環境を利用した検証作業は、恒久的なものなのか。検証後
の環境は継続して持つ必要があるか。
? 個人利用PCで開発ツールを用いて開発する場合もあれば、
開発用の専用環境を作る場合もある。環境の共通化と構
築コストの折り合いを考える。

本連載での環境の見直し案
? 今回の連載を各環境の構築の方向性を以下に示す。
① 開発環境
? 開発プログラムの機能確認を目的とする。
? 可用性は求めないため、商用に比べて簡易化した環境とする。
? 環境の複製が行えるようにコンテナ化する。
② 試験環境
? 商用と同条件の機器?OS?パッケージ構成で構築する。
? 環境の複製が行えるようにコンテナ化する。

? 環境の利用イメージは以下の通り。
? コーディング～単体試験は、開発専用の共同実施する。
? 必要に応じて実施したい動作検証は、開発環境を用いて実施する。
? 結合試験は、開発環境を用いて実施する。
? システム試験は、システム環境を用いて実施する。

コーディング/
ビルド/UT(単体試験)
開発環境
検証
試験環境
IT
(結合試験)
ST
(システム
試験)
本番障害
確認/調査

今後について
? 各環境の利用方法と、基盤構築の手法について説明を行っていく。

狠狠撸

システム开発における基盘环境の颁滨/颁顿について#1

Recommended

More Related Content

Similar to システム开発における基盘环境の颁滨/颁顿について#1 (20)

システム开発における基盘环境の颁滨/颁顿について#1